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直帰率の平均はどのくらい?各業界・サイトの種類ごとの目安も紹介

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こんにちは。「AIアナリスト」ライターチームです。

直帰率とは、ユーザーが最初に訪問したページだけを閲覧して、Webサイトを離れた割合のことです。Webマーケティング担当者の中には、自社サイトの直帰率を分析しているものの、数字が適正なのかよくわからない人も多くいます。この記事では、直帰率の平均や計算方法について解説します。各業界やサイト別の直帰率の目安なども紹介しているので、参考にしてください。

目次

直帰率とは

直帰率とは、ユーザーが最初に訪問したページだけを閲覧して、そのWebサイトを去った割合のことです。他のページへ移動せず、最初の1ページでブラウザを閉じる、ブラウザの戻るボタンでWebサイトから離脱するなどが該当します。

ユーザーが直帰する理由は、基本的にネガティブな要因が多いです。例えば、訪問したページに欲しい情報がない、Webサイトやページが使いづらいなどです。唯一ポジティブなのは、最初に訪れたページにユーザーが必要とする情報があり、満足したことでページを去った場合です。

離脱率とは

離脱率とは、ユーザーが訪問したページの中で離れてしまった割合のことです。直帰率はこの離脱率に含まれます。

そのため最初の1ページで離れることはもちろん、2ページ目や3ページ目に移動・閲覧してからWebサイトを離れる、商品を購入した後にWebサイトを離れることも、離脱率に該当します。

直帰率の割合が高い場合は、多くはネガティブな要因ですが、離脱率は割合が高くてもネガティブな要因ばかりとは限りません。

直帰率と離脱率は計算単位が異なる

直帰率と離脱率は間違われることもありますが、計算する際の単位が異なります。直帰率はセッション単位、離脱率はページ単位です。セッションとは、「訪問」を意味します。

具体的な計算方法

直帰率は、最初に閲覧したページを計算します。直帰数 ÷ セッション数 × 100=直帰率です。Aというページが1日10セッション、そのうち2セッションが離脱した場合は、2 ÷ 10 × 100 = 20で、Aページの直帰率は、20%です。

離脱率は、ページごとに計算します。離脱数÷PV数×100=離脱率です。1日10セッションのBというページは、7セッションがBページを閲覧して離脱、残り3セッションが同サイトの他ページへ移動します。7 ÷ 10×100 = 70のため、Bページの離脱率は70%です。

業種・サイト・流入経路ごとの直帰率の平均値

直帰率の平均値は、業種やサイト、流入経路により異なります。

業種ごとの直帰率の平均値

飲食業では、ユーザーはWebサイトで店舗の住所やメニューなどの情報が得られると、すぐに直帰する傾向にあります。不動産業は高額商品のため、ユーザーはサイト内を回遊して情報を得る傾向にあり、直帰率は低めです。

飲食 65.62%
IT関連 62.24%
ニュース 57.93%
美容・健康 55.86%
ビジネス・製造 50.59%
就職・教育 49.34%
買い物 45.68%
不動産 44.50%

※参考:Bounce Rate Benchmarks: What’s a Good Bounce Rate, Anyway?

Webサイトの種類別の直帰率の平均値

ランディングページは、最初のページでユーザーが満足できる場合が多いため、直帰率が高いです。ECサイトは、商品ページや購入画面など、複数ページを回遊するため、直帰率は下がります。

ランディングページ 60〜90%
辞書・ポータルサイト 65~90%
コンテンツサイト 35〜60%
リードジェネレーションサイト 30~55%
B2B 25〜55%
EC 20~45%

※参考:Bounce Rate Benchmarks: What’s a Good Bounce Rate, Anyway?

流入経路ごとの直帰率の平均値

リファラルやEメールからくるユーザーは、興味を持って訪問しているため、直帰率が低い傾向です。これらの直帰率が高い場合は、質の低いコンテンツの可能性があります。

バナー広告(ディスプレイ広告) 56.50%
SNS 54%
直接流入 49.90%
リスティング広告 44.10%
オーガニック検索 43.60%
リファラル 37.50%
Eメール 35.20%

※参考:Bounce Rates: What’s Good, What’s Bad, and Why You Should Give a Damn

同じ直帰率でも目的や業種などにより数値の見方は変わる

直帰率は目的や業種などにより、数値の見方が変化します。カフェと住宅メーカーの直帰率が65%だった場合を例にしてみましょう。

カフェのWebサイトは、店舗情報などをシンプルに掲載しているため、ユーザーはすぐ直帰する傾向です。住宅メーカーは複数のページに情報があり、ユーザーはサイト内を回遊して直帰率は低い傾向にあります。いずれの場合も直帰率は同じですが、状況が違います。Webサイトはこの状況にもとづいて見直すようにしましょう。

直帰率の判断には、同業他社のデータを比べるのも1つの方法です。下の図のように、セッション数やCVなども分析しましょう。企業の規模や経営年数、広告の有無によっても、数値の見方が変わります。

  A社 B社
商品 メイク用品 スキンケア用品
セッション数 100,000 5,500
直帰率 70% 40%
CVR 1.5% 5.0%
リピーター率 19% 65%

直帰率を確認する方法

Googleアナリティクスでは、サイト全体・ページ・ユーザー層・入流経路ごとに直帰率を確認できます。

サイト全体を確認する

サイト全体の直帰率の確認方法は、以下の通りです。

  1. Googleアナリティクスからレポート画面を開く。
  2. 左のメニューの「行動」→「概要」をクリックする。
  3. ユーザーサマリーが表示されたら、指標を「セッション」から「 直帰率」へ変更する。
  4. データの期間は、右上のセレクトボックスから選択する。

ページごとに確認する

ページごとの直帰率は、以下の手順で確認できます。

  1. Googleアナリティクスからレポート画面を開く。
  2. 画面左のメニューにある「行動」→「サイトコンテンツ」→「すべてのページ」をクリックする。
  3. リスト(数字)

ユーザー層ごとに確認する

ユーザー層ごとに直帰率を確認する方法は、以下の通りです。

  1. Googleアナリティクスからレポート画面を開く。
  2. 画面左のメニューにある「ユーザー」→「ユーザー属性」や「インタレスト」をクリックする。

流入経路ごとに確認する

流入経路(各参照元)ごとの直帰率の確認方法は、以下の通りです。

  1. Googleアナリティクスからレポート画面を開く。
  2. 左のメニューの「集客」→「すべてのトラフィック」→「参照元/メディア」をクリックする。

直帰率が高くなる原因

直帰率が高い場合、どういった原因が考えられるのか、解説します。

ユーザーの欲しい情報がない

ユーザーが訪問したWebサイトやページに欲しい情報がないと、ユーザーは短時間で直帰します。また、タイトルと内容にずれが生じている場合も、ユーザーの期待に沿っていないため直帰の原因になります。

他ページへの進み方がわかりづらい

他のページに読み進みたいものの内部リンクの表示がないと、ユーザーは直帰します。また、内部リンクが広告などに埋もれている、目立たないデザインなどの場合も直帰の原因です。

ページが重く、読込み速度が遅い

Webサイトやページが重く、読み込み速度が遅いとユーザーはストレスに感じ、ページを読み終える前に直帰します。読み込み速度が遅い原因は、サイズが大きな画像や動画、不要な計測タブです。

スマホに対応していない

スマホに対応していないWebサイトやページは、文字が小さく見づらいため直帰する原因となります。画面を拡大すれば閲覧できますが、いちいち拡大することはユーザーのストレスになります。

最初の1ページで満足できる内容だった

ユーザーが、最初に訪問したページで満足できる内容だった場合も、直帰率は高くなります。1ページ内の情報量が多く、ユーザーが欲しい情報を十分に得られたためです。直帰率は高いものの、平均の滞在時間が長い場合は、ユーザーが満足して直帰した可能性があります。

直帰率を改善する方法

直帰率を改善するために、できる方法を6つ紹介します。実際に自社サイトを改善する際の参考にしてください。

検索キーワードと自社サイトの関連性を確認する

検索キーワードと自社サイトの関連性を確認しましょう。関連性がないと、ユーザーは欲しい情報が見つからないため直帰します。検索キーワードの答えが、Webサイトやページの内容になるようにしてください。ユーザーの検索キーワードは、Googleサーチコンソールで確認できます。

ユーザーのニーズを理解してコンテンツを工夫する

ユーザーのニーズを理解して、ユーザーが読みたくなるコンテンツにしましょう。ニーズを見極めるには、ユーザーの性別・年齢・探している情報などペルソナを細かく設定することが大切です。直帰率が高いページのコンテンツは、全体的に見直しが必要な場合もあります。

他社サイトと比較して、コンテンツに魅力があるか、文章が長すぎないか、読みやすく工夫されているかなどを確認しましょう。

ユーザーが迷わずに行動できるページにする

ユーザーが訪問したページで迷わず行動できるようにしましょう。内部リンクや購入・問い合わせなどのCTAボタンが広告バナーに埋もれていると、ユーザーは見つけられずにサイトから直帰する可能性があります。他ページへの導線がわかりづらいページは、一目でわかるように改善しましょう。

サイトのデザイン・画像のバランスを見直す

Webサイトのデザイン・画像のバランスを見直すことも改善につながります。ユーザーは、Webサイトの第一印象が良くないと、離脱する可能性が高いからです。メインビジュアルやキャッチコピーは、ユーザーが「記事を読みたい」と思えるきっかけになります。デザインは古くないか、画像の大きさや色なども工夫しましょう。

画像を圧縮するなど、ページの読み込み時間を早くする

画像のサイズを縮小・圧縮して、ページ自体軽くすることで、読み込み時間を早くしましょう。読み込みが遅いページは、ユーザーにとって大きなストレスとなり、直帰します。また、html、css、jsなどのソースを最適化することも、ページの読み込み速度を向上させます。

すべてのデバイスに対応できるようWebサイトを最適化する

自社サイトをすべてのデバイスに対応できるように、最適化することも大切です。近年、Webサイトを、スマートフォンやタブレットで閲覧するユーザーが急増しています。しかし、モバイルで閲覧しにくいページを、わざわざパソコンで閲覧することは少なく、直帰する傾向にあります。

Webサイトをモバイル対応しておけば、パソコン・モバイル共に閲覧できるため、直帰率の上昇を抑えられます。

まとめ

直帰率の平均が高いと、ユーザーの損失につながります。自社のWebサイトを改善し、直帰率を抑えましょう。直帰率や改善ポイントは、Googleアナリティクスで分析をして確認することが大切です。

直帰率を確認したり、改善ポイントがどこなのかを調べたいが、自社にリソースが不足しているといった場合には、ツールを導入するのも1つの方法です。

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この記事の執筆者

株式会社WACUL

株式会社WACUL

株式会社WACUL(ワカル)は、「Webサイト分析をシンプルに」というビジョンのもと、簡単にWebサイト改善の方針を手にすることができる世の中を実現します。

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