ディスプレイ広告のターゲティングの種類|これから始める方へ基礎知識を解説!

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こんにちは。広告運用代行サービス「AIアナリストAD」運営チームの竹本です。
今回はディスプレイ広告のターゲティングについて詳しく解説していきます。

ディスプレイ広告とは、WEBサイトやアプリ上の広告枠に表示される広告です。ディスプレイ広告の基礎知識については以下の記事で詳細に解説しておりますので、「そもそもディスプレイ広告ってなんだっけ?」という方は先に目を通しておくと良いでしょう。

「ディスプレイ広告とは?検索連動型広告との違いまで解説!」

目次

ディスプレイ広告の出稿方式

ディスプレイ広告は、提携サイトのネットワークを持つ広告サービスに対し広告を出稿し、そのネットワーク内の提携先広告枠に出稿した広告が表示される、という方式が一般的です。

代表的な2つが、

  • GDN(グーグル・ディスプレイ・ネットワーク)
  • YDN(ヤフー・ディスプレイアド・ネットワーク)

になります。

ディスプレイ広告の出稿方式

ディスプレイ広告のターゲティングとは?

ターゲティングとは、条件を指定して広告の表示対象を絞ることを言います。ディスプレイネットワーク内で広告が配信される際にターゲティングを行うことができます。

ターゲティングには、以下の2つが存在します。

「人」のターゲティング 広告をを表示させる「人」を絞るターゲティング。
「◯◯に興味を持っている人」に広告を表示させる、といったイメージです。
「枠」のターゲティング 広告が表示される「枠」を持つサイト自体を絞るターゲティング。
「◯◯を扱ったサイトの広告枠」に広告を表示させる、といったイメージです。

代表的な「人」のターゲティング方法

それでは、数あるターゲティング方法の中でも初心者がまず理解すべき代表的なターゲティング方法をご紹介しましょう。
ちなみに、ここで紹介するのはGDNの種類ですが、YDNでも同じようなターゲティングが可能です。

まずは「人」のターゲティング方法からです。
「人」のターゲティングは、ユーザーをターゲティングするため、ユーザーが訪れているサイトの内容とは関係ない広告が配信されることもあります。

 

1) リマーケティング

実際に自社サイトを訪れた人をリスト化し、そのリストによりターゲティングを行う方法です。みなさんもECサイトを訪れると、その広告をネット上で目にする機会が増えた経験はありませんか?
つまり、簡単にいうと、一度サイトを訪れたが離脱してしまったユーザーを追跡する広告です。

一度サイトを訪れたが離脱してしまったユーザーを追跡する広告

サイトを訪れるユーザーの9割はコンバージョンに達すること無く離脱していると言われています。それもそのはず、WEBには情報が溢れているので、いい商品・サービスがあってもすぐに他のサービスと比較・検討ができてしまいます。そのため即決に至ることは少ないのです。
離脱した後、そのまま忘れ去られてしまわないよう追跡しようということから生まれたのがこのリマーケティングという手法なのです。

一度自社サイトに関心を持ったユーザーをターゲットとするため、最も費用対効果が高いと言われています。

また、会員登録サイトの登録完了ページを訪れたユーザーをリスト化して、配信除外リストを作り、登録済みのユーザーに会員登録を促す広告を配信しないといった、広告の無駄クリック削減手段としても利用されます。

 

2) 類似ユーザー

先述のリマーケティングで作ったリストや既存顧客のリストと、WEB上の行動が類似するユーザーを配信対象とするターゲティングです。
リマーケティングだけでは配信対象が限定的で配信ボリュームが小さくなってしまいがちです。自サイトに興味を持つユーザーのデータを、自社サイトを訪れてはいないが似た特性を持つユーザーにまで拡大することで、配信ボリュームを大きくすることができます。

自社サイトを認知していない潜在層にアプローチする際に有効なターゲティングといえるでしょう。

 

3) インタレストカテゴリ

ユーザーの過去の閲覧履歴や検索キーワードなどからユーザーの興味関心をカテゴライズし、指定したカテゴリに興味関心のあるユーザーに広告を配信するターゲティング手法です。
例えば過去に一眼レフの比較サイトを閲覧していた人に対して、カメラの広告を配信するといったような手法です。

リマーケティングや、それに基づく類似ユーザーのターゲティングは、自社サイトの既存の訪問・コンバージョンによるある程度の蓄積データが必要ですが、インタレストカテゴリによるターゲティングならば広告配信会社のユーザーデータを利用することができるので、すぐに効果を発揮します。

代表的な「枠」のターゲティング方法

続いて、「枠」のターゲティング手法を紹介します。「枠」のターゲティングは掲載枠をターゲティングするため、サイトの内容と広告内容の関連性が高くなります

 

4) トピックターゲット

広告配信元が分類したサイトのトピック(テーマ)を指定して行うターゲティングです。「人」のインタレストカテゴリのターゲティング先を「枠」に変えたものともいえますね。

用意されたトピックから選択するだけなので、データの蓄積が必要なく、難しい検討も不要です。非常に簡単・手軽なターゲティングといえます。

配信ボリュームが大きくなりがちなので、本当に適したトピック以外は選択しないことが大切です。

 

5) プレースメントターゲット

特定のWEBサイトや、特定の掲載位置を指定するターゲティング手法です。

自社の広告と相性の良さそうな広告媒体が明確に分かっている場合、ターゲットユーザーが明確にイメージできる場合などに有効なターゲティングです。
他のターゲティング手法で広告を広く配信した後、掲載結果をサイト別に分析し、成果が大きかったサイトにプレースメントで入札するというのがメジャーな利用方法です。

ターゲティングの種類を理解して、ディスプレイ広告を活用しよう

ターゲティングの種類を理解して、ディスプレイ広告を活用しよう

ここまで、ディスプレイ広告のターゲティング手法について解説してきました。

この中でも、リマーケティングは現在取り逃がしている見込み客を刈り取ることができるため、費用対効果がすぐに見込めるターゲティング手法です。

まだサイトへの訪問がとても少なくデータの蓄積が少ない場合には、インタレストカテゴリ・トピックターゲットにより認知の拡大を図ることが必要でしょう。

各ターゲティングによって異なる配信ボリューム・クリック率を理解して、目的にあったターゲティングを選択・組み合わせることが重要です。

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この記事の執筆者

竹本 泰紀

竹本 泰紀

東京大学経済学部在学中のインターン。マーケティングチームで幅広く活躍しています。