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Googleアナリティクス360でできること|無料版との違いや費用の目安を解説

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こんにちは。「AIアナリスト」ライターチームです。

Googleアナリティクス360とは、Webサイトのアクセス解析ツールです。無料版よりもデータ処理量や機能が格段に増えるため、規模の大きなWebサイトの分析に適しています。この記事は、企業のマーケティング担当者に向け、Googleアナリティクス360について解説します。無料版との違いや、Google Marketing Platformについても紹介するので参考にしてください。

目次

Googleアナリティクスでできること

Google Analytics(アナリティクス)とは、Google社が提供するWebサイトのアクセス解析ツールのことです。後述する有料版のGoogleアナリティクス360とは違い、無料で利用できます。登録したWebサイトにおいて、流入元、Webサイトの訪問者数、使われたデバイスなど、ユーザーの行動データを計測できます。Googleアナリティクスの機能は以下の3つです。

リアルタイムレポート

通常のレポートは数字に反映するまでに時間がかかりますが、リアルタイムレポートはWebサイトやアプリで発生したアクセスを文字通りリアルタイムに把握できる機能です。Webサイトを訪問しているユーザー数や、閲覧されているページを瞬時に確認できます。SNSへの投稿やメルマガ配信、Webサイトの更新時にどれだけ反応があるかを確認する際に役立ちます。

リアルタイムレポートについては以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

※参考:Googleアナリティクスのリアルタイムレポートを使ってサイトの「いま」を知ろう!

ユーザー属性

年齢や性別などのユーザーの基本情報に加え、オンラインでの活動や購買行動からみられる興味や関心のあるカテゴリについて情報収集できます。GoogleはGoogleアカウントからプライベートな情報まで把握しているためです。ユーザー属性を分析すれば、自社のWebサイトに反応が高いターゲットを明確にできます。誰に向けてアピールしたらよいか、的確なターゲット設定に役立ちます。

コンバージョン経路

ユーザーが商品購入やサービスの契約など、コンバージョンするまでの経路を確認できます。広告、SNS、メルマガ、オーガニック検索などユーザーが訪れた経路や、かかった時間も把握できます。ユーザー導線を分析することで、効果が出やすい広告の選定やサイト設計が可能です。

Googleアナリティクスについては以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

※参考:【今さら聞けない】Googleアナリティクスとは?導入手順から使い方まで5分で理解!

Googleアナリティクス360でできること

有料版のGoogleアナリティクス360では、さらにバージョンアップした機能が搭載されています。ここでは有料版でできることについて解説します。

実数値に近い非サンプリングレポートが出力できる

1億セッション以上でサンプリングが実行されるため、精度の99.9%のレポートが出力できます。サンプリングとはデータの中から一定のサンプルを抽出し、傾向を分析したものを全体のレポートにすることです。

非サンプリングレポートには膨大な処理容量がかかるため、無料版では50万セッション以上で実行されます。Googleアナリティクス360では非サンプリングの範囲を大幅に拡大できるため、実数値により近いレポート作成が可能です。

大規模なデータ処理ができる

1か月あたり20億ヒットまで保証され、大規模なデータ処理が可能です。ヒットとは、Googleアナリティクスに処理されるスクリーンビューやページビューなどの、ユーザーが行う一連の操作のことです。

無料版は1,000万ヒットまでが上限で、超過分は正常に処理されない可能性があります。日々大量のアクセスがある大規模なWebサイトは簡単に上限を超えてしまいますが、Googleアナリティクス360なら正確なデータ分析が可能です。

カスタムディメンションを増やせる

Googleアナリティクス360ではカスタムディメンションを200個まで作れます。ディメンションとは「ページタイトル」「参照元」「メディア」などの分析軸のことで、カスタムディメンションとは新しい分析軸を追加して分析できる機能です。

カスタムディメンションを使えば、Webサイトのカテゴリごとのページビュー数を分析したり、会員または非会員かを確認したりするなど、深掘り分析が可能です。

4時間以内にリアルタイムデータを反映できる

Webサイトを訪問しているユーザー数や、閲覧ページ、発生したコンバージョンなどのアクティビティのリアルタイムデータを4時間以内に反映できます。4時間更新が保証されていますが、通常はさらに短時間で反映されるため更新頻度が格段に上がります。

無料版では24時間以内の更新となり、更新頻度の保証はありません。Webサイトやアプリの動きをいち早くキャッチし、現状把握と分析したい場合に有効です。

BigQueryにデータをエクスポートできる

高度なデータ分析を可能にするBigQueryに、データをエクスポートできることもメリットです。BigQueryとは、Google社が提供する大規模なデータを短時間で処理できるクラウドデータウェアハウスのことです。

たとえばGoogleアナリティクス360のデータと自社の店舗データ、CRM(顧客管理システム)などをエクスポートしてデータ連携すれば、実店舗からWeb上まですべてのユーザーの動きを可視化できます。BigQueryで掛けあわせてデータ統合することで、総合的なマーケティングが可能になります。

ほかのサービスと連携できる

無料版ではGoogle Search Adsと連携できますが、Googleアナリティクス360ではほかの多くのサービスと連携できます。広告配信のGoogleディスプレイ&ビデオ360、自動入札ツールのSearch Ads 360、第三者配信ツールのCampaign Managerなどが連携可能です。レポート連携やデータ蓄積による広告配信を行うことで、より統合的に施策を運用できます。

Googleアナリティクス360と無料版との違い

Googleアナリティクス360と無料版は、機能やサポート体制に違いがあります。

機能やサポート体制に差が出る

Googleアナリティクス360と無料版との違いは、以下のとおりです。

機能 Googleアナリティクス360 無料版
非サンプリング範囲 1億ヒット 50万ヒット
ヒット数の月間上限 10億 1,000万
更新頻度 4時間 24時間(保証なし)
カスタム変数上限 200 20
連携機能数 12 4

無料版でも分析に十分な機能が搭載されていますが、Googleアナリティクス360ではさらに高度な分析が可能になります。扱うデータ数や更新頻度が格段に上がるため、本格的にWebマーケティングを活用して顧客分析したい企業に最適です。

無料版はヘルプセンターやコミュニティフォーラムがあるもののセルフサービスが中心ですが、Googleアナリティクス360はお客様窓口、導入設定サポート、教育トレーニングなどサポート体制が充実していることも魅力です。直接問い合わせすれば自力で調べる時間を節約し、分析業務を効率化できます。

Google Marketing Platformとは?

Googleアナリティクス360は、Google Marketing Platformのサービスの1つです。全部で7つのツールがあり、単体での契約も可能です。しかし大規模なマーケティングを行う際は、Google Marketing Platform自体の導入も視野に入れるとよいでしょう。ここではGoogleアナリティクス360以外の6つのツールを解説します。

Googleデータポータル

Googleアナリティクス360で集めたデータを分析し、わかりやすいグラフや表で可視化するBIツールです。BIツールは大量のデータを分析・加工できるツールで、売上シュミレーションや経営管理での意思決定に役立ちます。旧名称はGoogleデータスタジオで、無料で利用できます。

グラフや表のサイズ、形などを自由にカスタマイズして視覚的にレポートを作成できるため、社内や部署のメンバーと共有しながら分析する際に役立ちます。

Googleサーベイ360

オンラインアンケートを実施し、ユーザーのインサイトを効率よく入手できる機能です。無料版もありますが、性別や年齢といったユーザーリストや郵便番号を使ったターゲティングができるようになることが大きな違いであり、メリットです。高度なターゲティングで市場調査し、ユーザーの本音を取得します。

Googleオプティマイズ360

A/Bテスト、リダイレクトテスト、多変量テストを行い、Webサイト最適化のための大量のPDCAを回せる機能です。Googleアナリティクス360のユーザーリストやセグメントを使ってテストし、よりターゲットを絞れます。無料版は5つまでですが、有料版のGoogleオプティマイズ360では100以上の同時テストが可能です。

Google検索広告360

効率的に広告出稿し、掲載結果を高めるための検索管理プラットフォームです。旧名称はDouble Click Searchです。ディスプレイ広告や検索連動型広告、ソーシャル広告などを一括管理でき、複数の検索エンジンやチャネルを横断して高度なレポーティングを行います。とくにGoogle広告をたくさん出稿している企業におすすめです。

Googleディスプレイ&ビデオ360

Google社が提供するDSPで、旧名称はDoubleClick Bid Manager(DBM)です。多くの広告配信面に広告出稿でき、YouTubeにアクセスできることがほかのDSPとの大きな違いです。Googleディスプレイ&ビデオ360は、Google広告を超えるリーチが可能になります。

Googleタグマネージャ360

Webサイトの計測タグや広告タグなどを一括管理するツールです。HTMLソースを見ずにタグの確認や変更ができます。無料版もありますが、Googleアナリティクス360を契約するとGoogleタグマネージャ360が利用できるようになります。有料版は同時作業できる人数の上限がなくなり、大規模なWebサイトの運営時に役立ちます。

Google Marketing Platformの費用の目安

実はGoogle Marketing Platformの費用は、公表されていません。Googleアナリティクス360単体では、月間10億ヒットまでは一律130万円が目安です。10億以上のヒット数をもつWebサイトの場合は、段階的に料金が設定されます。ツールの投資は広告予算の10%以内が目安とされるため、広告予算が月額1,300万円以上の企業に最適です。

まとめ

Googleアナリティクス360は無料版に比べて、バージョンアップされた機能が搭載されたツールです。大規模なWebサイトを運営する企業にとって、レポート作成や深掘り分析に大いに役立ちます。ただし高額な費用がかかるため、自社に最適かどうかを検討する必要があります。

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この記事の執筆者

株式会社WACUL

株式会社WACUL

株式会社WACUL(ワカル)は、「Webサイト分析をシンプルに」というビジョンのもと、簡単にWebサイト改善の方針を手にすることができる世の中を実現します。

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