フリークエンシーとは?リーチとの違いや成果につながる改善策も解説

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こんにちは。広告運用代行サービス「AIアナリストAD」ライターチームです。

Web広告におけるフリークエンシーとは、一定期間にユーザーが広告に接触した回数を指します。広告の運用効果を決める重要な要素となります。この記事では、リーチとの違い、成果につながる改善策などについて解説します。効果的なマーケティングを実践して、今後の売上拡大のために役立ててください。

目次

フリークエンシーとは

フリークエンシーとは、一定期間にユーザーが広告と接触した回数のことを指します。ユーザーは、ブラウザごとに付与されるcookieにて判別されています。フリークエンシーには、最適な回数があり、調整可能です。表示回数が多すぎると、ひとりのユーザーに同じ広告を何度も配信することになり嫌がられる、少なすぎると認知されない、などの可能性があります。

フリークエンシーとリーチの違い

フリークエンシーは、ひとりのユーザーに表示された広告の「回数」であり、リーチは、広告が配信された「人数」をあらわします。一定期間に、ひとりのユーザーに対して、10回同じ広告が表示された場合、フリークエンシーは10回ですが、リーチは1回となります。

広告を出稿する際に、どちらの指標を重視するかを決めます。ひとりの人に、確実に広告を記憶してもらいたい場合はフリークエンシー、多くの人に広告を届け、認知度を高めたい場合はリーチを重視すると良いです。

フリークエンシーの確認方法

フリークエンシーの確認方法について、Google広告とYDNに分けて解説します。

Google広告

Google広告のフリークエンシー数は、フリークエンシーキャップの設定をしていれば、Google広告の管理画面で確認できます。管理画面で、期間を選択し、キャンペーンをクリックします。「表示項目の変更」で、表示項目を「リーチの指標」に設定することで、ユーザー・Cookieごとのフリークエンシーが確認できます。

※参考:Google広告ヘルプ|リーチとフリークエンシーを測定する

YDN

YDNのフリークエンシー数は、「フリークエンシーコントロール機能」で、フリークエンシーキャップの設定をしていれば、フリークエンシーレポートで確認できます。設定レポート作成で「フリークエンシーレポート」を選択、集計期間を設定しましょう。

※参考:Yahoo!広告ヘルプ|フリークエンシーレポート

フリークエンシーの最適な回数

フリークエンシーは、目的に応じて最適な回数を設定しましょう。商品やサービスの認知度を上げたい場合は、フリークエンシーを高めることにより効果が得られます。広告表示が少なすぎると、ユーザーに商品やサービスを記憶してもらうまでには到達しないこともあります。

すでに認知されている場合は、フリークエンシーを低くする方が良いです。同じ広告を繰り返し見せることで、ユーザーに不快感を与える可能性があり、商品に対してネガティブな印象を持たれる可能性もあります。

最適なフリークエンシーはテストで判断する

最適なフリークエンシーは、テストを行い判断しましょう。出稿した広告のフリークエンシーだけでなく、CV数・CPAなどの分析も行い、効果の高いフリークエンシー数を見出すことが大切です。CPAの高い数値、CVの獲得できていない数値などを把握することで、効果的なフリークエンシーがわかります。

下記の表をみると、フリークエンシー数が16-30のときに、CPAが爆発的に上がっています。この場合、フリークエンシー数を15に設定すると良いことがわかります。

フリークエンシー(日別) CV件数 CPA
1 19 ¥9,876
2 10 ¥10,876
3-4 8 ¥11,979
5-10 16 ¥9,979
11-15 18 ¥10,965
16-30 3 ¥90,932
31-60 2 ¥151,979
61-130 0 ¥0
131-250 1 ¥111,765
251-500 0 ¥0

下記の表をみると、フリークエンシー11回以降、CV数は減少し始めます。この場合は、フリークエンシー数を1~10に設定すると良いことがわかります。

フリークエンシー(全期間) CV件数
1 160
2 140
3-4 102
5-10 180
11-15 36
16-30 17
31-60 6
61-130 8
131-250 13
251-500 0
501-1024 0
1025-2048 0
2049-4100 0
4101-8048 0
8049-16800 0

フリークエンシーが高くなりすぎた場合の対処法

フリークエンシーが高くなりすぎた場合の対処法として、バナーなどのクリエイティブを変更することで、ユーザーの不快感を軽減させる方法があります。頻繁にクリエイティブを変更する作業は大変であるため、通常はフリークエンシーキャップを設定する方法が推奨されています。

フリークエンシーキャップとは

フリークエンシーキャップは、同一ユーザーへの広告表示回数に制限をかける機能です。テストで算出した最適なフリークエンシー数を設定すれば、無駄なコストをかけずに広告を運用できます。以下では、最適なフリークエンシーキャップを設定するためのポイントを解説しています。

フリークエンシーキャップの代表的な設定項目

フリークエンシーキャップの代表的な設定項目として、回数・期間・広告の3つがあげられます。3種類ともに、詳細な設定を行い、積極的に活用しましょう。回数は、1日3回までなど、1ユーザー単位で制限をかけられます。

期間は、日・週・月のほかに、平日のみ、土・日のみなどの指定が行えます。広告の設定により、表示させる広告を指定します。技術的な関係で、フリークエンシーキャップを設定できない場合もあります。出稿の際は、運営元にフリークエンシーの設定可否や設定項目について確認しましょう。

ユーザー単位の制限であることに注意

フリークエンシーキャップの設定は、ユーザー単位で制限が行われるため、注意が必要です。ユーザーは、Cookieにより識別され、Cookieはデバイスごとに付与されます。パソコン・スマートホンなど、複数のデバイスを使用するユーザーは、複数のCookieが付与されることとなります。

フリークエンシーキャップで1日3回と制限を書けた場合、パソコンとスマートホンを使用するユーザーには、実質1日6回までの制限となり、設定した表示回数よりも多く表示してしまう可能性があります。

制限値は少ないほど良い?

制限値は、少ないほど良いというわけではありません。広告の表示回数が多すぎるとユーザーに不快感を与える可能性がありますが、少なすぎても見込み顧客を逃す可能性があります。出稿の際は、テストを繰り返して、CVとCPAのバランスが取れているポイントを見つけ最適値を決めましょう。

フリークエンシーキャップの設定方法

フリークエンシーキャップの設定方法について解説します。

Google広告

Google広告の管理画面において、キャンペーン単位・広告グループ単位・広告単位で、日・週・月ごとに設定を行います。まず、「その他の設定」から「フリークエンシーキャップ」
「制限を設定」の順に選択します。次に、設定する単位・期間・回数を設定し、保存します。

「キャンペーン単位」で設定すると、表示回数は減少しますが、機会損失も防ぎたいといいう場合には、「広告単位」で設定することをおすすめします。

※参考:Google広告ヘルプ|フリークエンシー キャップ

YDN

YDNのキャンペーン管理画面で、Google広告と同様の設定を行います。設定したいキャンペーンを選択し、「キャンペーン設定情報」画面をクリックします。画面最下部の「編集」を選択し、フリークエンシーキャップのオプション設定画面に移動し、単位・期間・回数を設定し、保存します。

フリークエンシーキャップは、キャンペーン設定情報の編集画面やキャンペーンの一覧画面から変更できます。最適なフリークエンシーが変わったときは活用してください。

※参考:Yahoo!広告ヘルプ|フリークエンシーキャップについて

まとめ

フリークエンシーは、一定期間に広告がユーザーに表示される回数です。多すぎるとひとりのユーザーに対し、同じ広告が何度も表示され、不快に感じることがあります。少なすぎると、認知されにくいなど、機会損失につながる可能性があります。テストを行い、最適な数値を見つけましょう。

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この記事の執筆者

株式会社WACUL

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