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サイト改善 |
ABテストツール7選|機能・料金を徹底比較
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こんにちは。「AIアナリスト」ライターチームです。
ABテストとは、デザインやレイアウト・キャッチコピーなどが異なる2パターンのWebページを用意し、どちらのパターンがより高いCVRやCTRを得ることができるか、効果を検証するテストのことです。
ABテストを繰り返すことで、CVRの高いWebサイトへと改善していくことができます。ABテストは手動でも可能ですが、手間や技術・システム的にもコストがかかってしまうため、ツールの活用がおすすめです。優れたABテストツールが数多く出回っているため、簡単かつスピーディーに改善を繰り返し、成果へつなげていくことが可能です。
今回はおすすめのABテストツールを無料から有料まで厳選して6つご紹介します。
それぞれの特徴を把握し、目的や状況に合わせてツールを選択しましょう。
機能や料金の比較表も掲載しているので、ぜひご活用ください。
目次
無料のABテストツール
1) Google オプティマイズ
Google オプティマイズは、Googleが無料で提供しているABテストツールです。「Googleアナリティクス 360 Suite」プロダクトのひとつで、2017年3月30日に正式に無償版としてリリースされました。
有償版と比べると多変量テストに制約があるなど機能に制限はありますが、テストの対象となるユーザーの選択ができたりGoogleアナリティクスとの連携ができるなど、無料にもかかわらず非常に使えるツールとなっています。また、ビジュアルエディタを利用してブラウザ上でパターンを作成できるため、デザイナーやエンジニアに仕事を振る必要がなく、スピーディーにテストを行うことができます。
詳しい使い方は以下記事で解説しているのでご一読ください。
▼参考記事
Google Optimize 徹底解剖! 使い方からレポートの見方まで総ざらい
2) Googleアナリティクス ウェブテスト(ABテスト)
Googleアナリティクスのウェブテスト(ABテスト)は、Googleアナリティクスの基本機能として利用することが可能です。Googleアナリティクスでそのまま使えるため特別な導入の必要も無く、無料である点も大きなメリットです。
テスト方法は、オリジナルページとは別パターンのページを用意し導入設定を行う2ステップです。ただし、テストページは自前で作成する必要があり、またテスト用ページはオリジナルとは別URLとなります。
このため、検索エンジンに重複ページと認識されペナルティが発生しないよう、オリジナルページにcanonical指定を行うといった注意が必要です。
とはいえ、普段Googleアナリティクスを利用しているユーザーであれば、操作や設定などの使用感が同じなため、ABテストに不慣れでも扱いやすいツールと言えます。
詳しい使い方は以下記事で解説しているのでご一読ください。
▼参考記事
GoogleアナリティクスのABテスト(ウェブテスト)機能を使いこなす!
どちらか迷ったらGoogle オプティマイズがおすすめ
どちらも無料で簡易に導入できるGoogleのツールですが、どちらがおすすめかと言えば「Google オプティマイズ」になります。
Google オプティマイズでは、Googleアナリティクスのウェブテストでも可能だった「対象となるユーザーの割合の変更」の他、
といったことも可能になり、さらに高度なABテストを行うことができます。
また、Googleアナリティクスのウェブテストでは別URLを用意する必要がありますが、URLを変えることなくテストができる点も大きなメリットです。
Googleアナリティクスのウェブテストは、使い慣れたツールで手軽にテストしたい場合や、2パターン以上の大きく異なるバリエーションを最大10パターン用意し効果を検証する場合などに向いているといえるでしょう。
なお、Googleアナリティクスのウェブテスト画面では、今後のサポートは終了する予定とのアナウンスもあり、Google オプティマイズへの移行をすすめているようです。
▼参考記事
オプティマイズとオプティマイズ 360 の比較 - Optimize ヘルプ
有料のABテストツール
3) Optimizely
ABテストツールの代表といえば、世界シェア No.1・導入社数9,000社のOptimizely(公式サイト)です。
アメリカで開発されたツールですが、日本語にも対応しています。株式会社イー・エージェンシーや株式会社ギャプライズが正規代理店となっています。ABテストは3種類、A/Bテスト・多変量テスト・複数ページ(ファネル)テストが可能です。簡単な操作でテストができ、多彩なテスト機能を備えているほか、多くの外部ツールと連携可能な点も特徴です。また、PCやスマホのWebテストのみならずモバイルアプリのテストなど、あらゆるデバイスでテスト・分析を可能としています。30日間すべての機能が利用できる無料トライアルプランあり。
4) VWO(Visual Website Optimizer)
VWOはインドで開発されたABテストツールです。世界4,000社で利用されており、日本でも400社以上の導入実績があります。
月額10万円~という価格の安さに加え、テスト可能ドメイン数やサブアカウント数は無制限、月間サポート回数も制限がありません。
また、非同期タグ採用で読み込みスピードの低下なし、ヒートマップ機能が無料で利用可能など、性能面でも独自機能を付加している点が目に留まります。
ブラウザ上でのデザイン変更も可能で、誰でも簡単に操作できる点も魅力です。
5) Kaizen Platform
Kaizen Platformは、クラウドソーシングを利用してグロースハッカーにサイトの改善案を依頼できる点が大きな特徴です。社内で制作ができない、また、制作に時間と手間をかけられない企業に向いています。
内部に制作を抱えず、経験豊富なグロースハッカーを利用することで、制作の負担を一掃できる点は他にはないサービスといえます。多変量テストはありませんが、日本語によるサポートも充実しており、テクニカルサポートのほか専任のサポートチームを設けるなど手厚いサポートも魅力です。予算に余裕があり、クラウドソーシングを活用して効率よく改善するなら、ぜひ検討したいツールです。
6) SiTest
SiTestは、ヒートマップ解析・ABテスト・EFOなどの機能を搭載したウェブサイト解析・改善ASPです。
ABテスト以外のサイト改善機能がセットになったうえで、5万円からという価格設定が魅力です。画面上で簡単にテストパターンが作成できる操作性に優れています。また、AI(人工知能)による解析レポートも受け取ることができます。日本製のため管理画面も使いやすく、サポートも安心です。機能制限なしの無料トライアルもあり。
7) DLPO
DLPOは大手企業サイトを中心に、延べ700社以上に利用されるLPOツールです。独自のテストエンジンを搭載しており、自動的にビジュアルやアクションボタン、流入元などの組み合わせを加味して、高速にテストを行うことができます。
また、テスト成功後のCVR最大化(自動最適化、パーソナライズ)と国産ツールならではの徹底したPDCAサポートが強みです。
有料ツールのおすすめポイント
価格や操作性、それぞれの独自機能などツールの特徴はさまざまです。
以下に各ツールのメリットや特徴など、おすすめポイントをまとめたので参考にしてみてください。
Optimizelyは価格は高額になりますが、世界シェアNo.1の定番ツールであり、安心感と信頼感は群を抜いています。機能面・操作性においても、簡単に使いやすく高度なテストが可能ですし、外部ツールとの連携も容易です。予算がかけられ、外部ツールとの連携も考慮する場合におすすめです。
VWOはヒートマップ機能付きという点や、ドメイン数やサブアカウント数は無制限で追加料金は一切ない点など、機能性に加え低価格でも定評がある注目のツールとなっています。低コストでスピーディーに高度なテストを行いたい場合におすすめです。
Kaizen Platformは、クラウドソーシングという独自のサービス展開が注目のポイントです。社内に制作がなくても、グロースハッカーからの改善案を集め、手間をかけずに改善することができます。予算との折り合いがとれ、クラウドソーシングを活用したい場合におすすめです。
SiTestはABテストだけでなく、ヒートマップやEFOといったサイト解析・改善のツールがセットになったオールインワンという点が大きな特徴です。また、5万円からという価格設定も魅力といえます。外部ツールとの連携の必要がなく、低価格のオールインワンツールとして活用したい場合におすすめです。
DLPOは豊富な自動最適化機能でテストの高速化とCVR最大化を支援します。セグメント別チャンピオン自動発見機能により、ユーザー全体でのテスト結果だけではなく、「セグメント」ごとのテスト結果も分かり、各セグメント毎に最適化することができます。国産ツールならではの徹底したPDCAサポート体制が整っており、テスト設計のサポート、代行も可能です。
無料トライアルを実施しているツールもあるため、迷ったら無料トライアルで比較し、自社のサイトに最適なツールを導入しましょう。
機能・料金比較表
各ツールの機能や価格を比較できる一覧表をまとめています。
必要な機能や料金など、目的に合わせたツール選択の参考にお役立てください。
ツール名 | 無料トライアル | 価格 | 多変量テスト | 対象トラフィックの割合変更 | 属性・セグメント機能 | マルチユーザー対応 | エディター機能 | サポート | 外部ツール連携 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Google オプティマイズ | 無料 | 無料 | △ | ◯ | ◯ | × | ◯ | × | - | |
Googleアナリティクス ウェブテスト | 無料 | 無料 | × | ◯ | ◯ | × | 要HTML作成 | × | - | |
Optimizely | あり | 要問合せ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | △ | ◯ | モバイルアプリテスト |
VMO | あり | 月額10万円~ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | △ | ドメイン数・サブアカウント数無制限ヒートマップ機能付 |
Kaizen Platform | 要問合せ | 要問合せ | × | ◯ | × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | グロースハッカー |
SiTest | あり | 5万円~ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × | AI搭載オールインワンツール |
DLPO | 要問合せ | 要問合せ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 〇 | 徹底したPDCAサポート |
サイト改善を繰り返しCVRを上げよう
無料から有料まで、CVRの向上に欠かせないおすすめのABテストツールを厳選してご紹介しました。ABテストは一度だけでなく何度も繰り返し、成果の出るWebサイトへと改善していくことが重要です。小さな改善を繰り返し、着実にCVRの上がるWebサイトへ最適化していきましょう。
ただし、効果の上がるABテストを行うには、課題の洗い出しが重要になります。安易にテストを繰り返しても、効果を上げるどころか退転してしまう可能性があります。
ABテストのための課題発見には、弊社サービスの「AIアナリスト」がおすすめです。AIアナリストは、人工知能がGoogleアナリティクスのデータを分析し、自動で課題の発見・改善案の提案まで行ってくれるサービスです。
サイトの分析や課題発見に時間の取れない担当者の方でも、AIアナリストを活用することで効率的に課題の洗い出しができ、効果的なABテストを行うことが可能です。
AIアナリストで課題を発見し、効果の上がるABテストをスピーディーに繰り返すことで、効率的にサイト改善を進めていきましょう!
この記事の執筆者
野内 早苗
マーケティングチーム所属。デザイナーとしての豊富な経験を活かして活躍中です。
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