Web広告とは?種類や媒体ごとのメリット・デメリットを徹底解説

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こんにちは。広告運用代行サービス「AIアナリストAD」ライターチームです。

Web広告とはインターネットのメディア上で配信する広告です。Web広告は種類がたくさんあり、どの媒体を選べばよいか、迷ってしまう企業も多いでしょう。この記事では企業のWebマーケティング担当者に向けて、Web広告の種類や特徴を解説します。運用するメリットや効果を高めるポイントも紹介するので、Web広告の運用に役立ててください。

目次

Web広告とは

Web広告とは、インターネットのメディアで配信できる広告です。「インターネット広告」「オンライン広告」「デジタル広告」とも呼ばれます。Web広告は、Webサイトや動画、SNS、メールなどに設けられた広告枠に、自社のサービスや商品の広告を掲載して宣伝する仕組みです。

Web広告が注目される背景

日本の従来の広告は、テレビや新聞、ラジオ、雑誌などのマスメディアが主流でした。近年ではパソコンやスマートフォンなどの普及と、広告の配信技術の発展によって、Web広告にシフトしています。電通の2019年の調査によると、Web広告の市場規模は1兆6,630億円で、前年比114.8%と著しい成長をみせています。

※参考:2019年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析|dentsu

Web広告を運用する企業のメリット

Web広告にはマス広告と違うメリットがあります。ここでは、Web広告を運用する5つのメリットを紹介します。

ターゲティングを細かく設定できる

ターゲティングとは、顧客の趣味や属性などで市場を細分化し、その市場にターゲットを絞ってマーケティングを行うことです。Web広告は、このターゲティングを詳細にできることがメリットです。顧客の地域、年齢、性別だけでなく、Webサイトの閲覧や行動履歴から興味関心までを細分化した上で、広告配信が可能です。

低コストで始められる

Web広告は、新聞広告やテレビ広告に比べて低コストで始められます。マス広告は、自社の広告に興味がない人を含めた大衆向けに宣伝するため値段が高くなりますが、Web広告は特定の人向けに宣伝するため低コストの広告掲載が可能です。掲載時に費用が発生する広告だけでなく、クリックされて初めて費用が発生する課金方式や、合計金額の上限を設定できる広告もあります。

広告効果がわかりやすい

Web広告の成果は数値化されるため、リアルタイムで効果が把握できることも大きなメリットです。たとえば広告の閲覧数、クリック数、商品の購入回数などの項目をデータ化できます。すぐに分析して対応すれば、スピーディーな改善が可能です。数値を確認しながら、より集客力のある広告作りに成功すれば、費用対効果を高められます。

Web広告の出稿中に調整できる

新聞広告やテレビ広告は、一度入稿すると広告の差し替えやターゲティングの変更は難しく、できたとしても時間がかかります。しかしWeb広告は、広告配信後に効果測定を反映して広告の差し替えや、ターゲティングの調整が可能です。短期間で柔軟に対応できることもメリットです。

短期間で効果を得やすい

Web広告は短期間で広告が配信でき、開始時点から効果が出やすいことも特徴です。SEOなど、ほかのWebマーケティングは結果が出るまでに期間が必要ですが、Web広告は短期間で広告が配信できます。

さらに多くのWeb広告は、クリックすると企業のWebサイトに飛び、「商品購入ページ」「申し込み画面」といった具体的な行動に結びつくページを表示させられます。広告を閲覧したユーザーをダイレクトに誘導するため、結果につながりやすくなります。

このように、Web広告は予算が限られた中で確実に成果を出したい人に最適な手段といえます。

Web広告の種類と選び方

Web広告は多様化し、種類が豊富です。代表的なWeb広告は、大きくまとめると以下の9種類です。

  • リスティング広告
  • ディスプレイ広告
  • リターゲティング広告
  • アフィリエイト広告
  • ネイティブ広告
  • 記事広告・タイアップ広告
  • メール広告
  • 動画広告
  • SNS広告

それぞれの広告によって特徴やメリット、デメリットが異なるため、流行りや値段の安さに惹かれて選ぶことはおすすめしません。自社で獲得したいターゲットや目的・目標にあわせて使いわけて選ぶことが必要です。

リスティング広告

リスティング広告とは、ユーザーがGoogleなどの検索エンジンで検索したキーワードに合わせて表示される広告です。検索連動型広告とも呼ばれます。特定のキーワードに応じた広告が表示されるため、サービスへの興味関心や商品の購買意欲が強いユーザーが集客できます。デメリットは広告であることがわかるため自然流入よりもクリック率が下がること、運用に細かい修正が必要なことです。

主な媒体は、Googleディスプレイネットワーク(GDN)、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDA)があります。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリ、ブログの広告枠に表示される画像、動画、テキストの広告です。メリットは年齢や性別などの属性、Webサイトの閲覧履歴などでターゲティングができるため、自社の商品やサービスを知らないユーザー層にアプローチできることです。ただし自ら検索したわけではないため、途中で離脱するユーザーも多いです。

ディスプレイ広告には、アドネットワーク、DSP、純広告・バナー広告の3種類があります。

アドネットワーク広告

アドネットワーク広告とは、広告を多数のWebサイトに掲載できる方法です。アドネットワークの仕組みができてから、Webサイトごとに掲載依頼や入稿をする必要がなくなり、横断的な広告掲載が可能になりました。

アドネットワークに登録されたWebサイトから、好みの配信先を選んで掲載できることはメリットですが、アドネットワークごとに特徴が異なるため、運用スキルが求められる側面もあります。

DSP広告

DSP広告とは「Demand-Side Platform」の略で、事前に指定した属性のユーザーに対して、同時に複数サイトに広告配信ができるツールです。ユーザーの行動履歴も反映して自動的に配信先が決定されるため、効果的な広告配信が可能です。デメリットは、配信された広告がどのメディアや枠に掲載されたのか、広告主側が把握できないことがあげられます。

純広告・バナー広告

純広告とは、Webサイトで決められた枠に掲載する広告です。バナー広告とも呼ばれ、テキスト、画像、動画広告を一定期間買い取って表示します。メリットは、枠を一定期間買い取って広告掲載するため、自社の商品やサービスを知らない潜在層にアピールできることです。

デメリットは買い取りのため効果があってもなくても費用が発生し、広告枠が高価である場合が多いことがあげられます。

リターゲティング広告

リターゲティング広告とは、過去に広告をクリックして離脱したユーザーに対して、再度表示する広告です。自社の商品やサービスに興味があるユーザーにアプローチできることがメリットですが、逆にしつこいと思われてしまう可能性もゼロではありません。主な媒体はGoogleディスプレイネットワーク、Yahoo!ディスプレイアドネットワークがあります。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告とは、ASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)を通じて出稿する広告です。Webサイトやブログを運用する個人や企業に広告を掲載してもらい、成果に結びついたら費用を支払います。成果は「クリック」「購入」「入会」などを設定でき、費用対効果が高いことがメリットです。

ただしどのWebサイトに掲載するかを指定できないため、ブランドイメージにあわないWebサイトに掲載される可能性もあります。主なASPは、A8.net、ValueCommerceなどです。

ネイティブ広告

ネイティブ広告とは、Webサイトのタイトルやコンテンツに溶け込ませて表示する広告です。自然な広告表示をするためユーザーにストレスを与えず、興味を示してもらいやすくなります。記事と広告の内容が連動するため、クリック率が高まる可能性が高いことも特徴です。主な媒体は、TAXEL、AkaNeなどがあります。

記事広告・タイアップ広告

記事広告とは、既存のWebサイトに編集記事のように配信してもらう広告です。広告主とメディアが連携するため、タイアップ広告とも呼ばれます。まるでコンテンツのように配信されるため、媒体のブランド力を使って関心がない人にもアプローチが可能です。ただし掲載までに時間がかかることが多い点に注意が必要です。主な媒体はYahoo!スポンサードコンテンツ、Gunosy Adsなどです。

メール広告

メール広告とは、メールで配信する広告です。メールマガジンに広告を掲載するタイプと、ユーザーに登録してもらった趣味・関心に合わせた広告メールを配信するタイプがあります。多くの情報をダイレクトに送れて、ユーザーが削除しない限りいつまでも手元に残せることがメリットです。しかしそもそも開封されない、最後まで読まれないなどのデメリットもあります。

動画広告

動画広告とは、動画を配信するWeb広告です。視覚と聴覚を使って、文字や画像よりも何倍もの情報量を伝えられることがメリットです。同時にユーザーの好みの動画でなかった場合、悪い印象を与える可能性もあります。主な媒体はYouTube TrueView広告、Google TrueView、Yahoo!プレミアム広告、NewsTVなどです。動画広告は、以下の4種類があります。

インバナー広告

インバナー広告とは、純広告・バナー広告の枠に掲載される広告です。Yahoo!のトップページなどに配信できるため、普段動画サイトを見ないユーザーにもアプローチできます。

インストリーム広告

インストリーム広告とは。YouTubeやニュースサイトなどの動画サイト内で再生される動画広告です。テレビCMのように、動画の再生前、再生途中、再生後に差し込まれます。

インリード広告

インリード広告とは、ユーザーがWebサイトをスクロールする途中で表示される広告です。突然広告が再生されるのでストレスを与える可能性もありますが、関連性のある動画であれば高い広告効果が期待できます。

インフィード広告

インフィード広告とは、FacebookなどSNSのタイムラインやWebサイトのコンテンツ一覧に掲載する広告です。ほかの投稿の間に自然に表示できますが、目をとめてもらう工夫が必要です。

SNS広告

SNS広告とは、SNSに掲載する広告です。性別や年齢などの基本的な属性以外に、フォロー状況や学歴などのSNSならではの細かいターゲティングができます。ピンポイントな広告配信により、商品購入などのCVの可能性が高まることがメリットです。主な媒体にはFacebookやTwitter、Instagram、LINEなどがあります。ここでは、代表的なFacebook広告とTwitter広告について紹介します。

Facebook広告

Facebook広告は、ほかのSNS広告よりも詳細なターゲティングができることが特徴です。精度の高い広告配信をして、狙ったユーザーアプローチしたい場合に最適です。

Twitter広告

Twitter広告は、ユーザーのツイートに反応してタイムラインに表示される広告です。10代〜20代のユーザーが多いため、若年層へのPRに向いています。拡散されれば高い費用対効果が期待できます。

Web広告の課金方法

Web広告の課金方法はマス広告とは違い、商材によって異なる方法が採用されています。代表的な課金方法は以下のとおりです。

課金方式 内容
クリック課金型(CPC) クリックごとに料金が発生し、SNS広告やリスティング広告に多い
インプレッション課金型(CPM) 広告の表示回数に対して料金が発生し、SNS広告に多い
期間保証課金(CPD) 一定期間に広告掲載が保証されることに料金が発生し、純広告に多い
エンゲージメント課金型(CPE) クリック、フォローなどのユーザーの行動に対して料金が発生し、SNS広告に多い
成果報酬型(CPA) CVに至った場合に料金が発生し、アフィリエイト広告に多い

料金が発生する条件が異なるため、広告媒体だけでなく予算や商材に合わせた課金方法を選ぶことが大切です。

Web広告の効果を高めるために行いたいこと

ここでは、Web広告の効果を高めるために行いたい3つのポイントを解説します。

魅力的なLPを制作する

LPとはランディングページのことで、Web広告のリンク先としてユーザーが最初に訪れるページです。LPが魅力的であるほどCVにつながりやすいですが、LPとWeb広告にギャップがありすぎたり、売り込み感が強かったりすると、ユーザーは嫌悪感を抱きやすいため注意が必要です。

LPO(ランディングページ最適化)

LPO(ランディングページ最適化)とは、LPをユーザーのニーズに合わせて最適化するマーケティング手法です。LPOツールを使えば、検索ワードに合わせて表示されるLPを切り替えることが可能です。LPOを行うことでユーザーの離脱を防ぎ、CVアップに貢献します。

EFO(エントリーフォーム最適化)

EFO(エントリーフォーム最適化)とは、問い合わせや申し込みの途中でユーザーの離脱を防ぐための対策です。Web広告で集客に成功しても、ユーザーが離脱してしまえばCVにつながりません。EFOツールを使えば、入力画面をわかりやすくする「入力支援機能」や、設問項目ごとのログをとり離脱率や入力完了率を把握できる「レポート機能」を活かして改善することが可能です。

まとめ

Web広告は詳細なターゲティングができ、短期間で効果が得やすい広告です。Web広告の種類はたくさんありますが、媒体ごとの特徴やメリット・デメリットを理解し、自社の目的にあった広告や課金方式選びが大切です。

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この記事の執筆者

株式会社WACUL

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株式会社WACUL(ワカル)は、「Webサイト分析をシンプルに」というビジョンのもと、簡単にWebサイト改善の方針を手にすることができる世の中を実現します。