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フレーズ一致とは?メリットやデメリットから活用場面まで解説
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こんにちは。「AIアナリスト」ライターチームです。
今回紹介するテーマは、「フレーズ一致」についてです。
フレーズ一致は、キーワードを設定することで、広告表示の対象をかなり絞ることができる、無駄のないマッチタイプです。しかし、その意図によっては違うマッチタイプを利用したほうが良い場合もあります。フレーズ一致について詳しく知ることで、広告出稿の最適化を目指しましょう。
目次
フレーズ一致とは?
フレーズ一致とは、マッチタイプの一種です。マッチタイプとは、あるキーワードが一定の条件のもとで検索されると、そのキーワードを設定した利用者の広告が検索結果のページに表示される仕組みことで、フレーズ一致の他にもいくつかの種類があります。
簡単にいうと、フレーズ一致に設定したキーワードが検索されると、広告が表示されるということです。
詳しくは後述しますが、フレーズ一致は広告を表示する対象を絞ることができるため、うまく活用することで、広告運用のコストを抑えつつ、ユーザーにしっかりと広告をクリックしてもらえる可能性があります。
フレーズ一致の例
フレーズ一致は、あらかじめ設定したキーワードを含んでいて、なおかつ語順も同じである(複数のキーワードを設定した場合)時に広告が表示されます。
例えば、「ラーメン 東京」というキーワードをせってした場合、広告が表示されるのは以下のような場合です。
「ラーメン 東京」「ラーメン 東京 おすすめ」「美味しい ラーメン 東京」「美味しい ラーメン 東京 おすすめ」
など
フレーズ一致の場合、設定したキーワードの前後に別の言葉が加えられていても、問題なく広告は表示されます。また、前後であればキーワードはいくつ加えられていても広告表示に影響はありません。
一方で、広告が表示されないのは以下のような場合です。
「東京 ラーメン」「ラーメン おすすめ 東京」
このように、キーワードの語順が違う、キーワードとキーワードの間に別の言葉が入っていると広告は表示されません。
もし「ラーメン 東京」とは別に「東京 ラーメン」でも広告を表示させたいのであれば、別途「東京 ラーメン」というキーワードを設定する必要があります。
他のマッチタイプとの違い
先ほども触れているように、マッチタイプにはフレーズ一致のほかにも以下のようにいくつかの種類があります。
- 部分一致
- 絞り込み部分一致
- 完全一致
続いては、これらのマッチタイプの概要を紹介しながら、フレーズ一致との違いについて解説していきます。
部分一致
部分一致は簡単にいうと、キーワードの一部でも一致していれば広告が表示されるマッチタイプです。
特定のキーワードで検索された場合のみならず、類義語や関連ワード、誤字で検索された場合でも広告が表示されます。
広告表示を行う範囲が広いため、多くのユーザーにアプローチすることができるマッチタイプです。「女性 鞄」と検索した場合「レディース カバン」でも広告が表示される可能性があります。
時には全く関係ないキーワードでも広告が表示されるケースもあります。例えば、コンタクトレンズが欲しくて「コンタクト」と検索した場合、部分一致では「contact(出会い」と同音異義語も拾ってしまう可能性があります。これを拾うとコンタクトレンズの検索結果に出会い系の広告が表示されてしまうかもしれません。
ちなみに、特にマッチタイプの設定をしていない場合、部分一致はすべてのキーワードに対してデフォルトで設定されています。キーワードを設定し、語順まで決まっているフレーズ一致と比べるとかなり幅のあるマッチタイプだと言えます。
絞り込み部分一致
絞り込み部分一致は、キーワードを設定しそのキーワードが検索された時に広告が表示されるマッチタイプです。
一見するとフレーズ一致と同じように思えるかもしれませんが、以下のような点で異なります。
- キーワードが入っていれば語順に関係なく広告が表示される
- キーワードとキーワードの間に他の言葉が入っていても広告が表示される
例えば、「東京 ラーメン」をキーワードに設定した場合「ラーメン 東京」でも「東京 おすすめ ラーメン」でも広告が表示されます。
軸となるキーワードが含まれていることが条件となるため、ユーザーに対するリーチはある程度ある一方で、部分一致のような無駄は少なくなっており、ちょうどいいマッチタイプだと言えます。
完全一致
完全一致はその名の通り、設定したキーワードと検索したワードが同じ時に広告が表示されるマッチタイプです。ただし、完全一致とは言っても、類似パターンや後置詞、接続詞、冠詞などの機能語が含まれていても広告は表示されます。
例えば、「東京 ラーメン」をキーワードに設定した場合「東京のラーメン」でも広告は表示されます。これは、「の」が入っても検索の意図自体に変わりはないためです。
完全一致は対象範囲こそ狭くなりますが、広告が表示される時はユーザーのニーズがある時なので、無駄が一切ありません。
以上が、フレーズ一致以外のマッチタイプの種類です。
それぞれに特徴があるため、自身の出稿する広告がどういった人に向けたものなのかをしっかりと考え、適切なマッチタイプを選ぶようにしてください。
各マッチタイプの具体例
ここまでで、フレーズ一致を含めた4つのマッチタイプを紹介しました。続いては、それぞれのマッチタイプにおける具体例を紹介します。
表示される | 表示されない | |
---|---|---|
部分一致 |
|
|
絞り込み部分一致 |
|
|
フレーズ一致 |
|
|
完全一致 |
|
|
これらはあくまでも一例ですが、ぜひ参考にしてみてください。
フレーズ一致のメリット/デメリット
メリット
フレーズ一致のメリットは、何と言っても広告費の無駄を省くことができる点にあります。これは、キーワードを設定することで、あまり関係のない(広告を出しても興味を持たない)ユーザーに広告を表示する必要がないためです。
アプローチしたいユーザーが絞られている場合などは、特にこの点はメリットでしょう。
また、フレーズ一致で設定するキーワードは、検索結果と一致した場合に広告が表示されるため、広告がクリックされる確率が高くなることが期待できます。
デメリット
一方で、広告表示の条件が細かく設定されているため、広告が表示される回数が少なくなる点が挙げられます。表示回数が少なくなるため、それに伴いコンバージョンの回数も少なくなってしまいます。
またフレーズ一致だと、そもそも検索結果が一致していないと広告は表示されないため、見込み層の獲得は難しいと言えます。
フレーズ一致の活用場面
マッチタイプには複数の種類があり、それぞれに特徴があります。そのため、目的によって、活用すべきマッチタイプは変わってきます。
では、フレーズ一致はどう言った場面で利用するのでしょうか。
フレーズ一致の場合、キーワードと検索結果は一致しているため、商品やサービスに対する関心が高い人にアプローチするのに適しています。また、広告は関心のある層に表示されるため、広告がクリックされる確率も高くなることが予想されます。関心の低い層に広告が表示されることはないため、意味のないインプレッション(広告の表示回数)を減らすこともできます。予算によっては表示できる回数に制限がかかるケースもあるため、不要なインプレッションを減らすことは大きな意味を持つでしょう。
各マッチタイプの特徴を把握して選ぼう
ここまで紹介してきたように、マッチタイプにはいくつかの種類があり、それぞれに異なる特徴を持ちます。どのマッチタイプにもメリット、デメリットがあるため、一概にどれがいいと断言することはできません。例えば、完全一致を利用すると、想定していないキーワードによる不要なインプレッションを防ぐことはできますが、広告を表示させるためのキーワードをすべて網羅することはほぼ不可能です。
逆に部分一致を利用すれば、幅広い検索ワードからの流入が期待できますが、その分広告に関心のない層にもアプローチすることになるため、場合によってはコストパフォーマンスが悪くなる恐れもあります。
実際にマッチタイプを利用するのであれば、それぞれの特徴を把握することはもちろん、最初は部分一致で門戸を広げ、ある程度たったら絞り込み部分一致、フレーズ一致へと移行し徐々に門戸を狭くしていくなど状況に応じて使い分けることも必要です。
マッチタイプはうまく使いこなすことで、大きな効果を上げることもできるため、導入の際はそれぞれの特徴を理解しておくことがポイントです。
まとめ
今回は、マッチタイプの1つであるフレーズ一致について概要やメリット・デメリットについて解説しました。フレーズ一致はキーワードを設定することで、広告表示の対象をかなり絞ることができるため、無駄のないマッチタイプだと言えます。ただし、どのような意図で広告を出稿するのかによってはフレーズ一致以外のマッチタイプを利用した方がいいケースもあります。
各マッチタイプの特性をしっかりと把握した上で、適切な方法を選択するようにしましょう。
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この記事の執筆者
AIアナリストライターチーム