アドフラウドとは?Web担当者が知っておくべき対策を解説

Web広告 |

こんにちは。「AIアナリスト」ライターチームの兒島です。
今回紹介するテーマは、アドフラウドです。

アドフラウドとは、直訳すると「広告詐欺」のことで、ボットに広告を閲覧・クリックさせることで広告費を水増しすることを言います。
アメリカでは数年前から問題視されていましたが、日本ではあまり問題になっていませんでした。
しかし最近、日本でアドフラウドがあまりにも多いと問題になっています。

アドフラウドが起きると、広告費を無駄にしてしまい非常にもったいないです。
今回は、アドフラウドとは何かについて詳しく解説し、対策についても紹介します。

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目次

アドフラウドとは

アドフラウドとは、直訳すると「広告詐欺」のことを言います。
アドフラウドの手法とは、意図的にボットに広告をインプレッション・クリックさせるというものです。

Web広告は、クリック単価または閲覧単価で広告費が発生するものがほとんどです。そのため、ボットで不正にクリック数・閲覧数を増やすことによって広告費を水増しすることができます。そうして広告費を搾取されてしまうのです。

つまり、ある広告が1日に10000回クリックされているとして、そのクリックはすべて人間が行っているかはわからないということです。10000回のクリック中、9999回はボットによるクリックかもしれません。そうすると、その分の広告費は水の泡です。

たとえ成約(CV)につながらなかったとしても人がその広告を閲覧しているならば、イメージ向上等の何らかの効果を持つ可能性はあります。しかし、ボットに広告を見られていては、一切その可能性はありません。広告費はかかるものの、広告の効果はゼロです。

そのためアドフラウドは、Web広告を出稿する人間にとって、対策を行わなければならないものの一つなのです。逆に言えば、アドフラウドの対策を行うことで、より低価格で効率的な広告を出稿できるようになる可能性があります。

アドフラウドが日本で議論されてこなかった理由

アメリカなどでは、アドフラウド問題は数年前から着目され議論されてきました。特に近年は、Web広告が市場に増加したことにより、Web広告の質が重要視され始めてきました。そんな中で、アドフラウドをはじめとするWeb広告詐欺の被害は増大しています。そこでアメリカではすでにアドフラウド対策が注目され、 より効果の高い広告を提供するための環境整備が始まっています。

しかし、日本では「アドフラウド」という単語を知っている人は少数派です。Web広告に詳しい方でも、内容についてそこまで深く知っている方は少ないでしょう。

では、なぜ日本ではアドフラウド問題は議論されてこなかったのでしょうか。そこには、日本とアメリカでWeb広告の効果を計る指標が異なるという事情があります。

アメリカではインプレッションが広告の効果として直接的な指標とされています。なぜなら、アメリカの広告では、企業のブランドイメージを損なわずきちんとした情報を伝えることが広告の最優先事項とされているからです。そのため、CVやCPAは中間指標でありあまり重視されません。

それに対し、日本ではCVやCPAが広告の効果の指標です。なぜなら、日本では、実際に顧客獲得につなげることを広告の最優先事項としているからです。そこで、インプレッションは中間的指標とされます。

アメリカなど 日本
広告の優先事項 企業のブランドイメージを損なわずに、
正確な情報をきちんと伝えること
広告から実際に顧客を獲得すること
直接的な指標 インプレッション CV・CPA
中間指標 CV・CPA インプレッション

このように日本だと、インプレッションは重視されずCVやCPAで広告の効果を測定し、広告出稿する際にCVやCPAがよい広告を優先して出稿することになります。そのため、たとえボットによるインプレッションが多かったとしても、CVに繋がっていないと効果的な広告とされません。ボットは広告を閲覧・クリックすることはありますが、CVまですることは無理なので、日本ではボットは有害ではないと判断され、問題視されてこなかったのです。

しかし、今まで問題視されてこなかったために、日本はアドフラウド大国になってしまいました。詐欺防止アドテク企業のピクサレートは、2017年第1四半期、日本で取引されたデスクトップのプログラマティック広告の全インプレッションのうち81%が、アドフラウドだったと発表しました。

日本では、アドフラウドは広告の効果をはかる直接的な指標に関係ないとはいいますが、クリック単価や閲覧単価の広告の場合、無駄に広告費がかかっていることは見逃せません。今、日本でもアドフラウドを問題視すべき時ではないでしょうか。

アドフラウドへの対策

日本では最近、アドフラウド対策ができるプラグインが発表されました。MOMENTUMという企業が提供しているツール「BlackHeron」です。このツールを使用することで、広告費を不正に搾取しようとするアドフラウドを発見することができます。

BlackHeronでは、インプレッション時にボットからのアクセスかどうかを判断する技術を使ってアドフラウドを見分けます。
独自のアルゴリズムを用いてオーディエンス情報や媒体情報に紐づいて総合的に算出したスコアをもとに、アドフラウドを発見することができます。

このツールを使って対策を行うのがオススメです。しっかりアドフラウド対策を行って、無駄な広告費を減らしなるべく効率的な広告出稿を進めていきましょう。

まとめ

以上、アドフラウド問題とその対策について解説してきました。
アドフラウドは、今まで日本ではあまり知られていなかったため、対策が取られてきませんでした。しかし日本がアドフラウド大国となった今、しっかりした対策を行っていく必要があります。
対策を行うことで大幅に広告費を削減できるかもしれません。削減した分で、新たな広告を出稿したり新しいメディアに挑戦したり、色々なことができますよね。

アドフラウドについて知り、上手にツールを使って対策を始めましょう!

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この記事の執筆者

兒島 紗季

東京大学在学中のインターン生。フリーペーパーの編集長も務めていたアクティブ派。