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サイテーションの基本をわかりやすく解説|やり方やSEO・MEOの効果など
SEO |
こんにちは。SEOコンサルティングサービス「AIアナリストSEO」ライターチームです。
最新のSEOでは、サイテーションが注目されています。
この記事は、サイテーションの重要性に気づき、理解を深めようとしているWebマーケター向けに、サイテーションに関する基本的な知識を解説します。効果的な獲得方法や事例などについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次
- サイテーションとは
- サイテーションと外部リンクの違い
- SEOにおいてサイテーションを重視する理由
- サイテーションのSEO・MEO効果
- SEO対策なら「AIアナリストSEO」
- 3つのサイテーションの種類
- サイテーションを獲得する具体的な方法
- サイテーションの獲得状況を確認する方法
- サイテーションの効果事例
- サイテーションで留意すべき点
- サイテーション効果の将来予測
- まとめ
サイテーションとは
サイテーションとは、他サイトやSNSで特定の情報が言及されることを指します。たとえば、Instagramの投稿内で「気になるお店」として、店名や住所などが記載されることもサイテーションです。
Googleからは、サイテーションがSEOに関連するという公式な発表はされていませんが、SEO効果の期待は高まっています。サイテーションが、企業のブランディングや認知度向上、検索順位向上につながる可能性があるためです。
サイテーションと外部リンクの違い
他サイトに設置される情報といえば、外部リンクがあります。サイテーションと外部リンクの違いは以下の3つです。
外部リンク(被リンク)設置の有無
被リンクともいわれる外部リンクは、リンク元のサイトにリンクを設置する必要があります。
しかし、サイテーションは被リンクなしで、情報について言及されるだけでよいとされています。また、SEOでは、他サイトからのリンクである外部リンクはリンク元となるサイトの質やリンクの量も重要視されます。
被リンク | リンク元のサイトへのリンク設置が必須 例:AIアナリストがおすすめ |
---|---|
サイテーション | 店舗名やブランド名、住所などの情報に言及するだけでいい 例: AIアナリストがおすすめ |
施策を実施する人の違い
外部リンクは、リンク元となるサイト側がリンクを設置します。つまり、被リンクが設置されなければ、他サイトからのリンクが得られない施策です。しかし、サイテーションは自社に関連する情報が言及されればよいため、自社でも第三者でも行える施策といえます。
得られる効果
外部リンクは、SEOで評価されるための要素の1つです。質の高い被リンクを獲得すると、検索順位の上昇につながります。
一方でサイテーションは、SEOではなく、ローカル検索を示すMEOに影響を与えるものの1つです。サイテーションを多く獲得することと、店舗名やブランド名の認知度が向上することは密接に関わっています。
被リンク | 専門性や信頼性が高いサイトから被リンクを獲得できると、結果としてSEO対策につながる |
---|---|
サイテーション |
にトータル的に効果が期待できる |
SEOにおいてサイテーションを重視する理由
サイテーションは、MEO(Map Engine Optimization)において重要ですが、最近ではSEOにおいても、重要なランキング指標として注目されています。GoogleではSEOに直接は関係しないとされているサイテーションですが、正確で一貫した情報がさまざまな媒体に掲載されていることは、検索エンジンからの信頼獲得につながります。
このことから、引用や言及が多くされているサイトは、検索エンジンから一定の評価を受けていると考えられ、検索順位への影響もあると想定できます。
サイテーションのSEO・MEO効果
サイテーションの、MEOへの効果と間接的なSEO効果について、それぞれ解説します。
MEO効果
サイテーションは、MEOに直接的に効果を発揮します。Googleは、ローカル検索結果のランキングを改善するために、「視認性の高さ」を重要視しているためです。視認性の高さには、リンク、記事、店舗一覧などのWeb上の情報が影響します。
サイテーションが増えるほど、ローカル検索結果での表示回数は増加し、結果的に知名度向上につながります。特定地域での上位表示を狙うならば、サイテーションは重要な役割を果たします。
参考:MEOとは?SEOとの違いや具体的な対策方法について解
間接的なSEO効果
反対に、SEOに対しては、サイテーションは間接的な効果を発揮します。サイテーションによって、Webサイト名やブランド名が拡散されると、信頼性が向上します。さらに、サイテーションの肯定的な評判や引用が増えれば、検索エンジンにおけるE-E-A-T評価も上昇します。
結果的に、SEOに直接的な効果はないものの、好影響は期待でき、検索順位の向上に影響を与えるでしょう。
参考:E-E-A-Tとは?重要視される背景と評価を高める12の対策
SEO対策なら「AIアナリストSEO」
「AIアナリストSEO」は、1位獲得31%上位表示73%の実績を持つ、高品質SEO記事提供サービスです。狙うべきキーワードの選定から、ユーザビリティを考慮した記事づくりまで一括してサポートします。さらに、コンテンツ公開後はユーザーの動向を分析して、改善施策を提案します。
サイテーションやコンテンツマーケティングにお悩みの人は、お気軽にご相談ください。
3つのサイテーションの種類
サイテーションの効果を発揮するための、主な3種類の情報について解説します。
1.NAP
サイテーションの基本となるNAPとは、店舗の名称、住所、電話番号を表す英単語の頭文字をとった言葉です。サイテーションにおいては、NAPの情報が一致しているかが重要になります。正確なNAP情報を公開し、管理することで、ポータルサイトに店舗情報が紐づけられ、サイテーション効果を得られます。
特に、住所や電話番号は明確に記載することで、地域に特化した検索結果に結びつきやすくなります。
2.商品名・サービス名
商品名やサービス名もサイテーション効果を生みます。商品名やサービス名についての言及がWeb上で増えると、検索エンジンでの認知度や信頼性が向上し、より検索されやすくなります。
自社が扱う商品名やサービス名の言及を増やすことは、ブランディングの1つの方法として活用できます。商品やサービスに興味をもつ検索者が増えることは、SEO効果にもつながります。
3.リンク設置がないURL
URLは、リンク設置がなくても言及されていればサイテーションになります。Instagramの本文や特定のブログなど、リンクが設置できない場合でも、企業の公式サイトや店舗サイトのURLが明確に記載してあれば、サイテーション効果を得られます。
ただし、URLの記載が誤っているとサイテーションとして正しく認識されないため、わかりやすいURLの設定と拡散が重要です。
サイテーションを獲得する具体的な方法
サイテーションの獲得には、さまざまな方法があります。ここでは4つの具体的な方法を解説します。
オンライン上のプロフィール登録と情報を統一する
まずは、ローカル検索の対象となるために、Googleビジネスプロフィールに登録します。店舗であれば、これによりローカルパックに情報が表示されます。サイテーションは、Googleビジネスプロフィールの情報とWeb上の情報を統一することが重要とされています。特にNAP情報の統一に注力しましょう。
Webサイトの構造化と最適化をする
情報表記の不統一は、NAP情報の不一致になる可能性があります。しかし、構造化データを自サイトに追加することで、コンテンツを最適化でき、サイトの規模に関係なく情報を統一できます。構造化マークアップを活用して、検索エンジンに正確な情報を提供すれば、サイテーションの効果を高められます。
Webサイトを構造化する方法
構造化マークアップの方法はいくつかあるが、今回はGoogleが提供している構造化データマークアップ支援ツールの活用方法をご紹介します。
1.Googleの構造化データ マークアップ支援ツールにアクセス
2.構造化データを実装したいページのURLと構造化データのカテゴリーを入力し、「タグ付けを開始」をクリック
3.2で構造化データを実装したいページが表示され、右側の枠内には、カテゴリーごとに必要な要素が表示。
今回は「地域のお店やサービス」を選択しているため、名前や電話番号、住所などサイテーションの要素が表示されている。この枠内の要素を埋めるイメージで進めていく。
4.テキストをマウスで選択すると、黄色に表示される。同時に定義する語彙が表示されるので、テキストと定義を紐づける。完了後には「HTMLを作成」のボタンをクリック。
5. 自動生成されたコードが表示されるため、コピーをして該当箇所に貼り付ける。
オンラインおよびオフラインでのブランド認知度向上に努める
サイテーションには、SNSを利用して、ブランド認知度を高めることが重要です。
総務省が公表している「令和3年版情報通信白書」によると、国内の約73%の人がSNSを利用しており、とくに、20代~40代では80%以上の人がSNSを利用しています。
年齢階層別ソーシャルネットワーキングサービスの利用状況
画像引用:総務省「令和3年版情報通信白書」図表4-2-1-8 年齢階層別ソーシャルネットワーキングサービスの利用状況より引用
自社アカウントで頻繁に投稿し、サイト名や商品名を発信することでサイテーション獲得になります。インフルエンサーとのコラボレーションや広告、ディレクトリ登録などと組み合わせれば、さらに効果的です。
サービスや商品に関するポジティブなフィードバックを獲得する
ポジティブな口コミやフィードバックを集めることも、サイテーションの獲得につながります。Googleビジネスプロフィールや口コミサイト、SNSを活用し、よい評価を得ましょう。ポータルサイトには正確な情報を掲載し、認知度や視認性を高めます。ポジティブな口コミは、サイテーションだけでなく直接的な流入にも影響するため、重要です。
サイテーションの獲得状況を確認する方法
自社の商品やサービスが、どれほどのサイテーションを獲得しているかを確認する方法があります。ここでは、3つの方法を解説します。
Googleの「-site:」検索での確認方法
Google検索で「-site:」を使うと、自社サイト以外のWeb上での言及を確認できます。「-site:」の前に、サイト名や商品名、サービス名など調べたい情報を入力します。検索結果の件数が、サイテーション数です。ただし、表示される件数の内訳はポジティブ・ネガティブ関係ありません。以下は「AIアナリスト」のサイテーションを調べる例です。
1.Google検索エンジンに「“AIアナリスト” -site:https://wacul-ai.com/ 」と入力します。
2.指定した自社サイトURLを除いた検索結果が表示されます。
Yahoo!リアルタイム検索での確認方法
Yahoo!のリアルタイム検索なら、ログイン不要・無料でサイテーションを調べられます。方法は、Yahoo!リアルタイム検索で、調べたい情報のキーワードを入力するだけです。ただし、ここで調べられるサイテーションは、X(旧Twitter)やFacebookのリアルタイム言及に限られます。
Google Search Consoleでの確認方法
Google Search Consoleの「検索パフォーマンス」も、サイテーションの分析ができます。表示されたキーワードは、検索されているキーワードのため、どのようなキーワードで言及されているかの推測が可能です。検索パフォーマンスでは、特定のキーワードが検索された回数が確認できますが、サイテーション数ではないため注意しましょう。
1.サイテーションの分析をしたいURLでGoogle Search Consoleにアクセス
2.トップページ左にある「検索パフォーマンス」の「検索結果」をクリックし、検索されているキーワードが確認できる
サイテーションの効果事例
サイテーションを効果的に利用してSEO効果を上げた事例を、2つ紹介します。
SNSで拡散されたWebコンテンツの事例
あるWeb記事は、公開後にX(旧Twitter)とFacebookでシェアしたところ、約500件拡散されました。リツイートが多かった翌日には、記事公開から2日しか経っていないにもかかわらず、Googleのキーワード検索で1位に表示されました。
このことから、Googleの検索順位には、閲覧数や記事内のユーザー行動だけでなく、SNSでの拡散やサイテーションも影響していると考えられます。
参考:サイテーションのSEO効果と影響|SEO対策に知っておきたい最新情報【2024年最新版】
SNSを活用したファッションECサイトの事例
ファッションECサイトで実施したブランドAのプレゼント企画では、250万インプレッション、2,000応募を達成しました。その後、キーワード「ブランドA」の検索順位が4位から1位に上昇しました。
検索順位変動の直前に関連するものはSNS施策のみであったことから、250万インプレッションによるサイテーション増加が、SEO向上に影響した可能性が高いと考えられます。
参考:サイテーションとは?概要、獲得方法、事例もご紹介! | 株式会社PLAN-B
サイテーションで留意すべき点
サイテーションにはネガティブなものもあります。注意点やネガティブなサイテーションへの対処法について解説します。
ネガティブな影響
ポジティブなサイテーションであればSEOによい影響を与えますが、サイテーションにはネガティブなものもある点を考えなければなりません。ネガティブなサイテーションによって、消費者の行動も左右される可能性があるため、注意が必要です。
ネガティブなサイテーションへの対処
ネガティブなサイテーションは、投稿者に削除依頼することを考えると現実的ではありません。削除よりも、自然な形での評価につながるように、商品やサービス、コンテンツを適正化して、ポジティブなサイテーションを増やすことを考えましょう。
サイテーション効果の将来予測
SEOにおけるサイテーションの重要性は今後増していくとされています。Googleの公式SEOガイドラインにE-E-A-Tが加わったため、コンテンツは専門性の高さが重視されます。ChatGPTをはじめとする生成AIの自然言語処理技術が進化していけば、サイテーションによるE-E-A-T評価の精度も向上していく見通しです。
サイテーションは自作自演が難しいことから、信頼性が高く、同じテーマ性のサイトからのサイテーション獲得もあれば、SEOへのよい効果が期待できるでしょう。
まとめ
サイテーションとは、商品名やサービス名、企業名など、特定のキーワードがSNSや他サイトで言及されたことを指します。ポジティブなサイテーションの獲得には、統一された情報表記がポイントとなり、間接的にSEOにもよい影響を与えます。
サイテーションと被リンクの違いは以下のとおり
サイテーション | 被リンク | |
---|---|---|
リンクの設置 | なし | リンク元のサイトに設置 |
実施する人 | 自社/第三者 | リンク元のサイトの運営者 (自作自演の被リンクはNG) |
目的 |
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この記事の執筆者
株式会社WACUL
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