E-E-A-T(旧E-A-T)とは?重要視される背景と評価を高める12の対策

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こんにちは。SEOコンサルティングサービス「AIアナリストSEO」ライターチームです。

E-E-A-Tとは、Googleで定義されるWebサイトの評価基準の1つです。

この記事では、E-E-A-Tそれぞれの意味や重要視される背景、12の対策をわかりやすく解説します。E-E-A-Tの概要や、評価を高める方法を知りたいマーケターは参考にしてください。

目次

E-E-A-Tとは

E-E-A-Tとは、Googleの「検索品質評価ガイドライン」で定義されるWebサイトの評価基準を指す言葉です。「ダブルイーエーティー」や「イーイーエーティー」と発音します。以前は、「E-A-T」の3つが評価基準でしたが、2022年12月に新たに「Experience(経験)」が加えられ「E-E-A-T」となりました。

E-E-A-Tの頭文字が表す4つの評価基準は、経験(Experience)専門性(Expertise)権威性(Authoritativeness)信頼性(Trustworthiness)を意味します。
それぞれの概要を以下で解説します。
eeat

E-E-A-Tの構造図(出典:品質評価ガイドライン:General Guidelines)P.26より

E:Experience(経験)

経験(Experience)は、コンテンツの著者が言及している内容について、実体験や経験をどれほど持っているかを表すものです。実体験や経験に基づく記述は、ユーザーに価値があると考えられているためです。
Experience

E:Expertise(専門性)

専門性(Expertise)は、コンテンツの著者にどれだけ知識や技術があるかを表すものです。コンテンツに言及した内容について必要な知識や技術が著者に備わっていると、価値が高いと見なされます。
Expertise

A:Authoritativeness(権威性)

権威性(Authoritativeness)は、コンテンツの著者やWebサイトが、どれほど情報源として認識されているかを示すものです。権威性が高いほど、価値がある優れたコンテンツやWebサイトであると見なされ、評価が高まります。
Authoritativeness

T:Trustworthiness(信頼性)

信頼性(Trustworthiness)とは、ページの運営者にどれだけ正確性や安全性、信頼性、誠実性があるかを示すものです。信頼性を表す要素として、「http」での運営も重要です。信頼できる企業や人物が運営するページは、正確性や安全性、誠実性が高いと判断され、信頼しやすいと見なされます。
Trustworthiness

E-E-A-Tが重要視される背景

E-E-A-Tが重要視される背景には、E-E-A-Tを高めると、SEO効果が期待できる点にあります。
Googleは公式の見解として、以下の通り、明記しています。

「E-E-A-T 自体はランキングに直接影響する要因ではありませんが、E-E-A-T が優れているコンテンツを特定できる要素の組み合わせを使用することは有効です。」

E-E-A-Tが高いWebサイトやコンテンツが、良質であると判断され上位に表示されれば、ユーザーがGoogleへの信頼度を高めるきっかけになるでしょう。

E-E-A-TとYMYLとの関係

E-E-A-Tと密接な関係にあるのが、YMYLです。YMYLとは、「Your Money or Your Life」を略した言葉です。主に、生命、健康などに関連したり、政治や金融、不動産など、情報の正確度がユーザーの人生に大きな影響を与えたりするジャンルを指します。

「Google検索セントラル」は、「YMYLのトピックはE-E-A-T が優れたコンテンツを特に重視します。」としているため、YMYLジャンルでは、特にE-E-A-Tを高める対策が必要です。

YMYLについては、こちらの記事で詳しく解説します。
YMYLとは何か?YMYLとSEOの関係・YMYLに関するGoogleの考え方を解説

参照:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成 | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google for Developers

E-E-A-Tの知っておくべきポイント

E-E-A-Tについて、さらに理解度を深めるためのポイントを2つに分けて解説します。

E-E-A-Tには明確なスコアリングが存在しない

E-E-A-Tは、あくまでも、コンテンツやページの品質を評価するためのガイドラインに過ぎません。そのため、評価の基準となる明確なスコアリングが存在しない点は、念頭に置いておきましょう。ただし、明確な基準はないものの、Googleが役に立つと判断したページやコンテンツは、優先順位が高くなります。E-E-A-Tが検索順位に影響を与えることは、間違いありません。

E-E-A-Tそれぞれについて対策が必要である

E-E-A-TがGoogleの検索順位に影響を与えるとはいえ、高品質なコンテンツを定期的に更新するという、SEOの基本は変わりません。SEOの基本を踏まえたうえで、E-E-A-Tそれぞれの対策への意識が求められます。E-E-A-Tの理解を深め、E-E-A-Tの基礎理念や構想にそった質の高いコンテンツの作成、Webサイトの運用を心がけましょう。

E-E-A-Tの評価を高めるための対策|経験(Experience)

E-E-A-Tのうち、経験(Experience)の評価を高めるための対策を3つ解説します。

経験をもとにコンテンツを作成する

Googleにより信頼されるために、経験に基づいたコンテンツの作成を心がけましょう。Googleは、経験に基づく情報があるコンテンツやページを、価値が高いと判断します。経験の評価を高めるためには、実体験や経験をもとにした真実性がある情報の提供が大切です。経験や体験の多さは、コンテンツ制作者の評価につながります。

一次情報を提供する

Googleは、専門性の高いコンテンツを優れていると見なし、高い評価を与えます。Googleが公開するすべてのコンテンツのなかで、一次情報をユーザーは最も信頼します。具体的な経験や体験に紐づけられた内容のほか、経験から推測・分析したデータ、論理的な根拠に基づいた考察など、一次情報を積極的に発信しましょう。

著者情報の充実を心がける

Googleは、同じ内容でもその情報の発信者が誰であるかを重要視しています。コンテンツを作成するときは、どのような経験や体験をしてきた著者が書いているかを明確に示しましょう。著者情報として、プロフィール、ポートフォリオ、コンテンツに関連した所有資格、実績などを記入すれば、専門性や権威性の向上につながります。

E-E-A-Tの評価を高めるための対策|専門性(Expertise)

専門性(Expertise)の評価を高めるための対策を、2つに分けて解説します。

Webサイトのテーマを特化する

Webサイトはテーマを絞り、できるだけ内容を特化させましょう。Webサイトの内容に統一性がなく、幅広いカテゴリーが混在していると、専門性が薄れます。特定のテーマに絞ってコンテンツを充実させれば、Googleやユーザーが、その分野における専門性が高いWebサイトであると判断します。

監修者の追加や専門家への取材を実施する

コンテンツの作成時に、実績のある専門家の監修を入れたり、取材したりすれば、専門性が高まります。専門性の高いコンテンツは、信頼性や権威性の評価にもつながります。監修者や専門家のプロフィールを充実させて、専門性の高さをGoogle、ユーザーが理解できるようにしましょう。

E-E-A-Tの評価を高めるための対策|権威性(Authoritativeness)

権威性(Authoritativeness)を高めるために、SNSの運用や被リンクの獲得に努めましょう。それぞれ詳しく解説します。

SNSを運用して認知度を上げる

権威性を高めるためには、InstagramやX(旧Twitter)などのSNSを運用して、新規公開したページの拡散が大切です。SNSによる拡散は、サイテーション獲得にもつながります。サイテーションとは、商品名や著者などの情報がほかのWebサイトやSNSで話題に出されることです。

GoogleはサイテーションがWebサイトの評価に直接影響するとは、明記していません。しかし、ほかのWebサイトやSNSで言及されるコンテンツやページは、権威性や専門性の高さを現します。SNSを活用して、より権威性を高めましょう。

SNSを活用したコンテンツ拡散方法については、こちらの記事でも紹介しているので是非ご覧ください。

被リンクを集める

ほかのWebサイトやSNSで言及されるサイテーションとあわせて、被リンク獲得もGoogleからの評価につながります。Googleは、他者から信頼があるコンテンツであるかの判断を、被リンクの質と量などから行っているとされています。つまり、どのようなWebサイトからリンクされているかも、判断材料として重要です。

低品質なWebサイトや、悪意のある情報ばかり公開しているWebサイトからの被リンクは、かえって権威性に悪影響を及ぼしかねません。あわせて注意しましょう。

被リンクを集める方法については、こちらの記事でも詳しく紹介しているので是非ご覧ください。

E-E-A-Tの評価を高めるための対策|信頼性(Trustworthiness)

信頼性(Trustworthiness)を高めるための対策を、5つに分けて解説します。

定期的に更新する

信頼性を高めるためには、公開した後もコンテンツの内容を定期的に更新して、最新情報の提供を心がけましょう。更新されず、情報が古いままでは、Googleの検索エンジンの登録対象からも外れてしまいます。情報の更新は、内容のアップデートが必須です。しかし、内容は古いままで、「更新日」だけを変更する行為は止めましょう。

WebサイトをSSL化する

ページやコンテンツが上位表示される条件の1つとされる、WebサイトのSSL化(HTTPS化)を進めましょう。Googleは、SSL化(HTTPS化)を推奨しています。SSL化(HTTPS化)は、ユーザー体験(UX)を向上させるための施策です。ブラウザとサーバー間の通信を暗号化してセキュリティを高めれば、Webサイトの信頼性向上につながります。

Whois情報を公開する

Whois情報の公開は、コンテンツやページの信頼性を高めます。Whois情報とは、ドメインの登録者名や連絡先、IPアドレスなどの情報を、インターネットに接続すれば誰でも知れる情報です。Whois情報は、取得したドメインサービスの管理画面から確認できます。

参考サイト:WHOIS検索

公的機関から引用して出典元を明記する

コンテンツに数字やデータなどを情報源とする場合、 政府や独立行政法人、地方公共団体など公的機関の情報を引用しましょう。大手企業、ブランドメーカー、論文なども信頼性が高い引用元です。数字やデータを引用する際は、必ず引用元を記載し、リンクも貼りましょう。

「Googleビジネスプロフィール」に登録する

Webサイトを「Googleビジネスプロフィール」に登録すれば、信頼性が高まります。Googleビジネスプロフィールとは、Googleが提供しているビジネス情報管理サービスです。Googleビジネスプロフィールに登録すると、GoogleマップやGoogle検索などに記載される自社情報の管理が可能です。

Googleビジネスプロフィールでオーナー確認を行い、実在する企業情報であるとGoogle側に伝われば、信頼性の向上につながります。また、Googleビジネスプロフィールに書かれた口コミも評価の対象です。ユーザーからのよい口コミを獲得できるよう、投稿を継続したりユーザーとのコミュニケーションを図ったりしましょう。

まとめ

E-E-A-Tとは、Webサイトの評価基準を指す言葉で、(Experience)専門性(Expertise)権威性(Authoritativeness)信頼性(Trustworthiness)の頭文字を表します。4つの評価基準それぞれの対策方法を実施すれば、SEOの効果創出にもつながるでしょう。

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この記事の執筆者

株式会社WACUL

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