SCSK株式会社
ツールとコンサルティングの組み合わせでPVが最大5倍にアップ。お問い合わせ数も大幅増
業種:プラットフォーム事業
課題:直販を増やしたい
ツールとコンサルティングの組み合わせでPVが最大5倍にアップ。お問い合わせ数も大幅増
「無いぞ、知名度。SCSK あるぞ、ITの可能性。SCSK」というコピーでのテレビCMで認知度向上を図るSCSK株式会社が開発・販売を行っているのが、法人向け問い合わせ管理システム「CarePlus Cloud」です。営業とマーケティングを担当しているのは樋口様がなぜAIアナリストを選んだのか、そして1年半使ってみた成果についてお話を伺いました。
対談者紹介
SCSK株式会社
プラットフォーム事業グループ ITエンジニアリング事業本部
営業推進部 第一課 課長代理
樋口貴志(ひぐちたかゆき)様
導入の決め手は1冊の書籍とセミナー
ー 樋口様が担当している事業内容をお聞かせください。
SCSKは住友商事グループのSIerでして、幅広い業種のシステムの開発やIT製品の代理店ビジネスを行っております。私自身は法人向けの問い合わせ管理システムである「CarePlus Cloud」というクラウドサービスのマーケティングを担当しています。
ー AIアナリストを導入する以前はどのように業務を行っていたのですか?
「CarePlus Cloud」はもともと、自社およびグループ会社を中心に販売していました。とはいえそれだけではなかなか販路が広がらないので、外販にも力を入れていこうということになりました。
しかし、いざ外販を始めたときはその方法がわかりませんでした。そこで、弊社の他の商材を扱う部署にお願いして、取引先に売ってもらうという、いわゆるクロスセルしかできなかったのです。
ただ、クロスセルはあまりその部署の利益に寄与しません。そのため、なかなか社内でも協力が得られないという状況が続いていたので、自分たちで直販をしなければと思っていました。
しかし、営業に割けるリソースもあまりなかったので、少人数で行えるデジタルマーケティングの必要性を感じ、何かツールを導入しようと考えていました。
簡単に言えば、売りたいけれど顧客を探せないという状況だったんです。そこで、まずはWebを入口にマーケティングをしていこうという考えでしたね。
ー AIアナリストの導入に至る経緯を教えてください。
ちょうど、デジタルマーケティングに関するツールを導入しようと検討していた2020年の10月くらいに、WACULの代表取締役である垣内さんが書籍を出版されて、それを読んでみたら考え方にたいへん共感できたのがひとつ。
もうひとつが、同じタイミングで社内セミナーにWACULの土田さんが登壇され、お話を聞く機会があったことですね。
ツールとコンサルの両面で支えてくれるシステムが選択の決め手
ー 他のツールやサービスとの比較検討はされましたか?
弊社の他部署でお付き合いのある会社から、話を聞いたりはしていました。しかし、他の部署と横並びでやるのはちょっと、という気持ちがありまして。きちんと自分で判断したいなと思っていたところに、ちょうどAIアナリストが現れたという感じです。
ー AIアナリストの導入にあたって、決め手となったのはどこでしょうか。
ツールそのものの使い勝手とかは、そのようなツールを使ったことがないのでわかりません。決め手となったのは、3カ月に1回の定例コンサルティングがあるという点ですね。ツールとコンサルの両面でご指示いただけるというのが決め手でした。
他のツールやサービスは、Googleの広告運用の代行やGoogleアナリティクスをもとに、何かをしてくれるというのはありました。しかし、自社開発のサービスとコンサルティングを組み合わせたサービスというのはなかったと思います。
AIアナリスト導入でPVが最大5倍にアップ
ー 導入して1年半が経過して、手応えはいかがですか?
弊社は「無いぞ、知名度。SCSK あるぞ、ITの可能性。SCSK」というコピーのテレビCMを放送して、認知度向上を図っていますが、「CarePlus Cloud」も、社外認知度は低いもので(笑)。まずはみなさんに知ってもらうために、SEO対策から始めました。
結果として導入以前に比べると、Webページの訪問者数が3~4倍、最大で5倍になっています。問い合わせに関しても、導入前は半年に1件という感じでした。しかし、現在は月に1件から2件とコンスタントに問い合わせがあり、徐々に安定して成果が出ていると感じています。
AIアナリストを導入した当時、上司や周囲にデジタルマーケティングに関する知見がありませんでした。「ほんとに大丈夫?」という半信半疑の周囲を無理矢理押し通した感じだったので、成果が出てよかったなと思っています。
また、「CarePlus Cloud」はB to Bのサービスなのですが、以前は個人事業主や個人向けにビジネスをされているB to Cの企業から問い合わせが来ることもありました。最近は、B to Bの事業をされている企業からの問い合わせがほとんどなので、ターゲットの精度が上がっているなと思います。
ー AIアナリストを導入して一番よかった点を教えてください。
Googleアナリティクスは、作り込めば最低限の情報はわかります。しかし訪問者がどこから経由してきたのか、どういうキーワードでやってきたのかといった複数の情報を組み合わせるのは得意ではありません。しかしAIアナリストなら、それらが一目でわかるところがいいですね。
AIアナリストは定期的に担当者がコンサルティングを行う
ー 3カ月に1回ある定例コンサルティングはいかがですか?
コンサルティングの場面では、現在の状況を踏まえていろいろアドバイスをいただいています。現状ではWebページの改善ですね。特にトップページで、ファーストビューにボタンを入れたりすることでわかりやすくして、問い合わせにつなげるようにしましょうといったご提案をいただいています。いただいた改善案を参考に検討して、今度は私から案を出してすり合わせを行っています。
逆に、私からこういうところで成果が出ていないというように相談することもあります。
デジタルマーケティングに関する知識がないので、専門家の方にアドバイスがいただけることはありがたいですね。
自分のやりたいこととAIアナリストのコンセプトがマッチした
ー 樋口様は「CarePlus Cloud」の営業とマーケティングを両方担当されていますが、AIアナリストを導入することで確実に成果が出ているということですね。
兼務だと、時間や物理的な制約があり、できることが限られてしまいます。そうすると、タスクの優先順位をつけるのもよくわからなくなってしまいます。そんなときに、AIアナリストの定期コンサルティングで「今回の3カ月はここをやりましょう」というように、私のペースに合わせてご提案いただけるのはたいへん助かります。私に伴走してくれているようなイメージですね。
ー AIアナリストは、SCSK様に非常にマッチしているサービスだったということですね。
弊社もSaaSをやっていますが、SaaSはコンセプトが合っていないと長く使い続けられないものだと思います。最初はマッチしているなと感じても、サービス側の思想が自分と違うと、将来的に自分があまり望んでいない方向に向かっていたりすることがあるので。SaaSを選ぶ際には、その会社のコンセプトを見極めることは大切かなと思います。
ー 樋口様から見て、AIアナリストがマッチする企業や部署はどんなところだと思いますか?
あまり規模は関係ないと思います。向き不向きがあるとすれば、会社や組織単位でオウンドメディアがあるところや、比較的にSaaSや自社開発に近いサービスのほうが相性はいいと思います。そのほうが、サイトの改善など小回りが利いて、より成果が出やすいのではないでしょうか。