SHARE 0
SHARE 0
SEO戦略のトピッククラスターとは?やり方や効果、メリット、注意点、役立つツールを解説
SEO |
こんにちは。SEOコンサルティングサービス「AIアナリストSEO」ライターチームです。
トピッククラスターとは、メインとなるコンテンツにサブコンテンツを内部リンクすることで、検索エンジンに認識させたり、サイト全体の評価を上げたりするSEOの戦略です。
この記事では企業のWeb担当者に向けて、トピッククラスターの基本や作成の手順を解説します。役に立つツールも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
トピッククラスターとは
トピッククラスターとは、SEOにおける戦略の1つです。サイト内のコンテンツを整理し、コンテンツ同士を内部リンクで関連付けます。
これにより、検索エンジンから認識がサイトを認識しやすくなり、サイトの評価も上げられます。その結果、ユーザーにも認知されやすいサイトになるのが目的です。また、関連するコンテンツを繋ぐことで、サイトを訪問したユーザーを適切なページに誘導できます。
コンテンツにはピラーコンテンツ(メイントピック)と、クラスターコンテンツ(サブトピック)の2種類があります。ピラーコンテンツに関連するクラスターコンテンツをリンクさせることで、クローラビリティが向上し、サイトのSEOとしての評価も上がります。
ピラーコンテンツとクラスターコンテンツの関係
ピラーコンテンツ(メイントピック)と、クラスターコンテンツ(サブトピック)は互いに関連付けられる関係にあります。
ピラーコンテンツはクラスターコンテンツの中心となるページで、ユーザーの検索意図に対し、回答となる内容や情報を網羅的に解説しているのが特徴です。一方、クラスターコンテンツはピラーコンテンツで補完できない情報を、詳しく解説したり補足したりするページです。
ユーザーの検索ワードに「SEO」が含まれている場合、「SEOとは何か?」「SEOの最新手法が知りたい」「SEOの制作会社を探している」など、悩みや課題はさまざまです。これに対し、ピラーコンテンツは「SEOとは何か」「SEOのメリット・デメリット」「SEOの手法」「SEOの事例」など、包括的な情報を網羅して掲載します。
クラスターコンテンツはピラーコンテンツを深堀りしたものです。「SEO」だけでなく「SEO 手法」などで検索しているユーザーにフォーカスします。クラスターコンテンツでは、「SEOの手法の特徴」「SEOの手法のやり方」「最新のSEOの手法」など「SEO 手法」に特化した内容を掲載します。
トピッククラスターの4つのメリット
トピッククラスターにはサイト内の構造を整理したり、ミドルワード・ビッグワードで上位表示を狙いやすくなるなど、メリットがあります。ここでは、トピッククラスターの4つのメリットについて解説します。
1.サイトが整理されてユーザーや検索エンジンがわかりやすくなる
ピラーコンテンツとクラスターコンテンツを関連付けることは、サイト内の整理につながります。これによりユーザーが知りたい答えにたどり着きやすくなったり、再検索の手間が省けたりします。検索エンジンがクロールする際にも、整理されているサイトのほうが認識されやすいです。結果としてSEOとしての評価が高まり、サイトの順位にもよい効果をもたらします。
2.ビッグワード・ミドルワードで狙った上位表示が期待できる
単独のコンテンツのみで、ミドルワード・ビッグワードの上位表示を狙うことは難しいとされています。これらのワードは競合他社も上位表示を狙っており、月間の検索ボリュームも高いです。トピッククラスターにより、クラスターコンテンツから流入したユーザーを、ピラーコンテンツに誘導することができます。
3.コンテンツの網羅性が向上する
SEOにおいてコンテンツは、特定のキーワードに対する情報を網羅していることが有効です。クラスターコンテンツは、1ページだけでは網羅しきれない情報を、トピッククラスターで補完して発信することができます。関連性のあるコンテンツを紐づけることで、情報の網羅性が高まります。
4.コンテンツ同士のカニバリ(重複)を回避できる
SEOでは、1つのキーワードは1つのコンテンツで狙うことが望ましいとされています。そのため、1つのキーワードで複数のコンテンツを制作してしまうと、コンテンツ同士で重複してしまい、望んだ成果が出にくくなります。クラスターコンテンツによりサイト内を整理することで、このカニバリを回避できるのもメリットの1つです。
トピッククラスターの作り方・作成手順
トピッククラスターを作る際、まずはメインとなるキーワードを決めるところから始めます。ここでは、トピッククラスターの作成手順を解説します。
サイトのメインとなるトピックを選定する
まずはサイトのトピックを決めます。トピックはキーワードではなく、サイトのテーマとして選ぶとよいでしょう。情報セキュリティの会社であれば「情報セキュリティ」「セキュリティ対策」などがトピックになります。人材派遣の会社であれば「人材派遣」「派遣社員」などがトピックになります。
トピックを後から差し替えることはできません。自社のサービスや商品からターゲットを洗い出し、それに沿ったトピックを選定しましょう。
ピラーコンテンツのキーワードを選定する
トピックが決まったらピラーコンテンツで狙うキーワードを選定しましょう。キーワードはビッグワード・ミドルワードから選びます。後々に変更できないことも踏まえたうえで、慎重に意思決定しましょう。
なお、キーワードの範囲が広すぎると、望まないユーザーもアクセスすることになります。アクセス数が増えてもCVにつながらない確率が増える場合もあります。自社がどのキーワードで上位表示を狙いたいのか、柱となるワードをイメージしましょう。
クラスターコンテンツのキーワードを選定する
ピラーコンテンツのキーワードが決まったら、クラスターコンテンツのキーワードを選定します。ここでは、ピラーコンテンツを深掘りするようなキーワードを選びましょう。たとえば「人材派遣」がピラーコンテンツのキーワードの場合、「派遣社員 働き方」「派遣 働ける 年数」などがクラスターコンテンツのキーワードになります。
クラスターコンテンツのキーワードは細分化しすぎないよう注意しましょう。あまり細かくするとコンテンツ同士でのカニバリ(重複)につながります。
内部リンクを設置する
それぞれのコンテンツを作成したら、内部リンクを設置します。ピラーコンテンツには関連するクラスターコンテンツへのリンクを設置します。クラスターコンテンツ同士も、必要性や関連性があれば内部リンクを設置してかまいません。なお、関連性が低いコンテンツ同士をリンクしても、ユーザーや検索エンジンからの評価は上がりません。
トピッククラスターの作成に役立つサービス・ツール
トピッククラスターの作成に便利なツールを6つ紹介します。有料・無料とあるので自社の予算やリソースとあわせて検討してください。
1.AIアナリストSEO
画像引用:AIアナリストSEO
AIアナリストは、約4,0000サイトを分析したデータを持つマーケティングDXツールです。膨大な分析データに基づく根拠、さらに自社メディアで裏打ちされたSEOノウハウでサポートします。トピッククラスターの作成はもちろん、自社サイトの改善ポイントなどを具体的にアドバイスします。
このツールを用いたAIアナリストSEOでは、狙いたいキーワードの関連キーワードや検索ボリューム、競合のサイト構成などを多角的に分析し、自社サイトの改善点を見出します。SEO戦略設計や内部・外部対策、記事制作も可能で、自然検索流入を最大化し、CVR改善策も提案できます。
WACULのSEOコンサルティングの資料請求(無料)はこちら
2.ピラクラ
画像引用:ピラクラ
ピラクラはトピッククラスターを調査するのに優れた無料ツールです。キーワードを入力すると、競合サイトがクラスターコンテンツを作成しているかが分かります。これにより、自社で作成するページをクラスターコンテンツ、ピラーコンテンツのどちらにすればよいかが判断できます。
入力フォームのメインキーワードにはピラーコンテンツのキーワードを、追加キーワードにはクラスターコンテンツのキーワードを入力します。検索結果を表示するには、開発者のX(旧Twitter)で公開されるパスワードを入力する必要があります。
3.ラッコキーワード
画像引用:ラッコキーワード
ラッコキーワードは、キーワードに関連する情報を取得できる無料ツールです。キーボードを入力すると、関連キーワードやサジェストワード、見出しの抽出などが行えます。有料プランに申し込むとキーワードの検索ボリュームも調べられます。トピッククラスターを作成する際のキーワード調査に適しています。
「Yahoo!知恵袋」「教えて!goo」とも連動しており、入力したキーワードを含んだ質問を表示します。ユーザーが何に悩んでいるのか、どんな課題があるのかなどを調べられます。見出し抽出機能では、競合サイトのページ構成がわかります。競合がどのようなコンテンツを作成しているのか調べる際に有効です。
4.Googleキーワードプランナー
画像引用:Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーは、Googleが提供している無料ツールです。入力したキーワードの関連キーワードや検索ボリュームを調査できます。検索ボリュームについては無料版では大まかな数値しか出せませんが、Google広告に出稿するとより詳細な数値を調査できます。
トピッククラスターの作成を始めたばかりの場合や、予算が限られている場合など、まずは大まかな数値が知りたいときに便利です。
5.Ahrefs
画像引用:Ahrefs
Ahrefsは競合サイトの被リンク状況やSNS分析などを調べられる分析ツールです。有料ツールですが、SEOに必要な機能を複数有しています。競合サイトがどのようなトピッククラスターを作成しているか分析したり、SNSで拡散されやすいコンテンツの傾向などを調べたりできます。
関連キーワードやサジェストワード、検索ボリュームなども調査できるので、コンテンツを作成する際に便利でしょう。
6.Semrush
画像引用:Semrush
Semrushは入力したキーワードの競合調査や、トピッククラスターを作成する際のキーワード選定に便利な有料ツールです。キーワードごとに上位に表示されている競合サイトを分析したり、自社サイトと競合サイトを比較して改善ポイントを発掘したりできます。サイト運営やトピッククラスターを作成したのち、サイトを深掘りして調査したいときに便利です。
トピッククラスターで効果を出すための注意点
トピッククラスターをより効果的に作成するための注意点を解説します。コンテンツは質の高さを担保する、ピラーコンテンツをまとめ記事にしないなど、実際にトピッククラスターを作成する際の参考にしてください。
質の高いコンテンツ作りを目指す
トピッククラスターを構成するコンテンツは、質の高い内容を目指しましょう。内部リンクやキーワード選定が正しかったとしても、コンテンツそのものの質が低ければそもそも検索エンジンに評価されません。コンテンツはユーザーファーストで、キーワードを検索しサイトに訪れた人の悩みや課題をわかりやすく解決する内容にしましょう。
質の高いコンテンツ作りについてはこちらの記事でも紹介しています。
ピラーページをまとめ記事にしない
トピッククラスターでは、ピラーコンテンツを中心として関連するクラスターコンテンツをリンクするのが基本です。その際、中心となるピラーコンテンツが「まとめ記事」にならないよう注意しましょう。
キーワードを列挙し、リンクするだけでなく、ピラーコンテンツも1つのコンテンツとして内容を持たせます。情報を網羅しつつ、必要性も担保されていることが大切です。
必要な部分にだけ内部リンクを設置する
トピッククラスターでは、むやみにリンクを設置すればいいというわけではありません。内部リンクを設置することは重要ですが、関係のないキーワードのコンテンツを作り、すべてにリンクを設置しても効果はありません。
リンクを設置する際は、本文内にあるキーワードや単語にリンクを貼るアンカーテキストを意識しましょう。また、リンクはピラーコンテンツとクラスターコンテンツの相互リンクが望ましいです。
まとめ
クラスターコンテンツはSEOにおける戦略の1つです。ピラーコンテンツはクラスターコンテンツの中心となるページで、ユーザーの検索意図に対し、回答となる内容や情報を網羅的に解説しているのが特徴です。一方、クラスターコンテンツはピラーコンテンツで補完できない情報を、詳しく解説したり補足したりするページです。
自社サイトを整理し、ユーザーを適切なコンテンツへ誘導したり、サイト内を回遊しやすくしたりしましょう。弊社が提供する「AIアナリストSEO」は、SEO戦略設計、内部対策、外部対策に加え、記事制作やサイト導線改善までを含むパッケージプランとしてご提供しています。
SEOコンサルティングサービス「AIアナリストSEO」の資料請求はこちら
この記事の執筆者

株式会社WACUL
株式会社WACUL(ワカル)は、「Webサイト分析をシンプルに」というビジョンのもと、簡単にWebサイト改善の方針を手にすることができる世の中を実現します。