カスタムオーディエンスとは?仕組みから設定方法、設定のポイントまで徹底解説!

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こんにちは。広告運用代行サービス「AIアナリストAD」ライターチームです。

カスタムオーディエンスとは、自社の顧客データとFacebookのデータを使って、広告を配信する仕組みのことです。この記事ではカスタムオーディエンスの定義から、メリット・デメリット、設定方法まで詳しく解説します。ぜひ、効果的な広告運用を行い、今後の売り上げ拡大に役立ててください。

目次

カスタムオーディエンスとは?

カスタムオーディエンスとは、広告を配信する際のターゲット設定オプションの1つで、自社の顧客データとFacebookのデータを活用して、ユーザーに広告を配信する仕組みのことです。自社が所有するデータを使うことで、成果につながりやすい顧客や、その顧客に類似しているユーザーに対してアプローチすることができます。

カスタムオーディエンスと似たような広告手法には、Googleのカスタマーマッチや、Twitterのテイラードオーディエンスなどがあります。

カスタムオーディエンスの仕組み

カスタムオーディエンスは、まず広告マネージャでアップロードされた自社のカスタマーリストがハッシュ化(暗号化)された状態でFacebookに送信されます。その後、Facebookが保有している情報を照合し、マッチするプロフィールからカスタムオーディエンスを作成、マッチしたユーザーに対して広告を配信する仕組みになっています。

詳しくはこちらをチェックしてみてください。

カスタムオーディエンスの種類

カスタムオーディエンスには、4つの種類があります。ここでは各カスタムオーディエンスについて解説します。

カスタマーリストに基づくカスタムオーディエンス

カスタマーリストの情報は識別情報と呼ばれるものであり、Facebookはこの識別情報を使って広告でアプローチしたいユーザーを見つけ出します。識別情報には、名前やメールアドレス、電話番号といったデータのほかにも、郵便番号や国、都道府県、生年月日、性別などの情報が含まれています。

エンゲージメントカスタムオーディエンス

エンゲージメントはFacebook上でユーザーが行う何かしらのアクションのことです。エンゲージメントカスタムオーディエンスでは、動画を再生する、リード獲得広告を利用する、キャンバスを開く、ページとのエンゲージメントがある、など様々なエンゲージメントに基づいてカスタムオーディエンスを作成することができます。

ウェブサイトカスタムオーディエンス

ウェブサイトカスタムオーディエンスは、サイトへのアクセス状況に応じてカスタムオーディエンスを作成することができます。具体的にはサイトにアクセスしたユーザー、特定のページにアクセスしたユーザー、さらには一定期間サイトにアクセスしていないユーザーなどの分け方が可能です。

モバイルアプリカスタムオーディエンス

モバイルアプリカスタムオーディエンスは、アプリやゲームなどで特定のアクションを起こしたユーザーでカスタムオーディエンスを作ります。アクションであればなんでもカスタムオーディエンスに追加することができるため、例えば過去○日間アプリを使っていない、アプリ内のレベルがアップした、といった分け方もできます。

カスタムオーディエンスのメリット

ここでは、カスタムオーディエンスを利用するメリットについて解説します。

広告のターゲットを絞ることができる

カスタムオーディエンスを利用することで、ターゲットとなるユーザーを絞ることができます。そのため、例えば自社の商品・サービスに興味を持つユーザーを対象とした広告配信が可能です。また、ターゲットを絞ることで、CPAやCTRなどのパフォーマンスの向上を期待することもできるでしょう。

既存顧客のリピートにもつなげることができる

メールアドレス・電話番号などの情報さえあれば、既存顧客に対して広告を配信することも可能です。広告はメールマガジンと異なり、ユーザーに開封してもらわなくてもメッセージを伝えられるため、既存顧客との重要な接点になり、顧客のリピートにつなげることもできます。

類似オーディエンスにもアプローチすることができる

カスタムオーディエンスは、類似オーディエンスを作成することもできます。類似オーディエンスとは、広告媒体において特徴が似ているユーザーのことです。例えば、サイトを訪れているユーザー、コンバージョンにつながっているユーザーなどが挙げられます。これを活用して、顧客と同じような動きをしたユーザーに対しても広告の配信が可能です。

カスタムオーディエンスのデメリット

ここでは、カスタムオーディエンスを利用するデメリットについて解説します。

リーチ数が少なくなる可能性がある

カスタムオーディエンスを利用すれば、自社の商品・サービスに興味があるユーザーに配信の対象を絞ることはできますが、絞る分自ずとリーチ数が少なくなる可能性があります。カスタムオーディエンスの対象ではなくてもコンバージョンにつながる可能性のある人は存在しており、チャンスを逃してしまう恐れがあるので注意が必要です。

このような場合、類似オーディエンスを活用することでターゲットを広げることができます。

顧客データの作成に工数がかかる

カスタムオーディエンスは、自社が所有する顧客データを使用するため、広告代理店など外部に委託するのが難しいと言えます。そのため、自分たちで顧客情報をリスト化して設定することになるのですが、その工数がかかってしまう点が大きなデメリットとなります。カスタムオーディエンスを利用する場合は、工数も含めて作業を進めてください。

カスタムオーディエンスの設定方法

カスタムオーディエンスには4つの種類があると説明しました。ここでは代表的な「カスタマーリストに基づくカスタムオーディエンス」の設定方法について解説します。

広告配信プランを決める

まずは、広告配信プランを決める必要があります。プランを決める際は自社がどのような顧客データを所有しているのかしっかりと把握し、そのデータをどのように活用するかを明確にする必要があります。データを持っているからといって適当にプランを決めると、思ったような成果につながらない可能性があるので注意が必要です。

顧客データをリスト化する

配信プランが決まったら顧客データのリスト化を行います。作成にあたっては、エクセルなどを活用して、自社が持っているユーザー情報を入力していきます。ファイルを保存する際は、必ずCSVファイルまたはTXTファイルに変更することを忘れないでください。

また、カスタムオーディエンスに活用できるユーザー情報には、メールアドレス、電話番号、住所、名、姓などがあります。オーディエンスを見つけやすくするためには、Facebookのガイドラインに従い、できるだけ多くのユーザー情報を含めることが重要です。

Facebookのガイドラインについてはこちらを参照してください。

リストをFacebookに追加する

リストが完成したら、実際にFacebookに追加します。追加の手順は以下の通りです。

1.広告アカウントからオーディエンスに移動する

2.オーディエンスをクリックする

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3.オーディエンスを作成からカスタムオーディエンスをクリックする

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4.カスタマーリストを選択して該当するファイルを選択する

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5.オーディエンス名をつけてリストをアップロードする

出典:【Facebook広告】カスタムオーディエンスの概要と作成方法をご紹介|株式会社フェルク

カスタマーリストのマッピングを確認する

カスタマーリストを追加すると、3種類ある記号のいずれかが表示されます。ここでは、その記号について解説します。

黄色の感嘆符

黄色の感嘆符は、特定の情報が除外された場合、もしくは特定の情報を手動でアップデートする必要がある場合に表示されます。ファイルのアップロード前に修正しておくことで、オーディエンスを構築した際のマッチレートが高まる可能性があります。

赤色の感嘆符

赤色の感嘆符は、本来の正しいフォーマットとは異なる形式でリストが作られている場合に表示されます。この記号が出てきたら、リストを正しい形式で作り直す必要があります。

緑色のチェックマーク

緑色のチェックマークは、識別情報が問題なくマッピングされたことを示します。特に修正などは必要ありません。この識別情報はハッシュ化され、ユーザーとのマッチングに使用されます。

カスタマーリストをアップロードする

リストが追加されて使える状況になったら、アップロードして作成を選択してください。そうすると、カスタマーリストの情報がハッシュ化され、オーディエンスが利用可能になります。また、先ほども触れていますが、類似オーディエンスを作成することで、ターゲットの幅を広げることもできます。

まとめ

カスタムオーディエンスを利用することで、対象を絞った広告配信が可能になります。それに伴い、コンバージョンにつながる可能性も高くなるでしょう。

また、類似するユーザーのオーディエンスを作成すれば、コンバージョンに近いユーザー層でターゲットの幅を広げることもでき、コンバージョンのチャンスを逃す心配もありません。ぜひ本記事で紹介した設定方法とポイントを、実践してみてください。

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この記事の執筆者

株式会社WACUL

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