売れるLPに改善する方法|チェックすべき指標とおすすめツール5選

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こんにちは。「AIアナリスト」ライターチームです。

ランディングページ(LP)公開後は、重要指標を分析して改善策を講じると、販売成績の向上につながる可能性があります。ただし、効率的なLP成長のためには、正しい手順に沿った分析と改善の反復が大切です。

この記事では、改善の手順と方法、分析に必要なツールを紹介します。商品やサービスの購入数の向上に必要なLPの改善法について、ぜひ参考にしてください。

目次

ランディングページ(LP)の改善手順

LPを効果的に改善するためには、分析から改善、改善後のチェックまでを行うことが重要です。ここでは、LPの改善手順について解説するので、参考にしてください。

セッション数とCVRを確認する

まずは、セッション数とコンバージョン率(CVR)を確認して、LPの現在の成績について分析しましょう。セッション数とCVRの意味は次の通りです。

・セッション数とは、LPの訪問者数のこと
・CVRとは、LP訪問者の中で商品やサービスを購入した人の割合のこと

LP改善の目的であるCV数の向上を図るためにも、次に示す計算式を理解しておくとよいでしょう。

セッション数×CVR=CV数

計算式から分かるのは、セッション数とCVRのいずれかを改善すると、CV数が伸びる点です。
効率的にLPを改善するためには、セッション数とCVRのいずれかにコミットした施策の実施をおすすめします。

指標を分析してCV数の改善策を考える

指標を分析してCV数の改善策を考える際には、次の表に示す行動評価やユーザー評価を考慮するとよいでしょう。

ユーザーの行動評価 ユーザー評価
  • どこから訪れたのか?
  • どれくらいLP内に滞在したのか?
  • LPからどこのページに遷移したのか?
  • LPをどこまで見たのか?
  • CVしたのか?
  • 性別や年齢などのユーザー属性
  • LPを見る際のデバイスはなにを使っているのか?
  • どの地域からLPを見ているのか?
  • LPの訪問者は新規なのか?もしくは、リピーターなのか?

上記指標の多くは、Googleアナリティクスにて確認するのが基本です。Googleアナリティクスについて詳しく知りたい場合は、次の記事を参考にしてください。

※参考:Googleアナリティクスでできることとは? 主要5機能をご紹介!

改善を行った結果をチェックする

改善後は、セッション数やCVRの変化をチェックしましょう。セッション数かCVRのいずれかに改善傾向が見られる場合は、現状の改善策を継続させるとよいでしょう。

一方で、いずれにも改善が見られない場合は、施策を修正したり、抜本的な見直しを行ったりする必要があります。

LPの主な改善方法

ここでは、CVRの改善方法について解説します。ファーストビューの内容やコンテンツの順番など、実際に改善する際の参考にしてください。

ファーストビューを改善する

ファーストビューとは、LPを開いた際にユーザーが初めに目にするページの一部分です。ユーザーはLPを訪れた際に、ファーストビューを確認してLPを読み進めるのか、もしくは商品やサービスを購入するのかを決めます。

そのため、ファーストビューを改善すると、CVR向上につながると考えられます。たとえば、ファーストビューのデザインやキャッチコピー、訴求ポイントを変えてCVRの変化を確認しながら施策を講じるとよいでしょう。

ファーストビューの改善法について詳しく知りたい場合は、次の記事を参考にしてください。

※参考:LPのファーストビュー作成における5つのポイント|売れるデザインや適正サイズも解説

CTAボタンを改善する

CTAボタンとは購入や申し込みのページに遷移するためのボタンです。CTAボタンを改善する場合、配置や見え方、色、フォント、訴求内容などを変化させてCVRの確認を行うと良いでしょう。

たとえば配置について考える場合、CTAボタンの数が過剰になるとCVR低下の原因になるため、注意しましょう。ユーザーがクリックしたいと思うタイミングでCTAボタンが現れるように改善するのが理想です。

コンテンツの内容や順番を変更する

LPの流入経路に応じて、コンテンツ内容や順番を変更すると、CVR向上が期待できます。なぜなら、LPを訪れるユーザーの商品やサービスに対する知識や購買意欲が流入元に応じて異なるからです。

たとえば、商品名やサービス名でインターネット検索したユーザーは、商品やサービスを認知していて、購買意欲も高い傾向にあります。一方で、SNSからの訪問ユーザーは、商材を認知していない可能性があります。商材に関する情報を伝えつつ、購買意欲を高めるようなコンテンツを多めに盛り込む必要があるでしょう。

商品やサービスに対する知識に差があるため、流入経路別にコンテンツ内容を見直すのも効果的です。

ページの表示スピードを上げる

ページの表示スピードが向上すると、CVRの改善が期待できます。ページ表示の遅延による離脱が、CVRの低下につながっている可能性があります。LP内の画像のデータ容量を圧縮するなどして、ページの表示スピードの向上に努めましょう。

LPを改善するために必要な分析ツール5選

LPのCVRを改善するためには、分析ツールを使用した改善前後の比較が重要です。ここでは、代表的な分析ツールを5つ紹介するので、参考にしてください。

Googleアナリティクス

Googleアナリティクスは、Webサイトのアクセス解析をするためのツールです。ユーザーのLP内での行動を分析できるため、LPの改善を目指すのであれば導入しておきたいところ。

CVRやページ内の滞在時間、直帰率などLP改善のために必要な重要指標を確認できます。Googleアナリティクスの導入法について詳しく知りたい場合は、次の記事を参考にしてください。

※参考:Googleアナリティクスとは?導入方法から設定・使い方まで解説

AIアナリスト

AIアナリストはGoogleアナリティクスと連携して使える解析ツールです。LPの改善提案や効果検証などをAIが自動で行います。Goolgeアナリティクスの使い方が複雑で分かりづらい場合でも、分析結果から示された講じるべき施策が一目で分かります。

また、AIによるレポート機能も備えられており、集計工数を最小限に抑えたユーザー評価が可能です。AIアナリストについて詳しく知りたい場合は次の記事を参考にしてください。

※参考:AIアナリストの機能紹介

Optimizely

OptimizelyはA/Bテスト用の分析ツール。A/Bテストは特定の要素を変更したAパターンとBパターンを準備して、各パターンをランダムにユーザーに表示し、両者の成果を比較する検証手法です。

LP最適化に有効な手法だと言われており、A/Bテスト用の分析ツールも複数存在します。中でもOptimizelyは、直感的な使用感で人気のあるA/Bテスト用のツールです。

User Heat

User Heatは、ヒートマップと呼ばれる分析ツールです。ヒートマップを確認すると、LP内で熟読されている部分や読み飛ばされている部分がわかります。

LP内のどこまで読まれているかも確認できるため、LP内のコンテンツの並び順や内容を見直すための目安になります。

Page Speed Insights

Page Speed Insightsは、LPの表示速度を測るためのツール。サイト内の指定の場所にURLを入力するだけで、数値化されたLPの表示速度や具体的な改善案を確認できます。

LPの改善で活用したいフレームワーク4選

LP内のコンテンツを見直す場合、フレームワークを参考にするのも有効です。フレームワークとは、セールスライティングの際に利用される文章構成の型を指します。4つのフレームワークを紹介しますので、参考にしてください。

新PASONA(パソナ)の法則

新PASONA(パソナ)の法則を利用する場合は、次の流れに従ってLP内のコンテンツを組み立てます。

P:Problem(問題を提起する)
A:Affinity(共感文で親近感を醸成する)
S:Solution(解決策の提示する)
O:Offer(商品やサービスを提案する)
N:Narrow down(記事限や個数制限などの絞り込みで行動を後押しする)
A:Action(商品やサービスの購入へと誘導する)

新PASONAの法則は、悩みの解決を求めてLPを訪れた人に有効なフレームワークです。

QUEST(クレスト)の法則

QUEST(クレスト)の法則でLPを構成する場合、次のプロセスを踏みます。

Q:Qualify(ターゲットを絞り込む)
U:Understand(ターゲットの悩みに共感して解決策を想起させる)
E:Educate(商品やサービスを通して悩みを解決できることを啓発する)
S:Stimulate(ベネフィットを提示して購買意欲を刺激する)
T:Transition(商品やサービスへの購入へと誘導する)

QUESTの法則は、はじめにターゲットを絞り込む点がポイントです。ターゲットの絞り込みが甘いと、LPの本文がユーザーに対して伝わりづらくなります。

AIDCAS(アイドカス)の法則

AIDCAS(アイドカス)の構成は次のとおりです。

A:Attention(注意を引く)
I :Interest(ベネフィットを提示して興味を醸造する)
D:Desire(購入後のベネフィットを提示して欲求を高める)
C:Conviction(ユーザーの不安を排除して購入を確信させる)
A:Action(商品やサービスの購入へと誘導)
S:Satisfaction(購入後の満足度を高める)

LP内に盛り込めるのはAIDCAまでであり、最後のSatisfactionは購入後のユーザーへのフォローです。

BEAF(ビーフ)の法則

BEAF(ビーフ)の法則における構成は、次のような流れになります。

B:Benefit(商品やサービス利用時のイメージ画像や魅力を伝える描写を挿入する)
E:Evidence(権威者からの推薦、実績、評判などで商品やサービスが優れている証拠を示す)
A:Advantage(他社製品や一般的な相場観と比較して、品質や価格、利便性が優れていることをアピールする)
F:Feature(商品のサイズや賞味期限、素材、成分などの詳細を記載する)

BEAFの法則は、ネットショップの商品紹介ページで利用されることの多いフレームワークです。訪問者の考えることに対して、先回りをして情報を伝える特徴があります。

まとめ

LPのCVR向上のためには、ファーストビューやCTAボタンなどを改善する方法があります。もしくは、フレームワークを見直して、コンテンツを大幅に変更する手段も考えられます。

いずれの場合でも、各種解析ツールを利用して改善前後の状態を分析して、LP成績の向上に繋げることが大切です。

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この記事の執筆者

株式会社WACUL

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株式会社WACUL(ワカル)は、「Webサイト分析をシンプルに」というビジョンのもと、簡単にWebサイト改善の方針を手にすることができる世の中を実現します。