GA4のセッション数とは?UAとの違いと確認する方法・セッション数を増やす4つのコツ

アクセス解析 |

GA4とは、アクセス解析ツールであるGoogleアナリティクスの最新タイプです。GA4と旧タイプのUAでは、セッション数のカウント方法が異なります。

この記事では、GA4とUAのセッション数の違いや、GA4でのセッション数の確認方法、セッション数を増やすコツなどを解説します。GA4を活用してアクセス解析を行う際に、ぜひ役立ててください。

目次

GA4におけるセッション数とは

GA4におけるセッション数とは、Webサイトへの訪問数を集計するための指標です。セッションとは、ユーザーがWebサイトを訪問してから離脱するまでの流れを意味します。

GA4では、訪問から離脱までの流れをまとめて、1セッションとカウントします。ユーザーが訪問した後、Webサイトを複数ページ閲覧したとしても、1セッションとカウントされるため、ユーザーの訪問数の把握に役立ちます。

GA4におけるページビュー数との違い

GA4におけるページビュー数とは、ユーザーがWebサイト上で閲覧したページの総数を示します。ページビュー数によって、ユーザーが閲覧した累積ページ数が分かります。訪問から離脱の一連の流れを計測するセッション数とは異なる指標です。

例えば、あるユーザーがWebサイトを訪問し、5つのページを閲覧した後にサイトを離れた場合、ページビュー数は5とカウントされます。一方、Webサイトを訪問してから離脱するまでの流れは1回であるため、セッション数は1とカウントされます。

GA4におけるユーザー数との違い

GA4におけるユーザー数とは、一定期間内にWebサイトを訪問したユーザーの合計数です。例えば、ユーザーがWebサイトを訪問して離脱し、翌日同じWebサイトにもう一度訪問して離脱した場合、ユーザー数は1とカウントされます。一方、セッション数は2と計測されます。ユーザーの一連の活動は、2つの異なるセッションに該当するためです。

GA4におけるページ別訪問数との違い

GA4におけるページ別訪問数とは、Webサイトのページごとの訪問数を評価する指標です。ただし、対象のページへの訪問を含むセッション数がカウントされます。例えば、ユーザーがページAを訪問し、次にページBを訪問し、再度ページAを訪問してWebサイトを離脱した場合、ページAのページ別訪問数は1とカウントされます。

GA4におけるセッション数が重要な理由

GA4におけるセッション数が重要な理由は、セッション数がWebサイトの成果を計測する大切な指標の1つであるためです。セッション数は、Webサイトの集客力の正確な測定に役立ち、分析にも活用できます。現状のセッション数を把握し、対策すべき課題を特定して改善を積み重ねましょう。セッション数が増加すれば、Webサイトの成果や認知度の拡大につながります。

離脱以外でGA4のセッションが終了する条件

GA4におけるセッション終了の条件は、ユーザーがWebサイトから離脱するだけでなく、一定時間操作をしない状態が続いた場合も含みます。

ユーザーが30分間操作を行わなかった場合、その時点でセッションが終了します。再び操作を開始すると、新たなセッションとして計測され、セッション数は2としてカウントされます。なお、30分という時間はデフォルトの設定であり、任意の時間に変更可能です。

セッション終了時間を設定する手順

セッション終了時間を設定する手順は、次の通りです。「管理」をクリックします。

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「プロパティ」の「データ ストリーム」を選択します。

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対象のWebサイトをクリックします。

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「タグ設定を行う」をクリックします。

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「セッションのタイムアウトを調整する」を選択します。

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「セッションのタイムアウトを調整する」の「時間・分」を変更して保存します。

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GA4とUAのセッション数の違い

GA4とUAでは、セッション数をカウントする基準が異なります。ここでは、両者の違いについて解説します。

GA4のセッション数はUAに比べて基本的に少なくなる

GA4のセッション数は、UAのセッション数と比較して少なく表示されます。両者の差が発生する理由は、セッションの計測方法が異なるためです。具体的な差異について、以下に詳しく解説します。

UAでは日付が変わるとセッションが終了する

GA4とUAのセッションの計測方法の違いは、日付が変わった際のセッションの取り扱い方にあります。UAでは、ユーザーがWebサイトを訪問している間に日付が変わると、その時点でセッションが終了し、新たなセッションが開始されます。つまり、同一の訪問でも日付が変わることで、セッション数は2とカウントされます。

一方、GA4では、日付が変わってもセッションは終了しません。そのため、同じ訪問でもUAに比べて、セッション数が少なくなります。

UAでは異なる流入元から再訪問するとセッションが終了する

異なる流入元からの再訪問時、GAとUAでセッションの取り扱い方が異なることも、セッション数の差分の要因です。UAでは、参照サイトや広告からの遷移といった、異なる流入元からのWebサイトへの訪問が発生すると、新たなセッションがカウントされます。

一方、GA4では新たなセッションはカウントされず、セッション数は1となります。この両者の違いが、GA4がUAに比べてセッション数が少なく表示される理由です。

GA4でセッション数を確認する手順

GA4では、いくつかの方法でセッション数を確認できます。ここでは、代表的な方法について解説します。

Webサイト全体のセッション数を確認する手順

Webサイト全体のセッション数は、標準レポートから確認できます。手順は次の通りです。「レポート」の「ライフサイクル」に含まれる「集客」から、「トラフィック」をクリックします。

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表示されるレポートの「セッション」列に、セッション数が表示されます。

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ランディングページ別にセッション数を確認する手順

ランディングページ別にセッション数を確認する手順は、次の通りです。なお、ランディングページは、ユーザーが最初にアクセスしたページのことです。「レポート」の「ライフサイクル」に含まれる「エンゲージメント」から、「ランディングページ」をクリックします。

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表示されるレポートの「セッション」列に、ランディングページごとのセッション数が表示されます。

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セッション数を増やすための4つのコツ

セッション数はWebサイトを評価するための重要な指標です。ここでは、セッション数を増やすためのコツについて解説します。

コンテンツの質を高める

セッション数を増やすためには、コンテンツの質を高めることが重要です。質の高いコンテンツを提供することは、ユーザーからの信頼を獲得し、Webサイトへの訪問数の増加につながります。質を高めるためには、コンテンツマーケティングの活用が有効です。ターゲットとなるユーザーを設定し、ターゲットにとって質のよいコンテンツを作成しましょう。

コンテンツマーケティングについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

※参考:コンテンツマーケティング4つの型|施策の効果を高める2つの型も紹介

SEO対策に取り組む

SEO(検索エンジン最適化)対策に取り組むことも有益です。SEO対策には、内部施策や外部施策、ページエクスペリエンスの最適化など、さまざまな手段があります。質のよいコンテンツ作成もSEO対策の1つです。SEO対策を効果的に実施できれば、検索結果の上位表示につながり、セッション数の増加が期待できます。

SEO対策については、こちらの記事で詳しく解説しています。

※参考:WebマーケティングにおけるSEOとは?重要性や対策方法を解説

Web広告を運用する

Web広告は、セッション数を短期間で増やせる可能性を持った手段です。Web広告にはいくつかの種類があります。例えば、検索結果の画面に表示されるリスティング広告は、ユーザーの興味や関心に合わせたアプローチが可能です。Webサイトの広告枠に表示されるディスプレイ広告や、SNS広告を活用することも、さらなるセッション数の増加に寄与します。

Web広告については、こちらの記事で詳しく解説しています。

※参考:Web広告の運用でやるべきこと|広告代理店のメリット・注意点も解説

SNSやメールマガジンを活用する

SNSやメールマガジンも積極的に活用しましょう。定期的な情報発信によってリピーターを獲得でき、セッション数の増加につながります。TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSは、情報が拡散されやすく、セッション数の増加を期待できます。ユーザーのメールアドレスが入手できれば、直接送付が可能なメールマガジンも効果的です。

SNSの活用については、こちらの記事で詳しく解説しています。

※参考:コンテンツマーケティングをSNSの活用で成功させる方法|4大SNSをうまく使おう

まとめ

GA4におけるセッション数は、Webサイトの現状把握や改善施策の検討、効果検証に有用な指標です。Webサイトを活用して成果を上げるためには、セッションがカウントされる基準を正しく理解し、セッション数を増やす施策を積み重ねていくことが大切です。

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この記事の執筆者

株式会社WACUL

株式会社WACUL

株式会社WACUL(ワカル)は、「Webサイト分析をシンプルに」というビジョンのもと、簡単にWebサイト改善の方針を手にすることができる世の中を実現します。