パンくずリストとは?SEOとの関係性から作成方法、設置時の注意点まで解説!

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こんにちは。SEO記事提供サービス「AIアナリストSEO」ライターチームです。

パンくずリストとは、ユーザーが閲覧している現在のページが、Webサイトの中でどのような位置づけにあるかを示すリストのことです。SEO対策にも影響する要素であり、サイトを運営するうえでは適切な設置が求められます。

この記事では企業のWeb担当者に向けて、パンくずリストの特徴やSEOとの関連性、Webサイトへの設置方法などを解説します。ぜひ参考にしてください。

目次

パンくずリストとは?

パンくずリストとは、現在閲覧しているページがWebサイトの中でどのような位置付けなのかを階層構造で表したリストを指します。リストの文言はカテゴリーページへのリンクにするのが一般的です。上の画像で赤く囲ってある部分のように、通常はWebサイトの上部に表示されています。

パンくずリストの名前の由来

英語では「breadcrumbs list」や「breadcrumbs」と呼ばれており、日本では「パンくずリスト」という名前で呼ばれています。これはグリム童話である「ヘンゼルとグレーテル」が由来しています。物語の中で、ヘンゼルとグレーテルは森の中で迷子にならないようにと、これまで自分たちが通ってきた道にパンくずを置いていきました。

このエピソードにあるパンくずと同様に、Webサイトにおける「パンくずリスト」も、ユーザーに自分は現在どこにいるのか、辿ってきたルートはどれかを示します。

パンくずリストの役割

Webサイトにアクセスするユーザーは、必ずしもサイトのトップページから入ってくるわけではありません。パンくずリストを設置することで、ユーザーが「自分は今、このサイトのどのカテゴリーのページを見ているのか」などサイトの構造を理解しやすくなります。ページに付随する情報を閲覧するなど、Webサイトのユーザビリティがよくなります。

例えば、旅行サイトのWebサイトを閲覧している時、行き着いたページが「タイ」のページだったとします。ユーザーはそこから「東南アジア」のページへ戻って「ベトナム」や「マレーシア」のページも閲覧するかもしれません。そうすることで、他のサイトを改めて検索するのではなく、同じサイト内で情報を得られます。

Webサイトを利用するユーザーに対して「今見ているページがどこなのか」を伝える方法は1つではありません。しかしパンくずリストは、現在最も定着している方法です。

「うちのサイトはページ数が少ないから」「カテゴリーは見ればわかる」などの理由だけでは、パンくずリストを設置しない理由にはなりません。パンくずリストには、ユーザーがWebサイトを「使い勝手が良い」「情報を得やすい」と感じさせる役割があります。

パンくずリストの種類

パンくずリストには、「パス型パンくずリスト」「位置型パンくずリスト」「属性型パンくずリスト」の3種類があります。ここでは、それぞれの特徴や役割について解説します。

パス型パンくずリスト

自分が現在閲覧しているページに、どのようにして行き着いたのかを示すリストです。「どのように行き着いたか」を表しているので、検索の方法によって都度、表示されるリストも変化する動的なパンくずリストです。

ブラウザの「戻る」ボタンや、「履歴」と役割が同様のため、「履歴型のパンくずリスト」とも言われます。最近のWebサイトでは、あまり見られなくなったタイプです。

位置型パンくずリスト

ユーザーに、閲覧中のページがWebサイト内の、どの階層に位置しているのかを示すリストです。どのような方法でページへ行き着こうと、表示されるパンくずリストは同じです。そのため、ユーザーは自分が見ているページがどこにあるのかを把握しやすくなります。また、同じサイト内での回遊率を上げることも可能です。階層の多いWebサイトに向いているパンくずリストと言えます。

属性型パンくずリスト

属性型パンくずリストは、ユーザーの操作によって変化が伴い、検索フィルタのような役割を持つリストです。ユーザーが見ているページが「どのカテゴリーに分けられているのか」を示します。ユーザーが「どの商品を購入したいのか」など、複数のフィルタをカスタマイズして検索をかけるECサイトなどで用いられることが多いです。

パンくずリストとSEOとの関連性

パンくずリストの設置はSEOに大きな効果が期待できます。扱う情報量が多いWebサイトでは必ず設置しましょう。

ここでは、SEOで期待できる効果について、具体的に解説します。

ページの位置付け・Webサイトの構造がクローラーにわかりやすくなる

パンくずリストは、ユーザーのみならずクローラー(検索エンジンの巡回ロボット)に対しても効果があります。クローラーには、ページの位置付けやWebサイトの構造をわかりやすく伝えることができます。

特に、パンくずリストは内部リンクになるため、クローラーがWebサイト内を巡回しやすくする効果が期待できます。

内部リンクによるSEO効果が得られる

パンくずリストの設置は内部リンクの設置にもなるため、SEO内部対策になります。

その際、特に重要になるのは以下の2点です。

  • パンくずリストのアンカーテキスト
  • カテゴリーのトップページ

パンくずリストに用いる文言は、内部リンクのアンカーテキストとなるため、検索キーワードを推測して含めるようにします。ユーザーが得たいであろう情報に関するキーワードを予測して、パンくずリストに入れましょう。

その中でも、カテゴリーのトップページは、SEOを特に強化するべきページです。カテゴリーのトップページは、その下層のページから内部リンクを集めているページになります。

※参考:内部リンクとは? SEO で重要な4ポイント【チェック必須】|アクセス解析ツール「AIアナリスト」ブログ

検索結果に表示され、クリック率が増加する

適切に設置すると、パンくずリストが検索結果のタイトルとディスクリプションの間に表示されるようになります。

下の画像のように、検索でヒットしたページは、Webサイト内でどのような位置付けなのか、Webサイトを開く前に把握できます。

これにより、ユーザーの「このWebサイトを開けば欲しい情報が得られるかもしれない!」との期待度が上昇し、クリック率の増加が見込めます。パンくずリストの設置は、Webサイトの集客に直結するのです。

パンくずリストの作成・設置方法

検索結果にパンくずリストが表示されるには、パンくずリストを適切に設置する必要があります。以下で解説する注意点に気を付けながら作成してみましょう。

HTMLを用いた記述方法

HTMLを用いて記述すると以下のようになります。パンくずリストは、このHTMLをもとに構造化データを用いて記述します。

<ul>
 <li><a href=”https://wacul-ai.com/blog/”>AIアナリストブログ</a> > </li>
 <li><a href=”https://wacul-ai.com/blog/seo/”>SEO</a> > </li>
 <li>パンくずリストとは?SEOとの関係性から作成方法、設置時の注意点まで解説!</li>
</ul>

構造化データを用いた記述方法

構造化データを用いることで、検索エンジンのクローラーに、パンくずリストにどのような内容が書かれているのかを認識させられます。

構造化データの形式は複数ありますが、パンくずリストに用いる形式は主に以下の3つです。

  • JSON-LD(ジェイソン・エルディー)
  • microdata(マイクロデータ)
  • RDFa(アール・ディー・エフ・エー)

JSON形式としてscriptタグ内に記述するのが「JSON-LD」、HTMLタグに直接記述するのが「microdata」と「RDFa」となります。

これまでは「microdata」を用いた記述が主流でしたが、Googleが推奨している「JSON-LD」を用いるサイトが増えています。

パンくずリストを作成する時の注意点

自社のWebサイトにパンくずリストを作成する場合、どのような点に注意すべきなのでしょうか。ポイントを3つ解説します。

サイトのカテゴリー構成を常に明確にする

良いパンくずリストを作るためには、Webサイトの設計時に常にカテゴリー構成を明確にしておく必要があります。サイトのコンテンツを作る際は、「ユーザーにとって使い勝手のよいサイトにするために、どのようにカテゴリー構成したらよいか」を考えましょう。

カテゴリー構成を大雑把にしか考えていなかった場合、「ユーザーがWebサイト内のどのページを見ているか」という情報を、ユーザーに正確に伝えられない可能性があります。パンくずリストを作成するメリットを取りこぼさないようにしましょう。

また、パンくずリストの前後で全く関連性のないカテゴリーを並べると、パンくずリストとしての役割を果たさなくなります。ユーザーが混乱するだけでなく、SEO効果も得られなくなってしまいます。

旅行サイトであれば「海外旅行(大カテゴリー) > アジア(中カテゴリー) > タイ(小カテゴリー) > ツアー詳細(コンテンツ)」のように、関連性の高いカテゴリー構成にします。そうすることで、クローラーにユーザビリティが高く、情報を網羅しているサイトだと認識してもらえるでしょう。

カテゴリーにSEOキーワードが含むよう設計する

カテゴリー構成を考える際、カテゴリーの名称に「SEOキーワード」が含まれるように設計するのも重要です。通常、SEOキーワードは検索エンジンなどで検索される頻度の多いキーワードを設定します。こうすることで、ページが検索エンジンの上位に表示される可能性を高められます。

これからWebサイトを製作して、検索上位に表示されるようにしたい場合、SEO対策としてキーワードを選定し、サイトのコンテンツ計画を立てましょう。キーワードは無理やり詰め込むと、ユーザーがページを探しづらくなり、混乱してしまいます。意識しすぎず、ページに自然に含めることが大切です。

基本的にパンくずリストは全ページに設定する

パンくずリストは、Webサイト内にある全てのページに設定しましょう。ただし、SEO対策よりもコンバージョン率を上げることを重要視するページに関しては、パンくずリストの設置は必要ないと言えます。

まとめ

パンくずリストを最適化すれば、SEO対策とサイトのユーザビリティの両方を上げることが可能です。ユーザーのためにもSEO対策のためにも、「適切にリストを設置する」ことが前提となります。「まだ自社サイトにはパンくずリストを設置していない!」という方は、ぜひ作成してみてはいかがでしょうか。

SEO対策をするうえで大事なのは、パンくずリストの作成だけではありません。Webサイトのコンテンツ力も重要です。

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この記事の執筆者

株式会社WACUL

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株式会社WACUL(ワカル)は、「Webサイト分析をシンプルに」というビジョンのもと、簡単にWebサイト改善の方針を手にすることができる世の中を実現します。