SEOにおける被リンク対策の基礎 ー効果はある?どうやって対策する?

SEO |

こんにちは。SEOコンサルティングサービス「AIアナリストSEO」ライターチームです。

SEOを行うweb担当者の方は「被リンク」という言葉を必ず耳にしたことがあるはずです。SEOで重要であるとわかっていても、

  • 被リンクは本当にSEOに効果があるのか?
  • 被リンク数を増やすにはどうすればいいのか?
  • と疑問に感じる方は少なくないでしょう。本記事では、この2つの疑問に応える形でSEOにおける被リンク対策について解説していきます。

    目次

    被リンクとは?-SEOに効果はあるのか

    被リンクとは、自サイトのあるページに向けて外部サイトから貼られるリンクを指します。
    例えば自サイトのトップページへのリンクが他人のブログ記事に貼られている場合、これを被リンクと言います。

    数年前までは被リンクの量がSEOに大きく影響していました。
    しかし、スパムサイトから大量の被リンクを獲得して順位を上げるという悪質な手法が現われはじめたため、Googleは2011年以降検索エンジンのアルゴリズムをアップデートし、コンテンツの質がサイト評価の要となりました。

    質のいい被リンクは効果がある!

    しかし、SEOに被リンクが全く関係無くなったわけではありません。GoogleWebmaster発信の動画によると、被リンクからの評価を除いたアルゴリズムで実験してみたところ、検索結果の品質が良くなかったそうです。

    そのため、Googleは被リンクを評価するアルゴリズムを適用し、良質な被リンクを獲得するサイトを評価する仕組みをとっています。つまり、SEOには良質な被リンクを獲得することが必須になってくるのです。

    しかし、先に書いたように、ユーザーの役に立たないスパムサイトからの被リンクや隠しリンク(白の背景に白のテキストでリンクを貼るなど)はウェブマスター向けガイドライン(Google公式)で禁止されています。つまり、作為的な被リンクは評価されません。

    「被リンクはサイト評価に関わるが、作為的な被リンクは評価を下げてしまう」ということは、
    自然発生的な被リンクがサイトの評価向上に関わるということです。例えば、

  • リンク元とリンク先のトピックに関連がある
  • リンク元のサイト自体のコンテンツが優れている
  • 狙いたいキーワードを含む自然なアンカーテキストである
    (例:「SEO ツール」というキーワードの場合、「初心者向けの無料SEOツール」などキーワードを自然に含めるということ)
  • などの特徴が挙げられます。まとめると、良質=自然発生的な被リンクを獲得することが大切です。

    被リンク数を増やすには?

    先に述べた通り、検索エンジンに評価されるには自然発生的な被リンクを多く獲得する必要があります。作為的にサイトを作り自サイトへのリンクを多く貼るといった対策の効果は薄いです。

    良質な被リンクを増やすためには良質なサイトづくりが一番の近道です。そして、それを様々な媒体から発信すること、この2つをコツコツと続けることで自然と被リンクが集まるサイトづくりを目指しましょう。

    1) 良質なサイトとは?

    良質なサイトとは、「ユーザーのニーズに合った」「ユーザーが内容を分かりやすい」サイトです。
    つまり、コンテンツレイアウトの2つに気を配る必要があります。

    良質なコンテンツを作るとは、ユーザーのニーズを把握しそのニーズに合わせた内容を盛り込むということです。そのためにはユーザーのニーズを直接示している検索キーワードに着目してサイトを見直してみましょう。

    ①狙っているキーワードの検索ボリュームが妥当か
    「サプリメント 通販」よりも「女性向け サプリメント 通販」のほうがユーザーのニーズを絞ることができます。逆にあまりに検索数の少ないワードではサイトの集客が増えません。Googleのキーワードプランナーなどを使って狙うキーワードをもう一度確認しましょう。

    ②キーワードを検索するユーザーの根本的なニーズを確認する
    例えば「アクセス解析 ツール」というキーワードは、表面的には「アクセス解析を行う上で便利なツールを知りたい」というニーズを反映しています。しかしなぜツールを調べているかといえば、「アクセス解析をしてサイトを改善したい」というより根本的なニーズがあると考えられます。

    根本的なニーズを確認

    例えばアクセス解析ツールを紹介する記事が2つあるとします。サイト1はツールの機能を紹介しているだけですが、サイト2はツールを用いてサイトを改善する方法にまで言及しています。
    このように、ユーザーの深層的なニーズをサイトコンテンツに反映することでユーザーにとって利用価値のあるサイトづくりにつながります。

    一方で、どんなにいいコンテンツでもその内容が分かりづらければユーザーに伝わりません。

  • 一目見て内容のわかるタイトルをつける
  • 見出しタグ(h1,h2など)を適切につかう
  • ユーザーに伝わりやすい文章を書く
  • など、レイアウトや表現の面でもユーザーへの気配りを忘れないようにしましょう。詳しくはWebライティングの基本|成果を上げるためのコツ11選で解説しています。

    2) サイトを外部に発信する

    サイト内の改善を行うと同時に、サイトを外部に発信して多くのユーザーに訪問してもらえるよう工夫しましょう。

    特にSNS(TwitterやFacebookなど)は情報の拡散に大変有効な手段なので、まだ始めてない人はまず始めてみましょう。

    さらに、自サイトをSNSで拡散されやすいようなUIにするとより効果的です。
    例えば下の画面は、「この記事を広めたい!」とユーザーが思ったときにすぐにSNSで拡散できるよう、シェアボタンがスクロールでついてくるUIです。

    シェアボタンがスクロールでついてくるUI

    SNSを利用した拡散を含め、被リンクを獲得する=外部対策については【SEO外部対策とは】いますぐ実践できるポイントやおすすめツールをご紹介!をご覧ください。

    ブラックハットSEOに注意

    SEOのなかで被リンクを集めることに躍起になりすぎると、ブラックハットSEOを用いているとGoogleに判断され、ペナルティを受けてしまう可能性があります。

    ブラックハットSEOとは検索エンジンのアルゴリズムの穴をついて検索結果表示順位を不正に上げようとする手法のことです。例えば、

  • 業者から有料リンクを購入し、意図的に被リンクを増やす
  • 相互リンク集(リンクファーム)に登録する
    (自サイトを登録すれば、そのサービスに登録してある他サイトから被リンクを受けることができるという仕組み)
  • などが代表例です。これらはGoogle公式のガイドラインに反した行為であり、Googleに認識されると検索順位を下げられたり、最悪の場合検索結果に表示されなくなってしまったりというペナルティを受けてしまうことになります。

    あくまでも自然な被リンク獲得を目指しましょう。

    サイトの被リンク状況をチェックできる便利ツール3選

    被リンク対策を始めていない方や対策をすでに始めている方、両方に必要なのが被リンクチェックツールです。

    これは、自分のサイトがどのようなサイトからリンクを受けているのかを確認するためのツールです。被リンク対策を始める前の状況確認としてはもちろん、施策後の効果検証としても導入は不可欠です。ここでは、被リンクチェックに特に役立つ便利なツールを厳選して3つご紹介します。

    Google Search Console(サーチコンソール)

    Google Search Console

    Google Search Consoleは、Googleが公式に提供している無料SEOツールです。訪問ユーザーの検索キーワードや被リンク状況を確認することができます。被リンクに関しては、

  • どのようなサイトから何本リンクが貼られているか
  • 自サイトのどのページに何本リンクが貼られているか
  • といった重要な指標を確認することができます。SEOに関してGoogleとコンタクトできるツールですので、被リンク対策はもちろんですが、SEOを始めるに当たってまず導入すべきです。

    サーチコンソールの詳しい使い方やGoogleアナリティクスとの連携方法については、当ブログの記事をご覧ください。
    Search Console(サーチコンソール)の使い方│登録から活用法まで!
    【5分で完了】サーチコンソールとGoogleアナリティクスを連携する方法

    Ahrefs

    Ahrefs

    Ahrefsはシンガポールとウクライナの企業が運営するSEO分析ツールです。Majestic SEO同様URLを入力するだけの簡単操作ですが、圧倒的なデータ量で他のツールよりも詳細な分析を行える点が特徴です。具体的には、サイトのドメインあるいは各ページごとの両方に

  • 被リンク数の推移
  • 参照ドメイン数(自サイトへリンクを発しているドメインの数)の推移
  • アンカーテキストに頻出するフレーズやそのランキング
  • など、被リンクに関する細かな情報を調べることができます。申し込み後14日間は無料で利用できますが、その後は一番安いプランで月額約99ドル(1万2千円前後)の料金がかかります。

    Majestic SEO

    Majestic SEO

    Majestic SEOは、被リンクについてのデータを網羅的に見ることのできるツールです。具体的には

  • 被リンク数や発リンク先のドメイン数
  • 被リンク数やドメイン数の時系列推移グラフ
  • アンカーテキストの内容と割合(円グラフ)
  • などの内容を見ることができます。特徴としてはブラウザ上でURLを入力するだけで被リンクの概況を手軽に知ることができるということです。ブラウザで見れるのは一部の情報であるため、より詳しく被リンク状況を知るには有料機能を使う必要があります。2017年3月現在、一番安いプランで月額約40ポンド(5-6000円)というお手軽価格で利用できます。

    まとめ

    いかがでしたでしょうか。被リンクはSEOに影響を及ぼしますが、あくまで良質なサイトをつくりそれを発信することが自然な被リンクを獲得することにつながります。徹底的にユーザー視点に立ち、ニーズに合ったサイト改善を心がけましょう。

    また、よりSEOで成果をあげたい方にはコンテンツマーケティングがおすすめです。
    良質なコンテンツが増えるとサイト全体の評価が上がり、ビッグワードでの検索順位が上昇するため、確実に流入を増やしていくことができます。また、コンテンツから適切な誘導を行えばCVの増加にもつながります。

    WACULが提供する「AIアナリストSEO」は、月額30万円で戦略から実行まで一貫サポートする「SEOコンサルティング」サービスです。本サービスは、貴社サイトデータだけでなく、競合サイトや弊社が保有するビックデータの分析に基づき、CV獲得に特化したSEO戦略を立案し、記事制作からCVR改善提案まで幅広くサポートいたします。

    資料請求は無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。

    SEOコンサルティングサービス「AIアナリストSEO」の資料請求はこちら



    この記事を書いた人

    株式会社WACUL

    株式会社WACUL(ワカル)は、「Webサイト分析をシンプルに」というビジョンのもと、簡単にWebサイト改善の方針を手にすることができる世の中を実現します。

    この記事を書いた人

    株式会社WACUL