Google広告の広告カスタマイザとは?データの入稿方法や注意点を解説

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こんにちは。広告運用代行サービス「AIアナリストAD」ライターチームです。

ユーザーの情報をもとにして適切な広告を配信できる機能が、「広告カスタマイザ」です。この記事では、広告カスタマイザについて知りたい人に向けて、広告カスタマイザの概要や活用するメリット・デメリット、設定方法などを解説します。広告カスタマイザの使い方を理解するうえで役立ててください。

目次

広告カスタマイザとは?

広告カスタマイザとは、ユーザーのさまざまな情報をもとにして、テキスト広告を調整できる機能です。ユーザーの情報はさまざまですが、例えば検索キーワード、位置情報や検索した時間帯、曜日などが挙げられます。さらに、スマホからなのか、それともパソコンから閲覧しているかなど使用しているデバイスについても含まれます。

広告カスタマイザの仕組み

広告カスタマイザでは、「データフィード」をあらかじめアップロードしておき、キーワード・日付・エリアといった条件に応じたデータフィードに変更できます。そのため、ユーザーなどに応じてカスタマイズされた広告表示が可能です。

データフィードとは?

データフィードとは、直訳すればデータを供給するといった意味になります。一方、広告カスタマイザにおいては、所定のルールなどに従って構造化されたデータの集合体をデータフィードと呼んでいます。広告文を動的に変化させるためにはデータフィードを広告文へと設定しなければならないため、広告カスタマイザにはデータフィードが必要不可欠です。

広告カスタマイザの活用に向いているケース

広告カスタマイザの活用に向いているケースは3つあります。ここでは、それぞれについて解説します。

地域ごとに違う広告文を表示させたい

ユーザーの地域によって違う広告文を表示させたい場合には、広告カスタマイザが適しています。ユーザーの位置情報を参考にして地域にマッチした広告を表示すれば、クリック率が高まる可能性があります。地域密着型の商品やサービス、セールなどで期間限定価格になっている商品などの販促にも向いています。

キーワードごとに広告文を切り替えたい

広告カスタマイザでは、ユーザーが検索したキーワードによって広告文が変えられるため、興味のあるキーワードにマッチした広告文を表示できます。データフィードを用い、キーワードに合わせて広告を変化させることにより、ユーザーが求めている情報にたどり着きやすくなります。そのため、クリック率の向上も見込めるでしょう。

広告の日程を動的に変更したい

広告カスタマイザは、定期的に開催するようなイベントなどの広告にも適しています。例えば、1カ月間隔でセミナーやイベントなどを開催する場合、通常の広告なら次の日程に切り替える手間がかかります。広告カスタマイザなら日程に合わせて広告文の変更ができるため、日程変更などの手間が省けます。

広告カスタマイザのメリット・デメリット

広告カスタマイザではどのようなメリットを得られるのでしょうか。ここでは、メリットだけでなくデメリットについても解説します。

広告カスタマイザのメリット

広告カスタマイザは、キーワードや日付、時間帯、地域などの設定ができるため、広告の汎用性が高いです。設定したキーワードを広告文として反映でき、ユーザーの求めている内容の広告が表示されます。検索上位に表示されずともクリック率の向上が見込めるため、低コストで広告配信できる点もメリットといえるでしょう。

広告カスタマイザのデメリット

広告カスタマイザには、データフィードが欠かせません。データフィードの準備には手間がかかるため、作成までに時間がかかってしまうケースもあります。さらに、メンテナンスも必要で、例えばキーワードやエリアなどに変更があった際には、随時変更しなければいけません。メンテナンスに時間と手間がかかることも、デメリットとして挙げられるでしょう。

広告カスタマイザの設定方法

広告カスタマイザはどのように設定すればよいのでしょうか。ここでは、広告カスタマイザの設定方法を解説します。

データフィードを作成する

データフィードのテンプレートは、Google広告からダウンロード可能です。Google広告の管理画面からツールをクリックし、「ビジネスデータ」の「+アイコン」から「テキスト広告の広告カスタマイザデータ」を選択します。「広告カスタマイザのデータテンプレート」からデータフィードをダウンロードします。

ターゲットキーワード・マッチタイプ・広告グループ・キャンペーン・テキストといった必要情報を入力しましょう。

データフィードをアップロードする

データフィードが作成できたら、アップロードしましょう。アップロード手順は以下のとおりです。

1. Google広告の「ツール」をクリック
2. 「ビジネスデータ」の「+」をクリック

3. 「テキスト広告の広告カスタマイザデータ」をクリック

4. 「ファイル選択」からデータフィードをアップロードする

なお、対応しているファイル形式は、csv・xls・tsv・xlsxの4種類となっています。

広告文を記載する

データフィードのアップロードが完了したら、広告文を記載します。基本的には通常の広告文と変わりありません。キャンペーン名や広告グループ名、タイトルなどを活用して設定しましょう。

広告文をアップロードする

広告文のアップロードをする際には、規定文字数を超えていないかどうか確認が必要です。文字数を超えているとエラーとなるため注意しましょう。アップロード後には審査が行われ、審査に無事通過した場合には広告が掲載されます。

カスタマイズ機能を用いた広告文の設定方法

カスタマイズ機能を使用することで、広告カスタマイザがより便利になります。ここでは、カスタマイズ機能の設定方法を解説します。

地域に合わせて広告文を変える方法

地域に合わせて広告文を変える場合には「Target Location」に地名を入力しましょう。キャンペーンと広告グループを変更して、ファイルをアップロードします。地域指定は自由にできるわけではありません。指定できる地域はGoogleで定められているため、「地域ターゲティング表」をチェックしておきましょう。

キーワードに合わせて広告文を変える方法

キーワードに応じて広告文を変えるには、「Target keyword」と商品名、タイプなどを変更します。キーワード挿入機能も似たような機能として知られていますが、挿入できるのはユーザーが検索した文言と同じキーワードのみです。一方広告カスタマイザでは、一致キーワード以外の語句・文言も入れられます。

動的に広告の日程を変える方法

動的に広告の日程を変えるには、「Start date(広告配信開始日)」と「End date(広告配信終了日)」を設定します。この際、広告グループやキャンペーンなども一緒に指定しましょう。日付の後に(text)と入力して「属性のデータ型」を指定しなければ、上手く動作しないケースもあるため注意が必要です。

広告カスタマイザのメンテナンス方法

広告カスタマイザのメンテナンスはどのように行えば良いのでしょうか。メンテナンス方法を2つ解説します。

フィードにActionを入力して入稿する

データフィードの情報を変更したり追加したりする場合位は、「Action」で設定しましょう。登録している内容を変更しない場合には「Set」、何らかの内容を追加する場合には「Add」、登録内容を消去するのなら「Remove」をActionに追加して完了です。既存の内容を削除したい場合でも、内容に触れてはいけません。

定期更新を利用するのもおすすめ

情報が定期的に変わっていく場合には、定期更新を利用すると良いでしょう。手動でデータフィードを更新しなくても、自動で更新してくれます。定期更新の設定方法は以下のとおりです。

  1. 定期更新するフィードを選択する
  2. 「日程」→「新しいスケジュール」→「ファイル形式」を選択する
  3. スプレッドシートと更新頻度を設定して完了

広告カスタマイザを使用する際の注意点

広告カスタマイザを使用する際に注意したいポイントが3つあります。ここでは、それぞれの注意点について解説します。

最終リンク先の動的変更はできない

最終リンク先は、動的変更ができないため注意が必要です。動的変更か可能となっているのは、「タイトル」「表示URL」「説明文」のみで、広告をクリックして移動する先の変更はできません。最終リンク先を変更したい場合には、もう1つ広告文を作成して設定するなど、自分で切り替える必要があります。

デフォルト値を使用しない場合は、所定条件を満たさなければいけない

デフォルト値を使用しない場合には、同一広告グループの中に広告カスタマイザを使用していない広告文を1つ以上設定しなければいけません。これは、広告カスタマイザが使用できない場合、通常の広告がなければ表示できる広告がなくなってしまうためです。通常広告が設定されていない場合は、エラーとなるため注意しましょう。

データフィードは定期的に確認する

データフィードは放置せずに、定期的にチェックしましょう。例えば、新しくキーワードを設定する場合などは、データフィードの更新が必要になります。情報の追加や更新などをする際に内容をしっかりと確認しておく、設定したからといって放置せずに定期的に問題がないか確かめることが大切です。

まとめ

広告カスタマイザとは、ユーザーの情報をもとにして適切なテキスト広告を表示できる機能です。地域や日時、検索キーワードなどに応じて動的に変化させられるため、クリック率向上などが見込めます。

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この記事の執筆者

株式会社WACUL

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