コンテンツマーケティングの成功事例23選|国内外や目的別の事例を解説

コンテンツマーケティング |

こんにちは。SEO記事提供サービス「AIアナリストSEO」ライターチームです。

コンテンツマーケティングとは、コンテンツを通して商品やサービスを販売する手法のことです。オウンドメディアの運用に伴い、導入を検討している方も多いのではないでしょうか。この記事では、コンテンツマーケティングによる集客を検討中の企業担当者に向け、施策の参考となる事例を紹介します。自社におけるコンテンツマーケティング施策に役立ててください。

目次

コンテンツマーケティングとは

コンテンツマーケティングとは、魅力的なコンテンツによって見込み客の購買意欲を刺激し、商品やサービスの購買に繋げる手法のことです。コンテンツによる顧客育成の期間を経て、最終的には企業や商品のファンになってもらいます。コンテンツの内容は、商品やサービスの紹介や具体的なメリットなどさまざまですが、どのような内容でもユーザーニーズを解消することが重要です。

コンテンツマーケティングの特徴

コンテンツマーケティングは、魅力的なコンテンツを継続的に配信し、顧客と深い関係を築く手法です。コンテンツをコミュニケーションのツールとして活用し、顧客に商品やサービスへの興味を深めてもらいます。

かつては、テレビCMなどの限られた枠内で情報を伝えるマス広告が主流でした。しかしインターネット環境が整い情報過多となった現代では、一方的に情報を発信する従来の手法は通用しなくなっています。コンテンツマーケティングは、このような背景を経て生まれた革新的なマーケティング手法です。

コンテンツマーケティングを成功に導くためのポイント

コンテンツマーケティングを成功に導くにはまず、読者を増やすことを意識します。コンテンツを読んでもらわないと、施策として有効かどうかもわからないためです。コンテンツマーケティングを行う際は、見込み客に合ったテーマをしっかり選定し、読んでもらうための仕組みを構築しましょう。

具体的には読み手にとって価値ある情報を発信することが大切です。売り込むよりも、「教える」ことを意識すると魅力的なコンテンツになります。

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BtoBコンテンツマーケティングの成功事例

コンテンツマーケティングの実例を参考にして、自社の売上増大を目指しましょう。BtoBコンテンツマーケティングにおける成功事例を紹介します。

freee株式会社|「経営ハッカー」

「経営ハッカー」は、freee株式会社が運営するオウンドメディアです。ビジネスや経営に関わる人を対象に、役立つ情報を提供しています。経営に関するコンテンツを切り口に、自社商品の会計ソフト「freee」へ誘導している点が特徴です。コンテンツによって顧客ニーズを解消しつつ、最終的に商品購入に至るよう導線を構築しています。

もともとは社長の個人ブログから始まりましたが、現在は質の高い情報提供により、潜在顧客の訪問も促しています。

サイボウズ株式会社|サイボウズ式

サイボウズ株式会社は、仕事や働き方に悩む人たちに向けて、オウンドメディア「サイボウズ式」でコンテンツマーケティングを導入した企業やサービスの概要を紹介しています。単なる情報発信ではなく、リードの獲得を目的としています。

コンテンツ内に自社プロダクトの使用事例を違和感なく紹介し、ごく自然に商品を訴求するなど、多くの工夫が施されています。記事数やアクセス数などの数値目標を作らず、ユーザーに役立つコンテンツを作ることを目的としているため、Webサイト全体の質も高いです。

VAIO株式会社|Work×IT

VAIO株式会社は、ノートパソコンブランドで高いシェアを持つ企業です。ただ最近はシェアや価格を主体とした企業戦略に限界を感じ、コンテンツマーケティングに力を入れ始めています。その過程で新たにローンチしたオウンドメディアが「Work×IT」です。

ITの力で多様な働き方に対応するための情報を発信しており、売り上げ増大ではなく、リードの獲得を目的としています。働き方改革や情報セキュリティなどのコンテンツを配信することで、自社商品に興味の薄い潜在顧客層へのアプローチも可能としています。

株式会社デジタルスタジオ|Live Commerce

株式会社デジタルスタジオは、日本の商品を海外に伝えることを目的とした事業を行っています。そのひとつが、グローバルに展開できるネットショップ構築プラットフォーム「Live Commerce」です。

リードの獲得を目的に、ネットショップを運営する事業者に役立つ情報を発信しています。業界内の最新情報や具体的な運営ノウハウなどを中心に、既存客にも見込み客にも役立つコンテンツが多いです。

東洋インキ株式会社|TOYOINK1050+

東洋インキ株式会社は、印刷用のインクを開発・販売している企業です。オウンドメディア「TOYOINK1050+」にて、デザイナーやプランナー、クリエイターなどを対象に、持続可能な印刷インキの活用法などを紹介しています。

さまざまなクリエイターへのインタビュー記事や、顧客満足度の高いクライアントの事例などを通して、顧客をファン化するのが目的です。ノウハウ系の記事は、いますぐ仕事で使える情報が満載で、多くのユーザーに読まれています。

ヤフー株式会社|Iinotice*

「Iinotice*」は、ヤフー株式会社の採用広報用オウンドメディアです。企業理念や事業内容、欲しい人材の特徴など、就活生や転職者を対象にした情報を発信しています。成功ポイントのひとつが、高い戦略性です。

ローンチした最初の年は認知拡大を目的として、あえて想定読者を設定しませんでした。これにより、運営初年度で採用者の母数をある程度確保できたといいます。特定のターゲットに向けた情報を発信し始めたのは、2年目からです。運営当初のオウンドメディアは、認知度拡大を目的とした方がいい、といえる事例です。

メルカリ株式会社|mercan

「mercan」は、メルカリ株式会社の採用広報オウンドメディアです。人事制度や仕事内容がわかるようなコンテンツを発信することで、入社後にギャップが生じないように工夫されています。これにより、社内コミュニケーションの質も向上したようです。英語圏のコンテンツも豊富で、グローバルに展開する企業、という印象を明確に伝えています。

更新頻度が高いのも特徴で、連載企画を多くすることで更新頻度が落ちないよう工夫されています。

Hubspot(ハブスポット)

Hubspot(ハブスポット)は、中小企業向けにコンテンツマーケティングをサポートする事業を行っています。自身の経験からコンテンツを作成しているので、Webサイト全体の説得力が強いです。ブログ記事やイベント情報を中心に、ユーザーに役立つ情報を発信しています。

成功したポイントのひとつが、見込み客から本当の顧客に育てていく過程を伝えたことです。Hubspot(ハブスポット)自身の成功事例を紹介することで、コンテンツマーケティングの有効性を証明するとともに、自社のブランディングにも成功しています。

Freshbooks(フレッシュブックス)

Freshbooks(フレッシュブックス)は、オンライン請求を効率化するシステムを提供しています。オンライン請求作業を効率化するノウハウや、システムを利用することのメリットなど、経営層に向けたコンテンツが豊富です。そのほか、導入を検討する見込み客の購買意欲を刺激するコンテンツなども発信しています。

また、Webサイトのレイアウトも優秀です。トップページには、eBookのダウンロードページや同社製品へ体験ページへのリンクなど、ブランディングや売上向上のための仕掛けが施されています。

BtoCコンテンツマーケティングの成功事例

BtoCコンテンツマーケティングにおける成功事例を紹介します。

株式会社カカクコム|キナリノ

「キナリノ」は、株式会社カカクコムのオウンドメディアです。「素敵」「丁寧」なライフスタイルに関するさまざまなお役立ち情報を提供しています。特徴は圧倒的な情報量で、ファッションや雑貨、家計管理など、生活全般に関わる情報を網羅することで、シンプルな暮らしを追求する女性の共感を獲得しています。

1,000万の流入をマネタイズしており、自社ECサイトへのアクセスも相当なものと推測されます。

株式会社トモノカイ|t-news

「t-news」は、株式会社トモノカイのメディアサイトです。大学生向けに、就活や求人、資格などの情報を発信しています。ユーザー目線のコンテンツを増やすために、インターン生が記事を執筆している点が特徴です。仕事の体験談などを通して、アルバイト仲介事業サービスの会員登録者数を増やしています。

具体的な行動を起こさせるCTAとして、場所別にアルバイト情報を検索できるサービスを提供しています。

株式会社クラシコム|北欧、暮らしの道具店

では、日用品を取り扱っている株式会社クラシコムでは、オウンドメディア「北欧、暮らしの道具店」を通して、生活に役立つアイテムを楽しく使用する様子を紹介しています。「生活を良くしたい」というユーザーニーズを刺激し、直接的なセールスは行わずあくまで新しいライフスタイルの提案に留めている点が特徴です。

楽しいライフスタイルの延長線上に自社サービスがあるため、自然な形で商品を訴求できています。

株式会社土屋鞄製造所|土屋鞄製造所

「土屋鞄製造所」は、株式会社土屋鞄製造所のECサイトです。自社製品の紹介で、商品画像を目立つように配置し、具体的に商品のメリットや特徴を伝えている点が特徴です。スタッフのインタビューや制作秘話などを掲載し、ユーザーと制作者の距離を縮め、効率的にファンを獲得しています。

実際の使用シーンを掲載して読者に実用的なメリットをイメージさせるなど、購買意欲を高める仕組みも豊富です。オウンドメディア以外にも、各種SNSでの情報発信によって人気を集めた点も参考になります。

株式会社小学館|Oggi.jp

「Oggi.jp」は、株式会社小学館のWebメディアです。ファッションや化粧品など、女性を対象とした商品を紹介しています。紙媒体とは異なり、内部リンクやSEOを重視したコンテンツ設計が特徴です。コンテンツ間は内部リンクで相互に関連付けられ、欲しい情報にアクセスしやすくなっています。

Webサイト内に、ECサイトのリンクがない点もポイントで、コンテンツに興味を持ってくれたユーザーを、広告やPR記事に誘導します。

株式会社キャリアデザインセンター|転職type

株式会社キャリアデザインセンターが運営する「転職type」では、さまざまな職種の転職情報を紹介しています。エンジニア系のコンテンツが豊富で、「エンジニアtype」では、エンジニアの転職事例や採用側の本音、最近の採用トレンドなどを紹介しています。

ユーザーの知りたい関連記事と共に、おすすめの求人情報を掲載している点がポイントです。読了後にモチベーションが上がったタイミングを狙って、CVを促す仕組みが施されています。TwitterやLINEなど、各種SNSへの導線も設置しています。

株式会社良品計画|無印良品公式Instagram

株式会社良品計画は、無印商品を開発・販売する企業です。実店舗とインターネットを融合させるべく、SNSコンテンツマーケティングの一環として、20代~30代向けの「無印良品公式Instagram」を運営しています。ショート動画を使った豊富なコンテンツが特徴で、15秒程度の短い動画にすることで、ユーザーにストレスを与えることなく、端的に商品の魅力を伝えています。

株式会社dely|kurashiru

「kurashiru」は、株式会社delyが運営する料理レシピサイトです。料理の作り方を1分以内に学べる動画コンテンツを配信しています。わからないところがあれば質問できるなど、ユーザビリティも高いです。ユーザーの反応を毎日データとして分析し、ユーザーに好まれるコンテンツ作りに励んでいます。

特質すべき点は、すべての動画コンテンツがプロの手で制作されている点で、プロ独自の手際の良さもあいまって、高クオリティのコンテンツに仕上がっています。

株式会社集英社|HAPPY PLUS STORE(ハッピープラスストア・ハピプラストア)

株式会社集英社が運営している「HAPPY PLUS STORE」は、女性向けファッション情報を発信しているWebサイトです。バイヤーのレビューやおすすめのコーディネート例を掲載するなどして、ファッションに興味のある方向けの情報を発信しています。

見やすいサイト構造がポイントになっており、女性モデルのきらびやかな写真が目立つように配置され、ファッションに興味のある人の購買意欲を刺激します。

ライオン株式会社| Lidea

日用品を販売しているライオン株式会社では、オウンドメディア「Lidea」を運営し、日常生活のお役立ちコンテンツを中心に配信しています。「60代でも歯を残す方法」や「子供の嘘の悩み」といった、健康や子育てに関する記事も豊富です。テキスト中心の記事だけでなく漫画コンテンツも混ぜるなど、飽きさせない工夫も施されています。

直接商品を紹介するのではなく、記事を読むうちに自然と自社製品に行きつくよう内容が設計されています。

ナイス賃貸情報株式会社|素敵な街探し

ナイス賃貸情報株式会社は、戸建て住宅や賃貸物件などを紹介する企業です。物件選びのサポートになるよう、「素敵な街探し」というオウンドメディアを運営しています。地図上の任意の位置をクリックすると、周辺の公共施設や娯楽施設などが表示され、将来的に住んでみたい土地の住みやすさを事前に知れるようになっています。

株式会社アシックス|公式オニツカタイガーマガジン

株式会社アシックスが運営している「公式オニツカタイガーマガジン」は、海外で高い人気を誇るオニツカタイガーのオウンドメディアです。有名モデルを起用した商品紹介や、有名人へのインタビュー記事などを通して、オニツカタイガーの魅力を伝えています。

コンテンツを回遊するうちに商品を購入したくなるほど、Webサイト内のレイアウトがおしゃれです。世界中の街中で撮った写真が多く、コーディネート例をイメージしやすくなっています。

Redbull(レッドブル)

Redbull(レッドブル)が運営するWebサイトでは、エネルギッシュに動くアスリートを紹介した記事が多く掲載されています。地上から3万メートル以上離れた高所からフリーフォールするコンテンツを掲載するなど、読者を興奮させる仕組みが豊富です。

記事を読んでいくうちに、同社商品のエナジー系ドリンクを購入したくなります。また、動画コンテンツは、スポーツ系メディアと錯覚するほどクオリティが高いです。

Fanatics(ファナティクス)

Fanaticsは、スポーツ用品を販売する海外ネットショップです。スポーツファンを獲得するために、ブログやSNSなどを活用して、フットボール情報やスポーツの歴史、最新のスポーツトレンドなどを紹介しています。

Fanaticsのポイントは、瞬間的なアクセス増が期待できるコンテンツと、安定的にアクセスを集められるコンテンツをバランスよく配置している点です。これにより、検索エンジンから高い評価をもらえる、客足の途絶えないWebサイトになっています。

コンテンツマーケティングは外注がおすすめ

コンテンツマーケティングは、社内制作するより外注するのがおすすめです。コンテンツマーケティングの成功には、効率的に質の高いコンテンツを作成する必要がありますが、社内だけで対応するのは相当な労力がかかります。より良いWebサイトを運営するには、高い戦略性とコンテンツ自身の宣伝力の強化も不可欠です。

外注を利用すると、コンテンツ作成にかかる手間と労力を削減でき、やるべき作業にリソースを集中できます。外注先が長年かけて蓄積したノウハウを利用できるため、最初から効果的なWebメディアを運営可能です。

株式会社WACULでは、魅力的で質の高いコンテンツ作成を代行しています。自社オウンドサイトの成功事例をもとにしたノウハウが豊富なので、コンテンツマーケティングにお悩みの際は、ぜひ一度ご相談ください。

コンテンツマーケティングを外注する際の注意点

コンテンツマーケティングを外注する際は、KGIとKPIをしっかり設定しましょう。KGIとKPIは、コンテンツの方向性や内容の有効性を判断する重要な指標です。設定しないと、外注先の提供するサービスについての良し悪しが判断できず、双方良くない結果に終わる可能性があります。

KGIとKPIは、自社と外注先でしっかり共有しましょう。自社で設定できない場合は、目標設定をサポートしてくれる支援会社を選ぶのがおすすめです。

コンテンツマーケティングの最新動向

コンテンツマーケティングは、どのような分野でも成長傾向にあります。インドのリサーチ会社Research Diveによると、2026年までの年平均成長率は14.3%ほどになるそうです。最近は、ユーザーとのコミュニケーションを重視した、インタラクティブコンテンツも人気を集めています。

昨今は時代の変化により、新しいマーケティング手法が次々と台頭しています。しかしどのような時代になっても、コンテンツマーケティングの基本は変わりません。いつの時代も、ユーザーニーズを満たす質の高いコンテンツが求められます。

まとめ

コンテンツマーケティングは、BtoB・BtoC関係なく、さまざまな企業で実績を出しています。最初のうちは読者を増やすことを目的に、ユーザーニーズを解決するコンテンツを発信すると良いでしょう。導入事例を参考にして、自社に合ったコンテンツマーケティングを実践してください。

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この記事の執筆者

株式会社WACUL

株式会社WACUL

株式会社WACUL(ワカル)は、「Webサイト分析をシンプルに」というビジョンのもと、簡単にWebサイト改善の方針を手にすることができる世の中を実現します。