インフィード広告とは?メリット・デメリットや運用時のポイントも解説

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こんにちは。広告運用代行サービス「AIアナリストAD」ライターチームです。

インフィード広告とは、Webサイトなどのコンテンツ間に配信される広告のことです。CV率改善などのために、出稿を検討している方も多いのではないでしょうか。

この記事では、インフィード広告の概要や料金体系、メリット・デメリットなどを紹介します。運用時のポイントや相性が良い商材、YDNのインフィード広告の設定手順も解説するので、ぜひ役立ててください。(YDNは2021年6月23日(水)でサービスを終了しました)

目次

インフィード広告とは

インフィード広告とは、コンテンツとコンテンツの間に掲載される広告のことです。コンテンツに馴染むように挿入されるため、ユーザー側に違和感を与えません。Webサイトやアプリなどに利用されることが多いです。

ネイティブアドとの違い

ネイティブアドとは、コンテンツに自然に融合させた広告のことです。インフィード広告は、ネイティブアドと同一のものとみなされることが多いですが、インフィード広告とは、コンテンツ間に配置される広告を指します。コンテンツに馴染ませる性質があることから、ネイティブアドの一種であるといえますが、厳密には異なることを認識しておきましょう。

混同されやすい「インリード広告」「インスクロール広告」「インストリーム広告」「インバナー広告」との違い

インフィード広告と間違われやすい広告について以下で紹介します。それぞれの違いを押さえましょう。

インリード広告

インフィード広告が静止画なのに対し、インリード広告は、動画を基本とする広告です。コンテンツ間に掲載され、画面内に広告が表示されたときに、初めて再生されます。

インスクロール広告

インスクロール広告は、インリード広告と同様、画面に表示されたら再生が始まる動画広告です。ただし、インリード広告とは異なり、コンテンツ外にも配信できます。プロモーション動画などに利用されることが多いです。

インストリーム広告

インストリーム広告は、動画の視聴中に再生する動画広告です。インリード広告とは異なり、Webサイトのコンテンツ内ではなく、動画サイトなどの動画の中で配信されます。YouTubeなどの動画投稿プラットフォームで利用されることが多いです。

インバナー広告

インバナー広告は、画面内の広告枠に掲載される動画広告です。インリード広告とは異なり、画面に広告が表示されなくても再生されます。Webサイトのメインコンテンツと同じ枠に配置されることから、通常のバナー広告と比較して視認性が高いのが特徴です。

インフィード広告の料金体系

インフィード広告の料金体系について、以下で紹介します。

インプレッション課金型

インプレッション課金型は、広告が表示されるたびに費用が発生する課金方式です。広告が1,000回表示されたときの平均費用をもとに算出します。たとえば、1万円の広告費で広告が1,000回表示された場合、1回あたりの表示単価は10円です。

クリック課金型

クリック課金型は、広告がクリックされるたびに費用が発生する課金方式です。クリック単価が50円で1,000回クリックされた場合は、5万円の広告費が発生します。広告を掲載している媒体は、広告がクリックされることでユーザーに離脱される可能性があるため、費用はほかの料金体系に比べ高くなる傾向にあります。

エンゲージメント課金型

エンゲージメント課金型は、SNSなどで広告を拡散されたり、フォローされたりといった、ユーザーからのアクションがあった際に費用が発生する課金方式です。出稿先のリスクが少ないため、低めの料金になっています。

期間契約型

期間契約型は、契約期間に応じて費用が発生する課金方式です。広告の運用効果がでない場合でも、掲載期間に応じた料金が発生します。出稿先にはリスクがかからないため、料金は安くなる傾向にあります。

インフィード広告普及の背景は、スマホ版「Yahoo! JAPAN」トップページのタイムライン化

インフィード広告が普及したのは、スマホ版Yahoo! JAPANのトップページおよびYahoo! JAPANアプリのトップページがタイムライン化され、インフィード広告の枠が追加されたことが大きく影響しています。スマホ版「Yahoo!JAPAN」は日本の多くのインターネット利用者が使っていると言われているため、インフィード広告の認知度も向上しました。

インフィード広告のメリット

インフィード広告は、どのようなメリットがあるのでしょうか。具体的な利点を紹介します。

サイト・コンテンツに溶けこみユーザーのストレスが少ない

インフィード広告は、コンテンツに溶けこむため、ユーザーに広告という印象を与えずに配信しやすいです。ユーザーが警戒心やストレスを持つことなく目にしやすいのがメリットです。

自然に視認・反応されやすい

コンテンツ間に配置されることや、コンテンツに馴染むよう制作されることから、自然に視認されやすいです。クリック率やCV率にも、良い影響を与えるでしょう。自然な形で広告に興味を持ってもらえるのは、大きなメリットです。

狙ったターゲットにアプローチしやすい

インフィード広告は、性別や属性、趣味などでターゲティングしやすいです。狙ったターゲットに対し、適切なタイミングで、商品やサービスを訴求できます。YDNのマッチング機能を利用すれば、さらに精度が高くなります。

従来の広告に比べクリック率・CV率が高い

インフィード広告は、従来の広告に比べクリック率とCV率が高いです。Yahoo!は、従来のYDN(旧トップページのディスプレイ広告)に比べて、インフィード広告ではクリック率が2.2倍、CV率が1.2倍に向上したという結果を報告しています。

インフィード広告は。コンテンツにうまく溶け込み、ユーザーの関心がある広告を配信するため、ユーザーがアクションを起こしやすいという特徴があります。

※引用:「インフィード広告」でスマホ版Yahoo! JAPANトップページに広告掲載 - Yahoo!広告 公式 ラーニングポータル

YDNは2021年6月23日(水)でサービスを終了しました

インフィード広告のデメリット・注意点

インフィード広告には、どのようなデメリットがあるのでしょうか。具体的な注意点を紹介します。

広告要素が高ければ離脱に繋がる

広告要素が高ければ不快感を与えるため、ユーザーの離脱に繋がります。「今だけ50%OFF!」「限定100名様!」といった、広告要素の強いフレーズは、使わないようにしましょう。インフィード広告は、コンテンツの一部として作成するのがポイントです。

知りたい情報を得られずネガティブな印象を与える場合がある

リンク先のページにユーザーの知りたい情報がないなど、ユーザーのニーズに沿っていない場合は、ネガティブな印象を与える可能性があります。リンク先のページは、ユーザーの悩みを解決できる情報を掲載するなど、ユーザーのニーズを抑えることを意識しましょう。

商品・サービスに関心がないユーザーからもクリックされる

コンテンツと見分けがつきにくいため、商品やサービスに関心がないユーザーからクリックされることもあります。クリック課金方式の場合は、費用がかさむので注意しましょう。実際、多くのインフィード広告では、クリック課金方式を採用しています。

インフィード広告を出稿できる運用型広告媒体

インフィード広告を出稿できる代表的な運用型広告媒体は、以下の通りです。

  • Yahoo!プロモーション広告
  • YDN
  • Facebook広告
  • Instagram広告
  • Twitter広告
  • LINE Ads Platform
  • SmartNews Ads
  • Gunosy Ads
  • Google広告

インフィード広告の運用で押さえるべきポイント

インフィード広告は、どのように運用すれば良いのでしょうか。押さえるべきポイントを紹介します。

広告的フレーズを避け、関心を引くテキストを意識する

広告的なフレーズで注意を引くのではなく、ユーザーの興味関心を引くテキストを制作しましょう。インフィード広告は、どれだけユーザーに興味を持ってもらうかが重要になります。既にコンテンツに溶け込んでいるため、刺激的な文言を用いて注目を集める必要はありません。

「1ステップでCV率が30%向上した方法」といった、続きが見たくなるテキストがおすすめです。

ユーザーエクスペリエンスを満たすランディングページにする

ユーザーのニーズや気持ちを意識した、ランディングページを用意しましょう。ユーザーはリンク先に役立つ情報があると感じて、広告をクリックします。まったく関係ないページに飛ばされると、ストレスを感じたり、残念な気持ちになったりするでしょう。制作の際は、ユーザーがどのような情報を求めているのか考えることが大切です。

ユーザーにストレスを与えない工夫が必要(フリークエンシーキャップの設定など)

インフィード広告は、ひとりのユーザーに同じ広告を繰り返し配信する可能性が高いです。人によっては鬱陶しさを感じる場合もあるので、フリークエンシーキャップなどを設定して、ユーザーにストレスを与えないような工夫をしましょう。フリークエンシーキャップとは、同じユーザーに配信される広告の回数を制限する機能のことです。

狙いたいターゲットを絞る

年齢や性別、趣味などを細かく指定して、狙いたいターゲットを絞りましょう。ターゲットが曖昧だと、商品やサービスに興味がないユーザーにもクリックされやすくなります。出稿の際は、適したユーザーを設定して、広告の効果を拡大してください。

インフィード広告と相性が良い商材

インフィード広告と相性が良いのは、以下のような商材です。

  • 旅行、不動産、車などの購入までの検討期間が長いもの
  • 有名ブランドの新商品

旅行や不動産、車などは、単価も高く、購入までの検討期間が長い商材です。インフィード広告により商品を認知してもらった後、その商品の情報や魅力を長い時間をかけて伝えていく必要がある商材に適しています。

有名ブランドの新商品は、「検索するほどではないが、気になってはいた」というユーザーの興味関心を引きやすいです。潜在的なニーズを掘り起こすインフィード広告に向いています。

YDNのインフィード広告を設定する手順

YDNのインフィード広告は、どのように設定すれば良いのでしょうか。具体的な手順を紹介します。

設定手順

YDNのインフィード広告は、以下の手順で設定します。

  1. アカウントを取得する
  2. 広告の予算を設定する
  3. 配信する広告素材を作成し、掲載する
  4. 広告を掲載できているか確認する

1. アカウントを取得する

広告管理ツールにアクセスして、広告出稿用のアカウントを作成します。「ディスプレイ広告」タブから、「新規アカウント作成」をクリックしましょう。

2. 広告の予算を設定する

「ディスプレイ広告」の「資金管理」タブから、広告の予算を設定します。支払い方法は、クレジットカードと銀行振り込みのいずれかです。

3. 配信する広告素材を作成し、掲載する

「キャンペーン管理」タブから「+キャンペーン作成」をクリックして、広告を掲載します。インフィード広告は、画像が自動でトリミングされるため、注意点をよく確認しましょう。

4. 広告を掲載できているか確認する

「キャンペーン管理」タブから、広告の掲載状況を確認します。「審査中」になっている場合は、3営業日ほど時間を置きましょう。

入稿規定

YDNでは、「見えるように主体者名を表記する」など、いくつか入稿規定を定められています。基準に満たない広告素材は、配信できないので注意しましょう。出稿する際は、かならず公式サイトから入稿規定を確認してください。出稿先のルールを遵守することが大切です。

入稿規定について詳しく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。

※参考:「インフィード広告」でスマホ版Yahoo! JAPANトップページに広告掲載 - Yahoo!広告 公式 ラーニングポータル

YDNは2021年6月23日(水)でサービスを終了しました

まとめ

インフィード広告は、コンテンツに自然に溶け込むため、クリック率やCV率の向上が期待できます。ターゲットを正確に設定すれば、狙ったユーザーに商品やサービスを訴求できるでしょう。うまく活用して、広告の運用を最適化してください。

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この記事の執筆者

株式会社WACUL

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