GA4でページビュー数を確認する方法とは?UAとの違いや注意点も解説

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こんにちは。「AIアナリスト」ライターチームです。
今回のテーマは「ページビュー数」についてです。

ページビュー数とは、ユーザーがWebページを閲覧した回数を指す言葉です。この記事では、ページビュー数を確認する方法や計測するときの注意点などについて解説します。GA4、UAそれぞれのページビュー数の定義についても説明しますので、参考にしてください。

目次

GA4とUAそれぞれのページビュー数の定義

ページビュー数とは、ユーザーがWebページを閲覧した回数のことです。アクセス数や閲覧数などと呼ばれることもあります。GA4とUAではページビューの定義は、以下のとおり異なります。

指標 UA GA4
ページビュー 表示されたページの合計数。同じページが繰り返し表示された場合も集計されます。 別名「ビュー」: 表示されたアプリ画面またはウェブページの総数(レポート管理画面に表示される [ビュー] 指標は、ページビューとスクリーンビューの組み合わせです)。同じスクリーンやページが繰り返し表示された場合も集計されます。
ユニークページビュー 閲覧されたページの総数ですが、重複はカウントされません なし

※引用:[UA→GA4] 指標の比較: Google アナリティクス 4 とユニバーサル アナリティクス|アナリティクス ヘルプ

GA4におけるページビュー数とは

GA4ではページビュー数は、イベントベースで計測されるため、アクションの1つとしての分析が求められます。UAではページビュー数と表示されていましたが、GA4では表示回数に表記が変わりました。

GA4のページビュー数とUU数、セッション数との違い

ページビュー数と似た言葉に、UU数、セッション数があります。それぞれの違いについて解説します。

UU数との違い

UU数(ユニークユーザー数)とは、どれだけの数のユーザーが閲覧しているかを表示する指数です。例えば、一定の期間内に500人のユーザーがページを閲覧した場合のUU数は「500」と表示されます。

1人のユーザーが特定のページを閲覧した回数はUU数に影響しません。ページビュー数はユーザーがページを開く、更新するなどのアクションで増えますが、UU数はユーザー数を指すため、訪問回数に限らず、カウント数は1のままです。

セッション数との違い

セッション数とは、ユーザーがサイトを訪れて離脱するまでの流れが行われた回数を指す言葉です。サイトを訪れたユーザーが30分以上操作をしなかった場合、その後の操作は、新しいセッションとみなされます。

サイトを離脱したユーザーが30分以内に同じサイトを訪れた場合は、同じセッションとして扱われます。ページビュー数がサイトの閲覧を注視する一方で、セッション数はサイトの訪問に注力する点で違いが明確です。

GA4でサイト全体のページビュー数を見る方法

GA4でサイト全体のページビュー数を確認する場合の手順は、以下の通りです。

手順1

レポートの項目からエンゲージメントを選びます。

手順2

続いて、エンゲージメントの概要をクリックします。表示回数の部分に、GA4で計測しているサイト全体の合計のページビュー数が表示されます。

表示される数値が大きい場合、ページビュー数は〇万とおおまかに表示されるため、注意しましょう。細かい数値を知りたい場合は、ページごとにページビュー数を確認する必要があります。各ページのページビュー数を確認する手順は次項で解説します。

GA4で各ページのページビュー数を確認する方法

各ページのページビュー数を確認すれば、細かい数値の確認ができます。レポート、探索それぞれの確認方法を解説します。

レポートから調べる方法

レポートから各ページのページビュー数を調べる場合の手順は、以下の通りです。

手順1

レポートからエンゲージメントを選びます。

手順2

続いて、ページとスクリーンを選びましょう。

手順3

表示回数が提示されるので、それぞれのページのページビュー数を確認します。

手順4

100%と表示されているものが、サイト全体のページ数です。その下に、各ページのページビュー数が表示されます。特定のページのみのページビュー数を確認したい場合は、ページとスクリーンを選び、左上の検索窓にページタイトルやキーワードを挿入します。

探索から調べる方法

レポートでは、GA4にデフォルトで搭載されている指標しか確認できませんが、探索ではユーザーが自由に指標を設定して、オリジナルのレポートを作成できます。探索からページビュー数を確認する方法を解説します。

1.空白のレポートを作成する

画面の左にある探索をクリックして、テンプレートギャラリーから空白を選びます。

空白のレポートを作成したら、左上のデータ探索名に任意の名前をつけましょう。
ここではページビュー数の探索レポートを作成したいので「ページビュー数」とつけます。

2.ディメンションを設定する

続いて、ディメンションを設定します。ディメンションにある+マークをクリックすると、右側に設定可能なディメンションが表示されます。「ページ タイトル」をディメンションの中から見つけてチェックを入れてください。上部の検索窓に「タイトル」と入れると探しやすくなります。必要な項目にチェックを入れてインポートします。

3.指標を設定する

指標もディメンションと同じく、+マークを押して必要な項目を選んでチェックを入れます。
ページビュー数を確認する場合は、 ページ/スクリーン、表示回数の順に選びインポートします。

4.ページビューの表示形式を決める

最後に、ページビューの表示形式を決定しましょう。ディメンションの設定で追加したページタイトルを行にドラッグ&ドロップします。

続いて、指標に追加された表示回数に値をドラッグ&ドロップしましょう。

行、値への挿入が完了すると、画面に数値が反映されたデータが表示されます。このとき、デフォルトの設定では、数字と棒グラフでレポートが表示された状態です。表示形式を変更したい場合は、タブの設定値の下にあるセルタイプから、書式なしテキストかヒートマップを選び、好みのレポート形式でレポートを作成します。

GA4でページビュー数を活用するときの注意点

GA4でページビュー数を活用するときは、UAと数値がずれる点、計測のタイミングが異なる点で注意が必要です。

UAのページビュー数と数値がずれる場合がある

UAとGA4のページビュー数は、ほぼ同じ数値が計測されますが場合によっては、差が出ることもあります。差が出る主な原因は以下の2点です。

  • ビューフィルタで一部のデータが除外になっている
  • しきい値が設定されている

GA4では、しきい値を適用しているため、すべての計測データを表示しているとは限りません。UAに比べてGA4の数字が少ない場合は、しきい値が適用される可能性があるため、注意が必要です。

特定の地域、デバイスからのアクセスを除外するなど、ユーザー属性情報にフィルタ設定している場合でも、UAのページビューとGA4の表示回数に差が出ます。レポート用識別子をデフォルトのGoogleシグナルから、デバイスIDに変更すれば、UAとGA4の表示回数を合わせられます。

UAとは計測のタイミングが異なる

GA4の拡張計測機能を有効化すれば、特定のイベントの計測ができます。GA4の初期設定では、ページが読み込まれるタイミングだけではなく、ブラウザの履歴の状態が変更されるたびに計測を行い、表示回数にカウントされます。UAと計測タイミングを合わせる設定方法をご説明します。

手順1

管理画面から、「データストリーム」を選択します。選択後、以下の画面になったらウェブ配下の該当ドメインを選択します。

手順2

該当ドメイン選択後、イベントにある「拡張計測機能」の歯車を選択します。

手順3

歯車選択後、右側にメニューが出てくるので、「ページビュー数」の【設定詳細を表示】を選択します。

手順3

「ブラウザの履歴イベントに基づくページの変更」を無効にします。※この設定は「ブラウザの履歴の状態が変更されるたび」に行いたくない場合におこないます。

まとめ

GA4でのページビュー数は、レポートからエンゲージメントに進むと、サイト全体のページビュー数が確認できます。各ページのページビュー数を確認する方法には、レポートから調べる方法と探索から調べる方法があります。イベントベースで計測されるページビュー数は、ユーザーアクションの分析や把握に役立つでしょう。

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この記事の執筆者

株式会社WACUL

株式会社WACUL

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