コンバージョンタグとは?仕組みとGoogle・Yahoo広告での設置方法を解説

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こんにちは。広告運用代行サービス「AIアナリストAD」ライターチームです。

広告の成果を測るためのタグを、コンバージョンタグと呼びます。この記事では、コンバージョンタグについて詳しく知りたいと思っている人に向けて、コンバージョンタグとは何なのか、仕組みや活用するメリット、設置方法などを解説します。この記事を読んで、コンバージョンタグへの理解を深め、自社のマーケティングに役立ててください。

目次

コンバージョンとは?

「コンバージョン(Conversion)」とは、日本語に訳すと「転換」や「変換」といった意味です。しかし、マーケティングにおけるコンバージョンは本来の意味とは異なり、Webサイトの目標を達成するための行動を指し、「CV」とも略されます。

簡単にいえば、Webサイトを運営する上でのゴール地点、例えば商品購入や資料請求、会員登録といったアクションのことです。Webサイトを運営する上で、CVの最大化は大きな課題です。

コンバージョンの種類

コンバージョンは大きく分けて4種類あります。1つめは「クリックスルーコンバージョン」で、ユーザーが広告をクリックして発生するCVです。2つめは、「ビュースルーコンバージョン」で、広告をクリックしなかったものの、後から別のルートでCVが発生することを指します。

次は「ユニークコンバージョン」です。ユーザーごとのアクションを測るもので、1ユーザーが5回広告をクリックしてもCVは1になります。最後は「総コンバージョン」です。アクション回数を測るもので、1ユーザーに10回広告をクリックされればCVは10回になります。

コンバージョンタグとは?

コンバージョンタグは、広告の成果を測る目的で使うものです。Webサイトを効率的に運営する上で、広告がどの程度の成果を出しているのかを知ることは非常に大切です。Webサイトを運営する際に、コンバージョンタグは必要不可欠だと言えるでしょう。

コンバージョンを計測する仕組み

コンバージョンタグは、「サンクスページ」と呼ばれるコンバージョン完了ページに設置します。これによって広告からWebサイトに訪れたユーザーを見分けられるようになり、サイト経由で商品購入などをした際にコンバージョンがカウントされるという仕組みです。

もちろん、購入だけがコンバージョンではありません。指定したページの閲覧や資料請求などもコンバージョンに設定できます。

コンバージョンタグを設定するメリット

コンバージョンタグの設定によって、どのようなメリットが得られるのでしょうか。以下では2つのメリットを解説します。

自動入札機能を利用できる

自動入札機能とは、機械学習を用いたもので入札単価を自動的に調整してくれる機能です。広告運用の手間が省けるだけでなく、広告費の削減なども期待できます。機械学習には正確性の高いデータが必要になるため、コンバージョンタグで集めた正確なデータも必要になります。

機械学習の学習期間は最低でも2週間程度は必要で、すぐに結果は出ません。しかし、学習期間が終了すれば自動入札の正確性向上が見込めるため、成果の向上が期待できるでしょう。

費用対効果の分析がしやすい

広告を配信する際に、どの程度の成果が出たのかの把握は重要です。広告費をかけても、成果につながらなければお金が無駄になってしまいます。しかし、コンバージョンタグを使えば、成果に対する費用の割合の把握が簡単にできるようになります。

費用対効果の把握が容易になれば、コストパフォーマンスのよい広告により力を入れたり、逆にコストパフォーマンスの悪い広告を取りやめたりできます。効率的な広告運用を目指す人は利用すべきタグと言えるでしょう。

【Google広告】コンバージョンタグを設置する方法

ここでは、Google広告でどのようにコンバージョンタグを設置するのか、方法を解説します。

方法1:直接Webページに埋め込む

Google広告では、「イベントスニペット」と「グローバルサイトタグ」の2つのタグが必要になります。2つのタグを発行したら、Webサイトのページ内のHTMLに直接埋め込みましょう。

この際、効果を測りたいWebサイトのページすべてにグローバルサイトタグを置きます。イベントスニペットは<body>と</body>の中に設置し、すべてのページではなくコンバージョンが完了したページにだけ置きます。

方法2:タグマネージャーから設置する

直接Webページに埋め込まずに、タグマネージャーから設置する方法もあります。直接Webページに埋め込む際と同様に、2つのタグを発行しましょう。その後、タグマネージャーにタグを設定します。トリガーを設定し、Webサイトにワンタグを埋め込んで完了です。タグマネージャーの場合は、Yahoo!広告の設定方法と変わりません。

タグマネージャーとは?

タグマネージャーとは、その名のとおりタグを管理するもののことで、コンバージョンタグの設置が簡単に行えるようになるツールです。タグマネージャーを活用すればHTMLを編集せずにタグの設置が行えるため、管理や編集が楽になります。

【Google広告】その他の重要なタグ

Google広告で重要なタグは主に3つです。ここでは、それぞれのタグについて解説します。

イベントスニペット

イベントスニペットは、コンバージョンの測定に必要不可欠なタグの1つです。Google広告では、グローバルサイトタグを併用することでコンバージョンの計測が行えるため、必ずグローバルサイトタグと連携して使います。イベントスニペットでは、商品の閲覧やサイトへの訪問といったユーザーが起こすアクションの測定が可能です。

グローバルサイトタグ

グローバルサイトタグは、Google広告で必要になるタグです。リマーケティングタグとコンバージョンタグ、双方の機能を持っていることが特徴で、前述したようにイベントスニペットと連携させて使います。グローバルサイトタグの設置で、ユーザーがクリックした広告の情報やWebサイト訪問者のデータなどを保存できるようになります。

コンバージョンリンカー

コンバージョンリンカーは、ITP対策のために必要となるタグです。ITP対策はトラッキング対策で、コンバージョンを正確に測るうえで必要となります。後述するサイトジェネラルタグと同様の役割を果たしています。コンバージョンタグとあわせて、コンバージョンリンカーを設置するのを忘れないようにしましょう。

【Yahoo!広告】コンバージョンタグを設置する方法

ここでは、Yahoo!広告でコンバージョンタグを設置する方法について解説します。

方法1:直接Webページに埋め込む

はじめに、Yahoo!広告アカウントでコンバージョンタグを発行しましょう。その後、発行したタグをWebページのHTMLに直接設置します。設置する場所はGoogle広告の場合と同様で、<body>と</body>の間です。コンバージョンタグはすべてのページに置くのではなく、コンバージョンが完了したページにだけ埋め込みます。

方法2:タグマネージャーから設置する

タグマネージャーを利用して簡単に設置することも可能です。Yahoo!広告アカウントでコンバージョンタグを発行して、タグマネージャーで設定しましょう。トリガーを設定して、サンクスページ内でコンバージョンタグが発火するようにします。最後に、測定したいページ内にワンタグを埋め込めば、設置は完了です。

【Yahoo!広告】その他の重要なタグ

Yahoo!広告には、上記のタグ以外にも重要なタグが2つあります。

リターゲティングタグ

リターゲティングタグとは、ユーザーにcookieが付与されるタグです。そのため、cookieが付与されたユーザーに対して再度アプローチできるようになります。コンバージョンの測定のみであれば、リターゲティングタグは必要ありませんが、スムーズな広告運用に役立つタグです。設置する場合には、すべてのWebサイトページに置きます。

サイトジェネラルタグ

サイトジェネラルタグとは、前述したコンバージョンリンカーと同じ役割を果たすタグです。ITP対策のために必要になるもので、トラッキングを防止する機能があります。コンバージョンタグの前に、サイトジェネラルタグを埋め込みましょう。こうすることで、正確性の高いコンバージョンの計測が可能となります。

コンバージョンの計測で注意すべきポイント

コンバージョンを計測する際には注意したいポイントが2つあります。ここでは、各注意点について詳しく解説します。

重複コンバージョン

ユーザーが複数の広告に触れた状態でコンバージョンした場合に発生する現象です。例えば、Google広告→Facebook広告→Yahoo!広告というように複数の広告に接触してコンバージョンした場合、最後のYahoo!広告だけでなく、すべての広告でコンバージョンがカウントされます。

実際の成果と顧客データに差が出てしまう恐れがありますが、計測ツールの使用で対策可能です。

戻りコンバージョン

広告アカウントで表示されるコンバージョン日と実際のコンバージョン日が異なることです。後追いコンバージョンや戻り込みコンバージョンとも呼ばれています。一般的に、ユーザーがはじめて広告をクリックした日から30日以内にコンバージョンすれば、はじめてクリックした日がコンバージョンとして測定されるため、このようなずれが起こります。

まとめ

コンバージョンタグとは、広告の成果を測定するために必要なタグです。コンバージョンタグを設置すれば、費用対効果の把握や自動入札機能の活用などが行えるため、効率的な広告運用につながるでしょう。

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この記事の執筆者

株式会社WACUL

株式会社WACUL

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