GA4でIPアドレスの除外設定をする方法｜設定方法や除外すべき理由、注意点も解説

こんにちは。「AIアナリスト」ライターチームです。

GA4では、IPアドレスの除外設定が欠かせません。IPアドレスを除外しないと、ユーザーのアクセスを正確に計測できないためです。

この記事では、Webマーケターに向けて、GA4でIPアドレスの除外設定をする方法について解説します。IPアドレスの除外設定をすべき理由や注意点も解説しているので、参考にしてください。

目次

• GA4とは
• GA4におけるIPアドレスとは
• GA4でIPアドレスの除外設定をする方法
  1. データストリームを選択
  2. 「タグ設定を行う」を選択
  3. 内部トラフィックの定義を選択
  4. 内部トラフィックの定義を設定
• GA4設定完了にはフィルタの有効化が必要
  1. フィルタの状態を確認
  2. データ計測ありの状態でテストを実施
  3. データに差異があるかを確認
  4. データ計測なしにするために有効化して完了
• スマートフォンからのアクセスを除外する方法
• IPアドレスの除外設定をすべき理由
• GA4設定時の注意点
  • 反映されるまでに時間がかかる
  • 反映されない場合はIPアドレスが異なる可能性がある
  • IPアドレスが変わるケースがある
• まとめ

GA4とは

GA4とは、GoogleGoogleアナリティクス4プロパティの略称で、2020年10月リリースの最新版です。従来のUA（ユニバーサルアナリティクス）は、2023年7月に計測を終了しました。Webサイト分析を続けるには、GA4への使用が必要です。

GA4については、以下の記事で詳しく解説しています。参考にしてください。

※参考：Googleアナリティクス4とは？特徴やメリット、旧GAとの違い・設定方法を解説

GA4におけるIPアドレスとは

IPアドレスとは、パソコンやスマートフォンなどを、インターネットに接続する際に使われる番号です。GA4におけるIPアドレス除外とは、内部トラフィックを除外することを意味します。内部トラフィックとは、自社や関連会社の従業員によるアクセスです。つまり、GA4でIPアドレス除外設定を行えば、内部ユーザーによるデータを除外し、レポートに表示しないようにできます。

GA4でIPアドレスの除外設定をする方法

GA4でIPアドレスの除外設定をする方法について、4つの手順に沿って解説します。

1.データストリームを選択

左下の歯車マークの「管理」から「データストリーム」をクリックします。「データストリーム」が表示されるため、IPアドレス除外設定を行いたいデータストリームを選択します。

2.「タグ設定を行う」を選択

データストリームを選択すると、次画面で「ウェブストリームの詳細」が表示されます。下部にあるGoogleタグ内の「タグ設定を行う」をクリックしましょう。

3.内部トラフィックの定義を選択

設定の「すべて表示」をクリックし、表示される「内部トラフィックの定義」を選択します。デフォルト画面では一部のみが表示されるため、画面右側の「すべて表示」をクリックしないと「内部トラフィックの定義」は表示されません。

4.内部トラフィックの定義を設定

「内部トラフィックルール」の右側に表示される、青い「作成」をクリックします。設定画面が表示されたら、詳細を設定しましょう。ルール名には、何を除外するのかがわかるように、会社名といった名前を任意で記入します。traffic_typeの値は「Internal」のままで構いません。

IPアドレスは、マッチタイプをプルダウンから選択し、除外するIPアドレスを入力します。最後に右上の「作成」をクリックしましょう。

GA4設定完了にはフィルタの有効化が必要

GA4では、設定完了をするにはフィルタの有効化が必要です。テストを実施して、有効化を完了させましょう。

1.フィルタの状態を確認

GA4は入力したデータが設定できているかを、有効化前にテストできます。管理に戻り、プロパティ列「データ設定」の「データフィルタ」をクリックしましょう。「Internal Traffic」のオペレーションが「除外」、現在の状態が「テスト」であることを確認します。

2.データ計測ありの状態でテストを実施

現在の状態が「テスト」であれば、データ計測をしながら、IPデータを除外できます。対象のIPアドレスを、正しく除外できているかをテストしましょう。

除外するIPアドレスからWebサイトにアクセスした状態で、GA4のレポートの「リアルタイム」を開きます。「比較対象を追加」をクリックし、プルダウンから「除外」「テストデータのフィルタ名」「Internal Traffic」を選択し、適用をクリックします。

3.データに差異があるかを確認

表示される2つのデータは、左側の青いデータがフィルタを適用していないデータ、右側のオレンジのデータがフィルタを適用したデータです。数値に差異があれば、フィルタがうまく作動しています。テストが完了したら、「比較を削除」を選択し、比較表示を削除しましょう。

4.データ計測なしにするために有効化して完了

管理のプロパティ列「データ設定」から「データフィルタ」を開き、データフィルタをクリックします。フィルタの状態を「テスト」から「有効」に変更し、保存をクリックしましょう。有効化すると、データ計測なしの状態で、指定したIPデータを元から除外するようになります。以上の設定で、有効化が完了しました。

スマートフォンからのアクセスを除外する方法

スマートフォンは、IPアドレスを指定した除外設定ができません。インターネットに接続するたびに、新しいIPアドレスが割り当てられるためです。アプリを使って、自身のスマートフォンからのアクセスを除外することは可能です。iOSの場合は「AdFilter」、Androidの場合は「Sleipnir Mobile」を使うと、アクセスを除外できます。

IPアドレスの除外設定をすべき理由

IPアドレスの除外設定をする理由は、関係者によるアクセスのデータを排除しなければ、正確な分析・解析ができないためです。Webサイトの修正やサービスの追加をした際、正しく表示されるかを確認することは、業務上必要な作業です。

この際、IPアドレスを除外していなければ、アクセス数の大半は自社や制作会社といった、関係者による数値である可能性が高くなります。純粋なユーザーからのアクセス状況を把握するためには、IPアドレスの除外設定が欠かせません。

GA4設定時の注意点

GA4にIPアドレスの除外設定をしても、反映されないケースがあります。ここでは、GA4設定時の注意点を解説します。

反映されるまでに時間がかかる

GA4はIPアドレスの除外設定をしてから、反映されるまでに時間がかかります。UAは設定後に即反映されますが、GA4はすぐには反映されません。今後変更される可能性はありますが、反映の確認は、数時間待ってから行いましょう。

反映されない場合はIPアドレスが異なる可能性がある

IPアドレス除外設定が反映されない場合は、IPアドレスが異なる可能性があります。IPアドレスは、従来型のIPv4と次世代型のIPv6があり、通信方法が異なります。IPv4アドレスを設定すると、IPv6アドレスは除外できません。IPv6で接続する環境の場合は、IPv6アドレスに設定を変更しましょう。

IPアドレスが変わるケースがある

IPアドレスは動的IPアドレスと、固定IPアドレスがあります。動的IPアドレスとは、専用サーバーやルーターによって、毎回もしくは一定期間でIPアドレスが変更されます。動的IPアドレスの場合は、変更に合わせて設定の見直しが必要です。インターネットプロバイダから「固定IPアドレスサービス」を受けている場合は、IPアドレスの変更はありません。

まとめ

GA4は、IPアドレスの除外設定が必要です。設定すれば、自社や関連会社によるアクセスを除外したデータを、レポートに表示できます。設定後はテストを実施し、有効化しましょう。自社だけでアクセス解析をすることに不安を感じる場合は、ツールの導入がおすすめです。

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