SHARE 60
アクセス解析 |
リファラースパムとは?Googleアナリティクスでの対策方法を解説!
SHARE 60
Googleアナリティクスではサイトに訪れたユーザーの行動を詳細に分析することができます。
しかし、そのアクセス解析の正確性を脅かす存在として「リファラースパム」というものがあります。
リファラースパムとは、アクセス元を確認する人をスパムサイトに誘導するために、スパムサイトからアクセスするという悪質な行為です。
これらを放置したままアクセス解析を行っていると、得られる分析結果が有効でないものとなってしまう恐れがあります。
今回は「リファラースパムとは何か」ということから「リファラースパムを確認する方法」「リファラースパムを除外する方法」までご紹介します。
目次
リファラースパムとは?―対策すべき理由
リファラースパムとは、リファラーを利用してスパムサイトへの誘導を図る迷惑行為のことです。
「リファラー」(参照元)とはあるページAからリンクをクリックして別のページBに移るときのリンク元Aを指します。Googleアナリティクスではどのようなリンク元から自サイトへ来たのかを調べることができます。
アクセス解析をする方はリファラーとなるリンク元がどのようなサイトかを確認することもあると思いますが、このリンク元の確認行為を狙ってアクセスさせたいサイトのアドレスをリファラーに不正に偽装する迷惑行為をリファラースパムと言います。
たとえばGoogleアナリティクスで参照サイトのデータを見てみると、ロシア語のURLを筆頭に様々な英数字のURLが並んでいます。
この赤枠部分はすべてリファラースパムです。
リファラースパムをそのままにしておくと、自身が迷惑サイトに飛ばされるリスクがあるだけでなく他ページから自サイトへの流入状況を正確に把握できない可能性が高まってしまいます。
「自分のサイトに来ているリファラースパムを確認したい」という方はこちらの一覧表をご覧ください。
Googleアナリティクスの参照サイトのデータと照らし合わせて、怪しいサイトがないか確認してみましょう。
(関連記事:「AIが自動でサイト分析!GoogleアナリティクスのAssistant機能の実力は?」)
Googleアナリティクスでリファラースパムを除外する、2つの方法
以上のようにリファラースパムを放置しておくのは危険なので、しっかりと対策を行うことが必要です。
リファラースパム対策は、一般的に、
- Googleのボットフィルタリング機能を利用する
- Googleアナリティクスのフィルタ設定を使う
の2つがあります。
1つ目の対策はとても簡単なので誰でも行うべきです。2つ目の対策はボットフィルタリング機能を使ってもなおリファラースパムが消えない場合にやってみましょう。
1) ボットフィルタリング機能を利用する
Googleアナリティクスの「ボットフィルタリング機能」を使う方法が一番簡単です。
Googleにボットとして登録されているボットやスパイダーからのヒットを除外することができます。
STEP1「管理>ビュー設定」を開く
左メニューから管理画面を開き、「ビュー設定」を選択します。
STEP2 「ボットのフィルタリング」チェックボックスにチェックを入れる
画面をスクロールしていくと、「ボットのフィルタリング」という欄があるのでそれにチェックをいれ、画面一番下にある「完了」をクリックします。
これで設定は完了です。1分でできる簡単な設定ですのでまだ行っていない人はまずやるべきです。
2) フィルタ設定を使う
ボットフィルタリングで除外しきれなかったアクセスを除外するためには、フィルタ設定を使うことが効果的です。フィルタ設定には様々なパターンがありますが、
- 特定のURLからのアクセスを除外
- 言語が(not set)であるサイトからのアクセスを除外
の2パターンがメジャーかつ効果的なので、今回はその2つの方法をご説明します。
方法1:特定のURLからのアクセスを除外
ボットフィルタリングをかけてもリファラー欄に残るスパムサイトのアドレスからのアクセスを除外しましょう。4ステップの簡単作業です。
1) 「管理>アカウント>すべてのフィルタ」をクリック
2) 「フィルタを追加」をクリック
3) フィルタの設定をする
ここでアクセス除外の詳細な設定を行います。
フィルタ名 | 「リファラースパム|(サイトアドレス)」など分かりやすい名前を付けましょう。 |
---|---|
フィルタの種類 | 「カスタム」を選択します。 |
フィルタフィールド | 「参照」を選択します。 |
フィルタパターン | 除外したいURLを入力します。 |
4) フィルタ設定を適用するビューを選択する
フィルタ設定を適用するビューを選択し、「追加」をクリックします。最後に一番下にある「保存」ボタンを押せば設定完了です。
方法2:言語が(not set)であるサイトからのアクセスを除外
Googleアナリティクスではサイトを訪れたユーザーの言語環境を計測することができます。このとき、言語設定がなされていないユーザーは(not set)として認識されます。これはリファラースパムの特徴の一つです。
言語設定が(not set)であるユーザーからのアクセス除外は、基本的にケース1と手順は一緒で3)のフィルタの詳細設定を変えるだけで完了します。
- フィルタフィールド…「言語設定」を選択します。
- フィルタパターン…「(not set)」と入力します。
あとはケース1と同じ手順で完了です。
(関連記事:「Googleアナリティクスのユーザー必見!レポート自動作成ツール6選」)
Googleアナリティクスで綿密なデータ分析を
いかがでしたでしょうか。リファラースパムは最近流行する不正アクセス行為であり、正確なアクセス解析を脅かす存在です。この記事を参考に、リファラースパム対策を行いより精度の高いアクセス解析を行いましょう!
また、データ分析についてさらに詳しく知りたい方は以下のリンク先から読めるe-bookをご覧ください。
サイトに関するデータを網羅的に分析し、成果をあげるために何をすべきかわかりやすく説明しています。
データ分析をしたいけど何をしたらよいかわからない方、効率的にデータ分析を行い方は必見です!
無料配布中ですので是非ご一読くださいね!
この記事の執筆者
曽我 由里香
社内最若手のインターン生。カスタマーサポートからマーケティングまで幅広い業務をこなしています。
38,000サイト以上の分析データから
効果的な集客とリード獲得を支援します