カスタムインテントオーディエンスとは?他のターゲティングとの違いも解説

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こんにちは。広告運用代行サービス「AIアナリストAD」ライターチームです。

広告運用の際、カスタムインテントオーディエンスという言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。カスタムインテントオーディエンスを使うと、どのような効果が得られるのでしょうか。この記事では、Google広告運用を任されている担当者に向けて、カスタムインテントオーディエンスとは何なのか、設定方法などを解説します。ぜひ参考にしてください。

目次

カスタムインテントオーディエンスとは

Google広告には、以前「カスタムインテントオーディエンス」という機能がありました。カスタムインテントオーディエンスとは何なのでしょうか。以下では、カスタムインテントオーディエンスの定義や目的について解説します。

カスタムインテントオーディエンスの定義

インテントオーディエンスとは、企業の商品やサービスに対して高い購買意欲を持っているユーザーを指します。特定の商品に対しての情報を積極的に集めていたり購入を検討していたりする状態です。カスタムインテントオーディエンスは、カスタムしたインテントオーディエンスのことで、簡単にいえば購買意欲の高いターゲットに絞る機能です。

カスタムインテントオーディエンスの目的

Googleではいくつかのカテゴリが用意されています。しかし用意されたカテゴリの中に購買意欲が高いターゲットにアピールしたい商品に関連したカテゴリがなかったり、ぴったりあうカテゴリがみつからなかったりするケースも少なくありません。カスタムインテントオーディエンスを活用することで、より的確なターゲティングができました。

カスタムインテントオーディエンスの活用例

カスタムインテントはどのように活用されていたのでしょうか。ここでは、従来の活用例を紹介します。

リターゲティングとは

リターゲティングとは、自社サイトを一度でも訪れたことのある人に対してアピールする広告手法です。自社サイトを閲覧して離脱したユーザーを対象にして広告配信ができるため、ターゲットを自社に対して興味を持っているユーザーに絞り、効率的にアピールできます。そのため、広告の中でも比較的CV率が高いのが特徴です。

リターゲティングとカスタムインテントオーディエンスの比較

ある企業では、リターゲティングとカスタムインテントオーディエンスの効果について比較を行いました。この比較によると、カスタムインテントオーディエンスはリターゲティングと比べるとCV単価やクリック単価などが上回るという結果が出ました。つまり、カスタムインテントオーディエンスは効果的な広告手法だったといえます。

※参考:IT関連企業での活用事例|アユダンテ株式会社

カスタムインテントオーディエンスとほかのターゲティングの比較

カスタムインテントオーディエンスとそのほかのターゲティングにはどのような違いがあるのでしょうか。

カスタムアフィニティとの比較

カスタムインテントは、特定の商品そのものに対する興味を指します。つまり、ある商品への興味が高く購買意欲がある状態です。一方カスタムアフィニティとは、特定の商品ではなく商品が含まれているカテゴリに対する興味を指します。

カスタムアフィニティは購買意欲の高い顕在層へのアプローチができるカスタムインテントとは違い、カテゴリに対しての興味がある潜在層へのアプローチの際に有効です。カスタムアフィニティでは、自社の商品やサービスとの関連性を深めるためにキーワードやURLを自分で指定できる機能があります。

類似オーディエンスとの比較

類似オーディエンスとは類似ユーザーとも呼ばれます。類似オーディエンスでは、自社サイトを訪問した人の特徴、例えば年齢や性別、興味関心といった比較的大きな括りのデータをもとにします。そのため、カスタムインテントと比べると、ターゲット層は類似オーディエンスのほうが広いことが特徴です。

カスタムインテントオーディエンスでは、実際に検索したキーワードや訪れたWebサイトなどのデータをもとにするため、類似オーディエンスよりもターゲティング制度が高いです。類似オーディエンスリストは、リマーケティングリストをもとにして自動作成されます。

カスタムインテントとカスタムアフィニティの統合

従来はカスタムインテントとカスタムアフィニティは別のものとして活用されていましたが、2019年5月に2つが統合されて、「カスタムオーディエンス」が誕生しました。以下では、カスタムオーディエンスについて解説します。

統合のメリット

カスタムインテントとカスタムアフィニティの統合により、広告主はどのようなメリットが得られるのでしょうか。

管理コスト削減

統合により、これまでは別々に管理していた2つを1箇所で管理できるようになります。そのため、カスタムインテントとカスタムアフィニティを複数配信していた場合などは、管理コストが一括化できコスト削減につながります。

配信対象にあわせた広告配信

カスタムオーディエンスでは、自動的に配信対象やキャンペーンの目的などにあわせた広告配信が可能です。

例えば、スポーツウェアを販売している企業を例にしてみましょう。「スポーツ観戦が趣味の人」ではなく、「ほぼ毎日ランニングをする人」に絞って広告を配信したい場合には以下のようなキーワードなどを設定します。

  • 興味関心:5km走・長距離ランナー
  • URL:効率的なトレーニング・ランニングスケジュールなどに関するURL
  • アプリ:フィットネス関連アプリ

カスタムオーディエンスの設定方法

カスタムオーディエンスはどのように設定すればよいのでしょうか。カスタムオーディエンスを設定する際には、はじめに「新しいカスタマーユーザー層」を開いて、それぞれの項目を入力していきます。具体的な項目について以下で解説します。

キーワードの設定

自社商品やサービスなどと関連性の高い語句を設定する項目です。単語を入力すると候補キーワードが表示されます。

ターゲットとなるユーザーが興味関心を持っているキーワードもしくはフレーズを入力します。例えば、ターゲットユーザーが積極的に検索している商品名やそれに関係するキーワードを入力するとよいでしょう。

アプリの設定

ターゲットとなるユーザーが使用していると考えられるアプリの名前を入力する項目です。関連キーワードを入力すると、候補となるアプリが表示されます。例えば、「フィットネス」と入力すれば、フィットネス関連のアプリが表示されるため効率的な設定が可能です。設定することで、登録したアプリをダウンロードしているユーザーに広告が表示されます。

Webサイトの設定

ターゲットとなるユーザーが訪問する可能性の高いWebサイトのURLを入力する項目です。設定したWebサイトを訪問・閲覧したユーザーに対して広告が表示されるようになります。あくまでも、設定したWebサイトを訪れた人に対して広告を配信するもので、指定したWebサイトに広告表示するものではないため注意しましょう。

場所の設定

ターゲットとなるユーザーが利用する可能性のある場所を入力する項目です。これにより、ターゲティングの精度を高める目的があります。キーワードを入力することにより、指定する場所の候補が表示されるため簡単に設定できます。例えば、「フィットネス」であればジムやスポーツショップなどが表示されるという仕組みです。

カスタムオーディエンスの注意点

カスタムオーディエンスを活用する際には注意したいポイントがあります。ここでは、注意点を2つ解説します。

OR条件

カスタムオーディエンスはキーワードやWebサイト、アプリなどの設定が可能ですが、「AND条件」ではなく「OR条件」になります。AND条件とはすべての条件を満たした人に広告を表示できる設定で、OR条件とは設定した条件のどれかが含まれていれば広告を表示する設定です。ターゲットの範囲は広がりますが、絞り込みはできないため注意しましょう。

オーディエンスインサイトの確認

前述したようにカスタムオーディエンスはOR条件でターゲットを選び出すため、ターゲットにどのような傾向があるのかをオーディエンスインサイトでチェックする必要があります。設定項目だけでなく、キャンペーンタイプによっても変化するため、細かく確認しながら入力内容を調整しましょう。

確認する際には、広告管理画面の「ツール」→「オーディエンスマネージャー」を選択します。左側にある「オーディエンスインサイト」をクリックすれば確認可能です。

まとめ

カスタムインテントオーディエンスとは高い購買意欲を持ったユーザーです。カスタムオーディエンスの活用により、管理コストを削減しながら配信対象にあわせた広告配信が可能です。

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この記事の執筆者

株式会社WACUL

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