SHARE 0

SNS

SHARE 0

Googleアナリティクス（GA4）のUser ID機能とは? 設定方法やレポートの見方を解説

こんにちは。「AIアナリスト」ライターチームです。
今回のテーマは「GA4のUser ID機能」についてです。

近年、スマートフォンやパソコンの普及により、1人のユーザーが複数のデバイスから同じWebサイトへアクセスするようになりました。GA4のUser ID機能を利用すると、さまざまな垣根をまたいで各ユーザーの行動が把握できます。

この記事では、GA4のUser ID機能について解説します。UAとの違いや、User ID機能を利用する方法、注意点についても解説するので、参考にしてください。

Googleアナリティクス（GA4）のUser IDとは?
- UAとはユーザーの識別方法が異なる
GA4でユーザーを特定する方法
User ID機能を利用する方法
- 【User ID機能を利用する方法】グローバルサイトタグの場合
- 【User ID機能を利用する方法】Google タグマネージャーの場合
ユーザーエクスプローラレポートの見方
- User IDビューはプロパティ単位の設定が必要になる
GA4のUser IDで注意すべき点とは
まとめ

Googleアナリティクス（GA4）のUser IDとは?

Googleアナリティクス（GA4）のIDとは、デバイスによる影響なく1人のユーザーの行動を把握できる機能のことです。GA4では、自社で作成したUser IDをユーザーそれぞれに関連付けられます。

User ID機能を利用しないと、1人のユーザーが複数のデバイスから同じWebサイトにアクセスした場合、別々のユーザーとしてカウントされ、訪問者数が多く計測されてしまうため注意しましょう。

UAとはユーザーの識別方法が異なる

Googleアナリティクスでは、同一ユーザーの行動を追うために、特定するIDである「ユーザー識別子」が必要です。UAとGA4では、同じユーザー識別子でも、優先順位や考え方などが異なります。

GA4でユーザーを特定する方法

GA4でユーザーには、特定するユーザー識別子が3種類あります。以下で、それぞれについて解説します。

デバイスID

デバイスIDとは、WebサイトではGA4のCookie、アプリではアプリインスタンスIDを使うユーザー識別子で、最も基本的です。この後に解説するGoogleシグナルやUser IDからデータが取得できない際に、使われる識別子ですが、GA4でのユーザー識別子優先順位は1番低くなります。

デバイスIDはCookieをベースとして識別するため、同じユーザーでもデバイスやブラウザが変わると、別ユーザーとして計測される恐れがあります。

Google シグナル

Googleシグナルとは、GoogleアカウントにログインしてWebサイトにアクセスした際に取得されるユーザー識別子です。デバイスやブラウザが変わっても、同じアカウントからアクセスしていれば、同じユーザーと計測されます。GA4でのユーザー識別子の優先順位は、2番目です。

ただし、計測されるためには、Googleアカウントにログインしている他に、chromeの設定で広告最適化をオンにしていることが条件となります。

User ID

User IDとは、Webサイト側で作成・取得して、GA4やUAに設定すると利用できるユーザー識別子です。Webサイトのログインや会員登録などが該当します。デバイスが違っても、同じアカウントであれば同じユーザーと識別されます。User IDは、GA4とUAともに、ユーザー識別子としての優先順位は、1番高くなります。

UAでは、管理ページにUser IDをオンにするボタンがありましたが、GA4にはボタンがないため、自分で設定しなければなりません。

User ID機能を利用する方法

【User ID機能を利用する方法】グローバルサイトタグの場合

gtag.js直書きでUser IDを設定する手順は、以下の通りです。ユーザープロパティを設定する場合は、’set user_properties’ も設定しましょう。

参考：ユーザープロパティを設定する

手順1

Google 広告の管理画面からツールアイコンをクリックし、共有ライブラリ配下の「オーディエンスマネージャー」をクリックし、「オーディエンスマネージャー」に遷移します。

手順2

左メニューの「データソース」に遷移し、Google広告タグを確認します。

手順3

「Google広告タグ」横のメニューをクリックし、「ソースを編集」を選択します。

手順4

「ソースを編集」に遷移後、「詳細設定」をクリックします。

手順5

「ユーザーID」のチェックボックスを選択して、「保存して次へ」をクリックする。

【User ID機能を利用する方法】Google タグマネージャーの場合

GoogleタグマネージャーでUser IDを設定する場合は、2つのステップで進めてください。

1.変数を取得してCookie名を指定する

変数を取得してからCookie名を指定するには、以下の方法で行います。

1.GTMを開き、変数を選択

2.「変数」メニューにある「新規」をクリックする

3.「変数の設定」が表示されたらクリックする

4.変数タイプが表示されたら「ファーストパーティCookie」をクリックする

5.Cookie名にUser IDに関係する名前を記載して保存する

2.タグを設定する

タグを設定する方法は以下の通りです。

1.GTMの「タグ」メニューからGA4プロパティと連携しているタグをクリックする

2.「タグの種類」にある「Googleタグ」をクリックする

3.「設定フィールド」の「パラメータを追加」をクリックする

4.追加された行の「フィールド名」へ「user_id」と入力する

5.同じ行の右側にあるボタンをクリックする

6.「変数を選択」する画面が表示されたら、「userid cookie」（先述の手順5で設定した名称）をクリックする

7.「フィールド名」と「値」が入力されていることを確認して保存する

ユーザーエクスプローラレポートの見方

GA4にあるデータ探索の「ユーザーエクスプローラレポート」は、User IDやClient-IDなど、ユーザーが閲覧したページやイベントを、ユーザー単位の一覧として、かつ「タイムライン形式」で見られます。一覧ではUser ID別に表示され、各IDを選択すると個別のユーザーアクティビティが確認できます。

User IDビューはプロパティ単位の設定が必要になる

UAでは、User-ID機能を設定すると「User-ID ビュー」を作ることができましたが、GA4で「User IDビュー」を作るにはプロパティ単位の設定が必要です。User-IDを使うビューと使わないビューが必要な場合は、プロパティを2つ作らなくてはなりません。ただし、プロパティが2つあると混乱を招く恐れもあるため、できれば必要なビューのみを設定することをおすすめします。

GA4のUser IDで注意すべき点とは

GA4の管理画面上では、ユーザー数に注意しましょう。GA4にはレポート識別子があります。
レポート識別子とは、GA4の標準レポートや探索レポートを構成する際に、どのデータでユーザーを集計するのかカウントする基準のことです。GA4では選ぶ識別子により、集計数が異なります。

また、「ITPによる1st party cookieの削除」「1st party cookie「_ga」の有効期限切れ」などで、ユーザー数を正確に追えない場合もあります。

まとめ

GA4のUser ID機能を利用すると、1人のユーザーが複数のデバイスから同じWebサイトにアクセスしても影響がなく、ユーザーの行動を正確に把握できます。User ID機能を設定するには、直書きとGTMで設定する方法があるため、自社が設定しやすい方法にしましょう。もし、設定に不安がある場合は、専門家に相談することをおすすめします。

「AIアナリスト」は、AIが自動にアクセス解析を行い、重要な改善ポイントを教えてくれるツールです。38,000サイトを改善したノウハウで、Webサイトの膨大なデータを分析し、成果を伸ばすための改善ポイントをデータ根拠とともにお届けします。Googleアナリティクスに連携するだけで利用可能になり、設定は2分で終わります。まずは無料版からお試しください。

AIアナリストの資料請求はこちら