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ランディングページの作り方|7ステップの作成方法と便利なツール5選
Web制作 |
こんにちは。「AIアナリスト」ライターチームです。
Webマーケティングの一環として、商品やサービスのランディングページを活用する企業は多くあります。
しかし、ランディングページは、一般的なWebサイトとは異なる特徴を持つため、どのように作成すべきか悩んでしまう場合も多いでしょう。
そこで本記事では、ランディングページの作り方について詳しく解説します。おもな構成要素や作成手順、押さえておきたいポイントを解説するので、ぜひ参考にしてください。
ランディングページとは?
まずは、そもそもランディングページとはどのようなものなのか、定義や一般的なWebサイトとの違いから解説します。
ランディングページの定義
ランディングページには、広義の意味と狭義の意味があります。
広義のランディングページとは、ユーザーがWebサイトを訪問する際、最初にアクセスするページのことです。一方、狭義のランディングページとは、ユーザーに商品やサービスの購入などの行動を促す1ページ完結のページのことを指します。
Webマーケティングの文脈で「ランディングページ」というときには、おもに狭義の方の意味で使われる場合が多いでしょう。
Webサイトとランディングページの違い
Webサイトとランディングページのおもな違いは、「作成の目的」と「ページの構成」です。
ランディングページがコンバージョンを目指して作成されるのに対し、Webサイトは企業や商品に関する情報提供を目的とします。また、ランディングページは長い単一のページなのに対し、Webサイトは情報ごとに複数のページを用意する場合が一般的です。
ランディングページを作成するメリット
商品やサービスのランディングページを作成すると、以下のようなメリットを期待できます。
コンバージョン率の向上を期待できる
ランディングページは「商品の購入」や「資料請求」など、ユーザーの行動を促すことに特化したページです。
ユーザーが知りたい情報が1ページにまとめられており、ページ移動による離脱を防ぎやすいというメリットがあります。ユーザーに十分な情報を与えられるので、コンバージョン率の向上が期待できるでしょう。
参考記事:コンバージョン(CV)とは?種類や高める方法もわかりやすく解説
ブランドイメージを強化しやすい
一般的なWebサイトと比べて、ランディングページはデザインの自由度が高い点もメリットです。
構造上の制約が少ないため、レイアウトの大部分を自由に使用でき、ユーザーの記憶に残る印象的なページをデザインできます。これにより、コンバージョンだけでなく、ブランドイメージの強化にも役立つでしょう。
情報を順序立てて提供できる
ランディングページでは、全ての情報が縦長の1ページにまとまっています。ランディングページに訪問したユーザーは、ページをスクロールしながら、上から順に情報を閲覧することになります。
これにより、ユーザーに提供する情報の順番をある程度固定化でき、商品やサービスの魅力を順序立てて説明することが可能です。
ランディングページを作成するデメリット
ランディングページには、以下のようなデメリットもあるので注意が必要です。
制作コストが高くなりやすい
ランディングページは、一般的なWebページと比べて、制作にかかる費用や時間が多い傾向があります。
ランディングページを制作するには、Webマーケターやデザイナー、ライターなど、専門性を持つ人材が必要なためです。
ただし、専門知識がなくてもランディングページを作成できる無料ツールを活用するなど、工夫次第で費用を抑えることも可能です。
運用リソースが必要
ランディングページは、定期的な改善が不可欠です。公開後は定期的にテストを実施し、必要に応じてページを見直す必要があります。
制作過程だけでなく、こうした運用のためのリソースも必要なため、現場に負担がかかる可能性があります。
SEOには向かない
ランディングページはWeb広告やSNSなどからの直接流入がメインであり、検索エンジンからの自然流入を目指すことは困難です。一般的なWebサイトに比べ、コンテンツの量が少ないため、検索エンジンで上位表示を狙うことは難しいでしょう。
Webマーケティングの一環としてSEO対策を実施する場合は、また別の施策が必要です。
ランディングページはコーディングが分からなくても作成可能?
ランディングページを1からオリジナルで作成する場合は、コーディングの知識が不可欠です。制作したデザインを実装するため、HTMLやCSSの知識が求められます。
なお、コーディングの知識がなくても、便利なツールやテンプレートを使えばランディングページは作成可能です。ただし、ツールを使って作成する場合も、コーディングの知識がある程度あった方が、トラブル発生時に原因を特定しやすいでしょう。
ランディングページの作成方法
専門知識なしでランディングページを作成する方法はいくつかありますが、そのなかでも代表的なものを紹介します。
ランディングページ作成ツールを利用する
1つ目は、ランディングページの作成に対応したツールを利用する方法です。
コーディングなどの専門知識がなくても、手軽にランディングページを作成できます。画像やテキストを入れるだけで、直感的に操作できる点がポイントです。
無料ツールやトライアル期間を設けているツールもあり、コストも比較的抑えやすいでしょう。
WordPressを利用する
2つ目は、WordPressを利用する方法です。
WordPressは、世界中で使われているCMSツールです。デザインやさまざまな機能を備えた多彩なテンプレート(無料・有料)があり、手軽にランディングページを作成できます。
ただし、サーバーや独自ドメインの取得、セキュリティ対策などの事前準備は不可欠です。
制作会社に外注する
3つ目は、制作会社に依頼する方法です。
そのほかの方法と比べてコストは高額になりやすいですが、Web制作のプロに依頼することで、高品質のランディングページを作成できます。
また、コストを抑えたい場合は、フリーランスや小規模制作会社に依頼するという手もあります。ただし、フリーランスはスキルや対応品質のばらつきが大きいため、依頼先の選定には注意が必要です。
ランディングページの制作にかかる期間・費用の目安
今回は、ランディングページの制作にかかる期間や費用について、「ランディングページ作成ツールを利用する場合」と「制作会社に外注する場合」を比較しながら解説します。
制作にかかる期間
| 制作にかかる期間の目安 | |
| ランディングページ作成ツールを利用する場合 | 数時間〜1週間 |
| 制作会社に外注する場合 | 2週間〜3か月 |
ランディングページ作成ツールを利用する場合は、その日のうちにページが完成する場合もあります。一方、制作会社に外注する場合は、少なくとも数週間程度の期間が必要です。
制作にかかる費用
| 制作にかかる費用の目安 | |
| ランディングページ作成ツールを利用する場合 | 月額1,000円〜10,000円程度 |
| 制作会社に外注する場合 | 20万円〜100万円 |
ランディングページ作成ツールを利用する場合、費用は月額1,000円〜10,000円程度が目安です。
制作会社に外注する場合は費用が高額になりますが、その分、高いクオリティを期待できます。なお、フリーランスには数万円で依頼できる場合もあります。
ランディングページの構成要素
ランディングページは、おもに以下のような要素で構成されます。
ファーストビュー(キャッチコピーやアイキャッチ画像)
ファーストビューは、ランディングページに訪問したユーザーが最初に目にする部分です。
ファーストビューには、商品やサービスのキャッチコピーや、アイキャッチ画像を配置します。わずかな滞在時間で、ユーザーに「このページを読みたい」と思ってもらうことが大切です。
CTAボタン
ランディングページには、CTAボタンが欠かせません。
CTAとは「Call To Action」の略称です。「購入」「申し込み」など、ユーザーに具体的な行動を促すボタンのことを指します。
導入文
ランディングページ全体の概要を説明するパートです。
ユーザーの悩みに共感し、「続きを読みたい」と思わせるようなコンテンツにすることが大切です。
商品やサービスの説明
商品やサービスの具体的な特徴や、機能などを説明するパートです。ユーザーの悩みが解消する根拠や、活用例などを示します。
ユーザーが内容を直感的に理解できるよう、分かりやすさを重視することが大切です。
信頼性を高めるコンテンツ
メディアの掲載実績や口コミなど、商品やサービスの信頼性を高めるコンテンツも有効です。
口コミはできるだけリアルな利用者像を伝えるため、氏名や年齢などもセットで掲載できるとよいでしょう。
導入の流れ・Q&A
商品やサービスを導入する流れを紹介します。例えば、お問い合わせからサービス利用開始までの流れなどを、ステップ方式で記載します。
また、ユーザーが抱きそうな疑問を先回りし、Q&A形式でまとめることもおすすめです。
入力フォーム
ランディングページの最後にはCTAボタンとは別に、入力フォームを直接設置する場合もあります。
購入や問い合わせなど、最終的な行動を促すフォームを設置することで、見込み客をさらにキャッチしやすくなります。
ランディングページの基本的な作り方
ここからは、ランディングページの基本的な作り方を7つのステップで解説します。
1. 目標を設定する
まずは、ランディングページの制作の目標を設定しましょう。最終的に達成したいゴール(KGI)と、具体的な指標(KPI)を設定することが大切です。
KGIとは、Key Goal Indicator(重要目標達成指標)の略称です。売上高や成約数など、施策の最終目標を指します。
一方、KPIとは、Key Performance Indicator(重要業績評価指標)の略称です。トラフィック数や直帰率など、KGIを達成するための中間指標を指します。
2. ペルソナを設定する
次に、ユーザーのペルソナを設定します。
ペルソナとは、ターゲットの詳細な人物像のことです。年齢や性別、仕事や生活スタイルなど、できるだけ具体的に絞り込みましょう。
具体的な人物像を描くことで、より効果的なランディングページを作成しやすくなります。
3. 構成を作成する
ランディングページのコンテンツを作り始める前に、まずは全体の構成を決定します。
全体のレイアウトと、キャッチコピーや入力フォームなどのコンテンツをどの順番で、どのような内容にするか設計しましょう。
4. ライティングを行う
作成した構成に基づき、ライティングを行います。キャッチコピーや、商品の説明などのランディングページの本文を作成しましょう。
ユーザーの心を動かすような、キャッチーで分かりやすい文章を心がけることが大切です。
5. デザインを作成する
次に、イメージや図などを作成するとともに、全体の配色や文字のフォント、サイズなどを決定します。
見た目の美しさだけでなく、コンバージョンにつながるかどうかを重視しましょう。また、スマートフォンで見たときのレイアウトにも気を配ることが大切です。
6. コーディングを行う
作成したデザインがWebブラウザで実際に表示・機能するよう、コードに落とし込みます。
なお、ランディングページ作成ツールを使用する場合など、作成方法によってはコーディング作業が不要になることもあります。
7. 公開する
ここまでの作業が完了したら、内容に不備がないことを確認し、ランディングページを公開しましょう。
ページの公開後は、ある程度の期間を置き、効果測定を実施することも大切です。
効果的なランディングページを作成するポイント
コンバージョンにつながるランディングページを作成するためには、以下のポイントを押さえる必要があります。
制作目的を明確化する
効果的なランディングページを作成するためには、目的を明確化することが重要です。
「ブランドの認知度を高めたい」「商品の売上を伸ばしたい」など、制作目的を明確にしておきましょう。最初に目的をはっきりとさせ、制作チームで共有すると、ターゲットに響くランディングページを作りやすくなります。
ファーストビューに力を入れる
ユーザーの約70%は、ファーストビューでそのページを離脱するといわれています。
つまり、ランディングページを読み続けてもらうためには、ファーストビューでユーザーの興味を引くことが重要です。商品の強みやベネフィットなど、ユーザーが知りたい情報を盛り込み、キャッチーなファーストビューを目指しましょう。
CTAボタンのデザインや文言、配置を工夫する
CTAボタンのデザインや文言、配置は、コンバージョン率に大きな影響を与えます。
まず、CTAボタンの色は、背景色とのコントラストを意識して目立つ色に設定しましょう。一目でCTAボタンと分かるデザインにすることも大切です。
また、CTAボタンには「お得に試す」「無料相談」などの文言を記載することがおすすめです。具体的なメリットを強調することで、ユーザーの行動意欲を引き出しやすくなります。
ユーザーが関心を持った時点で即座に行動に起こせるよう、CTAボタンはページ全体に複数配置するとよいでしょう。
ユーザー目線で作成する
ランディングページの制作では、ユーザーファーストの意識を持つことが大切です。
ユーザー目線を意識せず、企業が売り込みたい内容を一方的に押し付けるような形になると、結果的にコンバージョンにつながりにくくなります。ユーザーの課題を分析し、それを解決するような内容を作成しましょう。
検証と改善を繰り返す
ランディングページは作成したら終わりではなく、効果検証を行い、コンバージョン率や離脱率などの数値の改善を目指して修正を繰り返していくことが重要です。
効果検証や改善策の検討には、ヒートマップやアクセス解析ツール、ABテストなどが役立ちます。
ランディングページの制作に役立つサイト
ランディングページのデザインに迷ったときは、以下のようなサイトを参照するとよいでしょう。
LP アーカイブ
「LP アーカイブ」は、ランディングページのデザインが数多く登録されているサイトです。
色合いやイメージのほか、紹介している商品・サービスなどからデザインを検索することもできます。
SANKOU!
「SANKOU!」はランディングページだけでなく、Webサイト全般のデザインを紹介しているサイトです。
ランディングページの制作会社が記載されているケースもあり、外注先を選ぶ際の参考にもなります。
ランディングページ集めました。
「ランディングページ集めました。」には、比較的ニッチなサービスのランディングページも掲載されています。
不動産からおもちゃ、留学サポートまで、幅広いジャンルのランディングページが集められており、自社の商品・サービスに近い事例を見つけやすいでしょう。
LP advance
「LP advance」は、ランディングページのデザインだけでなく、キャッチコピーなどの文字要素も参考にしやすいサイトです。
商品やサービスを効果的に訴求するようなフレーズが思い浮かばないときも、ヒントを得られます。
まとめ
ランディングページを作成する際は、まずは目標やペルソナを設定するところから始めましょう。ユーザー目線を忘れずに、「この商品・サービスなら課題や悩みが解決するかも」と思ってもらえるようなコンテンツを制作することが大切です。
また、ランディングページは一度作成したら終わりではなく、効果検証と改善を繰り返す必要があります。
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この記事を書いた人
株式会社WACUL
株式会社WACUL(ワカル)は、「Webサイト分析をシンプルに」というビジョンのもと、簡単にWebサイト改善の方針を手にすることができる世の中を実現します。
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