ABテストツール13選|選び方のポイントや活用手順も解説

サイト改善 |

こんにちは。「AIアナリスト」ライターチームです。

ABテストツールは、Webサイトの改善に役立つツールとして知られています。しかし、ABテストツールには多くの種類があるため、どれを選べばよいか分からず困っている人も多いでしょう。

本記事では、ABテストツールを導入するメリットや選び方のポイントを解説するとともに、おすすめのツールも紹介します。

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そもそもABテストとは?

「ABテスト」とは、AとBの2つのパターンのWebサイトを同時に公開し、コンバージョンやクリック率などを比較するテストです。

複数の候補のうち、より効果の高かったパターンを採用していくことで、Webサイトにおける成果を向上させやすくなります。

ABテストの種類

ABテストには、「同一URLテスト」「リダイレクトテスト」「多変量テスト」「複数ページテスト」などの種類があります。

同一URLテスト

同一URLテストとは、同一のURLを用いて、AB両方のパターンを比較するテストです。準備が容易で、ABテストのなかでも一般的な方法とされます。

リダイレクトテスト

リダイレクトテストとは、ユーザーを異なるパターンのURLにリダイレクトする方法です。デザインや構成が全く異なるパターンを比較したい場合に有効です。

ただし、Webサイトの見た目だけでなくソースの変更も必要になるため、準備に手間がかかります。

多変量テスト

多変量テストとは、複数の要素を切り替え、組み合わせたパターンを比較する方法です。多くのパターンを比較することで、より効果のある要素やパターンを導き出せるというメリットがあります。

複数ページテスト

複数ページテストは、サービス紹介ページから申し込みページなど、複数のページにわたる比較に用いられるテストです。Webサイトの見た目だけでなく、他のページへの導線も比較対象になります。

ABテストツールとは?

「ABテストツール」は、ABテストの実施や分析などの機能を備えたツールです。専門的な知識がなくてもABテストを容易に実施でき、Webサイトの課題解決をサポートしてくれます。

ABテストツールの重要性

ABテストを手作業で行うには、統計などの専門知識が必要です。また、テスト結果を得られても、それをどのように生かすべきか判断に迷うことも多いでしょう。

ABテストツールがあれば、より効果的・効率的にテストできます。

「Google オプティマイズ」の終了

ABテストツールにはさまざまな種類がありますが、なかでもGoogleが提供する「Google オプティマイズ」は、多くのWebマーケターに重宝されていました。

しかし、Google オプティマイズは2023年にサービス終了となってしまいました。Googleは「Google 広告」や「Googleアナリティクス」とABテストツールの連携を推奨しており、代替ツールを探す必要性が生じています。

ABテストツールのおもな機能

ABテストツールには、おもに以下のような機能が搭載されています。

テスト機能

AB異なるパターンのWebページを配信し、テストを実施する機能です。ツールによっては、前述の多変量テストやリダイレクトテストなどにも対応しています。

セグメント設定機能

ユーザーのターゲティングが可能となる機能です。使用するデバイスやブラウザ、流入元のデータなどにより、Webページを表示させるユーザーを限定できます。

分析・施策実行機能

テスト結果を分析し、訪問者数やコンバージョン率などのデータを導き出す機能です。分析結果に基づくテスト案の実行や、管理も効率化できます。

レポート作成機能

分析結果のレポートを作成する機能です。ABテストで得られた結果を分かりやすくまとめることができ、チーム内での情報共有に役立ちます。

ABテストツールの分析・施策例

ABテストツールによっては、以下のような分析が可能なツールもあります。

ヒートマップ分析

「ヒートマップ」とは、Webページ上のユーザーの行動を色の濃淡で表現したものです。ユーザーが離脱した場所や熟読した場所、クリックした場所などを視覚的に把握できます。

これにより、CTAボタンがクリックされているか、ユーザーがページをどこまで読んでいるかなどの分析が可能です。

関連記事:ヒートマップとは?活用方法や注意点、おすすめのツール10選も紹介

アクセス解析

アクセス解析は、Webサイトを訪れたユーザーの属性や人数、初訪問なのか再訪なのか、といった情報を分析する機能です。他にも広告や自然検索などのユーザーの流入元や、平均滞在時間など、さまざまな項目を分析できます。

サイト訪問者の特徴やニーズを分析することで、施策の検討に役立つでしょう。

関連記事:アクセス解析ツールのおすすめ20選|目的・用途別に分けて紹介

LPO(Landing Page Optimization)

「LPO」とは、ランディングページ最適化のことです。Webマーケティングにおけるランディングページとは、商品の購入や問い合わせにつなげることを目的とした縦長1ページのWebページを指します。

ツールによっては、ランディングページの改善に役立つ機能が搭載されたタイプもあります。

関連記事:おすすめLPOツール3選【手軽にCVR向上!】

EFO(Entry Form Optimization)

「EFO」とは、エントリーフォーム最適化のことです。商品の購入や問い合わせの入力フォームを、ユーザーがストレスなく入力できるよう改善する取り組みのことをいいます。

ツールによっては、エントリーフォームの改善に役立つ機能が搭載されたタイプもあります。

関連記事:EFOツールでCVR改善! | おすすめEFOツール4選

ABテストツールを活用するメリット

Webサイトの改善にABテストツールを活用すると、以下のようなメリットが期待できます。

テストの正確性が向上する

ABテストを手作業で実施する場合、パターン分けや条件設定などがうまくいかず、正しいデータを得られない場合も少なくありません。

一方、ABテストツールなら詳細な条件設定や、複雑なテストも容易に行えます。これによりテストの正確性が高まれば、データの信頼性を向上させることが可能です。

テストを効率的に実施できる

複数のパターンの準備や、配信には労力がかかります。

ABテストツールなら、デザインやコーディングの知識がなくてもテストパターンの作成から公開、進捗管理まで、全てツール上で完結します。少ない手間で、効率的にテストを実施できるでしょう。

施策の効果やスピード感を高められる

ABテストツールを導入すれば、データに基づく意思決定が可能となり、より効果的な施策を打ち出せるようになります。

データの収集や分析にかかる時間が短縮されることで、仮説の立案後、具体的なアクションをスピーディに起こせます。

ABテストツールを選ぶ際にチェックしたいポイント

ABテストツールを選ぶ際は、以下のようなポイントをチェックしてください。

機能の充実度

ABテストには、同一URLテストや多変量テストなど、いくつか種類があります。ツールを選定する際は、どの種類のABテストに対応しているのかをあらかじめ確認しましょう。

また、分析機能や有意差自動判定機能、配信割合変更機能などの有無をチェックすることも大切です。

コスト

ツールの導入にかかる費用や契約形態も確認してください。特に、金額が固定の月額費用制なのか、使用した分だけ料金が発生する従量課金制なのかも重要なポイントです。

なお、料金だけでなく、費用対効果を検証することも大切です。複数のツールを比較し、コストパフォーマンスに優れたツールを選びましょう。

使いやすさ・操作性

運用者にとっての使いやすさも重要なポイントです。特に、コードを使わずにWebサイトを編集できる「ビジュアルエディタ」の操作性は、ツールごとに異なります。

また、運用者が使いやすいよう、管理画面のカスタマイズができるツールもおすすめです。例えば、ダッシュボードに任意の項目を設定できたり、ショートカットを作成できたりすると便利です。

連携可能なツール

ABテストツールを選ぶ際は、他のツールとの連携可否もチェックしておきたいポイントです。普段使用しているツールとの連携ができれば、業務の効率化を実現しやすくなります。

例えば、Google関連ではGA4やGoogle広告、マーケティング関連ではCRMやCMSツールとの連携が可能かどうかを確認しましょう。

セキュリティ対策

データの漏えいや不正アクセスなどの被害を防ぐため、ツールのセキュリティ対策もしっかり確認しておいてください。サーバーの監視など、セキュリティ対策に取り組んでいるツールを選べば、より安全にABテストを実施できます。

サポートの充実度

問い合わせ窓口の有無や対応の早さなど、サポートの充実度もチェックしておきましょう。サポートが充実しているツールなら、ABテストに不慣れな場合も安心です。

【無料】おすすめのABテストツール3選

ABテストを手軽に実施したい場合は、以下のような無料ツールを検討してみてください。

LOGLY Audience Analytics

LOGLY Audience Analytics」は、基本機能を全て無料で利用できるツールです。タグをサイトに埋め込むだけで手軽にテストを実施できる点もポイントで、ツールの操作に不慣れな人も安心して利用できます。

ただし、複数の要素を組み替える多変量テストには対応していないため、注意が必要です。

HubSpot

HubSpot」は、ABテスト入門ガイド、重要度計算ツール、トラッキングテンプレートを活用できる無料キットを配布しています。ABテストを初めて実施する人にもおすすめです。

Optimize Next

Optimize Next」は、シンプルな操作性が魅力で、初心者でもABテストを容易に行えるツールです。Googleが提供するアクセス解析ツールであるGA4とAPI連携ができます。

自社サーバーを持たないことでコストカットを実現し、ABテストの基本機能を無料で提供しています。

【有料】おすすめのABテストツール10選

より高度なテストを実施したい場合や、分析・レポートなどの機能が豊富なツールを選びたい場合は、有料ツールを検討してみましょう。

Optimizely

Optimizely」は、パソコンとモバイル端末のレスポンシブデザインに対応しているABテストツールです。また、ターゲティングの細かな設定により、多様な切り口からテストのバリエーションを提供できます。

ブラウザやキャンペーンなど、テスト結果に基づくセグメント分析も可能です。

VWO(Visual Website Optimizer)

VWO」はGoogleオプティマイズのサービス終了後、多くのWebマーケターに移行先として選ばれたツールです。ヒートマップや多変量テストなどにも対応し、より多角的なテスト・分析が実現できます。

無料トライアルも用意されているため、費用をかけず手軽に試せる点もうれしいポイントです。

Kaizen Platform

Kaizen Platform」は、ABテストやサイト改修を一気通貫で行えるプラットフォームです。専門家による伴走支援サービスも充実しており、コンサルティングからクリエーティブ制作まで手厚いサポートを期待できます。

社内リソースが不足している企業にもおすすめです。

SiTest

SiTest」はABテストやヒートマップ、エントリーフォーム最適化にも対応しているツールです。期間別・セグメント別などの詳細な分析が可能で、Webサイトの改善策の立案に役立ちます。パーソナライズ機能が搭載されており、ユーザーの属性に合わせたコンテンツの出し分けもできます。

AIを活用したレポート出力にも対応しているため、個人の経験やノウハウに左右されない改善プロセスを実現可能です。

DLPO

DLPO」は、一般的なABテストだけでなく、多変量テストにも対応しているツールです。教育業界から通販業界まで、国内の多くの企業で導入されています。

設定した条件ごとに表示するパターンを変える、パーソナライズ配信に対応します。また、通常のパーソナライズ機能に加えて、ブラウザの行動データを学習したAIによるAIパーソナライズ機能が搭載されているのもポイントです。

KARTE Blocks

KARTE Blocks」は、直感的な操作感が魅力のサイト運営プラットフォームです。Webサイトの改修から配信、データ評価や仮説の立案まで、1つのプラットフォームで完結させられます。

コンテンツごとのブロックを組み合わせるようにして、直感的にサイトを構築できます。また、ヒートマップのように、ブロックごとのパフォーマンスの評価も可能です。

Ptengine

Ptengine」は、テストパターンを容易に作成できる点がメリットです。仮説をスピーディにテストすることで、改善サイクルを高速化できます。

また、属性や行動履歴などで、ユーザーを細かくグループ分けすることも可能です。ABテストだけでなく、ヒートマップ分析やファネル分析にも対応しています。

Sprocket

Sprocket」は、複数のプロダクトから成るCX改善プラットフォームです。プロダクトの1つである「Sprocket Personalize」にABテスト機能を搭載しています。

12万回超のABテスト実績を生かしたノウハウに基づき、Webサイト改善をアシストします。また、期間を区切ったコンテンツの出し分けも可能です。

TETORI

TETORI」は、ABテストや離脱防止、法人アクセス分析など、多彩な機能を搭載しています。月額1万円からというリーズナブルな料金も魅力の1つです。

年齢性別やポイント数、購入履歴や会員ランクなどに応じたセグメントに対応しており、自社が保有する会員データを効果的に活用できます。

Repro

Repro」は、Webサイトやアプリの売上伸長を支援する、多彩なツールを提供しています。そのなかの1つである「Repro Web」は、Webサイトの訪問者に対して、ポップアップやチャットなどを通じて販促する「Web接客ツール」です。

Web接客に関するABテストが可能で、パターンの有意差をアルゴリズムが自動で判定してくれるため分析にも役立ちます。

おすすめのABテストツールの比較表

ツール名料金多変量テストGA4/API連携機能初心者向け
無料ツール
LOGLY Audience Analytics無料××△(基本)
HubSpot(無料キット)無料××△(計算ツール等)
Optimize Next無料×
有料ツール
Optimizely有料
VWO有料
Kaizen Platform有料
SiTest有料◎(AIレポート含む)
DLPO有料
KARTE Blocks有料
Ptengine有料
Sprocket有料
TETORI有料
Repro有料◎(自動有意差判定)

ABテストツールを活用する5つのステップ

ここからは、ABテストツールを活用する基本手順を解説します。

1. ターゲットや目的を明確化する

まずは、ABテストを行う目的を明確化してください。どのような人の、どのような行動を促したいのかを検討し、具体的なターゲットを定めます。

2. 課題を特定する

次に、自社のWebサイトの現状を分析し、課題を特定します。

Webサイトの改善は、離脱されやすい部分から行うと効果的です。例えば、商品スペックを紹介するパートで離脱が多く発生している場合は、そこから着手するとよいでしょう。

3. 仮説を立案し、テストパターンを作成する

現状の課題が明らかになったら、仮説として、課題に対する改善策を立案します。

先ほどの例でいうと、「商品紹介が詳細過ぎて理解しにくい」「文字が小さくて読みづらい」といった仮説が考えられます。そして、仮説を検証するためのテストパターンを作成してください。

4. テストを実施する

ここまでの準備が完了したら、実際にABテストを行います。このとき、十分なデータを確保するための期間と、適切なサンプルサイズを設定することが大切です。

5. テスト結果を検証し、改善する

テスト期間が終了したら、結果を検証します。それぞれのパターンの結果を分析し、セグメントごとの効果や時期的な要因も含めて総合的に判断しましょう。

仮説が誤っていた場合は要因を分析し、改善を繰り返します。

ABテストツールを導入する際の注意点

ABテストツールを導入する際は、以下の2つの点に注意してください。

継続的に取り組む必要がある

ABテストは長期的に仮説と検証を繰り返し、Webサイトを徐々に改善する手法です。ツールを使用する場合も例外ではなく、一度の検証で改善が完了することはほとんどありません。

そのため、ABテストツールを導入する場合は、長期的なスパンで考えることが大切です。また、継続的にテストと検証を繰り返すために、社内の人的リソースも確保する必要があります。

ある程度のアクセスがないと効果を検証できない

ABテストの結果から効果を検証するためには、十分なアクセス数が欠かせません。Webサイトへのアクセスが少ないとデータ量が十分でなく、適切な効果検証ができなくなる恐れがあるでしょう。

そのため、ABテストを通じてWebサイトの改善を図るためには、まずはSEOやWeb広告などの手段を用いて、ある程度のアクセス数を確保することも重要です。

まとめ

ABテストツールを導入すれば、ABテストの正確性が向上し、施策の効果も高められます。ABテストツールにはさまざまな種類があるため、機能やコスト、サポート体制などを総合的に判断して選ぶことが大切です。今回紹介した内容を参考に、貴社の課題解消につながるツールを選定してください。

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この記事を書いた人

株式会社WACUL

株式会社WACUL(ワカル)は、「Webサイト分析をシンプルに」というビジョンのもと、簡単にWebサイト改善の方針を手にすることができる世の中を実現します。

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