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ブラックハットSEOとは|罰則やホワイトハットSEOとの違いを解説
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こんにちは。SEOコンサルティングサービス「AIアナリストSEO」ライターチームです。
ブラックハットSEOとは、かつて検索順位向上のために一部の個人・企業が乱用し、現在はGoogleからの罰則対象になっている手法のことです。この記事では、自社サイトの改善やSEO対策を行っている担当者の方に向けて、ブラックハットSEOの具体的手法や罰則、現在主流のホワイトハットSEOとの違いなどを解説します。
目次
- ブラックハットSEOとは
- どのようなブラックハットSEOの手法があったか
- ブラックハットSEOが通用しなくなった背景
- ブラックハットSEOとホワイトハットSEOの違い
- ブラックハットSEOではなくホワイトハットSEOを行うことが重要
- まとめ
ブラックハットSEOとは
ブラックハットSEOとはどのようなものを指すのでしょうか。概要をご紹介します。
「Googleのウェブマスター向けガイドライン」に反したSEO手法のこと
ブラックハットSEOとはGoogleのウェブマスター向けガイドラインに則らないSEO手法のことです。ユーザーの利便性ではなく、検索順位の向上を第一の目的としています。検索アルゴリズムの精度が不十分で、クローラーの質も低かった2000年代に横行した手法です。
2000年代は検索アルゴリズムの仕組みが解明され、不当に検索結果を操作しようとする個人・企業が増えました。その結果、低品質のコンテンツによってユーザーの利便性が損なわれるようになったのです。その当時どのようなブラックハットSEOが行われていたかは、後の項目で解説します。
最近ではほとんどのブラックSEOがまったく意味をなさなくなっており、不当な方法で検索順位を操作されることは少なくなっています。現在のSEOは、Googleのウェブマスター向けガイドラインに準じたWebサイトの運営する「ホワイトハットSEO」が主流です。ホワイトハットSEOについては後の項目で解説します。
SEO(検索エンジン最適化)とは何かを知る前提知識として、以下の記事も参考にしてください。
現在は罰則対象なので絶対に行わないようにする
ブラックハットSEOは、現在Webサイトの評価を下げる大きな要因になっているため、絶対に行わないようにしましょう。Googleの検索エンジンの精度が向上した現在では、ガイドラインに違反するSEO対策は、意味がないどころか罰則対象になります。
ブラックハットSEOのリスクと罰則
ブラックハットSEOをするとスパムサイトと見なされ、無効化もしくはペナルティの対象になります。スパムサイトに認定されると、検索順位が圏外になったり、インデックス登録から抹消されたりするので注意が必要です。また、ブラックハットSEO自体の質が低いと、機械ではなく手動でペナルティを課されます。
ホワイトハットSEOとは
ホワイトハットSEOとは、Googleのウェブマスター向けガイドラインに準じたSEO対策のことです。Googleのウェブマスター向けガイドラインを無視するブラックハットとは、真逆の概念になります。検索エンジンとユーザー双方に役立つ施策を実施する点が特徴です。詳しい違いについては、後の項目で詳しくご紹介します。
どのようなブラックハットSEOの手法があったか
どのようなブラックハットSEOの手法があったか詳しく解説します。有名なものは「手動による対策レポート」で確認できますのでぜひ参考にしてください。
※参考:手動による対策レポート
リンク(外部要因)に関する手法
被リンクの購入(有料リンク)
ブラックハットSEOとして横行したのが、被リンクの購入(有料リンク)です。悪質な業者は、購入した被リンクをサイト内に設置し、第三者から人気のあるWebサイトだと自作自演していました。
リンクファーム(相互リンク集)
リンクファームとは、登録したWebサイトがそれぞれ相互リンクを獲得できる場所のことです。Googleのウェブマスター向けガイドラインでは、リンクファームの利用も明確に禁止しています。
サイト内(内部要因)に関する手法
ワードサラダ(自動生成コンテンツ)
ワードサラダ(自動生成コンテンツ)は、テキストを自動生成するツールです。検索アルゴリズムの精度が低い時代では、意味のわからない文章でも検索エンジンから評価されていました。
キーワードスタッフィング
キーワードスタッフィングは、検索キーワードを意味もなく多用する手法です。不自然にキーワードを乱立させるため、コンテンツが見づらくなったり、文章の意味が分からなくなったりします。検索キーワードの使用率を評価していた時代で有効だった手法です。
隠しテキスト
フォントの色を透明にしたり、フォントサイズを0にしたりして、検索エンジンだけが認識できるキーワードを多用する手法です。ユーザーには普通のコンテンツにしか見えません。
クローキング
クローキングは、同一URL上に検索エンジンとユーザー用のコンテンツを2種類用意することです。ユーザーには普通のページを表示し、検索エンジンにはSEOに特化したページを表示します。
ブラックハットSEOが通用しなくなった背景
ブラックハットSEOは、なぜ現代で通用しなくなったのでしょうか。歴史的な背景を踏まえて解説します。
2016年末の悪質なキュレーションサイト問題
ブラックハットSEOが横行してから、Googleもペンギンアップデートとパンダアップデートなどの対策を行いましたが、悪質な業者を排除するまでには至りませんでした。中でも特に問題となったのは、インターネット上のコンテンツを収集する「キュレーションサイト」です。
キュレーションサイトは、それ自体違法性はありませんが、他人のコンテンツをまとめるだけで大量のアクセスを獲得できるという特徴があります。そのため低品質のコンテンツを乱造し、無理やり検索上位を獲得しようとする業者が後を立ちませんでした。
その結果、検索エンジンには低品質なコンテンツが乱立し、Google自信も大きく信用を落とすことになりました。特に健康や医療系での誤情報は、ブラックハットSEOが問題視される大きな要因になったと言われています。
2017年2月と12月に大きなアルゴリズムのアップデートを実施
2016年末の問題を受けて、Googleは約2か月後の2017年2月に、日本語検索の品質向上を目的としたアップデートを行いました。これにより、質の悪いWebサイトの多くが検索順位を落としました。これは「検索結果のより上位に自ページを表示させることに主眼を置く、品質の低いサイトの順位が下がります」というGoogleの公式発表の通りです。
また、同年12月には健康・医療ジャンルにて専門家が作成したコンテンツを評価するアップデートが実施されました。これにより、専門性の低いWebサイトの多くが淘汰されました。これも「医療従事者や専門家、医療機関等から提供されるような、より信頼性が高く有益な情報が上位に表示されやすくなります」というGoogleの公式発表の通りです。
※参考:Googleウェブマスター向け公式ブログ|日本語検索の品質向上にむけて
※参考:Googleウェブマスター向け公式ブログ|医療や健康に関連する検索結果の改善について
ブラックハットSEOに該当しないか自社サイトの施策を見直そう
ブラックハットSEOはGoogleからほぼ確実に見抜かれ通用しなくなっていますので、自サイトの施策がブラックハットSEOに該当していないかよく確認しましょう。検索順位を向上させたい場合は、ユーザーに役立つコンテンツを作るホワイトハットSEOをおすすめします。
検索順位を上げることだけが目的になると、ブラックハットSEOになってしまう可能性があるため注意が必要です。適切なSEO対策を行って、検索エンジンとユーザーから評価されるWebサイトを目指しましょう。
ブラックハットSEOとホワイトハットSEOの違い
ブラックハットSEOとホワイトハットSEOの違いを詳しく解説します。
Google推奨のガイドラインに則った施策か
ホワイトハットSEOは、「Webマスター向けガイドライン」や「Google検索エンジン最適化スターターガイド」、「検索品質評価ガイドライン」といったGoogle推奨のガイドラインに則った施策を実施します。ブラックハットSEOのようにGoogle推奨のガイドラインを無視することはありません。
2017年のアルゴリズムのアップデートをみても分かる通り、検索結果は公式ガイドラインに書かれた通りに変動します。そのため検索順位を上げるには、公式ガイドライン則った施策を実行するのが最も効果的です。
検索ユーザーにも焦点をあてている施策か
ホワイトハットSEOでは、検索エンジンに加えて検索ユーザーにも焦点を当てます。ブラックハットSEOだと、検索エンジンのみを意識することが多いです。
Googleはユーザーの利便性を第一に考えて、検索アルゴリズムを日々改良しています。そのため自サイトでもユーザーに役立つコンテンツを提供し、Googleのガイドラインに沿ったホワイトハットSEOを行うべきです。
ブラックハットSEOではなくホワイトハットSEOを行うことが重要
検索エンジンは、ユーザーの検索意図に沿ったWebサイトを、検索トップに表示したいと考えています。そのためにはホワイトハットSEOを行い、Webサイト全体の使いやすさを向上させることが重要です。
Webサイト全体の使いやすさは、E-A-Tを重視することで高められます。E-A-Tは、「専門性(Expertise)」「権威性(Authoritativeness)」「信頼性(Trustworthiness)」の頭文字をとった造語です。詳しい内容は、以下の記事を参考にしてください。
E-A-TがSEOに重要な理由とは?Googleの評価基準と対策方法を解説
ホワイトハットSEOの中心はコンテンツSEO
現在ホワイトハットSEOの中心は、コンテンツSEOと言われています。コンテンツSEOとは、質の高いコンテンツを提供し、Webサイトのアクセス数を向上させる施策のことです。コンテンツを提供することで潜在顧客を集め、検索エンジンに優良なWebサイトだと認識してもらいます。
今後のWebサイト作りでは、ホワイトハットSEOを正しく行い、検索エンジンとユーザーの双方に高く評価してもらうことが重要です。
コンテンツマーケティングで上位表示させるには?具体的なSEO対策も解説
まとめ
現在、ブラックハットSEOは、ほとんど意味をなしません。罰則対象にもなっていますので、絶対にやらないようにしましょう。SEO対策は、Googleが推奨するガイドラインに則るホワイトハットSEOをおすすめします。
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この記事の執筆者
株式会社WACUL
株式会社WACUL(ワカル)は、「Webサイト分析をシンプルに」というビジョンのもと、簡単にWebサイト改善の方針を手にすることができる世の中を実現します。