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Googleアナリティクスで広告の効果を測定する方法【マスター必須!】
アクセス解析|更新:2019.07.04|公開:2017.07.24
こんにちは。アクセス解析の人工知能「AIアナリスト」運営チームの堀です。
この記事でご説明する内容は、Googleアナリティクスを使って広告の効果測定をする方法です。
Web担当者の皆さまにとって、
「広告から流入したユーザーがどのページを見ているのか、またコンバージョンしているのか見たい」
「キャンペーンごとの成果を測定したい」
というシーンはよくあると思います。
しかし、Googleアナリティクスでそうしたデータを見る方法をマスターできている方は意外と少ないのではないでしょうか?
この記事では、Googleアナリティクスを使って広告の効果測定をする方法をご紹介します。
キャンペーンパラメータの設定や、Adwords広告とGoogleアナリティクスの連携方法など、一見難しそうにみえる設定も分かりやすく解説します。
目次
Googleアナリティクスで広告の効果測定をするには?
Googleアナリティクスでは、何も設定していなければ、広告からの流入なのか、どのキャンペーンからの流入なのかは分かりません。
全体の流入数やCV数が増えていても、本当に広告からの流入が増えているのか、どのキャンペーンが効果的だったのかなどは分からないのです。
また、広告から流入したセッションの数やCV数はAdwordsなどの広告の管理画面でも分かりますが、各キャンペーンからユーザーがどのページを見たのかなど詳細なユーザー行動はわかりません。
そうしたデータをGoogleアナリティクス上で確認するためには、
- キャンペーンのリンク先URLにパラメータを付与すること
- Adwords広告を利用しているのであれば、Googleアナリティクスとアカウントを連携すること
の2点が必要となります。
以下ではこれらの方法を解説していきます。
(関連記事:「AIが自動でサイト分析!GoogleアナリティクスのAssistant機能の実力は?」)
URLにパラメータを付与する方法
どのキャンペーンの効果が高いかを把握したい場合には、各キャンペーンで使用しているリンク先URLにキャンペーンパラメータを追加しましょう。
パラメータとは、あるソフトウェアやシステム、データなどに外部から付け加える要素のことです。
アクセス解析に関わらず様々な分野で使われる言葉です。
パラメータをリンク先URLの後ろに追加すると複数のキャンペーンを識別することができます。
Googleアナリティクスにデータを送信する際にそのパラメータの情報も収集されるため、どのようなキャンペーンかが分かるという仕組みです。
URLに追加できるパラメータには5種類あります。
以下の表をご覧ください。
utm_source | 必須 |
キャンペーンの参照元を表す。 リンク元のサイトを識別する。 |
---|---|---|
utm_medium | 必須 |
キャンペーン媒体の種類を表す。 cpc,display,social,affiliateなど。 |
utm_campaign | 必須 |
キャンペーン名やテーマなどを表す。 outlet-sale,2017summerなど。 |
utm_term | 省略可 | リスティング広告のキャンペーンのキーワードを表す。 |
utm_content | 省略可 |
キャンペーンのコンテンツを表す。 text,bannerなど。 |
上の3つ(キャンペーンの参照元、媒体の種類、キャンペーン名を表すパラメータ)は必須項目です。
しかし、これらのパラメータを追加するとなかなか複雑な文字列になるため、手動でパラメータをつけるとミスが起きやすいです。
そのため、URL生成ツールを使うことをおすすめします。
キャンペーンパラメータが追加されたURLをミスなく簡単に作ることができます。
Campaign URL BuilderというURL生成ツールを使って、キャンペーンのリンク先URLにパラメータをつけてみましょう。
例えば、いくつかのキャンペーンのうち一つが、Googleにリスティング広告(クリック単価制)を出してサマーセールの宣伝をしているとします。
このとき、
- Webサイトは「https://wacul-ai.com」
- キャンペーンの参照元は「Google」
- キャンペーンの媒体は「cpc広告(クリック単価制の広告)」
- キャンペーン名は「サマーセール」
と考えて、上から順に記入していきます。
すると、このようなURLが完成します。
注意点としては、大文字と小文字は区別されるということです。
Googleとgoogleは別と認識されるので、注意してください。
URL生成ツールの詳細説明についてはアナリティクスヘルプをご覧ください。
(関連記事:「Googleアナリティクスだけじゃない!?サイト改善方法がわかるツール 7選」)
Googleアナリティクスを連携する方法
ここからは、GoogleAdwordsを利用されている方にご紹介する方法です。
GoogleアナリティクスとAdwordsを連携すると、広告の成果をより詳細な指標で可視化できて、新しい課題が見つかる可能性があります。
設定の前に、一つ注意点があります。
GoogleAdwordsとGoogleアナリティクスの連携は、GoogleAdwordsアカウントの管理権限とアナリティクスアカウントのプロパティレベルの管理権限の両方がなければできません。
両方の管理権限を持っておきましょう。
まずはGoogleアナリティクスにログインし、画面左端「管理」 → プロパティのブロック内にある「Adwordsのリンク設定」を選択してください。
ここからはリンクグループの設定です。2ステップに分かれています。
STEP1は「リンク済みのAdwordsアカウントの選択」という項目です。
連携させたいGoogleAdwordsのアカウントを選択し、「続行」をクリックしましょう。
STEP2は「リンクの設定」という項目です。
ここでは3つの設定を行います。
1つ目、「リンクグループのタイトル」には、どのAdwordsアカウントと連携したのか自身で判断できるような分かりやすい名前をつけましょう。
「○○Adwords アカウント」などがおすすめです。
2つ目、「ビュー」の項目では、Adwordsと連携させたいアナリティクスのビューを選択しましょう。
3つ目は「詳細設定(自動タグ設定)」です。
これは、先ほどご紹介したキャンペーンパラメータの付与を自動で行うかどうかの設定です。
この設定をオンにすると、自動的にリンク先のURLに固有のIDをつけて詳細な情報を収集してくれます。
まだ手動でパラメータを付与していない場合であれば、有効にすることをおすすめします。
もしすでにパラメータを設定している場合に自動タグ設定を有効にすると、その手動のパラメータ設定が機能しなくなるのでご注意ください。
また、自動タグ設定はGoogleAdwordsの広告に適用されるものであり、Yahoo!プロモーション広告などには対応していません。
Yahoo!プロモーション広告やその他の広告についてキャンペーンごとの情報を見たい場合には、先ほどご紹介したように、URLにパラメータを付与する必要があります。
最後に、「アカウントをリンク」を選択したら連携は完了です。
GoogleAdwordsと連携できたらレポート画面を見てみましょう。
Googleアナリティクスの画面左端「集客」→「Adwords」→「キャンペーン」からデータを見ることができます。
下の画像のように、各キャンペーンごとのクリック率・クリック数・CV数などがまとめて見られます。
(関連記事:「Googleアナリティクスのユーザー必見!レポート自動作成ツール6選」)
広告運用と並行してサイト改善もしよう
キャンペーンごとの効果測定をする方法、Google AdwordsとGoogleアナリティクスを連携する方法などを解説してきました。
この記事を参考に、Googleアナリティクスを広告の効果測定に活用してみてください。
効果の高いキャンペーンと低いキャンペーンを比較し、PDCAサイクルを回すことでキャンペーンを改善しましょう。
そうすれば広告からの流入が増えるでしょう。
キャンペーンを改善し流入が増えたら、次は流入先のWebサイトの改善をしましょう。
せっかく増えた流入も、CVにつながらなければ意味がありません。
とはいえ、
「広告運用で手一杯で、サイト改善にまで手が回らない」
「サイトのどこをどう直すべきかいまいち分からない」
という方は多いと思います。
そんな方には以下のリンク先から読めるe-bookをおすすめします。
CVRを上げるために優先してやるべきことが具体的に書かれています。
CVRアップしたいけどほかの業務でそこまで手が回らないという方やGoogleアナリティクスを使いこなせていないという方におすすめです。
無料配布中ですので是非ご覧くださいね!
この記事を書いた人
堀 文香
東京大学経済学部在学中のインターン生で、マーケティングチームに所属しています。