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「ページの価値」を活用して成果を最大化!【Googleアナリティクス】

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成功に導くGA4活用法を紹介

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こんにちは。「AIアナリスト」ライターチームです。

今回は「ページの価値」について、算出方法や活用方法など詳しく解説します。

CV率を上げるための施策を考える時、まずはどのページがどれくらいコンバージョンに貢献しているのか現状を把握することが大切です。
Googleアナリティクスの指標のひとつである「ページの価値」は、名前のとおり「コンバージョンに貢献しているページの貢献度」を示しています。

「ページの価値」はとても便利な指標なのですが、設定方法や活用法を知らないという方も多いのではないでしょうか?
この記事を読んでこの指標を使いこなし、成果を最大化しましょう!

目次

ページの価値とは?

「ページの価値」とは各ページのコンバージョンへの貢献度を知る指標で、以前は 「$インデクッス(ダラーインデックス)」という名称でした。
事前に目標値を設定をしておくことで、どのページがどれくらいコンバージョン達成に貢献しているか相対的な価値が価格として表示されるため、現状のページの貢献度を把握するのに非常に便利な指標です。(目標値を設定していない場合「0」で表示されます。)
Googleアナリティクスのレポート画面では、の「行動」 → 「サイト コンテンツ」 → 「すべてのページ」を開き、一番右の列で確認することができます。

ページの価値とは各ページのコンバージョンへの貢献度を知る指標

(関連記事:「Googleアナリティクスのユーザー必見!レポート自動作成ツール6選」

ページの価値の算出方法

ページの価値の算出方法は、以下のようになっています。

(該当ページを経由した目標値と e コマース収益の合計) ÷ ページ別訪問数

ページ別訪問数とは、そのページにアクセスしたユニークユーザー数です。つまり、同じユーザーが1セッションの間に何回そのページにアクセスしていても、1回とカウントされます。

具体的な例を見てみましょう。
下図のような、1,000円のコンバージョンがありました。
ページAのページの価値は、1,000円のコンバージョンに関わったので1,000円となります。
(ページB~Dにも、ページAと同様に1,000円のページの価値が割り振られます)

ページの価値は、1,000円のコンバージョンに関わったので1,000円

次に、下図のような4回の訪問がありました。
そのうち1回は1,000円のコンバージョンがあり、残りは離脱となりました。
ページAは、1回のコンバージョンに関わったため
1000 ÷ 4 = 250
となり、ページの価値は250円となります。
ここでポイントなのが「ページ別訪問数」です。
1回の訪問でページAを2回閲覧しているセッションがありますが、閲覧回数は何回でも1回とカウントされます。

ページの価値

(関連記事:「AIが自動でサイト分析!GoogleアナリティクスのAssistant機能の実力は?」

設定するには?

先述したとおり、ページの価値を表示するには「目標値を設定」する必要があります。
(目標値を設定していない場合「0」で表示されます。)

まず始めに、Googleアナリティクスの管理画面で「ビュー設定」を選択し、通貨を米ドルから「日本円」へ切り替えて「保存」しましょう。

通貨を米ドルから「日本円」へ切り替えて「保存」

通貨を米ドルから「日本円」へ切り替えて「保存」

次にビューの「目標」に移り、「目標の詳細」の「値」をオンにし目標値(コンバージョンの金額)を入力します。

目標値の例としては、会員登録をしたユーザーの10%が契約を行い、平均取引金額が5万円だった場合、会員登録の目標値は5,000円(5万円の10%)と計算できます。
ただし、ECサイトで「eコマース」の設定を行っている場合は、目標値は空欄にしておきましょう。
Googleアナリティクスのeコマース設定については、こちらの記事(Googleアナリティクスのeコマース機能を利用する方法)を参照してください。

目標値(コンバージョンの金額)を入力

(関連記事:「プロが厳選!絶対に入れておきたいアクセス解析ツール4選」

ページの価値の活用法

ページの価値を利用して、サイト改善に活かしましょう。
ユーザーが数多くのページの中からどのページを辿りコンバージョンに結びついたのかを把握することは、サイト改善で非常に重要なポイントです。
コンバージョンに大きく影響のあるページを知ることで、さらに売り上げや申し込み率を上げる施策を考えるのに大きく役立つからです。
「ページの価値」は数値として見える形でコンバージョンへ貢献したページを把握することができるので、利用しない手はありません。

ページの価値と訪問数によって、それぞれ以下のとおりの課題と改善方法があげられます。

  • ページの価値が高い / 訪問数が多い場合
    コンバージョンに高く貢献している重要なページであることが分かります。
  • ページの価値が低い / 訪問数が多い場合
    ユーザーがアクションを起こしやすくなる施策を取り入れて改善をすることで、CVRの向上につながる可能性があると判断できます。情報を追加したり、見やすくする工夫をしましょう。
  • ページの価値が高い / 訪問数が少ない場合
    バナーやトップからのリンクを増やすなどして誘導を強めることで、より成果を生み出すことができると考えられます。セールなどの施策や高額商品であれば割引キャンペーンなども検討してみましょう。

このように、ページの価値はコンバージョンにつながる伸びしろを見出せる非常に有効な指標ですので、ぜひ活用してさらなるCVRアップを目指しましょう。

ちなみにページの価値を見る際に1点だけ注意して頂きたい点があります。
よく考えると当たり前のことですが、ページの価値はコンバージョン完了ページ、つまりECサイトではショッピングカートといった購入完了ページに近いほど数値が高くなります
全く階層の違うコンテンツ同士を比較しても、問題点を発見することはできません。
指標を正確に判断するには、かならず同階層や同レベル間のコンテンツで数値を比較しましょう。

(関連記事:「Googleアナリティクスだけじゃない!?サイト改善方法がわかるツール 7選」

改善を繰り返し、さらなるCV数アップを目指そう

ページの価値はコンバージョンへの貢献度を知るだけでなく、今まで気づかなかった問題点や改善すべき課題の発見に有効です。
数値を見てただ貢献度を把握するだけで終わらせず、ページの価値を分析し改善を繰り返すことで、さらなるCV数アップを目指しましょう。

とはいえ、どのページをどのように改善すれば効率よくコンバージョンにつながるのかを分析するのは、高度なスキルと経験が求められますし、膨大な分析工数も必要です。
そこでおすすめなのが、弊社サービスの「AIアナリスト」です。
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この記事の執筆者

野内 早苗

野内 早苗

マーケティングチーム所属。デザイナーとしての豊富な経験を活かして活躍中です。

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