コンバージョントラッキングとは?タグの設定・導入のメリットを詳しく解説

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こんにちは。「AIアナリスト」ライターチームの大屋です。
今回紹介するテーマは、「コンバージョントラッキング」についてです。

コンバージョントラッキングを使うと、Google広告を使って出稿した広告がコンバージョンにつながったかどうか測定することができます。広告の効果を測定することは、キャンペーンや広告予算のを見直し、コンバージョン数をさらに伸ばすために重要です。
本記事では、コンバージョントラッキングの設定の仕方や導入するメリットについて詳しく解説します。これからGoogle広告を使って広告運用を始める方はぜひ一読してみてください。

目次

コンバージョントラッキングとは?

コンバージョントラッキングとは、広告に接触したユーザーがコンバージョンしたかどうかを把握できる無料のツールです。コンバージョンとは、ユーザーにとって価値ある行動のことで、以下のような行動を測定することができます。

ウェブサイト上の行動
  • 商品の購入
  • 会員登録
  • お問い合わせなど
電話による問い合わせ
  • モバイルサイトの電話ボタンタップ
  • サイト掲載の電話番号への問い合わせなど
アプリのインストール・アクション
  • Andoroid iOSアプリインストール
  • アプリ内購入など
インポート
  • オンライン上で予約したあと店舗で契約など

コンバージョントラッキングの仕組み

コンバージョントラッキングの仕組みは以下の通りです。

まずGoogle広告の管理画面で、商品購入や会員登録など測定したいコンバージョンアクションを設定し、コンバージョントラッキングタグと呼ばれるコードを発行します。
このコードをWebサイトのページやアプリに設置すると、このコードを介して広告から流入したセッションが認識されて、コンバージョンの数が記録されます。逆に言えば、このコードを設置していないと広告からの流入がコンバージョンにつながったかどうか記録することができません。

コンバージョントラッキングの設定方法

それでは具体的な設定方法です。
流れとしては

  1. コンバージョン設定
  2. トラッキングコードの発行
  3. トラッキングコードの設置

の3ステップです。

1.コンバージョン設定

Google広告にログインしたら、工具マークをクリックし、「測定」→「コンバージョン」の順に進みます。

測定からコンバージョン

「+」ボタンをクリックし、コンバージョンの発生元を選びます。今回は「ウェブサイト」を選択します。

ウェブサイトを選択

「コンバージョン名」「カテゴリ」を設定します。今回はコンバージョン名を「会員登録」、カテゴリを「申し込み」とします。

コンバージョン名とカテゴリを設定

「値」「カウント方法」を設定します。
「値」ではコンバージョンあたりの価値を設定します。今回は会員登録なので「コンバージョン値を使用しない」を選択します。
「カウント方法」はコンバージョン数で計測したい場合は「すべて」、ユーザーで計測したい場合は「1回」を選択します。

カウント方法を選択

「計測期間」「ビュースルー コンバージョン計測期間」を設定します。
「計測期間」を30日とした場合、広告クリック後30日以内のコンバージョンをカウントします。逆に31日目のコンバージョンはカウントされません。
「ビュースルーコンバージョン」とは、広告が表示されたがクリックされなかった場合、その後コンバージョンした回数を測定するものです。

計測期間などの設定画面

「コンバージョン列に含める」「アトリビューションモデル」を設定します。
「コンバージョン列に含める」は自動入札機能の際に使用します。基本的にチェックは入れたままで大丈夫です。
「アトリビューションモデル」はコンバージョンに至る過程のクリックの貢献度を測定するモデルです。基本的には、コンバージョン直前のクリックを重視する「ラストクリック」で問題ないかと思います。

作成して続行

終わったら「作成して続行」をクリックします。

2.トラッキングコードの発行

以下の図のように、「グローバルサイトタグ」と「イベントスニペット」という2種類のコードが発行されます。
グローバルサイトタグは、サイトに訪れたユーザーをリマーケティングリストに追加する・サイトに誘導した広告のクリックに関する情報を保存する機能があります。

グローバルサイトタグ

イベントスニペットは、コンバージョンとしてカウントする行動をトラッキングする機能があります。

イベントスニペット

3.トラッキングコードの設置

初めてウェブサイトにタグを設置する場合、すべてのページにグローバルサイトタグを設置します。htmlのの間に先ほどのコードをコピペしましょう。

続けて、イベントスニペットをコンバージョン完了ページに設置します。コンバージョン完了ページとは、例えば会員登録のthanksページなどです。htmlの内のグローバルサイトタグの直後にコードをコピペしましょう。

例としては

<html>
<head>
<title>○○○</title>
(グローバルサイトタグを設置)
(イベントスニペットを設置)
</head>
<body>
</body>
</html>

というようになります。

コンバージョントラッキング導入のメリット

コンバージョントラッキングのメリットは主に3つあります。

1.成果につながっているキーワード・広告を把握できる

1つは、成果につながっているキーワード・広告・キャンペーンを把握できることです。
例えば、アパレルのオンラインショップで、アウターの広告を出しているとします。コンバージョントラッキングを使って、コンバージョンに結びつくキーワードが「アウター Pコート」だとわかれば、それに合わせてPコートを含むキーワードを追加することができます。
また、ディスプレイ広告とリスティング広告の2種類出している場合、リスティング広告の方がコンバージョン数が多いとわかれば、そちらに予算を割り振ることができます。

2.投資収益率に基づいて予算を割り当てることができる

2つめは、投資収益率に基づいて予算を割り当てることができることです。
投資収益率とは、広告にかかった費用に対してどれくらい収益を得られたかを表す指標で、費用対効果とも言います。投資収益率=(収益額-総費用)/総費用で表されます。
例えば、

  • 原価1万円
  • 売値2万円
  • 広告費用2万円
  • 販売個数8個

の場合、収益額=2万円×8=16万円、総費用=1万円×8+2万円=10万円となり、投資収益率は(16-10)/10=60%となります。これは100円の広告費で、160円の収益を得られることになります。
この投資収益率は広告の効果を表していますので、広告の予算配分に役立ちます。例えば、投資収益率の低い広告を見直し、投資収益率の高い別の広告に予算を割り当てることができます。
コンバージョントラッキングを設定することで、このような投資収益率を把握することできます。

3.自動単価調節機能を使用できる

3つめは自動単価調節機能を使うことができることです。
コンバージョントラッキングを設定すると、Google広告のスマート自動入札機能が使えます。スマート自動入札とは、機械学習を使用して個々のオークションのコンバージョン数やコンバージョン値の最適化を図る機能です。

広告の効果をさらに高めるためには?

これまでコンバージョントラッキングについて説明してきました。
広告は出稿したら終わりではなく、常にデータをチェックして効果を確認する必要があります。コンバージョントラッキングを使って広告効果を把握し、予算配分など最適化を目指しましょう。

もっとも、広告の効果のチェックに工数を割けない方・不安な方には弊社の「AIアナリスト」をおすすめします。
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ただ広告を出すだけではなく、AIアナリストを併用して広告の費用対効果を高めていきましょう。

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この記事の執筆者

大屋 広貴

大屋 広貴

東京大学大学院在学中のインターン生で、2年以上勤務しているベテランです。