SHARE 0
SHARE 0
インプレッションシェアとは?定義から改善方法までわかりやすく紹介
Web広告 |
こんにちは。広告運用代行サービス「AIアナリストAD」ライターチームです。
インプレッションシェアとは、広告を表示できる合計回数のうち、実際に広告が表示された回数が占める割合のことです。この記事では、インプレッションシェアの概要や改善方法を紹介します。効果的な広告運用を実践して、今後の売上拡大に役立ててください。
目次
- インプレッションシェアとは?
- インプレッションシェアの仕組み
- インプレッションシェア損失率とは?
- インプレッションシェア損失率が上がる事例
- インプレッションシェアの改善方法
- インプレッションシェアの確認手順
- インプレッションシェアを目的にしてはいけない
- まとめ
インプレッションシェアとは?
インプレッションシェアとは、広告を表示できる合計回数のうち、実際に広告が表示された回数が占める割合のことです。
インプレッションシェアの計算式
インプレッションシェアは、以下の計算式によって求められます。
実際の表示回数÷広告が表示可能だった合計回数
例えば、広告が表示可能だった合計回数が1,000回、実際の表示回数が700回の場合、インプレッションシェアは70%となります。これは、広告を表示する機会が3割失われているということを意味します。
確認できる単位
広告が表示可能だった合計回数はさまざまな要素で決まるため、簡単には計算できません。ただし、インプレッションシェアに関する数値データであれば、以下の4つの単位から確認できます。
- キャンペーン単位
- 広告グループ単位
- 商品グループ単位(ショッピングキャンペーンの場合)
- キーワード単位
インプレッションシェアの仕組み
インプレッションシェアは、同じ広告オークションに参加した競合の品質など、さまざまな要素で決まります。広告がオークションで競合できたと推定して計算されるため、あくまで推定値というのが実状です。広告が表示されなかった場合も、入札単価を2倍にすれば広告を掲載できたというケースは、もともと表示可能だったと推定されます。
インプレッションシェア損失率とは?
インプレッションシェア損失率とは、「広告の表示機会がどれだけ損失したか」を示す割合のことです。設定した広告キーワードや予算・入札単価での、運用効率を知るのに役立ちます。
予算によるインプレッションシェア損失率
本来表示されるはずだった広告のうち、一日の上限予算が足りないことで配信制限されたものの割合です。競合が多く入札単価が高いキーワードへ出稿した場合に増大します。例えば、予算に余裕がない状態でビッグワードを入稿した場合は、すぐに1日の上限予算に達する可能性が高くなります。
広告ランクによるインプレッションシェア損失率
本来表示されるはずだった広告のうち、広告ランクが低いことで配信制限されたものの割合です。具体的には、広告の品質が悪いため、競合の広告が優先的に掲載される状態を指します。広告の品質が競合より劣っているということなので、減少させるには入札単価や広告文などを総合的に改善する必要があります。
それぞれのインプレッションシェアの関係
予算と広告ランクのインプレッションシェア損失率の関係性は、以下の通りです。
インプレッションシェア=100%-(インプレッションシェア損失率(予算)+インプレッションシェア損失率(広告ランク))
このように予算と広告ランクのインプレッションシェア損失率は、「どちらか一方が増えると、一方が減る」という、負の相関関係にあります。よってインプレッションシェアが100%になることはありません。
インプレッションシェア損失率が上がる事例
インプレッションシェア損失率が上がる事例を紹介します。失敗例を分析して、自社の広告運用に活かしてください。
月末に日予算の上限を下げた
広告代理店は、予算を超過しないように広告を運用しなければなりません。そのため予算管理の一環として、月末に日予算の上限を下げる場合があります。予算の上限を下げるということは、1日に使える広告費が減るということです。よって、広告費が日予算上限に早く達してしまい、インプレッションシェア損失率が発生します。
しかし、このケースはあくまでも月末の短期間に発生したものであり、実務にはあまり影響が出ません。
検索ボリュームが急激に増加した
インフルエンサーやテレビ広告などで、商品やサービスが宣伝されると、検索ボリュームが急激に増加する場合があります。検索ボリュームが増えるということは、CV数やクリック率も増大するということです。そのため、広告の日予算も上限に早く達してしまい、インプレッションシェア損失率が発生します。
計画的に実施された宣伝活動でない限り、インフルエンサーの行動やテレビ広告を予想するのは困難です。そのためこの事例は、やむを得ないケースといえるでしょう。
入札上限単価を適切に設定しなかった
入札上限単価の設定間違いで、インプレッションシェア損失率が発生する可能性は非常に高いです。広告運用する際は、特に注意しましょう。例えばGoogle広告は、初期設定だと予算が超過しても即配信停止とならず、配信のオンオフを自動的に繰り返します。そのためインプレッションシェアの損失が発生しても気づきにくく、時間経過とともに損失が増大するケースが多いです。
また、広告予算を削減する際、入札上限単価を下げずにキャンペーンの日予算上限だけを削減する企業もいます。これは、予算削減時の対策として適切ではありません。予算削減時にキャンペーンの日予算上限を減らしても、CPAの改善には至らないからです。
インプレッションシェアの改善方法
インプレッションシェアは、どのように向上させれば良いのでしょうか。ここでは具体的な改善の方法を紹介します。
予算による損失率の改善
予算による損失率を改善するには、予算を増やし、より広告コストをかけるのがおすすめです。予算を増やすことで、日予算の上限に余裕ができ、効率的な広告配信を行えます。インプレッションシェアの改善手法が分からない場合も、まずは予算を増やして、配信効率の変化を監視・分析しましょう。
また、キーワードを精査し、予算を削減することも大切です。予算に不安のある場合は特に、優先度の高いキーワードを精査しましょう。CVや売上に結びつかないキーワードを減らすことで、より優先度の高い広告に予算を振り分けられます。検索クエリを見直し、意図しないキーワードでの流入を除外するのもおすすめです。
広告ランクによる損失率の改善
広告ランクによる損失率を改善するには、「入札単価」「品質スコア」「広告表示オプション」を見直す必要があります。入札単価は、高すぎると広告が表示されにくくなるため低めに設定しましょう。単価を下げることで、CPAが低くなり広告の表示機会も増えます。
品質スコアは、キーワードや広告文・LPがユーザーの検索意図に合っているかを示す指標です。改善するには、出稿するキーワードをもとに、広告文やLPにユーザーの興味関心を盛り込む必要があります。
広告表示オプションは、設定しなくても構いませんが、利用することで損失率が改善する可能性もあります。余裕があればいろいろ設定してみて、インプレッションシェアの変化を分析しましょう。
インプレッションシェアの確認手順
インプレッションシェアはどのように把握すれば良いのでしょうか。Google広告やYahoo!広告別に、確認手順を紹介します。
Google広告の場合
Google広告の場合は、以下の手順でインプレッションシェアを確認できます。
- キャンペーン一覧画面に移動
- 右上の表示項目から「表示項目の変更」をクリック
- 「検索広告のインプレッションシェア損失率(予算)」「ディスプレイ広告のインプレッションシェア損失率(予算)」をチェック
- 管理画面から損失率を確認
Yahoo!広告の場合
Yahoo!広告は、基本的にGoogle広告と同じ手順でインプレッションシェアを確認できます。ただし媒体画面上のグラフで損失率の推移を確認できないため、過去との比較分析をしたいときには不向きです。過去データを参照したい場合は、レポートを個別に出力する必要があります。
その他の確認方法
インプレッションシェアをグラフや数値で確認できない場合は、直近に予算超過により配信停止した広告がないかを確認します。例えばキャンペーンの日予算上限が2万円で、実際の広告費も2万円だった場合、損失が発生していると推測できます。
インプレッションシェアを目的にしてはいけない
インプレッションシェアの向上は、それ自体が目的ではなく、あくまで広告の運用効果を高める目安の一つです。100%を目指すのは悪いことではありませんが、それによりCPAが高騰しては意味がありません。実務では、手段と目的をはき違えぬよう、本来の目的である「売上や利益の向上」に集中しましょう。
まとめ
インプレッションシェアは、広告を表示できる合計回数のうち、実際に広告が表示された回数の割合です。予算や入札単価を適切に設定することで改善できます。広告運用の効率化に重要な要素ですが、あくまで目安の一つに過ぎないため、それ自体が目的にならないようにしましょう。本記事で紹介した、インプレッションシェアの確認・改善方法ついて、ぜひ実践してみてください。
広告運用代行サービス「AIアナリストAD」は、30,000サイトを改善したノウハウで、精緻な入札調整から、最適な予算配分まで一貫した支援が可能で、低コストでCVに繋がる広告配信をお手伝いします。
AIアナリストADについては、まず無料の資料請求をお試しください。
AIアナリストADの資料請求はこちら
この記事の執筆者
株式会社WACUL
株式会社WACUL(ワカル)は、「Webサイト分析をシンプルに」というビジョンのもと、簡単にWebサイト改善の方針を手にすることができる世の中を実現します。