LP(ランディングページ)の作り方と成果を出す要素を解説|ツールや成功事例も紹介

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こんにちは。LP制作サービス「AIアナリストLP」ライターチームです。

LP(ランディングページ)を作る際は、手順に沿って目的やペルソナを明確にし、公開後は効果検証を行っていくことが大切です。

この記事では、LPを作る手順や必要な要素、作成するときのポイントについて解説します。LPを作成したいものの、専門的な知識がなく悩んでいるマーケティング担当者やWebデザイナーは参考にしてください。

目次

LP(ランディングページ)とは?

LP(ランディングページ)とは、広告、SNSなどからユーザーを流入させることを目的とした、縦に長いWebページです。ユーザーは、検索結果やWeb広告などを経由して、LPにアクセスします。LPは、自社商品の購入や資料請求など、ユーザーの具体的なアクションを促すために活用されます。

初心者がLP(ランディングページ)を制作する方法

LPを制作する場合、一般的にはツールを使ったり、制作会社に依頼したりします。ここでは、初心者がLPを制作する3つの方法について解説します。

LP作成ツールで制作する

LP作成ツールなら、コーディングの知識やリソースがなくても、容易にLPを作成できます。テンプレートが複数用意されているもの、装飾やボタンが簡単に作成できるものなど、機能も多種多様です。月額無料のツールや、無料お試し期間を設けているツールで操作性を確認しつつ、自社の目的に合ったものを選びましょう。

なお、月額無料〜数千円程度で利用可能で、追加料金で機能を拡張できるものもあります。

WordPressで制作する

WordPressは、Webサイトの構築や運用ができる、全世界でよく知られているCMSツールです。デザイン性の高いテーマを使えば、HTMLやCSSの深い知識がなくても、LPが制作できます。テンプレートとは別に、LP用に導入できるプラグインもあります。機能やデザイン、カスタマイズのしやすさなどから、どのツールを選ぶかを決めましょう。

なお、WordPressで制作する場合には、サーバーや独自ドメインの取得など、初期コストがかかります。

制作会社に依頼する

自社でLPの制作ができない場合は、制作会社に依頼するとよいでしょう。ライティング、画像や動画の作成などを制作会社に依頼すると、コスト面で利点が多いことも珍しくありません。公開後の分析や運用も任せられると、自社の負担を減らせます。制作会社は、フリーランスから大手制作会社まで幅広いため、作業範囲やメリット・デメリットなどを踏まえて選びましょう。

フリーランスや小規模な制作会社は、コストを抑えられますが、他社サイトと似たデザインになりやすいというデメリットがあります。また、構成案・原稿などを、自社で準備しなくてはなりません。中小規模の制作会社は、オリジナル性の高いLPが期待できます。構成案・原稿なども任せられますが、公開後の改善などは自社で実施しなければなりません。

大手制作会社は、オリジナル性の高いLPが期待できることに加えて、競合調査や公開後の改善なども任せられるといった、トータルサポート力に優れています。ただし、制作費がかかる点には注意が必要です。

依頼先 メリット デメリット
フリーランス
小規模制作会社
コストを抑えられる
  • 他社サイトと似たデザインになりやすい
  • 構成案・原稿など、自社で作成する必要がある可能性がある
中小規模制作会社
  • オリジナル性の高いLPが期待できる
  • 構成案・原稿なども任せられる
公開後の改善などは自社で実施
大手制作会社
  • オリジナル性の高いLPが期待できる
  • 競合調査や公開後の改善などもトータルサポート力が優れている
コストが高い

おすすめの制作会社

LPは、コスト面や負担が軽減できるといった理由から、制作会社への依頼がお勧めです。ここでは、おすすめの制作会社のサービスの特徴や強みを紹介します。

WACUL

株式会社WACULは、BtoBのデジタルマーケティングを支援する制作会社です。LP制作では、ワイヤーフレーム・デザイン・コーディング・フォーム作成まで、オールインワンで対応可能です。業種や規模など、企業のサイトデータや事例から、成功確率の高い施策のみを抽出し、ペルソナの特性に合わせた最適解を導き出して、支援を行います。

戦略設計から実行まで一気通貫のサービス提供が魅力です。また、LPを納品して終わらせるのではなく、効果検証も実施します。分析結果をもとに課題を抽出、施策を洗い出し、対応すべき施策の優先順位も決定します。キャッチコピーライティングやロゴ制作などのオプションも用意しており、SEOコンサルティング、SEO記事制作などにも対応しています。

約40,000サイト分析から成果が出るLPのポイントを載せています。
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フリーランス:ランサーズ

ランサーズは、日本最大級のクラウドソーシングサービスです。ランサーズでは、ランサーと呼ばれる、LP制作をするフリーランスや、副業人材とオンラインでマッチングが可能です。レベルや作業範囲などによりますが、3〜15万円程度の価格で依頼できることがメリットです。

依頼する際はランサーの作成事例から、スキルや対応範囲を確認しましょう。「Lancers Assistant」の定額クリエイティブを活用すれば、Webデザイン制作、コーディング、イラスト制作を任せられます。

URL https://www.lancers.jp/
特徴 ・豊富なフリーランスの中から予算やニーズに合わせて依頼が可能
・LP制作の依頼から納品までを1つのツールで完結できる
費用 3〜15万円程度の価格

小規模制作会社:株式会社JAJAAAN

株式会社JAJAAANは、Webサイト・LP・グラフィックデザイン・アニメーション・動画の制作などを実施する小規模の制作会社です。とくに人材系のLP制作に自信があり、業種業態やターゲットに最適なデザインのLPを提供できる強みがあります。また、豊富な料金体系も魅力です。

URL https://jajaaan.co.jp/service/web/
特徴 ・料金プランが豊富
・LP改善はファーストビューのみ、フォームのみなど、スポット依頼ができる
・グラフィックデザイン・アニメーション・動画の制作なども依頼が可能
費用 テンプレートLP制作:60,000円~
基本LP制作:200,000円~
LPO(ファーストビュー改善):30,000円~

中小規模制作会社:株式会社ラヴィゴット

株式会社ラヴィゴットは、現状分析・施策の立案ライティング、CMS導入などをノンストップで行う中小規模の制作会社です。人材系LPの制作実績やLPOのノウハウがあり、市場調査やアクセス解析など、累計5,000社以上のWeb分析をもとに、戦略的な企画を立てます。

URL https://www.ravigote.co.jp/lp/
特徴 ・累計LP分析数が5,000社以上でデータ数が多い
・LP制作、広告運用、LPOまで一貫して相談できる
費用 ・LP制作:380,000円(平均制作単価)
・LPOコンサルティング:月額10万円~

大手制作会社:株式会社ポストスケイプ

株式会社ポストスケイプは、450件以上のLP制作、およびLP改善の実績がある大手制作会社です。業界と商品特性に訴求した、メッセージ性の高いLPの制作に長けています。また、デザイン力とコンバージョン率の高さも強みのひとつです。LP制作やABテストが簡単に実施できるLPOツール「CVX」も提供しています。

URL https://conversion-labo.jp/
特徴 ・LP制作および改善支援をする「コンバージョンラボ」を運営
・LP制作やABテストが簡単に実施できるLPOツール「CVX」を提供
費用 ・LP制作:400,000円~
・LP改善:月額20万円~

LP制作の費用相場・制作スケジュール

LPを制作する方法は、LP作成ツールで制作する・WordPressで自作する・制作会社に依頼する方法の3つがあります。それぞれ制作費用と制作スケジュールが異なります。なお、各手段の制作にかかる期間は、以下のとおりです。

  • LP作成ツールで作成:数時間~数日程度
  • WordPressで自作:数週間~1か月程度
  • 制作会社に依頼:1か月~3か月程度

LP制作ツールは、素材を選ぶだけで作成できるので、クイックに作成できます。

WordPressでの自作は、事前にサーバー契約・ドメインの取得などが必要で慣れていないと時間がかかります。

制作会社への依頼は、依頼範囲によって変わります。ユーザー分析、戦略設計から依頼する際は時間がかかることが多いでしょう。

LP制作の費用相場について

LP制作の費用相場の目安は、以下のとおりです。

  • LP作成ツール:1万4,400円~3万6,000円程度/年

金額プランによって利用できる機能が異なります。

  • WordPress:13,000円程度/年

WordPressは、サーバーとドメインの契約や更新時に費用がかかります。自社で共用サーバーを用意できる場合はその分費用を抑えられるでしょう。

  • LP制作会社:30〜60万円程度

制作会社の規模、提供しているサービス内容、依頼する作業範囲やサポートの有無によって、制作費用に幅があります。

制作費用 制作会社規模
数万〜10万円 フリーランス・小規模制作会社
10〜30万円 小規模制作会社
30〜50万円 中小規模制作会社
50万円以上 大手制作会社

LP(ランディングページ)の作り方と流れ

LPの作り方には、目的と目標の設定から、効果検証まで7段階の手順があります。それぞれの手順について詳しく解説します。

LPの目的と目標の設定

LPは、訪問者にどのようなアクションをとってほしいのかという、目的を明確にすることが重要です。はじめに、達成したい目標(KGI)と、目的達成に向けた具体的な指標(KPI)を決めます。KGIとはKey Goal Indicator(重要目標達成指標)の略語です。例として、売上高・成約数などが挙げられます。

KPIとはKey Performance Indicator(重要業績評価指標)の略語です。Webサイトのトラフィック数・リピート率・直帰率などが、KGIを達成するための中間指標です。例えば、資料請求件数40件、コンバージョン率20%などが挙げられます。KGI・KPIは具体的な数値で目標を設定しましょう。

KGI 月間売上高:3千万円
KPI 資料請求件数:40件
コンバージョン率:20%

ペルソナ・ターゲットを設定

ターゲットとなる、具体的なペルソナを設定します。性別や年齢、職業、名前や家族構成などの属性や、どのような悩みを持つ人なのか、どのようなタイミングでLPに訪れるのかを、細かく設定することが重要です。

ペルソナを細かく設定すると、ユーザーが求める商品やサービスと、実際に提供する商品、サービスとの価値の認識の食い違いを減らせます。また、ユーザーの悩みに沿ったサービスを提供することで、ユーザー満足度の向上が期待できます。

ワイヤーフレームの作成

ワイヤーフレームとは、全体のレイアウトを定めたLPのデザイン構成図です。ユーザーの心理を理解したうえで、コンバージョンにつながるストーリー性を重視した構成を心がけましょう。この段階で、何をどのような順番で提案するのかを決めます。ページ全体の軸と意図を明確にしましょう。ファーストビュー、ボディ、クロージングには何を設置すべきであるかは、後述します。

キャッチコピーやコンテンツを作成

ワイヤーフレームを作成したら、具体的なキャッチコピーやコンテンツを作成します。キャッチコピーは、ファーストビューの部分に記載されて、LPに訪れたユーザーの目に最初に触れます。そのため、キャッチコピーやコンテンツは、ユーザーの心を動かすものでなければなりません。

キャッチコピーやコンテンツは、商品の特徴、サービスの強みだけを並べずに、ユーザーが得られるベネフィットを明確に伝えることが重要です。ユーザーの抱えている課題や関心事、悩み、サービスを選ぶ際に重視する点、ほかのサービスを選ばなかった理由などを予測して、それに合わせたメッセージにしましょう。

曖昧で、的外れなアピールでは、自社の商品やサービスを利用するメリットや魅力が、ユーザーに伝わりません。不信感を抱かれ、離脱にもつながりかねません。キャッチコピーやコンテンツは、具体的な数字を盛り込み、信頼性や権威性を高めましょう。

デザイン作成

LPのデザインもコンバージョン率に影響します。ターゲット層がどのようなデザインを好むかを調査し、ユーザーの視線誘導を意識したデザインにしましょう。情報を詰め込みすぎると、ユーザーの早期離脱につながりかねません。

文字は、ユーザーが読みやすいフォント、サイズ、配置を意識しましょう。そのうえで、ブランドイメージとの調和を忘れないことが重要なポイントです。

コーディング

LPの作成には、コードを書く「コーディング」と呼ばれる作業が必要です。HTML・CSS・JavaScriptなどで、デザインを実装します。簡易的なLPであれば、LP作成ツールにあるテンプレートの画像や文字を変更するだけで作成可能です。コーディングの際は、スマートフォン画面上でも正しく表示されるように、レスポンシブ対応にも配慮しましょう。

公開と効果検証

LPが完成したら、内容に不足や不備などがないかを確認します。パソコンだけではなく、タブレットやスマートフォンといった複数のデバイスで、デザインが崩れないかを確認しましょう。LPを公開したら、LPO(ランディングページ最適化)を実施しましょう。

Googleアナリティクスをはじめとする、アクセス解析ツールによる効果測定で、最初に設定したKPIやKGIの数値に達しているか、直帰率が想定よりも高くないか、どの部分で途中離脱が多く発生しているのかをチェックします。分析結果をもとに問題点を洗い出し、原因や要因を明確にします。課題を解決できる、目標の数値を達成できる施策を行います。

LPに必要な3つの要素とは

LPは、ファーストビュー、ボディ、クロージングの3つのパートに分かれています。それぞれのパーツごとに、必要な要素があります。ここでは、ファーストビュー、ボディ、クロージングの詳細と、必要な要素について解説します。

ターゲットの興味を引くファーストビューの作成

ファーストビューは、LPを訪れたユーザーが最初に目にする場所で、写真、キャッチコピー、ボタンやナビなどのUIで構成されています。ファーストビューがユーザーの興味をひけるか否かが、ユーザーの滞在時間やコンバージョン率に大きく影響します。ユーザーが知りたい情報を伝えられるように、記載する内容や配置などを意識しましょう。

キャッチコピー

キャッチコピーは、LPにかかれた文字のなかではサイズが大きく、ユーザーの目を引くように作られてます。人が1秒間に読める文字は約4~5文字程度といわれています。ユーザーがLPを訪れてページを読み進めるか否か判断するまでにかかる時間は、わずか3秒です。

つまり、15文字(3秒)という短い文字数で「ターゲットの悩みを解決できる」「ベネフィットを与えられる」ことが伝わるシンプルでわかりやすいキャッチコピーを考えることが重要です。キャッチコピーには、以下のものがあります。

  • ユーザーの悩みや解決したい課題をピンポイントで解決できるキャッチコピー
  • 実績やキャンペーンをアピールするキャッチコピー

心に響くキャッチコピーは、ペルソナによって異なります。ペルソナの悩みを解決し、コンバージョンにつながるキャッチコピーを作成しましょう。

CTAボタンの配置

ファーストビューの情報だけで、購入や問い合わせに進むユーザーもいます。CTAボタンをファーストビューに配置し、購入や問い合わせなどのアクションを促しましょう。CTAボタンは1つに絞ります。Aの商品購入、Bの商品のお試しなど、選択肢を多く設けるとユーザーが迷って、離脱につながるためです。

目立たせて存在感を出すことで、コンバージョン率の向上につながります。あわせて、ユーザーの決断を後押しする「無料モニター」「期間限定○○%オフ」、不安を払しょくする「効果がなければ全額返金」といった一言を、CTAボタン周辺に入れましょう。

ボディーコンテンツの作成

ボディは、LPの主要な情報を詳しく伝える部分です。具体的なベネフィットやユーザーの信頼を得るための要素、ユーザーにとって役立つ理由などを盛り込み、CVへの意欲を高めましょう。
    

共感を促すストーリー

共感を促すことが、購入や問い合わせなどにつながります。そのためには、ストーリーテリングを意識して、ターゲット層の悩みや不満に寄り添ったコンテンツ作りが重要です。ストーリー性があると、ユーザーは続きが気になって、次へ次へとページを読み進めていきます。ユーザーの心の動きを誘導しつつ、心理の動きに応じた自然なストーリーを心がけましょう。

ユーザーは、少しでも不安・不信を抱くと、すぐに離脱する傾向にあります。「〜な悩みはありませんか?」「その気持ち、わかるよ」など、具体的にユーザーの悩みや辛さに寄り添ったり、不安を受け止めて共鳴したりすることで、ユーザーは、自分の悩みを分かってくれる、解決してくれると判断します。その結果、LPを信頼するようになります。

読み手であるユーザーのためだけに用意されたような親密さも有効です。また、ユーザーがその商材を買ったことで得られるメリットを、ストーリーに組み込みましょう。

実績と口コミの掲載

LPに商品や製品のメリットを列挙するだけでは、ユーザーは不安や疑問を抱くにとどまります。ユーザーの不安や疑問は、実績や口コミなどを記載することで払しょくできます。その際、具体的な数値で実績を提示したり、権威による証言や実験結果を記載したりすると、信用につながります。

また、客観的な口コミも効果的です。複数の体験談を掲載すると、たくさんの人に選ばれていると判断し、安心感につながります。その際、名前(仮名)・年齢・顔画像などを添えると信憑性が増します。

商品やサービスの詳細

ユーザーは買った後のことも見越して商品情報を確認しています。商品やサービスの詳細も記載しましょう。記載すべき項目の詳細は、以下のとおりです。

スペック 商品の品質、性能など
メリット 商品を使うことで、どのような有益性があるのか
ベネフィット 商品を通じて生活(仕事)はどのように好転するのか

メリットとベネフィットの違いは、体験価値を伝えているのか否かです。サービスを提供している場合は、導入までの手順や、導入後のアフターフォローなども入れるとよいでしょう。

使用・導入方法が複雑である場合、そのまま事細かに説明を入れると、ユーザーから面倒くさい、難しそうなどの感想を持たれ、離脱につながりかねません。説明書を漏れなく添付します」や「担当者が丁寧にフォローしていきます」などと伝え方を臨機応変に変えましょう。

メディア掲載実績と導入事例

メディア掲載実績や導入事例は、商品・サービスや売り手(企業)に対する信頼を創出します。企業目線で商品をアピールするよりも、ユーザーの信頼を得られるメリットがあります。また、第三者評価を盛り込むことは権威性に直結します。

クロージングの設計

クロージングとは、ユーザーの申し込みや購入を後押しする場所です。クロージングには、売り手(企業)がユーザーに期待する行動をさせるという目的があります。クロージングの質は、コンバージョン率に大きな影響を与えます。そのため、今すぐ購入や問い合わせなどのアクションを起こすべきであると、ユーザーに思わせることが重要です。

商品やサービスの独自性・特典・限定情報などを前面に出し、ユーザーに緊急性や行動を取るべきであると感じさせましょう。そのためには、ユーザーの疑問や不安に先回りして答える、CVにつながるCTAを設置することが重要です。

よくある質問の設置

「Q&A・FAQ(よくある質問)」や「導入の流れ」を入れることで、離脱を防げます。ユーザーの疑問や不安を先回りして解消できるためです。質問と回答を作る際は、ユーザーの疑問や懸念を予測して、購入までの壁を取り除く内容を折り込みましょう。

多くの顧客から寄せられる問い合わせや、商品・サービスのアピールポイントを盛り込んだり、質問形式で、契約や導入の流れの説明を入れたりするとよいでしょう。これらは、ユーザーの疑問や不安の解消にもつながります。自社の都合ではなく、ユーザーの視点に立った発信が重要です。

CTAの設置

購入や問い合わせなどのアクションを促すために、CTA(Call To Action)ボタンを配置します。CTAは、LP内のさまざまな箇所に設置可能です。ファーストビューとクロージングの両方に設置すれば、CVの後押しにつながります。

LPを作るときのポイント

LPを作成する際に意識すべき7つのポイントについて解説します。

ファーストビューを作り込む

ユーザーが最初に目にするファーストビューは、LPの重要な構成部分です。ファーストビューをどれだけ作りこめるかによって、ユーザーの離脱率が大きく変わります。ユーザーがページを読み進めるかどうかは、ファーストビューを見てから3秒で決まるといわれています。

LPのファーストビューを見ただけで、7割以上のユーザーがページを離脱します。そのため、「ファーストビューの先を読みたい」と思わせるようなキャッチコピーやデザインで、関心を引くことが重要です。ファーストビューは、何を購入できるのかが一目で分かるようにして、商品を購入したり、資料を請求したりすることで得られるメリットを明確にします。

商品の購入ボタンや申し込みボタンを目につく場所に配置して、ファーストビューからのCVを促しましょう。また、ファーストビューは、一画面内に納まる、以下のサイズを意識しましょう。

パソコン 幅1000~1200px、高さ550~650px
スマートフォン 幅350~365px、高さ600~650px

ファーストビューのポイント

  • サービスを選定するポイントが目立つデザインに
  • キャッチコピーの文字サイズを大きく読みやすさを意識
  • 商品の訴求ポイントが伝わる画像を選ぶ
  • CTAなどアクション導線を置く
  • 導入企業ロゴや口コミなど、権威性を高める要素を入れる
  • スマートフォン表示でバランスが悪くないかなどを確認する

ユーザー目線を意識する

ユーザー目線でLPを作成することが、成果につながります。ユーザーの関心を引き、問題を解決する、価値あるコンテンツを提供することで、ユーザーのエンゲージメントが高まり、購入や問い合わせなどの行動につながります。

キーワードと対象ユーザーの関連性から、ユーザーがどのような悩みやニーズ、目的をもってLPにたどり着いたのか、表面上には見えないユーザーのメッセージを見つけることが重要です。また、デザイン視点でのユーザー目線も意識しましょう。ユーザーの属性に合った雰囲気を心がけましょう。

あわせて、ユーザーが下にスクロールしていった際に、スムーズにコンテンツのつながりやストーリーがわかるビジュアルになっているか、文章が読みづらくないか、CTAボタンは見つけやすいかなども意識します。

CTAボタンのデザインや文言を工夫する

CTAボタンは、大きいサイズでページ背景と異なる色にして配置することで、ユーザーの目を引きやすくなります。また、文言は「~に申し込む」のように動詞にしましょう。名詞だけでは「確実にサービスを利用することが決まっている人」に限られるためです。動詞にすることで、関心があるユーザーのコンバージョンを獲得できる可能性が高まります。

また、CTAボタンの周辺には、「今すぐ申し込むべき理由」を記載します。具体的な情報を記載することで、コンバージョン後の行動をイメージしやすくなります。複数の誘導先があると、ユーザーが判断を迷いかねません。CTAの種類は、1つに絞りましょう。

押してもらえるCTAや配置にする

CTAは、ユーザーを行動に導くために設置します。ボタン形式で視覚的に訴求することが、ユーザーのアクションにつながります。CTAボタンは、ラベリングやマイクロコピーの内容によって、クリック率が大きく変わります。CTAボタンに挿入するテキストの「ラベリング」は、ベネフィットを実感しやすいキャッチーな文言を意識しましょう。

CTAボタンの周辺にあるテキストの「マイクロコピー」は、ユーザーを自然にアクションへと誘導できるような文章を心がけます。また、赤、オレンジ、青、緑のボタンが、一部のWebサイトにおいて効果を高めたという報告があります。

CTAボタンが目立たなかったり、分かりにくかったりすると、CTAボタンが認識されません。目立つ色を選んだら、さらにユーザーがボタンであると認識しやすいように、影をつけましょう。ただし、奇抜すぎたり、Webサイトのイメージとかけ離れていたりすると、唐突感や宣伝感が増し、離脱につながりかねません。サイトデザインとの調和も意識しましょう。

ボタンのサイズは、ユーザー側の閲覧デバイスごとに調整されるように設定します。

競合分析に基づき自社の強みを明確にする

LPは、競合他社との差別化が重要です。差別化は、ユーザーが自社の商品やサービスを選ぶ、決定的なきっかけになりうるためです。競合分析をすることで自社の独自性を強調し、競合他社にはない利点や強み、優位性を明確にしましょう。独自のサービスや特別な体験などを提示できれば、ユーザーは他社との違いを理解し、サービスや商品に魅力を感じるでしょう。

競合他社を分析したデータを、自社と比較検証し、差別化のための訴求を考えることが重要です。ただし、競合他社に対する否定的な言及は、ユーザーの信頼を失いかねません。あくまでも、競合他社にはない、自社の強みや優位性を強調し、批判的な文言は表現を変えましょう。

誰でも更新できる体制構築と運用環境を整える

LPは、担当者だけではなく、誰でも更新できるようにしましょう。LPは、作って終わりではなく、分析して見つけた課題を、迅速に改善する必要があります。専門知識のある人だけが更新できる状態では、素早く対応できません。

外部に委託している場合、修正の依頼をすると時間も費用もかかります。自社のスタッフだけでLPを更新できる環境を整えましょう。

LP公開後の効果測定と改善を実施する

LPを公開した後は、アクセス解析ツールなどを使って効果を測定し、改善します。改善を繰り返すことで、CV率を上げ、費用対効果を高められます。時間が経過してしまい、成果を生み出しにくくなるケースが少なくありません。定期的に効果測定を実施し、現状を把握することが重要です。

効果測定で明らかになった課題を解決する施策が決定したら、優先順位の高いものから取り組みましょう。解決策を実施して一定期間を過ぎたら、再び効果測定を実施します。LPの効果測定に用いる方法には、ヒートマップとABテストがあります。

ヒートマップは、LPを訪れたユーザーが「どこに興味を持っているのか」を把握できるツールです。スクロール率、熟読率、クリック・タップ数を確認できます。ABテストとは、AとBの2パターンのケースを用意し、それぞれを実行した結果を比較するテストです。

LP作成に役立つサイト

ランディングページを集めました。

ランディングページ集めました。」は、LPがカテゴリーごとに整理されているサイトです。自社サービスと近いLPを見つけることができ、LPの構成や訴求テキストなどをもとにベンチとなるLPを見つけ、LP作成とヒントを見つけることができます。

LP Archive


LP Archive」は40,000点以上のLPデザインが掲載されているまとめサイトです。
カテゴリーに加え、イメージ(マンガ使用など)やフリーワードから、LPを探すことが出来ます。LP掲載数が最も多いまとめサイトなので、いろんなLPを確認したい際はおすすめです。

WACUL TECHNOLOGY & MARKETING LAB

WACUL TECHNOLOGY & MARKETING LABは、Webマーケティングに関する研究
レポートを配信し、成果がでるLPの構成についてもレポートを出しています。
データを活用して成果につながるLP構成を知りたい方は、ぜひ参考にしてださい。

WACUL TECHNOLOGY & MARKETING LABとは?
株式会社WACULが保有するマーケティングデータや課題解決の知見を元に、AIやマーケティングを研究・実践する専門家に参画いただき、共同で研究活動を推進しています。

まとめ

LPは、目的や目標、ターゲットなどを決めてから、ワイヤーフレームやデザインを決めていきましょう。公開後は、定期的に効果検証を実施して課題を分析し、改善していくことが重要です。LPの制作においては、ユーザーの目を引くキャッチコピーやCTA、ストーリー展開のある構成を意識して、CVにつなげましょう。

LP制作を自社でできない場合は、制作会社に依頼しましょう。株式会社WACULは、ワイヤーフレーム、デザイン、コーディング、フォーム作成まで作成する、オールインワンのLP制作パッケージサービス「AIアナリストLP」を提供しています。約4万サイトのデータから得られた、成果の出るLPに必要なメソッドを集約してノウハウ化し、CV獲得に特化したランディングページの提供が可能です。LP制作でお悩みの場合は、お気軽にご相談ください。

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この記事の執筆者

株式会社WACUL

株式会社WACUL

株式会社WACUL(ワカル)は、「Webサイト分析をシンプルに」というビジョンのもと、簡単にWebサイト改善の方針を手にすることができる世の中を実現します。