SHARE 0
SHARE 0
メディア戦略とは?トリプルメディアとクロスメディアについて詳しく解説
こんにちは。SEOコンサルティングサービス「AIアナリストSEO」ライターチームです。
メディア戦略とは、広告展開を行う際に、テレビや雑誌、ラジオ、インターネットといった媒体をどのように使用するか考えることです。この記事では、トリプルメディア戦略、クロスメディア戦略の意味、それぞれの特徴や活用方法、成功事例などについて解説しています。ぜひ、参考にしてみてください。
目次
- メディア戦略とは
- トリプルメディア戦略とは
- トリプルメディアの関係性
- トリプルメディアのそれぞれの特徴・活用方法
- トリプルメディアを活用した事例
- オウンドメディアを主軸としたトリプルメディアの活用がおすすめ
- オウンドメディアの戦略設計が難しい理由
- オウンドメディアを活用する際のポイント
- 複数のメディアを活用する「クロスメディア戦略」の必要性
- まとめ
メディア戦略とは
メディア戦略とは、広告展開を行う際に、テレビや雑誌、ラジオ、インターネットといった媒体をどのように使用するか考えることです。広告戦略は、メディア戦略とクリエイティブ戦略に分けられます。このクリエイティブ戦略とは、何をどのように伝えるか、メッセージや表現方法を考えることです。
トリプルメディア戦略とは
トリプルメディア戦略とは、主にWebでマーケティング活動を行う際に使用されるフレームワークです。オウンドメディア(owned media)・アーンドメディア(earned media)・ペイドメディア(paid media)という3つのメディアを活用して行われます。トリプルメディアという概念は、2006年ごろソーシャルメディアが誕生したことがきっかけとなり、2009年に提唱されました。
オウンドメディア、アーンドメディア、ペイドメディアそれぞれについて、詳しくは後述します。
トリプルメディアの関係性
オウンドメディアは、コンテンツを発信するメディア、アーンドメディアはコンテンツを拡散するメディア、そしてペイドメディアはコンテンツの仲介を行うメディアという特徴を持っています。それぞれはお互いに独立した関係ですが、以下の図のように相互に関係し合っているのが特徴です。
トリプルメディアのそれぞれの特徴・活用方法
ここでは、トリプルメディアの特徴と活用方法について解説します。
オウンドメディア
オウンドメディアとは、自社メディアやECサイト、メルマガなど、自分で情報発信を行うメディアのことです。オウンドメディアの特徴は、発信する情報を自分たちでコントロールできる点にあります。ユーザーに理解してもらいたいこと、知ってもらいたいことを発信することができます。
活用の際には、ペイドメディアやアーンドメディアで伝えられない部分や分量をカバーすることを意識してみてください。
アーンドメディア
アーンドメディアとは、主にTwitterやFacebookといったSNSのことをさします。アーンドメディアは、自社だけでなくユーザーも情報発信をできるのが特徴です。また、ユーザーの興味や関心を惹くことができれば、情報が一気に拡散されていくという強みも持っています。
アーンドメディアは、オウンドメディアのコンテンツを拡散させたいときに活用するのがおすすめです。多数のフォロワーを持つ人に拡散されれば、一気に多くのユーザーに情報を届けることも十分できるでしょう。
ペイドメディア
ペイドメディアとは、テレビやラジオ、新聞、雑誌の4マス広告や、インターネット広告、交通広告など、費用を支払い不特定多数のユーザーにアプローチするメディアのことです。自社の商品を認知していない人に対して接点を作ることができるのがペイドメディアの特徴です。
活用する際には、費用がかかる点に注意してください。また、コミュニケーションが広告主側から一方的なものになってしまいがちです。
トリプルメディアを活用した事例
ここでは、トリプルメディアを活用した事例について解説します。
「インテル」の事例
インテルは、ペイドメディア、オウンドメディア、アーンドメディアの3つを連携させ多くのユーザーへのアプローチに成功しました。具体的には、24人のインフルエンサーに121のコンテンツ制作を依頼し、オウンドメディア・ペイドメディアに展開し、コンテンツを制作したインフルエンサーに拡散してもらいました。
また、ペイドメディアやソーシャルメディアを通して、オウンドメディアへの集客も行った結果、ソーシャルメディア上で110万以上の反応を集めました。
「メルカリ」の事例
メルカリでは、Twitterの公式アカウントを活用して、各種キャンペーン情報やメルカリの活用方法など便利な情報を展開しています。また、CMや記事などもTwitterを活用して拡散し、シナジー効果を得ているのが特徴です。
メルカリの場合、企業っぽさを全面に出すのではなく、属人性を帯びさせたことで親しみやすさを演出し、公式twitterは30.7万フォロワー(2020年11月9日時点)と、多くのフォロワーを集めています。
「無印良品」の事例
無印良品では、アーンドメディアである、Facebookを活用しています。動画や画像の投稿とともに自社のホームページへのリンクを設定することで、オウンドメディアへ自然な形で誘導しているのが特徴です。また、Facebook限定のタイムセールを実施するなど、各種プロモーションを行い、103万人以上からフォローされています(2020年11月9日時点)。
「北欧、暮らしの道具店」の事例
ネットショップを運営する北欧、暮らしの道具店では、自社の商品や自社の持つ世界観やイメージを広げることを目的として、コンテンツの作成や、各種SNSでの発信を行っています。また、BRAND NOTEという広告メニューを通して自社の世界観を維持しつつ、他の商品の紹介なども行いました。
その結果、コンテンツのPV数が1,300万/月(2017年時点)を超え、Facebookのフォロワーが42万人以上、Instagramはフォロワーが104万人(2020年11月9日時点)などの成果を残しています。
※参考:【募集終了】2017年春のクラシコム人材採用プロセスが始まります!|北欧、暮らしの道具店
「BBQ GO!」の事例
日本ハムが提供するバーベキュー情報サイト「BBQ GO!」では、サービスの認知度向上や顧客のエンゲージメント向上を目的として、サイトの運営を開始しています。他のレシピサイトの分析やスーパーなどの店頭の活用、バーベキュー場とのコラボレーションなど各種施策を行った結果、サイトの訪問者数は公開から1年半で800万人を超えました。
「みんなのウェディング」の事例
結婚関連の情報発信を行う「みんなのウェディング」では、口コミを中心としたコンテンツを展開しているのが特徴です。式場やドレス、指輪など結婚することが決まっている人向けの内容から、結婚の予定はないものの、興味がある人に向けた内容まで幅広く取り扱っています。
ユーザーに情報を提供し、ユーザーが口コミで反応するという双方向のメディアのおかげで、毎月の訪問者数は300万にもなるそうです。
オウンドメディアを主軸としたトリプルメディアの活用がおすすめ
トリプルメディアを利用する場合、オウンドメディアを主軸として、3つのメディアを連携させるような戦略を考えましょう。これは、オウンドメディアはその企業が自ら運営するメディアであり、公式情報として発信ができるためです。これにより、他の2つのメディアへの展開も行いやすくなります。
オウンドメディアの戦略設計が難しい理由
オウンドメディア戦略を考えるのは簡単なことではありません。これは、オウンドメディアでは、その目的によってさまざまな企業の課題を解決できるため、定番の成功パターンが存在しないからです。そのため、戦略設計にあたっては、まず自社で解決したい課題を明確にしたうえで、自社の人材の把握を行うなど、具体的に戦略を立てていく必要があります。
オウンドメディアを活用する際のポイント
ここでは、オウンドメディア活用時のポイントを解説します。
解決したい課題・運用する目的を明確にする
オウンドメディアを活用する場合、まず自社の課題を明確にしたうえで、なぜオウンドメディアを運用するのか、その目的をはっきりとさせるようにしましょう。なんとなくオウンドメディアが良さそう、という理由で運用しても成功にはつながりません。目的はもちろん、自社の強みや誰にどんな情報を発信していきたいのかも明確にするようにしてください。
何を「成果」とするか定める
目的と合わせて設定しておく必要があるのが、成果です。どのような状態を「成果」つまり目標達成とみなすのか、事前に定めておかなければいけません。例えば、資料のダウンロード数や問い合わせ数など具体的なものを設定しましょう。
段階を区切り戦略を立てる
オウンドメディアの運用目的が、複数ある場合も少なくないでしょう。このような場合、すべての目的を一度に達成しようとしてはいけません。目的ごとに段階を区切ったうえで、1つずつ戦略を立てることが大切です。
施策を絞り実行することが重要
施策を展開する場合は、複数の施策を同時に行わないようにしましょう。何をすべきで、何をすべきでないのか、実施する施策を絞ったうえで取り組むことが重要です。
複数のメディアを活用する「クロスメディア戦略」の必要性
ここでは、クロスメディア戦略の必要性について解説します。
クロスメディア戦略とは
クロスメディア戦略とは、色々なメディアを活用して展開する広告戦略のことです。似たような言葉にメディアミックスがありますが、こちらは異なるメディアで同一コンテンツを展開するのが特徴です。クロスメディアでは、展開するメディアによってコンテンツも異なります。
なぜクロスメディア戦略が重要視されているのか
クロスメディア戦略が重要視される背景には、スマートフォンやSNSの普及に伴い、従来のメディアの影響力低下したことがあります。一方で、スマートフォンが利用できない人も少なくありません。そのため、従来のメディアとスマートフォンやSNSといった媒体を組み合わせたクロスメディア戦略が必要になっているのです。
クロスメディア戦略を活用するメリット
クロスメディア戦略を活用する主なメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
- 複数の媒体から顧客を獲得できる
- それぞれの媒体の欠点を補うことができる
クロスメディアでは、複数の媒体を利用するため、必然的に各媒体を利用する様々な層を顧客として獲得することができます。また、複数のメディアを横断的に活用すれば、それぞれの欠点を補うこともできます。
クロスメディア戦略を成功させるためのポイント
クロスメディア戦略を成功させるポイントとしては、商品やサービスの特徴・強み、さらにはターゲットを明確にすることがあげられます。また、ユーザーの行動や心理を理解するために、カスタマージャーニーを意識し、メディアを選定することも重要です。
また、自社が掲げる目標に対してどのようにユーザーを導くのか、具体的なストーリーも設定するようにしましょう。ストーリーに沿って戦略設計、コンテンツ作成を行ってみてください。
まとめ
広告展開を行う際には、どの媒体を使用するのか、メディア戦略を考えることが重要です。近年では、トリプルメディアの活用やクロスメディア戦略によるマーケティングの展開など、従来よりも複雑なものになってきています。ぜひ今回の内容を参考に、広告展開に取り組んでみてください。
WACULが提供する「AIアナリストSEO」は、月額30万円で戦略から実行まで一貫サポートする「SEOコンサルティング」サービスです。本サービスは、貴社サイトデータだけでなく、競合サイトや弊社が保有するビックデータの分析に基づき、CV獲得に特化したSEO戦略を立案し、記事制作からCVR改善提案まで幅広くサポートいたします。SEOに関する情報収集をしている方や、現在のSEOにお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
この記事の執筆者
株式会社WACUL
株式会社WACUL(ワカル)は、「Webサイト分析をシンプルに」というビジョンのもと、簡単にWebサイト改善の方針を手にすることができる世の中を実現します。