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リスティング広告のアカウント設計|成果を出すためのポイントを徹底解説!
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こんにちは。広告運用代行サービス「AIアナリストAD」ライターチームです。
リスティング広告を運用している企業の中には、思ったような成果が出ていないケースもあるのではないでしょうか。リスティング広告の効果を高めるためには、広告アカウントを適切に設計する必要があります。この記事では、アカウントの構造から、具体的な設計の仕方まで詳しく解説します。この記事を読んで、リスティング広告で確実に効果を出しましょう。
目次
- リスティング広告におけるアカウントとは?
- アカウントのそれぞれの役割とは?
- 成果の出るアカウントを設計するポイントは?
- キャンペーン設計のポイント
- 広告グループ設計のポイント
- キーワード策定のポイント
- 広告文作成のポイント
- まとめ
リスティング広告におけるアカウントとは?
リスティング広告におけるアカウントとは、広告グループ、キャンペーンを一括で管理するものです。以下の図のようにアカウントは、「キャンペーン」「広告グループ」「キーワード」「広告」という4つの階層から構成されています。
運用にあたっては、「Google広告」や「Yahoo!広告」でアカウントを取得する必要があります。
なお、アカウントの構造は、GoogleもYahooも同じです。
アカウントのそれぞれの役割とは?
ここでは、アカウントの4つの段階のそれぞれの役割について解説します。
キャンペーン
キャンペーンとはアカウント構造の中でも最も大きな枠組みです。キャンペーンでは、以下のような設定が行えます。
- 1日の広告予算の設定
- 配信するネットワークの設定
- 配信するデバイスの設定
- 広告を配信する地域の設定
- 入札ルールの設定
- 配信の開始日と終了日の設定
ちなみに、キャンペーンは、サービスや商材が複数種類ある場合などは複数に分けて利用するのが基本です。
広告グループ
広告グループとは、キャンペーンの次に大きな枠組みです。広告グループでは、以下のような設定が行えます。
- 入札単価の設定
- キーワードの設定
- 広告文の設定
- ターゲティングの設定
キーワードや広告文は実際にユーザーの目に入る部分となるため、広告グループの作成はアカウント設計の中でも重要な役割を持つと言えます。適切な入札単価、キーワード、広告文などの設定を行うようにしましょう。
キーワード
この段階で設定したキーワードをもとにして、広告文が表示される仕組みになっているため、キーワードの設定は、リスティング広告において最も重要なパートといっても過言ではありません。キーワードの設定にあたっては、ターゲットであるユーザーがどのような検索をするのかよく考える必要があります。
また、設定したキーワードとどのくらい一致した場合に広告を表示させるのかという、キーワードのマッチタイプ、上限クリック単価の設定を行うことでより効果的な広告運用が可能になるでしょう。
広告
広告とは、設定したキーワード別に表示される広告文のことです。広告では、タイトルや説明文のほか、表示させる際のURLなどの設定が行えます。ちなみに、広告グループ1つにつき複数の広告文を登録することが可能です。
何もない状態で一から広告の設定を行うよりも、すでにターゲティングや入札価格設定が行われているグループ内で別の広告文を登録する方が作業の手間がかかりません。
成果の出るアカウントを設計するポイントは?
ここでは、4つの階層それぞれについて設計のポイントを解説します。ちなみに、以前は「1広告グループにつき1キーワード」というアカウント構造が注目されていましたが、2013年頃から、アカウントをできるだけシンプルに設計する「hagakure」と呼ばれるアカウント構造が注目されるようになりました。
キャンペーン設計のポイント
ここでは、キャンペーンを設計する際のポイントを解説します。
日予算と上限クリック単価のバランスをとる
キャンペーンを設計する際に重要となるのが、上限クリック単価に対する適切な日予算を設定することです。もし、上限クリック単価と日予算のバランスが悪いと、少ないクリックしか獲得できなくなるでしょう。
例えば、キャンペーンの日予算が2000円、キーワード数10個、キーワードの上限クリック単価が500円の場合を想定してみましょう。この場合、どんなに検索ボリュームがあっても、2000÷500=4となるため、4クリック分しか広告が表示されません。そのため、表示回数を増やすには日予算を上げる、もしくは上限クリック単価を下げる必要があります。
検索ボリュームが多いキーワードは別でキャンペーンを作成する
広告グループによっては、検索ボリュームが多いキーワードと少ないキーワードが同じグループに含まれているケースがあります。このようなケースだと、検索ボリュームが多いキーワードに予算が集まってしまうため、検索ボリュームは少ないもののコンバージョン率が高いキーワードに予算が回らなくなってしまいます。
このような場合は、検索ボリュームが多いキーワードを別のキャンペーンにすることで検索ボリュームが少ないキーワードにも予算を回すことができます。ちなみに、会社名やブランド名といった指名系キーワードはコンバージョンにつながりやすいため、これらのキーワードを別のキャンペーンにすることも、予算を上手に振り分けるひとつの方法です。
ユーザーの購入意欲ごとに予算を割り振る
キーワードによってユーザーの購入意欲の高低がある程度把握できるため、それに応じてキーワードをグルーピングし、予算の割り振りを行うこともポイントです。例えば、以下のようなキーワードの場合、キーワードによって購入意欲に違いがあることがわかります。
- 「英会話 スクール」→購入意欲が高い
- 「英会話 勉強法」→購入意欲が湧いてきている
- 「英会話」→購入意欲がまだ低い
この場合、購入意欲が高いと考えられる「英会話 スクール」に予算を高めに割り振ることでより効果的に広告を運用することができるでしょう。
広告グループ設計のポイント
ここからは、広告グループを設計する際のポイントについて解説します。
キーワードを属性ごとに広告グループを作成する
広告グループを見てみると、属性が違うキーワードを同じ広告グループにまとめてしまっているケースがあります。異なる属性のキーワードが同じグループ内にあると、ユーザーのニーズにあった広告文を表示できない可能性があるので注意が必要です。
例えば、「航空券 格安」「航空券 高評価」では、ニーズが異なります。しかし、同じグループ内にあると「航空券 格安」について知りたい人に「航空券 高評価」の広告文が表示される可能性があります。キーワードの属性に応じたグルーピングをすることで、ニーズに合った広告を表示させることができます。
キーワードマッチの数だけ広告グループを作成する
広告グループを作成する場合、同一キーワードや類似キーワードの入札の際に、どのキーワードやキーワードマッチが優先されるのか、について考える必要があります。
例えば「完全一致の指名キーワード」を利用している場合、そのキーワードが優先的に広告表示に使われます。仮に同じグループ内に類似するキーワードがあったとしても完全一致のキーワードが使われるため、運用の際は、他のキーワードとは別にしておくのが理想的でしょう。
リンク先のURLごとに広告グループを作成する
一般的には、商品ごと、サービスごとにリンク先のURLが決まっているケースが多くなっています。リスティング広告では、それぞれの商品やサービスにあった広告文を表示させることが必要なため、リンク先URLごとに広告グループを作成することがポイントになります。
例えば、アパレルショップの広告の場合、スカート、パンツ、ブラウスなど商品ごとにURLがあるはずなので、各URLに合わせて広告グループを作成する、といった形です。グループを分けることで管理もやりやすくなります。
キーワード策定のポイント
ここからは、キーワード策定をする際のポイントについて解説します。
キーワードの「量」を考慮する
キーワードの量とは、検索される回数の多さのことです。キーワードを策定する際、目安として検索ボリュームが100/月以上のものを選ぶようにしましょう。量が少ないと、広告が表示される回数も少なくなるため、コンバージョンを得るのが難しくなります。
キーワードの量を確認するときには検索サジェストを参考にしてみてください。また、
「goodkeyword」や「Google広告 キーワードプランナー」といったキーワードツールの活用もおすすめです。
「goodkeyword」
「Google広告 キーワードプランナー」
キーワードの「質」を考慮する
キーワードは量だけでなく質を考慮することも重要です。キーワードの質とはコンバージョンにつながる可能性の高さだと考えてください。質が重要になるのは、検索ボリュームがいくら多くてもコンバージョンにつながらなければ広告を出稿している意味がないためです。
例えば「旅行」というキーワードは、検索ボリュームは多いですが、いつ、どこに旅行に行くのか、あるいは旅行用のカバンを探しているのか、といった情報がわからないため、コンバージョンにはつながりにくいと考えられます。一方で、「旅行 北海道 8月」であればユーザーのニーズが把握できるため、コンバージョンにつながりやすいと考えられます。
広告文作成のポイント
ここからは、広告文を作成する際のポイントについて解説します。
登録キーワードを広告文の前半に含める
広告文を作成する際は、登録したキーワードをできるだけ文の前半に含めるようにするのがポイントです。これは、ユーザーが検索した語句は、リスティング広告では太字で表示されるためです。もし広告文の前半部分にキーワードがあると、ユーザーに「探していた情報がある!」と思わせ、クリック率を高めることができます。
具体的な数字やメリットを強調する
基本的に、ユーザーは広告を信用しないと考えられます。しかし、広告文の中に具体的なメリットや数字を入れると、情報の信頼性が高まるため、ユーザーからも信用してもらいやすくなるでしょう。例えば、「今すぐ資料請求」や「無料セミナー受付中」など、広告をクリックするメリットを示すことで、ユーザーにより訴求することができます。
自社の商品・サービスの強みを強調する
自社と似たようなサービスや商品に関する広告を、競合他社も出稿しているケースは少なくありません。このような場合、他社との差別化を図るためにも、自社の商品やサービスの特徴、強みを強調するようにしましょう。その際、競合他社の広告文を分析し、値段や効果など、自社の優っている部分を把握することも重要です。
伝えたい内容を簡潔にする
ユーザーにたくさんのことを伝えたいあまり、広告文に入りきらないというケースはよくあります。しかし、情報を詰め込みすぎるとかえってユーザーに伝わりにくくなってしまうので、伝えたいことは絞ったうえでシンプルに表現するようにしましょう。広告文を作る前に、伝えたい内容に優先順位をつけ、必ず伝えたいポイントを表現してみてください。
まとめ
リスティング広告は4つの段階に別れており、それぞれの段階でできることに違いがあります。また、4つの段階それぞれで設計を行う際のポイントがあるので、本記事で紹介した、リスティング広告のアカウント設計方法について、ぜひ実践してみてください。
もし広告運用のサポートが必要な場合は、広告運用代行サービス「AIアナリストAD」の利用をご検討ください。
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この記事の執筆者
株式会社WACUL
株式会社WACUL(ワカル)は、「Webサイト分析をシンプルに」というビジョンのもと、簡単にWebサイト改善の方針を手にすることができる世の中を実現します。