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ヒートマップとは?活用方法や注意点、おすすめのツール10選も紹介
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こんにちは。「AIアナリスト」ライターチームです。
ヒートマップとは、コンテンツがWeb上でどのような行動をとっているのか、わかりやすく色で表現したツールのことです。この記事では、ヒートマップの特徴や活用目的、メリット・デメリットなどについて、詳しく解説します。おすすめのツールも紹介するので、ツールを選ぶ際の参考にしてください。
目次
- ヒートマップとは
- ヒートマップの特徴と活用方法
- ヒートマップを使うメリット
- ヒートマップを使う際に注意すべき点
- ヒートマップを使ったWebサイトの改善施策
- ヒートマップツールを選ぶ際の3つのポイント
- おすすめのヒートマップツール10選
- まとめ
ヒートマップとは
ヒートマップとは、ユーザーがコンテンツ上で熟読した場所やクリックした場所、マウスの動きなどのデータを、色で区別してわかりやすく表現した手法のことです。色で表現するため、難しい分析や専門知識を必要とせず、ユーザーの細かい行動を簡単に理解できます。
身近なヒートマップとしては、地震被害地域の被災者数や犯罪密集、人口の分布などを地図上に落とし込んだものがあります。日常的にデータ分析を行わなくても、見かけたことがあるという人も多いでしょう。
ヒートマップの特徴と活用方法
ヒートマップには、どのような特徴があるのでしょうか。ここでは、特徴とWebサイトの改善につながる活用方法ついて紹介します。
ページのどこが読まれているのかわかる
「アテンションヒートマップ」は、ユーザーがページ上のどこを熟読したのかがわかるヒートマップです。ユーザーがページをスクロールせずに、とどまった時間を計測します。滞在時間が長い箇所は、熟読されていると判断されて赤くなり、滞在時間が短い箇所は青くなります。
アテンションヒートマップでは、コンテンツの情報がユーザーの関心を集めているか、読んでほしい情報がページの下部になっていないかなどを発見できます。熟読されていない箇所は、ユーザーの目線になって再検証してみましょう。
どこまでスクロールされたのかわかる
「スクロールヒートマップ」は、ユーザーがコンテンツを見るためにどこまでページをスクロールしたのか、どこでページから離れたのかが可視化できるヒートマップです。ページが下がるほど、スクロールされる割合は低くなります。
急激にスクロール率が下がる箇所は、画像や動画の読み込み速度が遅い、ユーザーが求める情報ではない場合が多く、離脱につながります。原因を突き止めてコンテンツの改善につなげましょう。
クリックした位置が把握できる
「クリックヒートマップ」は、ユーザーがページ上でどこをクリックしているのかがわかるヒートマップです。クリック回数が多い箇所は赤くなり、クリックされた回数が少ない箇所は、緑や青になります。
リンクが無いのにクリックされている箇所を見つけられます。このような場合は、ユーザーが詳しい情報が欲しくてリンク先に飛ぼうとしていることが考えられます。リンク先が無いと、コンバージョンの低下につながります。リンクがないのにクリックされている箇所には、出来るだけ早くリンクを貼りましょう。
マウスの動きがわかる
「マウスムーブヒートマップ」は、ユーザーが使用するマウスの動きがわかるヒートマップで、PCにのみ対応する機能です。マウスと視線の動きは繋がりがあり、関連性は8割以上と言われています。
マウスムーブヒートマップでは、関心を持ってもらえなかった、注目されなかった箇所がわかります。そのようなページがみつかった場合は、「アテンションマップ」同様、ユーザー目線で記事の内容やレイアウトを再検証しましょう。
ヒートマップを使うメリット
ヒートマップには、3つのメリットがあります。それぞれについて解説します。
初心者にも分析しやすい
ヒートマップは、データを色で区別して表現しています。アクセス解析ツールと異なり、初心者でも簡単に分析できます。専門知識や分析方法を学ぶ必要がないのがヒートマップを活用するメリットです。
一目で理解でき説明がいらない
測定結果を色で表現させるヒートマップには、結果について細かく説明する必要がありません。一目で情報を共有できるのもヒートマップのメリットです。測定結果は上司への報告や顧客への提案にも活用できます。
分析時間を短くできる
ヒートマップは、ユーザーの行動を目で把握できます。ユーザーの行動から、どのような施策を打てばよいかも検討できます。他の解析ツールに比べて、1つのコンテンツを分析する時間の短縮が期待できます。
ヒートマップを使う際に注意すべき点
ヒートマップの導入にはデメリットもあります。以下の2つの点に注意しながら運用するとよいでしょう。
ユーザーが熟読・クリックした要因まではわからない
ヒートマップは、ユーザーの行動を把握するには便利なツールですが、行動した意図や心理については把握できません。ユーザーが熟読・クリックした理由までは解析できないことを踏まえたうえで運用しましょう。
Webサイト全体の分析はできない
ヒートマップが把握できるユーザーの行動はページごとのため、ページをまたぐコンテンツ全体の分析はできません。コンテンツ全体を分析したい場合は、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを使用しましょう。
ヒートマップを使ったWebサイトの改善施策
ユーザーの行動を分析したら、Webサイトの改善にはどのように活かしたらよいのでしょう。改善施策について解説します。
ユーザーが注目しているコンテンツをコンバージョンに活かす
アテンションマップでは、ユーザーが注目・熟読したコンテンツを見つけられます。注目されているコンテンツは、検索結果などを経由してきたユーザーが一番初めにアクセスするランディングページの上部へ移動させましょう。ランディングページの上部に配置することで、コンバージョンにつながる確率が高くなります。
ユーザーから注目されていないコンテンツは、内容の見直しやデザインの変更などが必要です。画像や動画を入れ、読みやすくする工夫もよいでしょう。スマホユーザーの多いWebサイトにおすすめの改善施策です。
クリックされやすいCTAを特定する
クリックヒートマップを使うと、ユーザーが頻繁にクリックするCTAを特定できます。CTA(Call To Action)とは、自社のWebサイトを訪れたユーザーに対して、行動を起こしてもらうための要素です。購入や資料請求、お問い合わせなどの画像やテキストが該当します。
Webサイト内にいくつかCTAがある場合には、設置場所や誘導先に不備はないのか、成果は出ているのかが確認できます。成果が低い、クリックされていないCTAが見つかった場合には、CTAの画像やテキストを改善しましょう。
コンテンツからの離脱を防ぐ
コンテンツからユーザーの離脱を防ぐためには、アテンションヒートマップとスクロールヒートマップを併用しましょう。熟読されていない箇所と、スクロールしない状態でページを離れる確率や、ページの最後まで読まない確率を調べると、問題箇所の改善がしやすくなります。
ユーザーがコンテンツから離脱するのは、記事の内容やページレイアウトなどに問題があるためです。2つの改善案をコンテンツ内でランダムに表示させるA/Bテストを組み合わせると、さらに良いWebページになります。
効果の薄い画像や動画は注目されるように変更する
アテンションヒートマップを使用すると、注目されていない画像や再生されていない動画も明確になります。通常、文章よりも画像や動画の方が内容を把握しやすく、ユーザーの注目を集めます。注目されていない画像や動画は、内容や設置する場所に問題があります。
また、ユーザーによっては、動画は再生時間が長いと思い込み、敬遠する人もいます。この場合は動画の内容を簡単に説明したテキストを添えることで、再生するきっかけにつなげられるでしょう。
誤クリックからユーザーの関心に沿ったリンク先を添付する
クリックヒートマップでは、リンク先のない箇所をユーザーが誤クリックした形跡もわかります。ユーザーはクリックして反応がないページには、ストレスを感じている可能性があります。
誤クリックが多い箇所は、ユーザーが何を求めているのかを把握して、要望に応えられるページに改善しましょう。ユーザーの要望に合う新規リンク先を添付することで、成果が期待できるコンテンツになります。
ヒートマップツールを選ぶ際の3つのポイント
ヒートマップには多くのツールがあるため、選ぶのに迷うこともあるでしょう。ここでは、選ぶ基準を3つ紹介します。
必要なデータが収集できるツールを選ぶ
ヒートマップは、ツールごとに機能が異なります。どんなに素晴らしい機能でも、必要なデータが収集できないと意味がありません。自社が本当に必要とするデータが収集できるツールを選びましょう。ツールを決めかねる場合は、無料トライアルをいくつか利用するのもおすすめです。
データ量や保持期間など確認する
ツールによって、計測できるデータ数や分析したデータの保持期間は異なります。仕様は必ず確認してから契約しましょう。また、無料・有料の確認も大切です。有料プランは、料金ごとに分析可能なデータ量などが異なる場合があります。
ツールが使いやすく、わかりやすいか確認する
ヒートマップツールには、便利な機能が複数搭載されているのが一般的です。実際に分析する担当者が「運用しやすい」「使いやすい」「わかりやすい」ツールを選びましょう。トライアル期間を利用して比較する方法もあります。
おすすめのヒートマップツール10選
ここでは、使いやすいヒートマップツールを紹介します。自社に合うヒートマップツールを導入して活用してください。
MIERUCA
PC・スマホ・タブレットのマルチデバイスに対応しているため、導入しやすいツールです。スクロールマップ・クリックマップ・アテンションマップが利用できます。初期費用はかかりません。無料プランは1ページのみ登録できますが、月間10,000PVまで計測できます。有料プランは5種類あり、月額9,800円からです。
Ptengine
ヒートマップからアクセス解析まで網羅して、比較的手頃な料金で利用できます。プランにより利用できる内容は異なりますが、どのプランもマルチデバイスに対応して、リアルタイム分析が可能です。
無料プランでは、登録できるのは1ページのみ、月間3,000PVまで計測可能です。アテンションヒートマップとクリックヒートマップを利用できます。有料プランは3種類、月額17,800円からです。年間契約した場合は、割引価格が適用されます。大規模なプランは要問合せです。
User Heat
User Heatは、無料のヒートマップツールです。「熟読エリア分析」「クリックエリア分析」「終了エリア分析」「マウスムーブ」「離脱エリア」の利用ができ、月間30万PVまで計測できます。月間30万PVを超えると計測が停止されるので、注意しましょう。ボタン一つの切り替えで、マルチデバイスに対応します。
このツールを運営する会社では、ヒートマップの他にアクセス分析なども出来る有料ツール「User Insight」もあります。料金は要問合せです。
hotjar
ヒートマップ以外にも、コンバージョンファネルやフォーム分析など多くの機能を持つツールです。ヒートマップでは、静止画と動画の両方で記録できます。ただし、日本語対応しておらず、全て英語表記となります。
無料プランでは、一日2,000PVまで、データの保存は3カ月です。有料プランになると、月額$89では一日20,000PV、月額$189では1日50,000PVの計測が可能です。
Contentsquare
世界でも有名な顧客体験分析プラットフォームが運営するツールです。基本的なヒートマップの機能以外にも、コンテンツ単位の費用対効果も表示します。
ページ上でのクリックやスクロールなど、ユーザーのさまざまな行動をまとめて確認できます。ユーザーのマウスの動きを録画できるため、ユーザー目線で分析が可能です。全ての要素を自動で識別するため、難しいカスタマイズの必要はありません。料金プランの詳細は、要問合せとなっています。
Mouseflow
世界で100,000社以上の企業が導入しているツールです。スクロールマップ・クリックマップ・アテンションマップ・マウスムーブマップが利用可能です。
無料トライアルでは、ヒートマップ解析やセッションのリプレイ機能、フォームの分析機能が14日間利用できます。有料プランは、4種類あり、月額3,029円から41,672円と比較的低価格で利用です。年間で契約した場合は、割引価格が適用されます。
heatmap
リアルタイムのヒートマップ分析が大きな特徴で、コンバージョン率の向上を目的にしているヒートマップツールです。世界的に有名な企業も導入しています。
無料プランでは、オンサイトクリックヒートマップ、リアルタイム統計など基本機能が使えて、分析は5ページできます。データ保持は6カ月間です。有料プランは、月額$100でページ数と利用者数が無制限に、月額$200ではデータ保持数が増えます。
SiTest
世界初になるAI対応のレポート機能などが可能なツールです。広告機能と連携してランディングページを最適化するなど、複雑な機能もAIが対応して計測します。スクロールマップ・クリックマップ・アテンションマップ・マウスムーブマップが利用可能です。
無料トライアルは初回のみになり、全ての機能が3カ月間無料です。トライアル終了後は、自動で制限プランへ移行します。有料プランの料金・初期費用は要問合せです。
Appsee
アプリのヒートマップ解析ができるツールで、OSはiOSとAndroidの両方に対応します。全世界のアプリを対象にしているため、ヒートマップで自社アプリを解析したい企業におすすめです。
無料トライアルでは、アプリ利用分析やタッチヒートマップが含まれたプレミアムプランを2週間利用できます。有料プランは月額95,000円からで、初期費用はかかりません。
crazyegg
世界中の企業で30万以上のWebサイトでの導入実績があるヒートマップツールです。ユーザーという大きなくくりではなく、細かく分類して分析できるため、サイトに訪れたユーザーの行動を詳細に把握します。流入経路別に解析できる機能などもあり、より細かいデータが期待できます。
無料トライアルは、30日間利用できます。有料プランの料金は要問合せですが、初期費用はかかりません。
まとめ
ヒートマップは、専門的な知識や経験がない初心者にも分析しやすいツールです。しかし、さまざまなツールが存在するため、自社に合った分析内容と運用のしやすさで選ぶようにしましょう。ヒートマップを活用して、ユーザーに注目されるコンテンツに改善してください。
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この記事の執筆者
株式会社WACUL
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