ドメインパワーをチェックする方法|強化するための7つの施策も紹介

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こんにちは。SEO記事提供サービス「AIアナリストSEO」ライターチームです。

ドメインパワーとは、検索エンジンからみたWebサイトの信頼性のことです。検索順位を決定するときの重要な評価項目となります。この記事ではSEO対策に欠かせないドメインパワーについて解説します。また、ドメインパワーのチェック方法や強化施策なども紹介するため、参考にしてみてください。

目次

ドメインパワーとは?

ドメインパワーとは、検索エンジンからみたWebサイトの信頼度を0~100の数値で示したものです。ドメインオーソリティ(Domain Authority)と呼ばれることもあり、Googleが検索順位を決める際の重要な評価項目の1つとなっています。

ドメインパワーが高いということは、Googleからの信頼も高いということになり、結果的に検索順位も上位表示されやすくなります。

ドメインパワーを計測する際に使用するツールによって数値が異なることもありますが、ドメインパワーの目安とすると以下の通りです。

0~10 被リンクが少ないサイト
10~30 一般的なサイト
40~60 SNSや広報活動などで発信を行っているサイト
60以上 有名な大手サイト

Webサイトを運営する場合、ドメインパワーをいかにして高めるか、その方法を理解しておくことが重要です。

ドメインパワーがSEO対策において重要な理由

ドメインパワーの強弱は検索順位に影響するため、SEO対策において重要だといえます。例えば、新規作成ページをGoogleに認識してもらう場合、「クローラー」と呼ばれる検索ロボットが巡回し、内容をチェックしてインデックスを行います。ドメインパワーが強ければ、検査エンジンからの信頼度となるため、高ければより登録されやすくなるでしょう。

逆にドメインパワーが弱ければ信頼度も低いため、インデックスまでに時間がかかる可能性があります。またドメインパワーが強く、検索結果の上位に表示されれば、多くユーザーの目に止まるため、検索流入にもつながります。

ランキングの向上に貢献する

ドメインパワーが強い(数値が高い)ということは、検索エンジンにおけるWebサイトの評価が高いということです。

Webサイトの信頼度が上がることで、結果としてコンテンツの評価も上がり、検索順位も高くなりやすくなります。ユーザーの求めている質の高いコンテンツを提供することが基本ですが、同じ品質のコンテンツだとしても、ドメインパワーが競合に比べて高い場合、より上位に表示される可能性があります。

新しく公開されたコンテンツは、サイト全体の評価に影響されます。ドメインパワーが高いサイトでは、新しいコンテンツも同じく高く評価される傾向にある為、公開から間もない段階で検索順位が上がる可能性が比較的高くなっています。

さらに、ドメインパワーが高いサイトは、ターゲットとしているキーワードだけでなく、関連する周辺キーワードも検索結果に表示される可能性が高くなります。この結果、さまざまなキーワードでの上位表示が増え、検索からのアクセスが増加し、最終的にCV向上に繋がります。

E-E-A-T評価でドメインパワーは重要

E-E-A-Tの構造図(出典:品質評価ガイドライン:General Guidelines)P.26より

E-E-A-T評価においても、ドメインパワーの強さは非常に重要です。ドメインパワーを上げるためには、良質な被リンクを獲得する必要があります。

良質な被リンク、つまり関連性の高いサイトから多くのリンクが貼られているということは、専門性や権威性が高いと言い換えることもできます。例えばSEO対策の記事なのに、紹介されているサイトが個人の料理ブログでは良質な被リンクとは言えません。

ドメインパワーが強くなれば、E-E-A-T評価の向上にもつながると考えられます。

E-E-A-Tについては以下の記事で詳しくご紹介しています。
参考:E-E-A-T(旧E-A-T)とは?重要視される背景と評価を高める12の対策

コンテンツが短期間でインデックスされる


検索エンジンは、インターネット上にクローラーを巡回させてそれぞれのWebサイトの情報を集め、データベースにインデックスし、アルゴリズムに従い検索結果を表示します。

クローラーは、ドメインパワーが強い(数値が高い)Webサイトを頻繁に巡回するため、新しいコンテンツの作成や既存コンテンツの内容を更新した後でさえも、より早くインデックスしてもらえます。

ドメイン名そのものはSEOには影響しない

Googleでは、SEOスタートガイドと呼ばれるガイドラインを公開していますが、この中で特にドメイン名とSEOの関係性については言及されていません。そのため、ドメイン名が直接的にSEOに影響することはないと考えていいでしょう。

ただし、ドメインによっては検索結果に影響するものもあるため注意が必要です。例えば、ドメインの属性や地域を表す「.jp」や「.com」といった最上位のドメインである「TLD(トップレベルドメイン)」は検索結果に影響しません。

一方で、「.jp」など地域的な制約があるccTLD(カントリーコードトップレベルドメイン)は、そのWebサイトが当該地域に関連していると判断され、その地域における検索結果に影響すると考えられています。

なお以下の記事では、SEOとドメインの関係について詳しく紹介しているため、こちらもご覧ください。

SEOとドメインの関係とは? 正しい知識を身に着けよう!|アクセス解析ツール「AIアナリスト」ブログ

ドメインを変更した場合はSEOに影響する

ドメイン名そのものはSEOに影響しませんが、ドメインの変更は影響があるため注意してください。GoogleはドメインごとにWebサイトを評価する仕組みとなっており、ドメインを変更すると、それまでの評価がうまく移行されず、評価がゼロになる可能性があります。

ドメインを変更する場合、正確にドメイン移行を行なったうえで、Googleに対してドメイン変更の通知をしてください。これによってドメイン変更の影響を最小限に抑えられます。

ドメインパワーを強化するメリット

ここでは、ドメインパワーを強化することで得られる具体的なメリットについて解説します。

検索結果の上位に表示されやすくなる

ドメインパワーを強化するメリットの1つが、検索結果の上位表示につながる点です。Googleが検索順位を決定する際、ドメインパワーを評価基準の1つとしており、強い方がより信頼できるWebサイトとして認識されます。そして検索エンジンから信頼されていれば、検索エンジンが優先的に巡回するため上位表示につながります。

検索エンジンに登録されやすくなる

WebサイトはクローラーというGoogleの検索ロボットが巡回することで認識され、検索エンジンに登録(インデックス)されます。ドメインパワーが強いと検索エンジンに登録されるまで時間がかからないため、検索エンジンに登録されやすくなるでしょう。ドメインパワーが弱いと登録までに1日かかるケースもありますが、強いと1時間程度で完了します。

検索流入が増加しやすい

ドメインパワーが強いと、本来狙っているキーワードだけでなく、その周辺のキーワードも拾ってくれます。これは、Googleからの信頼が高ければGoogleは「この情報も必要としているのでは?」と判断し、周辺キーワードも表示してくれるためです。より多くのコンテンツが上位表示されれば検索流入が増加し、収益増にもつながるでしょう。

ドメインパワーをチェックする方法

ドメインパワーを確認する場合、チェックツールを使用してください。チェックツールは、有料・無料のもの、会員登録の要・不要、ドメインパワーチェック以外の機能を備えたもの、一括検索に対応しているものなどさまざまです。そのため、サイトの規模など目的に応じたものを選びましょう。

ドメインパワーのチェックツール4選

ここでは、ドメインパワーのチェックツールを4つ紹介します。自社に適したものを選んでください。

無料のドメインパワーチェックツール

MOZ

画像引用:Moz - SEO Software for Smarter Marketing

MOZは、ドメインパワーチェックはもちろん、自サイトや競合サイトの分析まで行える便利なツールです。情報精度が高く、機能も豊富であるため、世界中で使用されています。ただし、日本語には対応していません。

パワーランクチェックツール

画像引用:ドメインパワーの計測・チェックを無料で - パワーランクチェックツール | アクセスSEO対策ツールズ

パワーランクチェックツールは、ドメインパワーの把握のみ行えるツールです。チェックしたいURLを入力してボタンを押すだけですぐに結果を確認できます。素早くチェックしたい方におすすめです。

有料のドメインパワーチェックツール

Ahrefs

画像引用:SEOの被リンク分析・競合調査ツール | Ahrefs(エイチレフス)

Ahrefsは、ドメインパワーのチェックはもちろん、自社サイトや競合サイトの各種情報の把握も行えるツールです。具体的には、被リンク分析や想定流入キーワード、SNS上での反応などが把握できます。

Majestic

画像引用:SEO 被リンクチェッカーとリンク構築ツールセット | Majestic.com

Majesticは、自社および競合の被リンク解析ができるチェックツールです。ツール上では、「トラストフロー」と呼ばれる指標があり、この値がドメインパワーに当たります。使用する際は注意してください。

ドメインパワーを強化する7つの施策

ここでは、ドメインパワーを強化する際の具体的な施策について詳しく解説します。

1.質の良い被リンクを獲得する

ドメインパワーを高める場合、質の良い被リンクを獲得する必要があります。被リンクとは、外部のWebサイトから受けるリンクのことです。被リンクが多いWebサイトは他のWebサイトから役立つサイトであると思われている、とGoogleが認識し、評価が高くなるためドメインパワーの向上につながります。なお、被リンクの獲得方法には2種類あります。2つの方法について引き続き解説します。

【被リンクの獲得方法1】相互リンク

相互リンクとは、2つのWebサイトがそれぞれ相互にリンクすることです。関連性のあるWebサイト同士で相互リンクできれば、お互いに質の良い被リンクを獲得できます。相互リンクを獲得する場合、相互リンクを募集しているサイトを活用する、他サイトに直接コンタクトを取り、相互リンクを依頼するやり方などがあります。

【被リンクの獲得方法2】mybest方式

mybest方式とは、「mybest」というWebサイトの被リンク獲得方法をもとにした被リンク施策です。こちらの方法では、自社サイトで商品を紹介し、その商品を提供する企業のWebサイトで「●●で弊社商品が取り上げられました」と紹介してもらいます。この際、商品を紹介している記事のリンクを貼ってもらうことで、被リンクの獲得が可能となります。

2.定期的にコンテンツを増やしていく

ドメインパワーを高めるためには、定期的に記事の数を増やしていくことも重要です。検索エンジンは、Webサイトのテーマとなっているキーワードと関連性の高いコンテンツがあるかどうかを重視しています。もしそういった記事が多ければ検索エンジンからの評価もたくなり、ドメインパワーも向上するでしょう。

3.サイトへのアクセス数を増やす

ドメインパワーの向上には、Webサイトへのアクセス数も重要です。既存の記事でアクセスが集まらない場合、リライトやUX改善などを行い、アクセス数増加を目指しましょう。また、ユーザーに有益な情報を発信することで検索エンジンから信頼を得られるため、ユーザー目線の記事作成を心がけることで、アクセスが増えドメインパワーもアップします。

4.質の高いコンテンツを作る

コンテンツの質の高さも、ドメインパワーを高める上では欠かせません。質の高いコンテンツとはユーザーのニーズに応える内容のものです。そのような記事は、シェアされやすく、被リンク獲得や検索エンジンの評価につながります。そのため、記事を作成する際は、ユーザーのニーズを把握したうえで、それに応えるような情報を提供しましょう。

5.長期的にサイトを運営する

ドメインパワーを高めるためには、長期間Webサイトを運営することも重要です。これは、運用期間に比例して被リンクやコンテンツの数も増えるためです。安定した運営も検索エンジンの評価になる、と覚えておきましょう。ただし、ただWebサイトの運営歴が長いだけで、定期的に記事が投稿されていなければ意味がありません。

6.サイトを更新し続ける

Webサイトは、継続的に更新し続けてください。更新が滞っていると、Googleからの評価が徐々に低下していくため、結果的にドメインパワーも低下します。そのため、こまめに記事をアップする、もしくは既存の記事のリライト、情報のアップデートを行うなどして、更新をし続けるようにしましょう。

7.サイテーションを集める

サイテーションとは、特定のサイトやブランドの名前が他のサイト上で触れられることを指します。この言及がGoogleなどの検索エンジンによって評価され、ドメインパワーやサイトの信頼性の向上に寄与します。

サイテーションをより効果的に増やすためには、SNSの活用や自社サイトと関連性の高いサイトとの連携に努めましょう。サイテーションを集めることは、ブランドの認知度やオンラインでの評価を高めるための基本的な戦略となります。適切な手段を活用して、効果的にサイテーションを増やしていきましょう。

【新規Webサイト】SEO対策に有効なドメインとは

ここでは、新規Webサイトの立ち上げにおいて、有効なドメインについて解説します。

独自のドメインと共有ドメイン

ドメインには独自ドメインと共有ドメインがあります。独自ドメインは、その名の通りドメイン名を独自で設定したものです。独自ドメインには、ドメイン所有者や性質を提示する役割があるほか、ドメイン名を通じたブランディングにもつながるなど、その役割は多岐に渡ります。

共有ドメインは、ドメインを複数のユーザー同士で共有するものです。サービス運営会社が提供するドメインでドメインパワーを共有することになるため、いくら自社でSEO対策を行ってもその効果は限定的です。一方の独自ドメインは、SEO対策がドメインパワーに直接反映されます。SEO対策を想定するのであれば、独自ドメインの利用がおすすめです。

新ドメインとサブドメイン

ドメインは、新ドメインとサブドメインにも注意が必要です。例えば、新しいコンテンツを早く検索上位に表示させたい場合は、既存ドメインのサブドメインの使用が効果的です。これは、既存のサブドメインを使用することで、もとからあるドメインパワーを活用できるためです。

一方で、ブランディングや外部対策を行うのであれば、新ドメインの方が向いています。これは、既存のドメインとの相互リンクができるためです。相互リンクができれば、既存ドメインのドメインパワー向上にもつながるでしょう。ただし、新ドメインを使用する場合、不自然なリンクを使用するとペナルティの対象になる恐れがあるため注意してください。

ドメインパワーを強化する際の注意点

ドメインパワーを強化する場合、中古ドメインの使用はしないほうがいいでしょう。これは、ドメインの年齢自体はSEOに影響しないためです。ドメインパワーの強化には長期的な運営も重要ですが、それと同時に定期的な更新も必要となるため、ただ古いだけのドメインの使用は避けましょう。

また、被リンクは質の良いものを集めるようにしてください。被リンクの購入はペナルティの対象になる可能性があります。そして、質の低いコンテンツで高頻度の更新をしても評価対象とはなりません。

まとめ

ドメインパワーは、検索エンジンが検索結果の表示順を決める際の判断基準となる指標の1つです。ドメインパワーを高めるには、定期的な質の高い記事投稿や、被リンク獲得が必要で、時間をかけた取り組みが必要です。

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この記事の執筆者

株式会社WACUL

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