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コホート分析とは? | Googleアナリティクスでユーザーの維持率をチェック

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こんにちは。「AIアナリスト」運営チームの大屋です。
今回はコホート分析についてです。

コホート分析という言葉をなんとなく聞いたことがあるという方もいらっしゃるかと思いますが、その内容はご存知でしょうか。

コホート分析とは、ユーザーをグループごとに分類し、その行動や定着率を分析するというものです。
ユーザーの行動や定着率がわかれば、それをマーケティングに活用することができます。

以下では、コホート分析について、基本からGoogleアナリティクスでの分析方法まで詳しく説明していきます。

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目次

コホート分析とは?

コホートとは「仲間グループ」という意味です。
コホート分析とは、ユーザーの行動をグループ化し、指標ごとに数値化して分析するというものです。例えば「7月1日にセッションを開始したユーザー」をグループとして、そのグループの何割が再訪したかなどを分析します。

Googleアナリティクスのコホート分析では、ユーザーがセッションを開始した日(=ユーザー獲得日)から特定期間のユーザー行動を指標ごとに分析することができます。

例えば、7月1日に獲得したユーザーの中で

  • その後14日間にどのくらいコンバージョンしたか
  • 何割のユーザーがサイトに再訪したか

などのデータを見ることができます。

(関連記事:「Googleアナリティクス「マイレポート」で日々の変化をチェック!|設定方法から活用法まで解説」

コホート分析はなぜ重要?

上記の通り、コホート分析では様々な指標を分析することができますが、特にユーザー維持率が重要です。

そもそもユーザーの維持率とは、獲得したユーザーがどれくらい定着したかというものです。
例えば、

  • サイトにどれくらい再訪したか
  • 再び商品購入をしたのはどれくらいか

といった割合の事です。
言い換えるならば、ユーザーが継続してサービスを使ってくれているのかといっても良いでしょう。

そして、このユーザー維持率が特に以下の2種類のサイトで重要です。

一つは、ユーザーが継続的に訪問することでコンバージョンが伸びるタイプのサイトです。
例えば、日用品などを扱うECサイトが挙げられます。
ユーザー維持率が高いということはそのサイトのコンテンツや商品に満足していると言えるので、再びコンバージョンしてくれる可能性が高いです。
また、そのようなリピーターから他のユーザーにSNSなどで評判が広がることもあります。
そうすれば新規顧客の開拓にもつながり、サイトの成長にもつながります

もう一つは、ユニークユーザー数が重要なサイトです。FacebookなどのSNSやメディアサイトが挙げられます。
こうしたサイトは、ユーザーがどのタイミングで離脱しているのか、ちゃんと使ってもらえてるのかを可視化することが、サービス改善の重要ポイントです。データから見られる改善ポイントに対処していくことで、ユーザーの継続率を高めることができます。

以上の通り、ユーザーの維持のチェックはサイト運営に欠かせないものです。
したがって、このユーザー維持率を、コホート分析でチェックすることが重要というわけです。

(関連記事:「Googleアナリティクスのユーザー必見!レポート自動作成ツール6選」

コホート分析をGoogleアナリティクスで設定する方法

それでは実際にGoogleアナリティクスでコホート分析を設定する方法を見ていきましょう。

まず「ユーザー」 → 「コホート分析」の順にクリックします。
すると以下のような画面になります。

Googleアナリティクスでコホート分析を設定する方法

設定項目は

  • 「コホートの種類」
  • 「指標」
  • 「コホートのサイズ」
  • 「期間」

の4つです。以下順に見ていきます。
なお「期間」は「コホートのサイズ」で決まるのでまとめて説明します。

 

1) 「コホートの種類」

現在選択できるものとして「集客の日付」があります。
集客の日付とは、ユーザーが最初にセッションを開始した日、つまりユーザー獲得日のことです。

 

2) 「指標」

指標は以下の通りです。ユーザーごとの指標と合計の指標があります。

ユーザー
  • ユーザーあたりのセッション
  • ユーザーあたりのセッション継続時間
  • ユーザーあたりのトランザクション
  • ユーザーあたりのページビュー
  • ユーザーあたりの収益
  • ユーザーあたりの目標の完了数
合計
  • セッション
  • セッション時間
  • トランザクション数
  • ページビュー数
  • ユーザー数
  • 収益
  • 目標の完了数
定着率
  • ユーザー維持率
 

3) 「コホートのサイズ」「期間」

「コホートのサイズ」は「日別」「週別」「月別」があり、それに応じて「期間」を設定できます。

コホートのサイズ 期間
日別
  • 過去7日
  • 過去14日
  • 過去21日
  • 過去30日
週別
  • 先週
  • 過去3週
  • 過去6週
  • 過去9週
  • 過去12週
月別
  • 先月
  • 過去2か月
  • 過去3か月
 

4) 具体的な設定例

例えば「過去7日間のユーザー維持率を見たい」場合は

  • 指標:ユーザー維持率
  • コホートのサイズ:日別
  • 期間:過去7日間

と設定します。

設定

また、セグメントを使うこともできます。
例えば、スマートフォンのデータを分析したい場合を考えます。

「+新しいセグメントを追加」をクリックし、「モバイルトラフィック」のセグメントを選択して「適用」をクリックしましょう。

「+新しいセグメントを追加」をクリック

「モバイルトラフィック」のセグメントを選択

すると、以下の画面のようにモバイルトラフィックのデータが表示されます。

モバイルトラフィックのデータ

(関連記事:「Googleアナリティクスだけじゃない!?サイト改善方法がわかるツール 7選」

コホート分析の活用法

さて、コホート分析の設定方法がわかれば、早速使ってみましょう。
コホート分析を上手く使うと、マーケティングに活用することができます。

まずはコホート分析で、数値がユーザー獲得日から何日後に減少しているかを確認しましょう。
つまり、ユーザーの減少のタイミングを把握しましょう。
この減少するタイミングを把握することで、施策の効果を最大化することができます。

例えばブログサイトで、ユーザー獲得日から3日後にユーザーが減少するとします。
このタイミングで新たに記事を投稿したり、投稿頻度を多くしたりすることで、ユーザーを維持することができるでしょう。
またECサイトで、1週間後ユーザーが減少する傾向があるとします。
そうだとすると、このタイミングでリマーケティングやメールでユーザーに再びアプローチすることが有効でしょう。

また、あるサイトで、ユーザーが1週間後には必ず5パーセント減少しているとします。
このような減少の傾向を、コホート分析を使ってチェックすることができます
そこから、この減少を埋めあわせるべく新たに獲得すべき新規ユーザーの割合を決めることができます
上の例のように、週5パーセントの減少が避けられないとわかったとします。
このような場合、この5%の減少分を補うために獲得すべきユーザーのボリュームを決定し、新規ユーザーに向けた集客施策を行うとよいでしょう。

(関連記事:「プロが厳選!絶対に入れておきたいアクセス解析ツール4選」

ユーザーの行動をもとにサイトを改善するには?

以上、コホート分析について説明してきました。
サイトの長期的な成長にリピーターは欠かせません。コホート分析で、獲得したユーザーが減少するタイミングを注意深くウォッチし、それに合わせて施策を行うことが重要です。

また、コホート分析のみならず、ユーザーの行動を見てサイトやサービスを改善することは重要です。
その際にオススメなのが「AIアナリスト」です。

AIアナリストでは、ユーザーのサイト内での行動をもとに人工知能がWebサイトの改善方針を自動で教えてくれます。
Googleアナリティクスと併せてAIアナリストを使い、安定したサイトの成長・コンバージョン獲得を目指していきましょう。

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この記事の執筆者

大屋 広貴

大屋 広貴

東京大学大学院在学中のインターン生で、2年以上勤務しているベテランです。

38,000サイト以上の分析データから
効果的な集客とリード獲得を支援します

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