Googleアナリティクスでできることとは? 主要6機能をご紹介!

アクセス解析 |

こんにちは。「AIアナリスト」ライターチームです。

Googleアナリティクスとは、Googleが提供するWebサイトのアクセス解析ツールのことです。

この記事では、使いこなしたいと感じているアクセス解析初心者のWebマーケターに向けて、Googleアナリティクスでできることを6つの機能に絞って解説します。サイト改善に役立てください。

目次

Googleアナリティクスとは

Googleアナリティクスは、Googleが提供しているWebサイトのアクセス解析ツールで、無料で本格的な分析が可能です。サイトのアクセスに関する多くの情報が把握でき、改善すべきページを洗い出せます。改善例は、以下のとおりです。

  • コンバージョンを多く生んでいるページのアクセス数を増加し、コンバージョン数の向上を目指す
  • 主に女性ユーザーが訪問しているため、デザインを女性向けに改良する
  • 滞在時間が短いページに画像を追加し、直帰率を減少させる

また、GoogleサーチコンソールやGoogle広告など、他のツールとの連携することも可能です。

Googleサーチコンソールの使い方については以下の記事で解説しています。
Search Consoleの使い方│登録から活用法まで!

Google広告と連携する手順については、以下の記事で詳しく解説しています。
Google広告とGoogleアナリティクスを連携する手順

GA4とは

GA4の正式名称は、「Googleアナリティクス4プロパティ」です。GA4は、最新版のGoogleアナリティクスとして2020年10月にリリースされました。サイト訪問者数をはじめ、サイト内の移動経路、訪問者の検索キーワード、アクセスした国・地域など、サイトへのアクセスに関してさまざまな情報がわかる点が特徴です。

GA4については、以下の記事で詳しく解説しています。
Googleアナリティクス(GA4)とは?導入方法から設定・使い方まで解説

Googleアナリティクスでできること6選

Googleアナリティクスでできることは、主に6つあります。ここでは、6つの点について解説します。

リアルタイムの利用状況がわかる

Googleアナリティクスでは、Webサイトを閲覧しているユーザーの情報をリアルタイムで把握できます。閲覧数を確認したいときはもちろん、以下のようなシーンでも活躍します。

  • メディアで紹介されたとき
  • SNSでシェア・拡散されたとき

メディアで紹介されたり、SNSでシェア・拡散されたりすると、サイト内のアクセスが急増することがあります。リアルタイムレポートで閲覧数を確認し、アクセスが過剰でないか確認しましょう。

「リアルタイムレポート」の確認方法

リアルタイムレポートを確認する手順は、以下のとおりです。

1.左メニューの「リアルタイム」をクリックする

2.現在のWebサイトやアプリの活動を確認する


また、リアルタイムレポートの応用方法として、比較機能とユーザースナップショットの活用もおすすめです。比較機能は右上の「比較データを編集」、ユーザースナップショットは右上の「ユーザースナップショットを表示」をクリックで確認できます。

比較データを編集

ユーザースナップショットを表示

ユーザーの基本属性がわかる

自社の商品やサービスによって、ターゲットとなる年代や性別が異なり、偏りが出ます。ターゲットの偏りは、Webサイトに訪れるユーザーの属性も特定の傾向にも表れるため、どのようなユーザーが訪問するかを考慮して、Webサイトを改善する必要があります。

Googleアナリティクスでは、これらのユーザー属性を把握することが可能です。GA4では、以下の7つのユーザー属性が用意されています。

国ごとのアクティブユーザー数
地域 日本の場合、都道府県別のアクティブユーザー数
市区町村 市区町村ごとのアクティブユーザー数
言語 言語ごとのアクティブユーザー数
性別 年齢ごとのアクティブユーザー数
年齢 性別ごとのアクティブユーザー数
インタレストカテゴリ(興味) ユーザーの興味や関心に基づくアクティブユーザー数

「年齢」「性別」「インタレストカテゴリ」の3つの属性については、設定が必要です。設定が完了すれば、「ユーザーレポート」で確認できます。

「ユーザーレポート」の確認方法

「年齢・性別・インタレストカテゴリ」の3つの属性を計測可能にするための手順は、以下のとおりです。

1.左下の「管理」をクリックする

2.「データの収集と修正」の「データ収集」をクリックする

3.「Google シグナルのデータ収集」を有効にする

続いて、ユーザー属性の確認方法について解説します。

1.左上の「レポート」タブをクリックする

2.「ユーザー属性」の「ユーザー属性の詳細」をクリックする

左上のプルダウンを使用すれば、他の属性も選択できます。

ユーザーがどこから来たかがわかる

ユーザーがWebサイトを訪問するきっかけとなった「流入元」を把握できます。初訪問のユーザーの流入元や流入元の内訳などを確認することで、ユーザーがどこから来たかのかがわかります。流入経路には多くの種類がありますが、主に次の7つに分類されます。

  • 自然検索
  • 直接アクセス
  • SNS
  • 広告(リスティング広告、アフィリエイト広告、SNS広告など)
  • 他のサイトからのリンク
  • メール
  • その他

特に、自然検索、SNS、広告は、重要な確認項目です。SEO対策に力を入れている場合は、自然検索からのユーザー流入数を確認しましょう。SNSや広告運用に注力している場合は、それぞれの流入元に焦点を当てて、効果を確認することが大切です。

「流入元」の確認方法

セッション単位で確認する方法と、ユーザー単位で確認する方法について解説します。まず、セッション単位で確認する際の手順は、以下のとおりです。

1.左メニューから「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」の順にクリックする

2.表の上部で「セッションのデフォルトチャネルグループ」をクリックし、ディメンションを変更する

3.「セッションの参照元」をクリックし、参照元を確認する

4.「セッションのメディア」をクリックし、メディア情報を確認する

続いて、ユーザー単位で確認する方法を解説します。

1.左メニューから「レポート」→「集客」→「ユーザー獲得」の順にクリックする

2.「ユーザーの最初の参照元」をクリックし、参照元を確認する

3.「ユーザーの最初のメディア」をクリックし、メディアを確認する

4.「ユーザの最初の参照元 / メディア」をクリックし、参照元とメディアの両方を確認する

流入元の確認方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
GA4の参照元(流入元)とは?確認方法や事前の設定手順も解説

サイト内でのユーザーの動きがわかる

サイト内でのユーザーの動きを把握することで、訪問者がどのくらいページを見ているか、どのページに遷移したかなどの詳細を理解できます。滞在時間が長いコンテンツは、きちんと読まれていて評価されているコンテンツと推定できます。具体的に確認できる項目は、以下のとおりです。

  • ページビュー数
  • ページ別訪問数
  • 平均ページ滞在時間
  • 直帰率
  • 離脱率

また、確認シチュエーションの一例としては、次のようなケースがあります。

  • 最近アップした記事がどれだけ閲覧されているか
  • 動画を掲載しているページの平均滞在時間が十分かどうか
  • 先月と比較して、今月どのページの閲覧数が増加し、どのページが減少したか
  • サイトで最初に閲覧されるページはどれか

ユーザーの動きの確認方法

トップ画面から表示する場合と、左メニューから開いて表示する場合の確認方法について解説します。トップ画面から表示して確認する手順は、以下のとおりです。

1.「レポートのスナップショット」の画面を下にスクロールする

2.「閲覧集が最も多いページとスクリーン」を確認する

3.「ページとスクリーンを表示→」をクリックすると、詳細が確認できる

左メニューから開いて表示する場合は、「エンゲージメント」の「ページとスクリーン」をクリックするだけで確認できます。

ユーザーの足跡がわかる

ユーザーがWebサイトでどう行動したかの「足跡」を把握できます。探索レポートの「ユーザーエクスプローラー」を見ると、あるユーザーが「いつ」「どこから来て」「どのページを見たか」を時系列で確認できます。複数のユーザーの動きを見ていくことで、ユーザーの考えや気持ちを推察することが可能になります。

ユーザーエクスプローラーの確認方法

ユーザーエクスプローラーの確認方法は、以下のとおりです。

1.左側のメニュー内「探索」①→「テンプレートギャラリー」②→「ユーザーエクスプローラー」③の順にクリックする

2.一覧で表示された各IDをクリックすると、ユーザーアクティビティが表示される

ユーザーアクティビティのレポートの上部には、選択したIDの初回訪問日時や地域、イベント概要、下部にはユーザーの行動がリアルタイムで表示されます。コンバージョンしたユーザーや、特定のイベントを発生させたユーザーなどをセグメントで絞り込み、ユーザーエクスプローラーで行動を確認しましょう。

①ユーザーのID、初回訪問の日付、地域情報や上位のイベント
②ユーザーのイベント数、合計収益、合計トランザクション数
③日別ごとのセッションの情報
④セッション内のイベントを時系列で表示、クリックすると⑤が表示される
⑤選択したイベントの「パラメータ」「ユーザープロパティ」「オーディエンス」情報

Webサイトの成果達成状況がわかる

コンバージョン(キーイベント)がどの程度発生しているのか、Webサイトの成果達成状況がわかります。例えば、コンバージョンを促すためにランディングページ(LP)を用意した場合、どれだけ成果を上げているかを確認できます。確認するポイントは、以下のとおりです。

  • コンバージョンした人数や割合(キーイベント数、キーイベント率)
  • 各ページのコンバージョンに対する貢献度
  • 広告やメールマガジンなど、最も成果に貢献している流入元

キーイベント率が高い広告キャンペーンがあった場合、該当の広告の配信比率を増やすことで、費用対効果を改善できる可能性があります。また、ECサイトでは、コンバージョンの高い商品ページのデザインを他のページにも導入することで、売上の向上が期待できます。

コンバージョン数=キーイベント数の確認方法

コンバージョン数=キーイベント数は、レポートもしくは探索レポートを作成して確認できます。今回は、レポートでの確認方法を画像付きで解説します。

1.「エンゲージメント」→「イベント」画面を開く

2.各イベントの件数が確認できる

3.虫眼鏡横のキーワード検索から、イベントを指定できる

ディメンション(イベント名の隣にある+マークをクリック)の追加でイベント毎のチャネルやランディングページを確認することが出来ます。

上記の手順で、どのページにランディングして、ユーザーはアクションしたのか確認することが出来ます。

コンバージョン(≒キーイベント)をより詳細に分析したい場合は、柔軟に分析できる探索機能を利用しましょう。

Googleアナリティクスでできないこと

Googleアナリティクスを活用する際には、Googleアナリティクスでできないことも把握しておきましょう。以下で解説します。

ユーザーの具体的な行動はわからない

Googleアナリティクスでは、ユーザーがどこまで読んだか、複数お問い合わせボタンがあった場合どのボタンをクリックしてアクションしたのかなど、ユーザーの具体的な行動はわかりません。しかし、この課題はヒートマップを使うことで解決できます。ヒートマップは、サイト内でのユーザーの行動を可視化する機能です。
ヒートマップの主な機能は、以下のとおりです。

アテンションヒートマップ 重点的に熟読された箇所を視覚化する
スクロールヒートマップ どこまでスクロールされたかを視覚化する
クリックヒートマップ クリックされた箇所を視覚化する
ヒートマップについては、以下の記事で詳しく解説しています。
ヒートマップとは?活用方法や注意点、おすすめのツール10選も紹介

流入キーワードがわからない

Googleアナリティクスの標準設定だけでは、検索キーワードのデータがレポートに表示されません。そのため、具体的な流入キーワードを知りたい場合は、「Googleサーチコンソール」を導入することをおすすめします。

Googleサーチコンソールは、Googleが無料で提供しているツールです。Googleアナリティクスと連携させることで、流入キーワードを詳細に分析できるようになります。

Googleサーチコンソールの導入方法はこちらの記事で解説しています。
サーチコンソールの登録・設定方法

ユーザー心理の把握は難しい

Googleアナリティクスを用いて行動データの分析はできますが、心理データの解析はできません。心理データとは、以下のようなものを指します。

  • 内容が理解しにくい
  • ナビゲーションがわかりにくい
  • ボタンの操作がしにくい

上記のようなデータを知りたい場合は、ユーザーテストで解決できます。ユーザーテストとは、一般のユーザーを対象に実施する分析テストです。ユーザーに指示に従ってサイトを実際に利用してもらい、行動や利用中の感想をフィードバックとして得ることを指します。

【初心者向け】Googleアナリティクスで最低限使いこなしたい指標

Googleアナリティクスで最低限使いこなしたい指標について、初心者向けに解説します。

チャネル

チャネルは、ユーザーの流入経路がわかる項目です。主な項目は、以下のとおりです。

Organic Search 自然検索からの流入
Paid Search 有料検索からの流入
Direct 直接の流入
Referral 他サイトからの流入
Social SNSからの流入
Other Advertising その他の広告からの流入
Display ディスプレイ広告からの流入
Affiliates アフィリエイト広告からの流入
Email メールからの流入
Other その他の流入
チャネルについては、以下の記事で詳しく解説しています。
Googleアナリティクスのチャネルグループとは?

ランディングページ

ランディングページ(LP)は、ユーザーがサイト内で最初に訪れるページです。狙い通りに集客できているか、よく見られているランディングページは何かなど把握できます。ランディングページ(LP)は、以下の目的でよく使用されます。

  • 目標通りに集客できているかを確認する
  • 流入が少ないランディングページを特定する
  • 人気のあるランディングページを把握する

コンバージョン

コンバージョンは、設定した目標に対する成果の達成状況を確認する指標です。コンバージョンには、商品の購入数、資料請求、お問い合わせなどがよく設定されます。コンバージョンの達成状況を確認することで、施策が成果を上げているかどうかを判断できます。目標値に達していない場合は、改善策を立てましょう。

コンバージョンについては、以下の記事で詳しく解説しています。
コンバージョンとは? Googleアナリティクスでの設定方法まで解説

Googleアナリティクスの活用事例

Googleアナリティクスの活用方法は、目的によって異なります。ここでは、それぞれの活用事例について解説します。

BtoBサイトの分析

BtoB(Business to Business)とは、企業が企業に向けて商品・サービスを提供する取引のことです。BtoBサイトを分析する際には、顧客の行動やデータを把握しながら、サイトの課題を改善を図ることが大切です。Googleアナリティクスで確認すべき項目は、以下のとおりです。

  • ユーザー属性
  • 流入経路
  • よく閲覧されているページ
  • 直帰率の多いページ
  • コンバージョン

以下は、BtoBサイトの事例です。

  • 課題:Googleアナリティクスでメニューのクリック率を確認したところ、ボタンごとにクリック率に違いがあった
  • 対策:クリック率が高いボタンを左側に配置した
  • 結果:遷移率が向上し、申込率が改善した

メディアサイトの直帰率改善

メディアサイトの直帰率改善の事例です。

  • 課題:ページの直帰率が高かった(90%)
  • 対策:Googleアナリティクスで、次によく読まれている記事を関連記事として掲載した
  • 結果:回遊導線の強化で直帰率が改善したた

サイトリニューアル前の課題の洗い出し

サイトリニューアルを成功させるためには、リニューアル前に課題を洗い出し、分析することも大切です。具体的には、サイトが抱える問題点や改善点を洗い出し、リニューアルの目的を明確にしましょう。サイトリニューアルをする上で確認すべき項目は、以下のとおりです。

  • ユーザー属性
  • サイト内の行動
  • 流入経路
  • デバイス
  • 離脱ページ
  • ランディングページ(LP)

以下は、サイトリニューアル前に課題を洗い出した事例です。

  • 取り組み:ユーザーがどのようなデバイスからアクセスしているかを確認した
  • 対策:スマートフォンが多かったため、レスポンシブデザインを取り入れた

ECサイトのCVRアップ

ECサイトでは、Googleアナリティクスを使って、コンバージョン率(CVR)の改善を図ることがあります。購入までのステップを見て、課題を洗い出しましょう。以下は、ECサイトのCVRアップの事例です。

  • 課題:ランディングページで離脱率が高かった。原因として、検索ワードとコンテンツが合っていない、必要な情報が掲載されていない、導線がわかりにくいなどが考えられる。
  • 対策:課題を数値で洗い出して、具体的な改善策を実施した

まとめ

Googleアナリティクスは、Googleが無料で提供するWebサイトのアクセス解析ツールです。Googleアナリティクスを使うと、リアルタイムの利用状況やユーザーの基本属性、流入元など、さまざまな情報を確認できます。上手に活用して、Googleアナリティクスを使いこなしましょう。

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この記事の執筆者

株式会社WACUL

株式会社WACUL

株式会社WACUL(ワカル)は、「Webサイト分析をシンプルに」というビジョンのもと、簡単にWebサイト改善の方針を手にすることができる世の中を実現します。