ユーザビリティテストとは?基本からテストの種類まで詳しく解説

サイト改善|2017.04.21

サイト改善において、実際にターゲットユーザーにサイトを利用してもらい課題を発見する手法がユーザビリティテストです。
今回は、ユーザビリティテストについて基本から目的に合わせたテスト方法まで詳しく解説します。

目次

ユーザビリティテストとは?

Webサイトの課題発見に効果的といわれるユーザビリティテストですが、そもそも「ユーザビリティ」とは、どのようなものでしょうか。

ユーザビリティとは国際標準化機構によれば…
”特定の利用状況において、特定のユーザによって、ある製品が、指定された目標を達成するために用いられる際の、有効さ、効率、ユーザの満足度の度合い。”
のことです。(Wikipediaより引用)

重要なのは、「特定の利用状況」「特定のユーザー」「指定された目標を達成するため」という部分です。ユーザビリティとは「万人にとっての使いやすさ」ではありません!

特定の利用状況・ユーザーを想定して、そのユーザーが特定の目標を達成使用とするときに、いかにスムーズに目標達成まで到達できるか、いかに少ない不快感で、満足感を得られるかということです。

このユーザビリティを調査するのが「ユーザビリティテスト」です。
具体的には、ユーザーに実際のWebサイトを利用してもらい、課題を実行する過程のユーザーの行動を観察し問題点を発見する手法です。
ユーザビリティテストはアクセス解析などの定量的な分析手法とは異なり、定性的なサイト分析手法になります。例えばGAを用いたアクセス解析はページのセッション数やCVRはわかりますが、その原因まではわかりません。なぜCVが低いのかといった原因を探るのにユーザビリティテストが有効です。ユーザビリティテストにより、

  • リピーターにとっては分かりやすくても、新規顧客にはログインページの記述がわかりづらかった
  • 特定のページから流入したユーザーには商品のイメージが分かりづらく、直帰率が低かった
  • 新規顧客にとっては分かりやすかった表示が、リピーターにとっては煩わしかった

といった、CV数につながる、特定のユーザー・利用状況におけるユーザーの満足感・不満感を知ることができるのです。

なぜユーザビリティテストが必要なのか

Webサイトを制作する開発・運営サイドは、実際の「ユーザーの立場」になることはできません。
アクセス解析から離脱率が問題だと発見できても、離脱の理由は推測しかできません。
あくまで「こうではないか?」「この方が良いだろう」といった想像の範囲になってしまい、なぜ起こっているのかという理由はわかりません。

そこで、ユーザビリティテストが重要になってきます。
実際にターゲットとなるユーザーに利用してもらい、直接ユーザーの行動観察・ヒアリングをすることで、アクセス解析では見えなかった改善点が発見できるのです。

一方で効果測定などは定量的に行う必要があり、ユーザビリティテストは不向きです。
サイト改善は必要に応じて分析手法を使い分けることが大切です。

どんな方法があるの?

ユーザビリティテストには、高い費用をかけて行う本格的な調査もあれば、特別な設備を必要としない簡易的な方法もあります。
それぞれメリットやデメリットがあるため、目的に合わせた方法を選びましょう。

 

1) 対面型

従来から用いられている本格的なユーザビリティテストといえば、この対面型になります。
課題に沿ってユーザーに実際のWebサイトを利用してもらい、コンサルタントが1対1でその様子を観察・ヒアリングを行います。調査人数は一般的に3~5人になります。
本来のターゲット像に近い被験者で状況設定を行い、ユーザーの行動心理を明らかにするため、もっとも信頼性の高いインプットを得ることができます。
一方で、行動観察に熟知したコンサルタントや専用設備など実施のハードルも高く、料金も高額になります。

<メリット>

  • ターゲットユーザーに非常に近いモニターで実施できる
  • 熟練コンサルタントによるきめ細かなヒアリングが可能
  • 信頼度の高い良質なインプットが得られる

<デメリット>

  • 料金が高い(数百万)
  • 期間が長くかかる(数週間~数ヶ月)
 

2) オンライン型

自宅でWebサイトを利用してもらい、その様子を録画したり、思ったことを書いてもらう方法です。
録画する場合、ユーザーには操作中に思ったことを口に出す「思考発話法(think aloud法)」を実行してもらいます。
このため、その場でヒアリングを行うといったより掘り下げたインプットは得られませんが、低コストかつ短期間で調査が可能です。
また、モニターとなるユーザーが全国各地にいるため、地域にとらわれずに調査ができることも特徴です。

<メリット>

  • 短期間(7日間程度)かつ低コスト(数千円~10万円程度)
  • ある程度良質なインプットが得られる

<デメリット>

  • 表情の確認や発言への掘り下げができない
  • モニターのターゲティングが荒い

具体的にオンラインでユーザビリティテストが行える2つのツールを紹介します。

GhostRec

GhostRec

GhostRecはオンラインでユーザビリティテストを実施できるツールです。ユーザーの実際の利用画面を録画・再生することができます。

ONI Tsukkomi

ONI Tsukkomi

ONI Tsukkomiはオンラインでユーザーに依頼して、Webサイトへの「ツッコミ」をもらうことができるというユニークなツールです。ユーザーの素直な感情が「ツッコミ」として吹き出しのように画面に表示されるのが特徴です。

 

3) 簡易型

もっとも手軽に取り組めるユーザビリティテストが簡易型です。
同僚や家族といった身近な人を対象にテストを行います。
ターゲットとなるユーザー層とは異なるため、得られるインプットの信頼度は高くありませんが、ユーザー視点の新たな気づきや改善点を発見することができますし、なにより手軽に無料(もしくは低コスト)で実施できる点が大きな魅力です。

<メリット>

  • 仮説構築、課題発見には有効
  • 設備や費用を気にせず手軽にできる

<デメリット>

  • データとしての説得力は低い
  • 利用ユーザー像と異なる場合が多く、ターゲティングが荒い

施策を打ったら定量的に分析しよう

ユーザビリティテストは、主に定性的な分析のため課題の発見や仮説の構築に有効です。
アクセス解析のデータでなぜ数値が低いのかわからない際、ユーザビリティテストを用いることで課題が発見でき、改善への大きな効果が期待できます。

いざ課題を発見し施策を打ったら、その効果をアクセス解析データの分析により、定量的に検証し、改善していく必要があります。アクセス解析にはおなじみGoogleアナリティクスを使うのがよいでしょう。ただしGoogleアナリティクスは高機能である一方で、初心者には扱いが難しいという欠点もあります。またデータの分析は非常に時間・労力のかかる作業です。
そのため、効果検証にはGoogleアナリティクスと合わせて、弊社サービスの「AIアナリスト」を導入してみてはいかがでしょうか?

AIアナリスト」はGoogleアナリティクスのデータを人工知能が自動で分析し、サイトの課題や改善案を提案してくれるサービスです。
施策によって数値がどう変化したか、訪問数やCV数をチェックし変化があれば報告してくれる機能もあるので、分析にかかる労力を大幅に減らすことができます。
登録は無料ですので、気になる方はぜひ試してみてください。

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この記事を書いた人

野内 早苗

マーケティングチーム所属。デザイナーとしての豊富な経験を活かして活躍中です。