Webマーケティングの始め方|基礎知識や主な手法・役立つサイト3選も紹介

マーケティング基礎 |

こんにちは。「AIアナリスト」ライターチームです。

業種や事業の規模を問わずWebマーケティングの重要性が増しています。

この記事は、Webマーケティングの担当になった人やWebマーケティング方法を知りたい人に向けて、Webマーケティングの基礎知識や具体的な手法を解説します。スキル向上に役立つサイトも紹介しているので、参考にしてください。

目次

Webマーケティングとは?

Webマーケティングとは、オンライン上で売れる仕組みを構築することです。マーケティングやWebマーケティングには、さまざまな定義があります。販売促進のための宣伝活動を指すこともあれば、Webサイトのアクセス解析を指すこともあります。しかし、いずれも売れる仕組みをつくろうとする点では変わりません。

ここでは、Webマーケティングの目的と従来のマーケティングとの違いについて解説します。

Webマーケティングの目的

Webマーケティングの目的は、見込み客に対してオンライン上で適切なアプローチを取り、自社商品を売ることです。オフラインと同様に、興味や関心を引く広告で集客率を高めたり、きめ細やかな顧客対応でリピート率アップを目指したりします。

ただし、Webマーケティングでは、Web上のルールに則り適切なコミュニケーション方法を選ぶことが重要です。具体的な方法については、後ほど解説します。

従来のマーケティングと異なる点

従来のマーケティングとWebマーケティングが大きく違う点は、客観的なデータを重視するところです。見込み客の年齢や性別、居住地、行動パターンなど、さまざまな指標を活用します。

定量的な分析が可能になったのは、マーケティングツールの普及により、Webサイトのアクセス解析やSNSでの顧客のアクションなどを計測できるようになったためです。従来のように調査会社に依頼しなくても、マーケティング担当者に分析能力があれば、効率的なWebマーケティングを実施できます。

Webマーケティングの重要性

日本のEC市場は伸び続けています。多くの企業でインターネット上での販売が必須になった現在、Webマーケティングを取り入れる重要性が増しています。

効果測定や改善がしやすく成果につなげやすい点も、Webマーケティングが重視されている理由です。オフラインの施策では効果測定が難しい面がありますが、オンラインでは定量的に分析できます。さらに、低予算ですぐにでも始められるため、事業の規模も選びません。

Webマーケティングを始める際に必要な準備

Webマーケティングをどのように行うかを決める前に必要なのは、どのような目的で誰を対象とするかです。

現状把握と優先順位付け

まずは現状分析が必要です。顧客の認知から購入・契約に至るまでの行動に分けて、データを分析しましょう。具体的には、Webサイトの訪問数や購買率などです。次にどのステップに課題があるかを洗い出し、取り組むべき優先順位を設けます。

これらの準備をせずに各指標に注目すると、判断を誤るリスクが高まります。必要に応じてデータ収集から行い、全体の現状把握と優先順位付けを行いましょう。

目的とペルソナ(ターゲット)の決定

現状把握ができ優先度が決まったら、次に必要なのは目的とペルソナ(ターゲット)の設定です。例えば、Webサイトをリニューアルするにしても、集客率アップと既存顧客のリピート率向上では施策が変わります。目的を明確に定めておきましょう。

目的が明確になれば、具体的な施策を検討する段階になりますが、その戦略立案に必要になるのがペルソナの設定です。例えば、顧客の年齢や住んでいるエリア、趣味嗜好などを推測してターゲットを絞り込みます。

Webマーケティングの主な手法

Webマーケティングの手法は、大きく分けるとインバウンドマーケティングとアウトバウンドマーケティングの2つです。

インバウンドマーケティングとは、顧客に有益なWebコンテンツや顧客ニーズに合った情報を提供するアプローチで、顧客が自社サイトに訪れる(インバウンド)ようにする施策です。アウトバウンドマーケティングは、広告配信やダイレクトメールの送付など、企業から顧客に向けたアプローチです。以下では、それぞれの具体的なマーケティング方法を解説します。

インバウンドマーケティング

SEO

SEO(Search Engine Optimization)とは、検索エンジン最適化のことです。GoogleやYahoo!などで顧客がキーワード検索したときに、検索結果の上位に表示させるための施策です。具体的には、見込み客の検索ニーズに合致する内容のコンテンツを制作したり、検索エンジンの評価傾向を分析してWebサイトを設計したりします。

顧客がWebサイトへアクセスする際には、検索エンジンで何らかのキーワード検索を行うことが一般的です。そのため、見込み客が検索すると思われるキーワードとその組み合わせをみつけることも重要です。

LPO

LPO(Landing Page Optimization)とは、ランディングページを最適化することです。ランディングページとは、Webマーケティングにおいては、自社商品の特徴や強みを1ページ程度にまとめたページを意味します。

例えば、Webサイトのバナー広告をクリックすると、最初に表示されるのがランディングページです。それをみた見込み客が購入・資料請求などに至るように、キャッチコピーや画像などを最適化するのがLPOです。

SMM

SMM(Social Media Marketing)とは、Facebook や Twitter、InstagramなどのSNSを活用したマーケティングです。自社アカウントでの会話やユーザー参加型のキャンペーンなどを行うことが特徴です。

SMMでは、SNSの双方向性を活かして顧客とコミュニケーションを取り、購買意欲を高めていくことが重要です。自社アカウントからの一方的な配信では効果が出にくいため、ターゲット層とコミュニケーションの糸口を作れるコンテンツを用意します。

アウトバウンドマーケティング

リスティング広告

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索結果の上部に表示される広告です。特定のキーワードで検索したときだけ表示されることから、「検索連動型広告」とも呼ばれます。企業は自社と関連が強いキーワードを選んで1クリック当たりいくらという形で入札し、落札できると広告が表示されます。

リターゲティング広告

リターゲティング広告とは、自社に関連したWebサイトを訪問したユーザーに対して、違う場所で再度広告を表示する方法です。ユーザーは複数回広告に接触すると、購買行動に達しやすくなると言われています。もともと興味・関心があった商品を時間をおいて再プッシュすることで、購買率を高められます。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告は、成果報酬型で広告を掲載してもらう手法です。成功報酬型とは、商品購入や会員登録などの成果に応じて広告掲載者に費用を支払う方式です。アフィリエイト広告の多くは、個人のブログやサイトに掲載されます。そのため、さまざまな執筆者の目線で商品を紹介されることで、売上が伸びることが期待できます。

タイアップ広告

タイアップ広告はネイティブアドとも呼ばれ、メディア内の記事やコンテンツと同じ体裁で掲載される広告です。広告だと認識されにくいため、メディアの閲覧者に読まれる確率が高く、成果につながりやすいことが特徴です。一方、広告料金が他の媒体に比べて高い傾向があります。

SNS 広告

SNS広告とは、SNSのタイムラインや自社アカウント上に表示される広告です。SNS広告の特徴は、プラットフォーム側が収集したユーザー属性を元に、ターゲットを絞った精度の高い広告配信ができることです。

SMMと異なりSNS広告は一方的な配信であるため、マーケット担当者の負担は大きくありません。一方、顧客と交流を図ることは難しいので、必要に応じてSMMと併用しましょう。

Webマーケティングを始める際の注意点

Webマーケティングは、施策を実施して終わりではありません。Webサイトやランディングページへのアクセス解析をこまめに行い、PDCAサイクル(計画→実行→ 評価→改善)を回しましょう。GoogleアナリティクスやFacebookインサイトなどの代表的なアクセス解析ツールを使いこなすスキルが、マーケティング担当者には求められます。

Webマーケティングの情報収集に役立つサイト3選

Webマーケティングで行き詰まったときに頼りになるのが、Webマーケティング関連の情報を提供しているサイトです。スキル向上にも役立つサイトを3つ紹介します。

LISKUL

Webマーケティングの知識やハウツー記事が豊富に提供されているサイトです。2014年から配信された膨大な数の記事があるため、自社の課題解決の参考になるでしょう。マーケティングの手法から、広告の作り方、キャッチコピーのコツなど、役立つ情報を幅広く入手できます。

LISKUL

MarkeZine

MarkeZineは、会員登録するだけで過去記事を無料で全文閲覧できます。定期誌や書籍を制作しているだけあって、専門家や経営者などのコラムやインタビュー記事が充実しています。セミナー・イベントも開催しているため、積極的にスキルを伸ばしたいマーケティング担当者は定期的にチェックしてみましょう。

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Web 担当者 Forum

Web 担当者 Forumは、企業ホームページの制作やWebマーケティングの実践的な情報を中心に扱うサイトです。例えば、Googleアナリティクスの使い方についてのボリューム満点の入門講座を無料で読めます。Webマーケティング初心者の学習用として、活用してはいかがでしょうか。

Web 担当者 Forum

まとめ

Webマーケティングは多くの企業で重要な施策です。綿密な準備と自社に最適なWebマーケティング手法の選択から始めましょう。業務内容に応じて手法やスキルを身に付け、ITツールを上手に使いこなすことも、Webマーケティングを成功させるポイントです。

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この記事の執筆者

株式会社WACUL

株式会社WACUL

株式会社WACUL(ワカル)は、「Webサイト分析をシンプルに」というビジョンのもと、簡単にWebサイト改善の方針を手にすることができる世の中を実現します。