動画を活用したコンテンツマーケティングとは?成功事例7選と動画制作のポイントまで解説

コンテンツマーケティング |

こんにちは。SEO記事提供サービス「AIアナリストSEO」ライターチームです。

近年、動画を使ったコンテンツマーケティングが注目されています。しかし、Webマーケティング担当者の中には、動画の目的や効果性など、よくわからない人もいるのではないでしょうか。この記事では、動画コンテンツによるマーケティングについて、詳しく解説します。成功事例や動画制作のポイントについても紹介するので、マーケティング施策の参考にしてください。

目次

動画コンテンツによるマーケティング効果

コンテンツマーケティングの手法は、静止画や文章などさまざまです。なかでも動画コンテンツは、ここ数年、宣伝効果や訴求効果が期待できる手法として注目を集めています。1カ月当たりの平均動画視聴時間は、2019年6月時点で平均7時間13分と言われ、2015年から2019年にかけて約5倍に増えました。このことから、動画コンテンツは、人々の生活に浸透しつつあることが理解できます。

※参考:全世代でスマートフォンがネット利用のメインデバイスに~ニールセン 2019年上半期のデジタルメディアの利用動向をまとめた「Digital Trends 2019上半期」を発表~ | ニュースリリース | ニールセン デジタル株式会社

コンテンツマーケティングの手法として動画が人気の理由

動画コンテンツは、なぜマーケティングの手法として人気があるのでしょうか。ここでは、4つの理由について解説します。

情報量が多く効率的に伝えられる

動画が伝えられる情報量は、静止画や文章よりもはるかに多いため、短時間で効率的に伝えられます。例えば、1分間の動画では約180万言語、Webページ約3,600ページ分に値する情報量の配信が可能です。

また動画は、静止画や文章だけでは伝わりにくい「動き」について表現できます。ユーザーへ細かい説明をしなくても、見るだけで情報が伝わりやすいため、売上などのCVにもつながりやすいでしょう。

記憶に残りやすく、伝わりやすい

動画は、音声と映像によりアピールできるだけでなく、インパクトを与える効果もあります。その結果、ユーザーの記憶に残り、情報も伝わりやすくなります。ユーザーにとっても、静止画を見て文章を読むよりも、動画は短時間で多くの情報を受け取れるメリットがあるため、自社のサービスや商品への理解が高まるといえるでしょう。

ユーザーの興味を引きやすい

人は、静止画よりも動画に目が向く習性があるため、自然とユーザーの興味を引きやすいです。よりユーザーの関心を引きたい場合には、ストーリー性のある動画がおすすめです。自社のサービスや商品を通じて、得られる価値や魅力などを「ストーリー」として配信することで体験価値を提供できて、ユーザーの興味を引きやすくなるでしょう。

拡散力に優れる

魅力のある動画は、テキスト記事よりも拡散される可能性が高まります。とくに、SNSでの動画拡散が期待できます。動画コンテンツは多くの人へ拡散されても、コストが発生しません。うまく拡散できれば、多くの広告費用をかけずに販促効果を高めることが可能です。

動画によるコンテンツマーケティングの主な目的

コンテンツマーケティングに動画を取り入れる目的には、「認知・集客」「CV率・購買率向上」「顧客満足度向上」などがあります。目的を達成するためには、それぞれに対応した動画を作成・活用しましょう。ここでは、動画コンテンツの種類について、詳しく解説します。

企業イメージ向上につなげる「ブランディング動画」

「ブランディング動画」は、「認知・集客」を目的としています。「ブランディング動画」の特徴は、企業の商品やサービスを直接紹介するのではなく、企業理念や世界観などを紹介して、イメージの向上につなげることです。ただし、ターゲットや目的、アプローチ方法などを事前にしっかり計画しないと、ユーザーに目的とは異なるイメージが伝わる恐れもあるため、気をつけましょう。

CV率・購買率向上をめざす「サービス紹介動画」

「サービス紹介動画」の目的は、「CV率・購買率向上」です。「サービス紹介動画」は、商品やサービスの内容、使用方法などを紹介する動画です。ユーザーが動画を見ると自社の商品やサービスを知り、CV率や購買率向上につなげられます。また、商品機能や操作方法を伝えることで、安心感や信頼感を与えられます。

さらに、商品を実際に使用しているシーンを入れると、ユーザーは自分が体験しているような疑似体験をイメージしやすくなるでしょう。

商品の使い方やコツを解説する「HOW TO動画」

「HOW TO動画」は、商品やサービスの使い方、コツなどの紹介を目的としています。静止画や文章よりも、細部をよりわかりやすく伝えられるため、取扱説明書にように活用している企業も多いといえます。

「HOW TO動画」の多くは、ユーザーが商品やサービスの購入を検討している段階や、使い方などを調べている際に見られています。動画を見ることで、疑問や不安を軽減できるため、リード育成やCVへの効果が期待できます。

認知や集客に効果的な「インフルエンサー活用動画」

「インフルエンサー活用動画」の目的は、YouTuberなどに商品を使ってもらい、多くのフォロワーの関心を集めることです。特定の分野に特化しているインフルエンサーも多く、そのフォロワーも同じ関心を持っている可能性が高いため、認知や集客につながりやすい手法です。動画はインフルエンサーが作りますが、商品提供や報酬が発生する場合は、PR動画扱いになります。

動画によるコンテンツマーケティングの成功事例7選

コンテンツマーケティングに動画を取り入れて成功した事例を、以下で7つ紹介します。

「ブランディング動画」成功事例

Under Armour|Gisele Bündchen - I WILL WHAT I WANT

スポーツウェアブランドのUnder Armourは、理想の自分を目指す女性を応援する動画シリーズ「I will what I want」を配信して、話題になっています。しかし、モデルのジゼル・ブンチェンを起用した際には、SNS上で批判的なコメントが目立ちました。

動画では、壁にさまざまなコメントが表示されますが、ジゼルは目もくれず、サンドバックを黙々と打ち、トレーニングに集中します。ジゼルの姿に感動したユーザーは多く、この動画の効果により、Webサイトへの流入数が42%、CV率が28%アップしました。

YouTube:Gisele Bündchen - I WILL WHAT I WANT

株式会社Sansan|Eight: Business Cards

株式会社Sansanの名刺交換アプリ「Eight」は、オンラインで名刺の交換ができて、名刺をスマートフォンで撮ると、AIと手入力により簡単にデータ化されます。PR動画では、どんな大人数で名刺交換をしても、「Eight」を使えばスムーズに名刺交換できることを独自の表現でPRしています。

この動画は公開後2日間で100万回以上再生、Facebookの「いいね!」が2万以上、シェア数は1万3千人以上を記録しました。結果的に、「Eight」は100万人のユーザーが愛用しています。

Facebook:Eight: Business Cards

YouTube:Eight: Business Cards

「サービス紹介動画」成功事例

Wantedly, Inc.|Wantedly 採用事例:株式会社ディー・エヌ・エー

Wantedlyは、求人情報Webサイトです。Wantedlyの動画では、採用事例として株式会社ディー・エヌ・エーの企業担当者や採用者のインタビューを公開しています。対象者のインタビューが広告らしくなく、Wantedlyのサービス内容や導入して良かったことなどが具体的に細かく紹介されています。

この動画を見ることで、Wantedlyを取り入れてみたい、株式会社ディー・エヌ・エーで働いてみたいという、両方の気持ちの高まりが期待できます。

YouTube:Wantedly 採用事例:株式会社ディー・エヌ・エー

クックパッド株式会社|HomeXとOiCyが描く「一人ひとりのくらしに寄りそった料理体験」コンセプトムービー

「一人ひとりのくらしに寄りそった料理体験」コンセプトムービーは、クックパッド株式会社が、自社のスマートキッチンサービス「OiCy」と、パナソニックのくらしの統合プラットフォーム「HomeX」を活用して作成しました。

クックパッドのレシピと、パナソニックの家電やサービスを組み合わせて、利用シーンをアニメーションで表現し、1人ひとりに寄り添い、料理の楽しさを共感してもらえるような内容になっています。普段料理をしない人にターゲットを絞っている点も、良い事例です。

YouTube:HomeXとOiCyが描く「一人ひとりのくらしに寄りそった料理体験」コンセプトムービー

「HOW TO動画」成功事例

キッコーマン株式会社|Kikkoman HC Channel(動画)

Kikkoman HC Channelは、オウンドメディア内にある動画です。自社商品を使った「メイン料理」「サブおかず」などのレシピが、動画で丁寧に紹介されています。また、料理の基本として計量や下準備なども掲載されており、『野菜の切り方』も動画で公開されています。

料理動画は、キーワードが検索エンジンの上位に、『野菜の切り方(動画)』は『野菜 切り方』で検索トップに表示されるため、新規見込み客の獲得が期待できます。

※参考:Kikkoman HC Channel(動画) | キッコーマン | ホームクッキング

ライオン|飛沫を防ぐ!「口閉じ歯みがき」の効果/Lidea/ライオン

Lideaは、ライオンが提供している生活情報のオウンドメディアで、生活のアイデアや家事のコツなどを紹介しています。動画コンテンツもあり、手順などが細かく紹介されているため、初めて挑戦する人にもわかりやすい内容です。

「職場や学校では『口閉じ歯みがき』で飛沫を防ぐ&洗面所の衛生を保つ」など、タイムリーな話題も多く、動画とは別に、写真やデータを取り入れた記事も掲載されています。自社商品がところどころに映っており、商品購入の効果も期待できます。

※参考:Lidea(リディア) by LION - くらしとココロに、彩りを。

「インフルエンサー活用動画」成功事例

Lenovo|EEONEGUY - #ДЕЛАЙПОСВОЕМУ

Lenovoは、映像を映し出すカメラ付きタブレット「YOGA」をPRするために、世界のYouTuberを活用して、キャンペーンを開催しました。YouTuberは、広告制作会社と動画撮影を行うため、普段よりもハイレベルな作品を配信できるメリットがあります。

中でも、ウクライナのYouTuberイーワンガイの動画は大ヒットします。動画公開後2日間で280万回以上の再生、現在では再生回数4,600万回以上です。Lenovoは、YouTuberを活用したことで、YouTuber世代への情報拡散に成功しました。

YouTube:EEONEGUY - #ДЕЛАЙПОСВОЕМУ

コンテンツマーケティングの動画を制作する際のポイント

コンテンツマーケティングで動画を制作する際に意識すべきポイントについて、6つ解説します。

ペルソナを明確にする

動画コンテンツを制作する際に、最初に意識すべきポイントは、ペルソナを明確にすることです。性別や年代、趣味や家族構成、住んでいる場所などを設定することで、動画の方向性や伝えたいことが決めやすくなります。また、動画コンテンツは短時間のものが多いため、ペルソナが明確になると、まとめやすくなるでしょう。

CVや購入までのシナリオを想定しておく

動画コンテンツを制作する際には、認知からCVや購入までのシナリオを想定することも重要です。
動画は1本で終了させるのではなく、複数制作してシリーズ化するなど、いくつかのシナリオを用意すると、CVや購入につながる導線設計がしやすいでしょう。

また、自社商品やサービスの顧客を増やしたい場合には、動画内に商品やサービスに誘導するボタンを設置する、動画の説明欄にオンラインショップのリンクを貼る、などの工夫によって、CV率や購入率の向上が期待できます。

プラットフォームを想定して制作する

動画を制作する際には、プラットフォームの想定も大切です。プラットフォームとは、動画を公開・配信する場所のことで、YouTube、Instagram、Twitter、Facebookなどの種類があります。プラットフォームは種類により利用者層が異なるため、ペルソナに合うプラットフォームを選ぶことが、効果を向上させるポイントになります。

以下で、各プラットフォームの特徴とアプローチポイントを一覧で紹介します。

動画を配信するプラットフォームの種類

  特徴 アプローチ
YouTube 世界20億人以上のユーザー数を誇る。関連動画を表示する機能もある。 幅広い層への認知や問い合わせの獲得など、動画マーケティングに活用できる。
Instagram 閲覧できるのはフォロワーのみ。フォローしていない投稿は「♯」で検索する。 若年層や、アートを意識した層へのアプローチにおすすめ。
Twitter 一度に投稿できる文章は140文字以内。リアルタイムで反応を得られて、不特定多数に拡散される。 トレンドに合う動画の人気が高い。エンタメ向け(ゲーム系)などへのアプローチに向いている。
Facebook 他のSNSよりも、ビジネスに関する投稿が多い。実名登録が必要。 読者が「いいね!」をしやすい内容の動画を選ぶことが大切。

動画の長さは30秒~3分以内にまとめる

動画コンテンツの長さは、30秒から3分以内と短くまとめることで、ユーザーの離脱を防ぎます。ユーザーが動画をスキップせずに見続けるには、視聴開始から5秒以内が勝負です。ここで第一印象が決まるため、ユーザーの関心を引くような工夫をしましょう。

サムネイルは「わかりやすさ」が重要

サムネイルは動画の入り口のため、わかりやすく1つのテーマのみを強調しましょう。あれもこれもと欲張って複数のテーマを盛り込むと、ユーザーが理解できずに動画を選んでもらえなくなります。再生数が多い動画は、動画同様にサムネイルの強化が見受けられます。

マーケティングに詳しい会社に外注する

自社での動画制作が難しい場合には、外部へ依頼することをおすすめします。外注する場合には、「動画制作のスキル」はもちろんのこと、マーケティングに詳しい会社を選ぶことが目標達成につながります。まずは気になる制作会社のホームページで実績などを確認してみましょう。

コンテンツマーケティングの動画を制作する際の注意点

マーケティングの成果を高める動画を制作する際に注意すべき点を、3つ解説します。

事前に作成本数を決めておく

動画コンテンツの制作には、まとまった予算が必要です。制作する動画の本数や広告配信までをよく考えて予算を用意しましょう。動画制作にかかる費用は、目的や動画の長さなどによって大きく変わるため、事前に作成本数を決めることが重要です。

動画ごとにテーマを絞る

動画はテーマを1つに絞り、ターゲットや目的に合わせて制作しましょう。1つの動画に、複数のテーマを詰め込むと、ユーザーに伝えるべきことが伝わらなくなります。テーマが複数ある場合には、動画を複数制作して、コンテンツを増やすことがおすすめです。

「バズる」ことを目的にしない

コンテンツマーケティングの目的は、ユーザーの課題解決です。目的を「バズる」ことにすると、動画コンテンツの効果は期待できません。「バズ狙い」は、時に炎上して「モラルの低い会社」とみられる可能性もあります。時代遅れのジェンダー観を表現する、一部の人が不快になる表現を行うなどは、炎上しやすく既存顧客の離脱になります。目的から離れずに動画を制作することが大切です。

まとめ

動画は、コンテンツマーケティングの手法の中でも、ユーザーの目を引き、情報量も多く伝わるため、効果が高く人気があります。効果を高めるためには、ペルソナを明確にする、短時間にまとめるなどのポイントをしっかりおさえて、目的に沿った動画を制作しましょう。自社制作が難しい場合には、プロの力を借りることをおすすめします。

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この記事の執筆者

株式会社WACUL

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