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動的検索広告(DSA)とは?仕組みやメリット、運用のコツをおさえて効果的に集客する
Web広告 |
こんにちは。広告運用代行サービス「AIアナリストAD」ライターチームです。
動的検索広告(DSA)は、広告主のWebサイトの情報をもとに、関連キーワードや広告タイトル、ランディングページを自動で設定するGoogleの機能です。この機能には、キーワード選定や広告出稿の作業などを効率化するといったメリットがあります。
この記事では、Web広告の運用やマーケティングを担当している人に向けて、動的検索広告(DSA)の特徴や仕組み、メリットなどを解説します。運用のコツも解説するので、ぜひ役立ててください。
目次
- 動的検索広告(DSA)とは
- 動的検索広告(DSA)の3つのメリット
- 動的検索広告(DSA)の3つのデメリット
- 動的検索広告(DSA)の利用に向いているサイト
- 動的検索広告(DSA)を運用する際の注意点
- 動的検索広告(DSA)の設定方法
- 動的検索広告(DSA)を効果的に運用するコツ
- まとめ
動的検索広告(DSA)とは
動的検索広告(DSA=Dynamic Search Ads)とは、広告主のWebサイトの情報をもとに、関連キーワードを検索しているユーザーに向けて広告を自動設定するGoogleの機能です。この機能では、キーワード、タイトル、広告をクリックした先のランディングページ(LP)が自動設定されます。
広告主が設定するのは「入札単価」「LP」「広告の説明文」の3つで、その他の設定はGoogleが自動で設定してくれます。広告主が思いもつかないキーワードで表示されることもあり、新キーワードの発掘にも効果的です。
動的検索広告(DSA)の仕組み
動的検索広告(DSA)によって広告が配信される仕組みは、以下の通りです。
- クローラーが指定したwebサイトをクロールする
- Googleのインデックスに各ページ(LP)が登録される
- ユーザーがLPと関連性のあるキーワードで検索する
- Googleがタイトルを自動作成して広告を表示する
- ユーザーが広告をクリックしてLPに移動する
従来の検索連動型広告では、広告のタイトルや説明文、キーワードなどを個別に設定する必要がありました。Googleの動的検索広告(DSA)では、そのような工程なく、LPのURLを設定するだけで最適な広告を配信できます。
動的検索広告(DSA)の3つのメリット
動的検索広告(DSA)には、キーワード選定や広告出稿の効率化といったメリットがあります。ここでは、3つのメリットについて解説します。
1.ロングテールキーワードの選定を自動化できる
LPに基づいたロングテールキーワードを自動選定できるのが、動的検索広告(DSA)のメリットの1つです。動的検索広告(DSA)では、Google側が遷移先のLPを解析し、ユーザーの反応率が高いキーワードを自動抽出します。キーワードを選定するのは手間と労力がかかりますが、動的検索広告(DSA)なら手動でのキーワード選定が不要になります。
2.自力では検知できなかった新たなキーワードを見つけられる
世界中のユーザーがGoogleを使って検索する語句の内、15%は新しい語句だといわれています。それらを手動で常にキャッチアップすることは難しいでしょう。しかし、機械学習の進歩によって、自分では思いつかないような新キーワードも簡単に見つけられます。LPと関連性の高い新しい語句が発見できれば、それだけマーケティングの範囲も広がります。
3.広告にかける作業を効率化できる
広告タイトルやキーワードを設定する必要がないため、広告出稿にかかる手間を削減できます。ECサイトなどコンテンツ数が多いサイトで、1つひとつを手動で広告設定するのは大変です。動的検索広告(DSA)を利用すれば作業工数が減り、減った分のリソースをWebサイトの改善や別のマーケティング施策に充てられます。
動的検索広告(DSA)の3つのデメリット
動的検索広告(DSA)には、入札単価や表現のコントロールなどにデメリットがあります。ここでは、3つのデメリットについて解説します。
1.キーワードごとの入札単価をコントロールできない
動的検索広告(DSA)は、GoogleがLPの内容をもとに、キーワードを自動選定します。そのため、キーワードごとに入札単価を細かく設定できません。従来の検索連動型広告のように、入札単価をコントロールしにくいのがデメリットです。特定のキーワードの入札単価を変更したい場合は、手動で設定するか、他の広告サービスと併用するのがよいでしょう。
2.広告タイトルの表現をコントロールできない
動的検索広告(DSA)では、キーワードと共に広告タイトルも自動設定されます。手間を減らせる反面、自由度もなくなるため、カスタマイズ性を求める方には不向きです。また、タイトルは機械的に決められるため、自社のイメージや商品にマッチしない場合もあるでしょう。広告配信後は、定期的な効果検証が必要です。
3.自社の商材やブランドに合わない場合がある
キーワードは自動生成のため、自社が希望していないキーワードが出る場合もあります。自社のブランドやイメージを大切にする企業にとってはデメリットといえるでしょう。ただし、動的検索広告(DSA)は、「除外ワード」を設定することは可能です。広告の内容やイメージにそぐわないので除外したいキーワードがあれば、除外ワードを設定しましょう。
動的検索広告(DSA)の利用に向いているサイト
動的検索広告(DSA)の利用には向き不向きがあります。自社のサイトの特徴に照らし合わせながら運用しましょう。
1.商品やサービスを大量に扱うサイト
ECサイトや不動産や旅行などの情報サイト、飲食店の情報サイトのように、商品やサービスを大量に扱うWebサイトは、動的検索広告(DSA)の利用に向いています。このようなWebサイトは訴求したいLPも膨大なため、手動での広告設定が困難です。動的検索広告(DSA)を使うことで広告出稿の効率化が期待できます。
商品の種類が少なく、在庫の変動も少ないWebサイトは、別の手法を検討した方がよいでしょう。
2.SEOによる集客に積極的なサイト
SEOに沿ったWebサイトは、動的検索広告(DSA)の効果が出やすいと言われています。動的検索広告(DSA)では、各ページをSEOのルールに従ってクローリングします。SEOがしっかりしていれば、自社商品の特性をクローラーへ正確に伝えられるでしょう。
自社サイトのSEOが弱い場合は、期待通りの効果を得ることが難しくなります。動的検索広告(DSA)を利用する際は、自社サイトのSEOがGoogleの基準に沿っているか確認しましょう。
動的検索広告(DSA)を運用する際の注意点
除外キーワードや除外URLの設定、WebサイトのSEO対策を行うことが、動的検索広告(DSA)の効果を向上させます。これらの注意点を踏まえ、広告の効果を最大化しましょう。
除外キーワードや除外URLを設定する
動的検索広告(DSA)では、CV率の低いキーワードやURLは除外しましょう。除外キーワードや除外URLを指定しないと、自動でキーワードを取得して意図しないページを表示してしまいます。除外設定により無駄な表示を減らし、効率的に購買意欲の高い顧客へアプローチしやすくなります。優良顧客との接触が増えると、CV率や売上向上が期待できます。
サイト内改善を実施してSEO対策を整える
SEOを重視したWebサイト作りには、サイト構造や良質なコンテンツを重視する「内部対策」がおすすめです。ユーザーの悩みを解決できるWebサイトを作成すれば、検索エンジンから高評価を得られる可能性も高まります。効率的にSEO対策を行うには、CVの改善に特化したツールを使うとよいでしょう。
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動的検索広告(DSA)の設定方法
Googleでの動的検索広告(DSA)の設定方法を解説します。また、Yahoo!でも提供している動的検索広告(DAS)の設定方法も参考として解説します。
Googleでの設定方法
Googleでの設定方法は、以下の通りです。
1.ログイン後、動的検索広告(DSA)の広告グループを作成したいキャンペーンを選択(キャンペーンを新たに作成する場合は下記参考ページをご覧ください)
2.サイドメニューの「広告グループ」から「+」マークをクリック
3.「広告グループの種類」を「動的広告」にし、動的検索広告(DSA)に使用したいサイトドメインと言語を入力して「更新」をクリック
4.「広告グループ名」「デフォルトの単価」を設定
5.カテゴリまたはURLを使って動的検索広告(DAS)のLPとするページを選択
6.広告の説明文を作成し、必要に応じて表示オプションを設定
Yahoo!での設定方法
Yahoo!では、「動的検索連動広告(DAS=Dynamic Ads for Search)」の名称で提供されています。ここでは参考として、Yahoo!での設定方法も解説します。
【ページフィードの準備】
1.「検索広告」のメニューバー「ツール」から「ページフィード」を選択
2.「ページフィードを追加」を選択し「ページフィード名」と「ドメイン」を指定して「作成」をクリック
3.作成されたデータフィードの「ページフィード管理」から「アップロード」を選択
4.あらかじめ作成したURL一覧をアップロード(テンプレートを使用すると便利です)
5.審査が通れば完了
【広告の設定】
1.「キャンペーン作成」から「動的検索連動型広告キャンペーン」を選択
2.「キャンペーン名」「スケジュール設定」を入力する
3.対象の指定方法から「ページフィード」を選択し、作成したフィードを選択
4.その他の通常のキャンペーン設定を行い「保存」
5.広告グループも通常の広告グループと同様に作成
6.広告作成画面から広告名と説明文を作成し「保存」
Yahoo!はGoogleと異なり、クローラーに解析させるページをひとつずつ設定しなければなりません。その作業にあたるのが、ページフィードの設定です。
※参考:Yahoo!広告ヘルプ|動的検索連動型広告の入稿の流れ
動的検索広告(DSA)を効果的に運用するコツ
動的検索広告(DSA)は単体で運用するよりも、他の広告サービスと併用するのがおすすめです。たとえば、人気キーワードは競合が多く、少しの差で入札の可否が決まります。入札単価の調整が難しい動的検索広告(DSA)で競り勝つのは手間がかかります。この場合は、検索連動型広告を併用する方が、よい結果を期待できます。
動的検索広告(DSA)を運用する際は、それぞれの広告サービスの特徴を押さえて、相乗効果を狙いましょう。
まとめ
Googleの動的検索広告(DSA)は、LPを設定するだけで、最適な広告を配信できます。キーワードとタイトルの選定がいらないため、出稿作業を軽減したい方におすすめです。ただし自由度がないため、他サービスと併用して、デメリットを補う必要があります。それぞれの特徴を押さえて、広告運用を効率化させましょう。
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この記事の執筆者
株式会社WACUL
株式会社WACUL(ワカル)は、「Webサイト分析をシンプルに」というビジョンのもと、簡単にWebサイト改善の方針を手にすることができる世の中を実現します。