コンテンツマーケティングで活用できるフレームワーク12選|戦略構築のステップも解説

コンテンツマーケティング |

こんにちは。SEOコンサルティングサービス「AIアナリストSEO」ライターチームです。

この記事では、コンテンツマーケティングの担当になったばかりの方に向けて、マーケティングに活用できるフレームワークを紹介します。また、コンテンツマーケティングを成功させるうえで重要な戦略構築のステップも取り上げているため、ぜひ参考にしてください。

目次

コンテンツマーケティングでフレームワークが重要な理由

コンテンツマーケティングとは、コンテンツの制作・発信を通して、自社商品やサービス、ブランドのファンになってもらうことを目指すマーケティング手法です。コンテンツマーケティングを行う際は、ターゲットやコンテンツ内容などを検討する必要がありますが、その際にフレームワークを活用すれば、思考を効率よく整理・可視化することができます。

コンテンツマーケティングに役立つフレームワーク【12選】

ここでは、コンテンツマーケティングで役に立つフレームワークを12種類紹介します。

3C分析

3C分析とは、「Customer(市場・顧客)」「Company(自社)」「Competitor(競合)」という3つのCにもとづいて情報収集や分析を行うフレームワークです。3C分析は、自社のもつ強みと弱み、さらには市場における自社の立ち位置などを具体的に把握できるため、コンテンツマーケティングの戦略立案を行う際にも活用できます。

4C分析

4C分析とは、「Customer Value(顧客価値)」「Cost(顧客の費用・負担)」「Convenience(顧客の利便性)」「Communication(顧客対話)」という4つのCにもとづいて情報収集や分析を行うフレームワークです。先ほど紹介した3C分析は企業側の視点にたった分析ですが、こちらは、顧客目線に立った分析を行うため、顧客のニーズにもとづいた戦略立案が可能となります。

SWOT分析

SWOT分析とは、自社のもつ「強み(Strength)」「弱み(Weakness)」「機会(Opportunity)」「脅威(Threat)」をそれぞれ明らかにしたうえで分析を行うフレームワークです。強みと弱みは、内的環境要因、機会と脅威は外的環境要因として分類されます。4つの要因をクロス表に書き出すことで、自社の分析はもちろん、今後のビジネスチャンスやリスクの分析なども行える点が特徴です。

STP分析

STP分析とは「セグメンテーション(Segmentation)「ターゲティング(Targeting)」「ポジショニング(Positioning)」という3つの視点に立って分析を行うフレームワークです。STP分析は、市場を細分化して分析を行うため、顧客ニーズを細かく整理・把握できます。また、自社のポジショニングや自社に適した顧客も把握できるため、他社との差別化も測れるでしょう。

PEST分析

PEST分析とは、「政治(Political)」「経済(Economical)」「社会(Social)」「技術(Technological)」という、会社を取り巻く4つの要因を把握・分析するフレームワークです。外的要因をマクロな視点で分析するため、業界全体の流れや特徴なども把握できます。また、PEST分析で得た情報は、SWOT分析や3C分析など、他のフレームワークにも活用可能です。

マインドマップ

マインドマップとは、メインのキーワードに関連するトピックやキーワードをピックアップし、枝分かれさせる形で書き出していくフレームワークです。マインドマップは、関連するキーワードなどをどんどん書き足していくため、1つのテーマを深掘りすることができます。そこから新たな発見や気づきが生まれ、コンテンツ制作のヒントを得られる可能性もあるでしょう。

ロジックツリー

ロジックツリーとは、1つのテーマを細かく分けていき、テーマに対して考えられる現象を探るフレームワークです。ロジックツリーは、テーマを細分化していくことで、取り巻いている要素を明らかにし、全体像を可視化することが可能です。そのため、マーケティング戦略やコンテンツ制作にあたっての改善策も検討しやすくなるでしょう。

ピラミッドストラクチャー

ピラミッドストラクチャーとは、結論を頂点に設定し、根拠をピラミッドのように下の方に配置することで、結論と根拠の図式化を行うフレームワークです。ピラミッドストラクチャーを活用することで、なぜその結論にいたったのか、根拠を踏まえたうえでわかりやすく表現できるようになります。そのため、戦略の提案を行う際に説得力をもたせたい場合などにも活用できるでしょう。

ポジショニングマップ

ポジショニングマップとは、自社と競合他社の市場におけるポジショニングを可視化できるフレームワークです。ポジショニングマップは、縦軸と横軸を設定したうえで、4つのエリアを作り、そこに競合他社の商品やサービスを当てはめていくことで、自社のポジショニングが明らかになる仕組みです。そのため、どういった領域、戦略で勝負するべきかが把握しやすくなります。

5W1H

5W1Hとは「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(だれが)」「What(なにを)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」という5つのWと1つのHにもとづいて分析を行うフレームワークです。例えば、コンテンツ制作を行う際、5W1Hにもとづいた文章構成にすることで、どういった情報を誰に伝えるのかが明確になり、情報を過不足なく伝えられるようになります。

PDCA

PDCAとは、「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」を繰り返し行うフレームワークです。PDCAは、自社のコンテンツがどのくらいの人に見られていて、そこからどのくらい成果が生まれているかといったことを定期的にチェックするため、マーケティング戦略を継続して改善していくことが可能です。

PASONAの法則

PASONAの法則とは、ユーザーに商品やサービスを購入・申し込みしてもらうにあたって、ユーザーの行動を促すためのステップを表したフレームワークです。新旧ふたつのPASONAの法則がありますが、ここでは新しいものを紹介します。

具体的には「Problem(問題)」「Affinity(親近感)」「Solution(解決策)」「Offer(提案)」「Narrowing Down(絞込)」「Action(行動)」という6つのステップから構成されています。PASONAの法則を利用することで、ユーザーをより深く理解し、信頼獲得につなげることができます。

コンテンツマーケティングで戦略を構築するステップ

ここでは、コンテンツマーケティングに取り組む際に、戦略を構築する具体的なステップを解説します。

目的やゴール・KPIを設定する

コンテンツマーケティングを行う場合、まずは目的やゴール、KPIを設定することが大切です。KPIとは、正しくは「Key Performance Indicator」といい、最終的な目標に近づいているかチェックする際に必要となる細かい数値や目標のことです。目的なく始めてしまうと、行き当たりばったりになるため、必ず最初に設定しましょう。

なお、コンテンツマーケティングにおけるKPIについて、詳しくは以下の記事で解説しています。
コンテンツマーケティングにおけるKPIとは?設定の手順や具体例を紹介

ペルソナを設定する

目的やゴールを設定したら、ペルソナの設定を行います。ペルソナとは、自社の商品やサービスを利用する架空のユーザー像のことです。コンテンツマーケティングにおいてはターゲットのニーズに沿ったコンテンツを発信することが重要であるため、ペルソナの存在は必要不可欠です。ペルソナを設定する際は、年齢や性別、地域、趣味、価値観、家族構成など細かい部分まで設定してください。

カスタマージャーニーマップを作る

カスタマージャーニーマップとは、ペルソナが商品を認知してから、情報を集め、他社と比較し、実際に購入するまでの行動を時系列に並べたマップのことです。ペルソナの購買行動を可視化しているため、どのタイミングで、どういった形でユーザーにアプローチするのか、検討しやすくなります。また、購入までの流れがはっきりと示されているため、チーム内で共通認識を持つこともできます。

コンテンツの内容・スケジュールを決める

カスタマージャーニーマップができたら、マップに沿って、どのタイミングでどんなコンテンツを作成・配信するのか計画を立てます。コンテンツ制作にあたっては、誰が作るのか、チーム内での役割はどうするのか、といった制作方法まで決めておくことが大切です。

CTAを設定する

CTAとは、正しくは「Call To Action」といい、自社サイトを訪れたユーザーが具体的な行動を起こすように誘導するボタンやリンクのことをさします。例えば、コンテンツの最後に設置される「お問い合わせはこちら」のボタンやリンクがCTAに該当します。

効果的なCTAを設置するには、テキストとデザインへの配慮が必要です。テキストは、ユーザーがクリックすることでメリットがあることを明示させることが、デザインは視認性の高さが重要となります。

コンテンツを制作・配信する

ここまでできたら、スケジュールに沿って、実際にコンテンツを作り、配信します。コンテンツ制作にあたっては、ユーザーのニーズや課題、疑問に沿っているかどうかを考え、付加価値を提供できるようにすることが大切です。

効果測定・改善を行う

コンテンツを配信した後は、効果測定を定期的に行い、改善に取り組みましょう。具体的には、設定したKPIを計測するなどして、目標に届いていないようであれば、問題点を明らかにし、改善策を考えていきます。

まとめ

コンテンツマーケティングにおいては、ターゲットの設定やコンテンツ内容の検討など、いかに適切な戦略を考えられるかどうかが大切であり、そのためにもフレームワークは欠かせません。フレームワークにはさまざまなものがあり、特徴も異なるため、利用にあたっては、何を明らかにしたいのか、何について知りたいのか明確にしたうえで、適切なものを利用してください。

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この記事の執筆者

株式会社WACUL

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