Looker Studio(旧:データポータル)でGA4のレポートを作成するには?|連携方法や作成方法を解説

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Looker Studio(旧:データポータル)とは、GoogleのBIツールで、2022年10月に「Looker Studio」に名称を変更しています。GA4(Googleアナリティクス4)と連携すれば、レポートを作成可能です。
この記事では、Webマーケターに向けて、Looker Studioの機能について解説します。GA4との連携方法やレポート作成方法も解説しているので、参考にしてください。

目次

Looker Studio(旧:データポータル)とは

Looker Studioとは、Googleが無料で提供しているBIツールです。現在の名称は「Looker Studio」になりましたが、機能は以前と変わりません。Looker Studioでは、さまざまなプラットフォームから集めたデータから、表やグラフを活用したレポートを作成し、関係者と共有できます。無料で使えるため、手軽にデータ分析を始めることが可能です。

Looker Studioの主な機能

レポートの作成や、外部のデータソースへの接続といった機能が特徴です。ここでは、主な機能について解説します。

レポートを作成できる

データをもとにレポートを作成できます。表やグラフなどを用いて、データの視覚化が可能です。たとえば、円グラフ、折れ線グラフ、棒グラフ、地図、散布図などの選択肢が数多く用意されており、効果的にまとめられます。スタイルやカラーテーマで、データを際立たせることもできます。

外部のデータソースに接続できる

さまざまなツールやサービスに接続し、データを収集します。接続先はGoogleをはじめ、他社を合わせて、2023年6月時点で830以上です。接続できるサービスの一例は、以下のとおりです。

  • Googleアナリティクス
  • Google広告
  • BigQuery
  • YouTubeアナリティクス
  • Facebook広告

※参考:Looker Studio | Connect to Data

レポートを共有できる

作成したレポートを、複数人で共有できる機能もあります。レポートへのリンクを共有することで、閲覧や編集が可能です。状況に合わせて、「閲覧のみ」や「編集可能」の制限はコントロールできます。メールの自動送信を設定すれば、月次レポートの送信も簡単です。

Looker Studioの特徴

特徴として、無料で使える、テンプレートが多い、操作がしやすいという3点があげられます。

無料で使える

すべての機能が無料で使えることは、大きなメリットです。必要なものは、Googleアカウントのみです。Googleアカウントは無料で取得できるため、Looker Studioは無料で利用可能です。ただし、有料で提供されるツールとの接続や、有料テンプレートの購入には料金が発生します。

テンプレートが多い

デザイン性や機能性に優れた、多数のテンプレートが用意されています。好みのテンプレートを選択すれば、クオリティーの高いレポートを作成できるため、デザインで悩むことがなくなります。初心者やレポート作成に不慣れな人も、レポートが作成しやすく、作業時間の短縮につながる点も魅力です。

操作がしやすい

イメージをもとに、直感的な操作ができます。BIツールのなかには、プログラミング言語の知識が必要なものもありますが、Looker Studioでは、専門知識や複雑な操作は必要ありません。事前学習せずに使えるように設計されているため、初心者でも使いやすいツールです。

GA4とLooker Studioを連携するメリット

GA4とLooker Studioを連携すれば、レポート作成時のメリットが得られます。ここでは3つのメリットを解説します。

1つのレポートに情報を集約できる

さまざまなデータソースと接続することで、1つのレポートに情報を集約できます。同じ画面内に、複数のデータソースを利用したグラフや表を並べることが可能です。Google広告とGoogleサーチコンソール、Facebook広告などを並列にして、より見やすいレポートを作成できます。

レポートは自動的に更新される

作成したレポートは、毎日自動的にデータが更新されるため、いつでも最新のデータが反映されます。レポートを何度も作成し、共有する労力や時間を省けます。レポートへのリンクを知っている人であれば、いつでも最新のレポートをリアルタイムで確認できます。

過去14か月よりも前のデータも利用できる

GA4のデータ保持期間は、最大で14か月と定められ、データ保持期間を過ぎたデータは使用できません。一方、Looker Studioでは、保持期間の影響を受けず、14か月以上遡ったデータも利用可能です。過去24か月の前年同月比を比較するような、時系列のレポートも作成できます。

GA4とLooker Studioを連携する際の注意点

連携する際は、動作が重くなる、名称が見つからないといった点に注意しましょう。ここでは、連携する際の注意点について解説します。

動作が重くなる場合がある

データ量が増えると、動作が重くなる場合があります。複数のデータベースに接続していることや、単一のデータソースでもデータの容量が大きいことが原因です。回避するには、分析に必要なデータを絞り込み、不要なものは削除するようにしましょう。

名称が異なる指標がある

同じ指標でも、GA4とLooker Studioでは異なる名称がついている場合があります。GA4で「表示回数」とされる指標は、Looker Studioでは「視聴回数」と呼ばれます。特定の指標が見つからない場合は、名称が異なる可能性を考えましょう。

GA4とLooker Studioを連携する手順

GA4とLooker Studioを連携する手順について、3つのステップに分けて解説します。

1.Looker Studio(旧Googleデータポータル)にアクセスする

GA4の権限を持つGoogleアカウントを使います。Looker Studio(旧Googleデータポータル)にアクセスしたら、画面左上の「作成」をクリックし、3つのなかから「データソース」を選びましょう。


2.データソースを選ぶ

Google Connectorsの一覧が表示されたら、「Googleアナリティクス」を選びます。
アカウントへのアクセス許可を求められたら、「承認」をクリックします。


3.Googleアナリティクスの設定をして接続する

「アカウント」を選択し、「プロパティ」のなかから「GA4-」で始まるプロパティを選びます。任意で「無題のデータソース」の名称を変更し、画面右上の「接続」をクリックします。

Looker StudioでGA4のレポートを作成する手順

連携が完了したら、レポートを作成しましょう。レポートを作成する手順について解説します。

1.Looker Studio(旧Googleデータポータル)にアクセスする

Looker Studio(旧Googleデータポータル)にアクセスし、画面左上の「作成」をクリックします。3つの項目のなかから、「レポート」を選びましょう。

2.データソースを選ぶ

「データのレポートの追加」のウインドウで「Googleアナリティクス」を選びます。

アカウント、プロパティ、ビューを選び、右下の「追加」をクリックしましょう。

3.グラフを挿入する

レポート作成画面のメニューバーの「グラフを追加」をクリックします。

以下のようなグラフの種類があります。

  • 時系列グラフ
  • 棒状グラフ
  • 円グラフ
  • 塗り分けマップ
  • マップチャート
  • 散布図

4.グラフの設定をする

右側に表示される編集画面で、グラフの設定をして表示内容をカスタマイズしましょう。


ディメンション、指標、フィルター、日付などの項目があります。ディメンションとはデータをグループ化する属性で、イベント名やデバイスなどを指します。指標とは具体的な数値で、イベント数や合計収益などのことです。

GA4とLooker Studioの連携を活用するポイント

レポート作成時や共有時に、知っておきたい2つのポイントがあります。ここでは、活用時のポイントについて解説します。

レポート作成にテンプレートを利用する

レポート用のテンプレートが豊富に用意されているため、積極的に利用しましょう。慣れるまではゼロから作ると時間がかかりますが、テンプレートを活用すれば、自分でデザインを考える時間や労力を省けます。目的や用途に合うもの、見やすいものなどを選んで活用することがおすすめです。

作成したレポートを共有する

作成したレポートを共有するには、レポートの画面右側の「共有」をクリックします。

希望の共有方法を選びましょう。共有方法は、以下のとおりです。

他のユーザーを招待 閲覧権限や編集権限を追加する
配信のスケジュール 指定した日付・曜日にレポートを自動配信する
レポートへのリンクを取得 レポートのURLをコピーする
レポートを埋め込む Webサイトに埋め込むためのコードやURLを表示する
レポートをダウンロード PDFファイルとしてダウンロードする

まとめ

Looker Studio(旧:データポータル)とは、GoogleのBIツールで、現在はLooker Studioという名称に変更しています。GA4に連携すれば、レポート作成や共有ができます。レポート作成する際は、豊富なテンプレートを活用しましょう。自社での分析が不安な場合は、ツールの活用がおすすめです。

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この記事の執筆者

株式会社WACUL

株式会社WACUL

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